204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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……大丈夫だよ
フランシスは大人で
ドナルドもちゃんと身長あって
手伝えることなんてないもの
[すこしづつ 思考は遠くなる]
兎、狩って、食糧調達してくれンじゃなかったのかよ。
釣りも、付き合ってくれるンだろ?
ラルフの故郷も、見るんじゃなかったのかよ!
[遠ざかるを追うように掛ける言葉。
どうしてこれほど必死になるかは己にも知れず]
玄関からでて まっすぐ 山を降りれば
人里につくから……
お願い 辛い だから 辛いから…………
これ以上俺のことを思わないで
忘れて お願いだから
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……ドナルド……――
[遠吠えは聞こえずとも、ドナルドの必死さは 表情に見て取れたであろう。
手を握る力、強くなる。]
(49) azuma 2014/11/27(Thu) 00時半頃
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フィリップ、お前さんも一緒に行こう。
――…案内、してくれると助かる。
俺ら、あんま、山には慣れてねぇし。
……だから、忘れられるはず、ない、だろ。
お願いされても無理なもんは無理だ。
ここまで 登ってこれたなら
下山は大丈夫ーー
ーーー…………バーナバスを殺してしまった
簡単に人を殺してしまった
だからーーーー聞き分けて……
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……ん。フィリップくんを、探すんだね。
[いま、我が儘を聞かぬ理由などない。 ラルフが大切に思っていたであろう少年を 追いかけて、雪道進む。
遠吠えは聞こえない。見えない絆を、羨ましく思う。 来たときとは順番が逆だな――などと、遠い日のように幻視しながら]
(52) azuma 2014/11/27(Thu) 01時頃
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あァ、やっぱ上の方か。
……バーナバス?
それ、俺が唆したからだろ。
それならやっぱ俺も同罪、だから。
フィリップひとりに負わせらンねぇ。
聞き分けたくねぇよ。
[一度淡くなった声が 戻る時
また淡くなる時 狼狽える]
戻って!!
[遠吠えが距離を教えてると気がついて
血の気が引いた
聞き分けない思いを聞かないよう頭を振る]
[淡くなれば濃くなる方を探し
フィリップを求め山のぼる道をゆく。]
戻らない。
フィリップ、お前をひとりにしたくない。
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……なん だって……!?
[よもや其処に彼の名前が出てくるとは思わず。 繋いでいない手のほうで、頭を抱えるように額を押さえた。 命が助かって居るといい、 もう血を流す理由も、ない、はずだ。
は、と 吐く息は白い。 雪山を歩くには、計画性のない――でも。]
……――声を追ってる のか……
[必死になっている、その後姿と、手が、離れないように。]
(54) azuma 2014/11/27(Thu) 01時半頃
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……ばかだな
[小さく苦笑し繋ぎなおされた手にちから、込めて]
行くよ、……心配だもの 戻れといわれても、一緒に行く。
[手を離すのだけは、嫌だったのだ。絶対に]
……早く、フィリップくんを探すよ ……ドナルドにしか、――わからないん、だから
[雪山の知識を総動員しなくては。 吹雪弱まったとはいえ、雪山は白い魔物だ―――]
(56) azuma 2014/11/27(Thu) 02時頃
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……おれは、 大丈夫。
[やはり、自分のことは二の次で**]
(57) azuma 2014/11/27(Thu) 02時頃
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―雪山― [ >>58手の甲を撫でる指先に 心が柔らかくくすぐられるような心地がする。 ]
……いいんだよ。
[ドナルドと離れないよう、側にいられるよう、 それが願い。それが望みだ。 ――特別の中の、特別。]
ちゃんと、話が聞きたいもの、な……
(66) azuma 2014/11/27(Thu) 09時頃
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[ フィリップは、混乱しているんだろうか、 落ちついて話せば――だからはやく、見つけないと。 ジャムだってちゃんとあったのだから]
――大変なのは、ドナルドの方こそ、だろう……?
