204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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……あー、困ったね。 どんな我儘も、叶えてあげたくなる。
[自分の望みを叶えて欲しいと思っているのに。 人と獣の間に在ると思っていたけれど。とうに道を外れているのかもしれない。]
……ん。
[ちゅと耳元にキスをした。吐息の熱は牙と共に首筋へ。薄い皮膚の下に何があるのか知っている。甘い毒だ。やんわりと噛んで、しまいたい。
抱き締めていた手を毛布の内に忍ばせ、肌の温もりを求め――…]
(438) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ホレーショーのことを尋ねられれば こくりと頷いたのは先ほど]
ま まって! 血肉が 収まり切らない衝動に さらに膨れ上がったら………………!!
[ラルフがドナルドを殺してしまう そんなことは 衝動の苦しさから 離して 安らかに人であって欲しいと 願う 彼には耐えられない]
(439) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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―3F 個室―
……ぇ?
[しかし。ドナルドの提案に、フランシスは驚き、凝視した。 ラルフも腹がすいているのだろうか、 訝ることもしない。>>433]
……ま、待って、そんな、牙だよ?痛いよ!? 危ない、から、そんな、回復するかも、わからないのに
[肩口を牙で抉られた経験のあるフランシスは、 うろたえて制止の言葉を走らせる]
(440) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[は、と我に変えったのは、足音が聴こえたから。
軽く頭を振り、両手を上に上げて降参のポーズ。 階段を下りてくるのはバーナバスだった。>>430]
―――ちょっと、頭を冷やしてくる。
[制止がきかなくなりそうで。 淡雪を求めそうで。彼の願いを押し潰しているのに。]
(441) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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…………ん。ごめ……
のどが、かわいて……
くるし、い――
[苦しくて。
差し出されたものが、とてつもなく甘美なものに見えて。
くらりと、目が眩む]
ノックスは、背を向けたバーナバスに、待ってと声をかける。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ラルフの手が離れて 人の血肉を覚えて 衝動が 性質が悪くなったら そう思うと 試したいと言うドナルドの その言葉に頷けない 心意気は 先のことも併せて 本当に素敵だとは思うけれど
ラルフの脇をつかんで 引きとめようとする
つい先ほど フランシスに >>436 と尋ねられて 静かに こくりと頷いて 「………………でも いられない」と 俯いて答えた のが遠い時間に感じる]
(442) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[止めるフィリップの声>>439に怪訝そうな顔。]
力尽くで止めればいいだろ。 ラルフが抑えきれなくなっても 止めるのは俺だけじゃねぇんだし。 フィリップも、フランシスも、此処にいるだろ。
[ひとりの力で何とかならずとも 彼らがいればなんとかなるという信頼をみせ。]
(443) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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―3F 個室― ああもう、ばか…っ!
[必死さに裏返った声、 ドナルドの服を掴むも既にドナルドは腕を差し出している。
フィリップの謂うとおり、 血に酔って暴走したら目も当てられない。 ラルフの身体を押さえなければ、と構えて>>439]
(444) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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だったら 俺の血でもなんでもあげるからっ!
[もし これをきっかけに
ラルフがより衝動がひどくなったら?
ドナルドも ラルフも不幸になる
その可能性に青ざめつ
せめて 衝動のままに暴れ
ドナルドを殺すことだけは
ないように ぎゅっとしがみつこうと]
ベネットは、ドナルドを慌てた色濃いじと眼で睨んだ。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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フランシスはドナルドを止めて!! [フランシスも懐疑的で 怪我の部分を痛めないよう ラルフの腰あたり 両の腕 回して 間違っても 暴れ出して ドナルドが 死んでしまうことだけはないように]
(445) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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痛いのは覚悟してるって。 でもさ、ラルフも今すっげぇ痛そうだし。
[フランシスの制止の言葉>>440にも 相変わらずの様子。 目の時より痛いだろうかとぼんやり思いながら。]
(446) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[フランシス>>436の問いかけに、ゆるりと頷いたけれど。
いまは、近づいてきたドナルド>>437に視線が釘付けになって]
……ドナルド……
[ドナルドの手を、握り返す。 熱を伝えるかのように、体温が上がっている。
近づく。 こくり、と喉がなり。
必死な、フランシスとフィリップの声。 しがみつくフィリップはそのままに、 差し出された手、袖口から肌をたどって、唇を寄せた]
(447) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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ドナルドは、ベネットとフィリップの必死さがわからぬのは喰われかけた事がないせいかもしれず。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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[最悪の自体は ドナルドも 勘付いてはいるようだ けど]
…………一回 肉の味覚えて もっと衝動が 性質悪くなったら どうするんだよ!! 俺みたいに!!
(448) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[待って、と引き留める声に振り返る。]
んな長風呂しねえよ。 すぐに上がるから…お前はお前で考えまとめとけ、っつーこった。 [ひら、と後ろ手に手を振って。 何よりも男自身の蟠りを今は何かで紛らわせたかった。]
(449) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[傷だらけの体を湯に沈める。
体温が上がれば普段なら目立たない傷痕まで浮き上がってくるので、あまり誰かと湯に浸かるような習慣はない。
プリシラと最初に温泉地へ宿泊して、傷痕に驚かれたことも、浮き上がった傷痕に「痛そう」と泣きそうな顔をされたことを思い出す。
泣きそうな顔の方が痛々しくて、男は自分の古傷どころではなかったのだが。]
(450) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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だめ……それは
フィリップは、きっと……
のんだら、がまんできなく、なる……
[ドナルドは、途中で我慢できても。
フィリップは――]
最後の、一滴まで……じぶんのに、したくなるから、
だめ……
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―3F 個室―
そ、そういう問題じゃないってば!