[ ひとひとり、ラルフの亡骸を背負って。 足を少し早め、繋いで居ない方の手でそっとドナルドの髪に在る雪を払い、頬にふれた。
繋いだままの手、離したくはなく。 不意に口元に寄せられたときには どきりと――雪山を行く上がった心臓の鼓動とは、まるでべつに]
……ありが、と あたたかい……
[ 寒さにだけでなく目元を染めた。 ]
(67) azuma 2014/11/27(Thu) 09時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
azuma 2014/11/27(Thu) 09時半頃
ズルしてでも――
お前さんと居たいンだよ。
なァ、フィリップ、
一緒に、いこう。
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…… ――、
[きっと、追いかけて、呼びかけて、 足を止めさせるような、ずるいことを、謂って。
ああ、でも、それもきっと ドナルドの優しさなのだ。
こんな 彼だから、 保護者の域を超えて、 惹かれている。
壊れたオルゴールのような呪いの声がひそやかに蘇る。 ――いつか欲望に堕ちるという、予言。
そんなことは、あっては ならない。 握る手、力を込めて 噛んだ唇を白いマフラーで隠す。]
(73) azuma 2014/11/27(Thu) 11時頃
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―雪山で>>71―
―― そうだね、 でも、……無茶はダメだからな
[やわらかく釘をさす、けれど 無茶をしてでもと謂うなら彼の安全を考えながら一番叶う方法を考えなければとも、思う]
……、ん。
[緑の眼をそっと笑みの形とする。 握る手、まだ胸元近くにあるなら頬を寄せた、少しの間]
(79) azuma 2014/11/27(Thu) 11時半頃
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……足跡だね
[静かに呟き頷いた。視線だけで了解の意。 山の中、雪深く、
いつか、泣き叫ぶ想いを 山中で歌に乗せたのを思い出した。 あの時それを拾ったのは フィリップの保護者――ホレーショーだった。 好い歌だと謂ってくれた覚えがある。]
―――、 la
[歌は、届くだろうか。**]
(80) azuma 2014/11/27(Thu) 11時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
azuma 2014/11/27(Thu) 13時頃
[歌声が聞こえるほど 先よりも近い]
フラ ンシスも凍…………えちゃうっ から
俺は いいから…………
[もがくルーツの羽に 落ちる雫の
途切れる言葉で思う
けれど ドナルドが折れないことは
理解はしていて……ああ どうすればいいのか]
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[>>98 名を呼ばれれば噛み締めて居た唇を、 意識的にほどいて、視線を上向ける]
……――そうだね、……ちゃんと 分かってるなら、……それでいいんだ
おれは、…… 心配性だからね
[――小さく、冗談めかして、笑う。
心配して、心配して、しんでしまうかもしれない、なんてことは伝えるわけにはいかないが。手に頬を寄せた時、伏せた眸は雪のあかりに濡れた様にひかる]
(109) azuma 2014/11/27(Thu) 14時頃
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[>>99 遠吠え替わりと評されたとは知らぬ歌 上がる息に時折途切れ]
――、 ……今の
[>>107 鳥が歌うを、聞きとめる。 指をさす、その方角]
(110) azuma 2014/11/27(Thu) 14時頃
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――…は。
条件は同じ、だろ。
凍える前に、見つけだす。
フィリップ、一緒に、帰る場所を、さがそう。
[互いに折れぬまま。
意識傾け、フィリップへと呼び掛け]
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だよ ね
[知ってる。――そう謂われて>>111 苦笑を湛える。ほんとうは、もう、 それだけではないのだけれど。
瞬き一つ、まじまじとドナルドを見て]
本当に?…… なら、――― …… ――少しずつ ね
[笑みを浮かべ、切なげに眉を寄せた。 上がった息に見せかけた、溜息、胸の痛みを誤魔化すように]
(113) azuma 2014/11/27(Thu) 15時頃
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―雪山の― ……鳥って歌、 歌えるようになるかな……
[手を引かれ、歩きだす。 軽くつんのめりそうになりながら体勢を立て直して――]
……フィリップ君…… あぁ、…よかった
[辿りついた先見えた姿に 心底ほっとしたように名前を呼ぶ。 蹲る彼とは対照的に、虚空を見つめて啼いているのは]
……ルーツ、 おれたちを 呼んでくれた…?
[漸く躊躇いがちながら鳥の名前を呼んで、 ――けれど、傍で呼びかけてくれていたラルフには気づけない。魂を見るような力、フランシスにはないのだ。]
(115) azuma 2014/11/27(Thu) 15時頃
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―雪山の― [きっと、ドナルドは声をかけたい筈だ。 こんなにも、 追いかけて、追いかけて、追いかけて。 ――だから。暫しは、見守る態で居る。 繋いだ手、離されるまでは離さない。
遠吠えならば聞こえない。 それを寂しく思いながら そっと口元覆うマフラーを引き下げた]
――、……おれは、心配性だから 置いていけないな、って。
これは、おれの、わがまま。
[小さく、透明な声、ぽつり**]
(121) azuma 2014/11/27(Thu) 15時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
azuma 2014/11/27(Thu) 15時頃
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[>>123 躊躇って、――思いだす、ニコラの呪うような言葉に一度口を閉じるも、]
……おれも ドナルドの事 知りたいよ?……全部知ってる、なんて
思って、ないから……さ
[求める もっと は、危うい綱渡り。 確かに眸を見て、どこか甘く囁く。
沢山、新しい面を見られるだろうか。 フィリップに追いついて、 一緒に街へ降りて、 それから――それからを願う。]
(126) azuma 2014/11/27(Thu) 16時頃
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