[こうと決めたらドナルドは頑固だ。 体躯も力もドナルドにはかなわないが何とか止めよと腕を伸ばして、掴んで。]
(451) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[ラルフへと差し出すは左手。 袖口からあらわになる腕に彼のくちびる触れれば 微かに肌が震える。]
――…神経まではいってくれるなよ。 でなきゃ仕事、できなくなるし、さ。
難しいなら他でも構わない。
[利き手は彼の頭へと伸ばして 撫でてあやそうとする動き。]
(452) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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ーーーー………………??
だったら だったらドナルドだって
我慢出来ない かもしれないだろ………
[嫌だ 大切な人を 衝動に飲まれて
食い殺し 苦しませたりなんてしたくない
自分とドナルドに 違いがある
と 思うこともなく]
していいから なんだってあげるから……
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ちょっと思い出があるかと思えば…ったく。
[いつの間にか、何かあれば真っ先に思い出すのは決まってしまっている。 好みの酌婦でも思い出せばいいものを、と思いながら。それが本音でないことも分かっていた。
温かな湯のおかげで少し余裕が出たのか。
適当に温まった体に衣服を着こみ、まだいるであろうノックスたちの方へと顔を出す。]
(453) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[フィリップの言葉>>448にきょとと瞬く。 ラルフの眸を覗き]
ああ言ってるけど、 ラルフは、如何したい?
フィリップと同じを背負う気は?
[フランシスの声>>451が聞こえる。 捕まれる身体、ちらと視線が一度そちらに向けられ]
だってさ、 ラルフはフィリップと離れたくないンだろ? でもラルフの怪我がなおんねぇと山下りられない。 なら、さ、怪我はやくなおす方法探すしかねぇじゃん。
(454) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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ー藁の上ー [トレイルは、静かに座っている。 動く気配は、まだ、ない。
ノックスの声は届いていた。 知らなかった 幼いトレイルを知っていたなんて。
残酷だ 今の、うたなんて 透明な音では、ふれあってなお 聞き取りにくいもの]
(455) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[しっかりと筋肉のついた、いつも頼りにしている腕>>452。
それに唇を触れて、ちろりと肌を舐める]
……ん……
[ドナルドに頭を撫でられながら、 フィリップの叫び>>448とフランシスの声>>454を聞く]
……同じが、いい。 おなじに、なりたい。
[味を覚えて、衝動が抑えきれなくなるのか。 それはわからないけれど。 フィリップと同じなら、悪くないと、かすかに笑みが浮かぶ]
(456) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[ため息しか出ない。
ニコラの問いかけに ノックスはなんて答えるんだろう その応答次第では、
決行は今宵。
でも、今は。 トレイルは、静かに藁の上で微笑んでいる**]
(457) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 21時半頃
とちゅうで、がまん、する、し……
きっと、ドナルドなら……
食べ過ぎる前に、止めて、くれる……
[そんな、信頼も、ある。
フィリップの、心配が嬉しい。
フィリップと、同じのを背負えるかもしれない。
そんな、思いもあって]
……フィリップ……
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な………にいってるの ドナルド そんなの 背負わなくていい…… ラルフが苦しむの やだ……っ
[くらくらする 何を言っているのか ラルフにしがみつけば 血の匂いが濃い 実際に それに酔い 目眩が酷くなっているのもあるのだろう]
ーーーーーーーーー………
[ラルフに話すドナルドの内容に さらに めまいがした]
(458) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[ラルフの舌の感触にドナルドの喉が震える。 音として漏れ掛けるを飲みこみ柳眉を寄せ堪える。]
ラルフがそれを選んだなら 俺はそれを尊重するよ。
お前さんの好きにしろ。
[くしゃりとその髪を撫でて 右手はラルフの項に添えて]
(459) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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―アーバンローズ/愛し子達の内緒話の後に―
[膝に乗せたニコラの声。頬に当たる手が温かい。卵に触れた後だとしても、眉を顰めないのはノックスに心境の変化があったから。>>409]
ん? ラルフ?
[どうしてと問う前に、どっちかだなんて。]
困ったな……。勿論2人の事なのに。 そんなにラルフを好きなように見えた?
[平等ではない好意が在る。]
……2人のことも、今のままじゃダメ、かな。
[残酷な事を、ずっと続けている。昔も、今も。*]
(460) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[ラルフの答えにさらに眩暈がする]
だめ だめだよ………… こっちにきちゃ だめ…………
[クラクラする ずるりと ラルフに しがみつくので 精一杯で 額にラルフの温度 頭上にいられなくなった ルーツが ぽてんと ラルフがねていた寝台に飛び降りる]
(461) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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[>>247ノックスの静かな声。彼が口にするのは、トレイルの歌のこと。 僕は目をまあるくして、じっとその話を聞いていた。 だって、トレイルはいつも歌を聞くとイヤな顔をするから。歌が嫌いなんだと思ってたの。
歌を、なくしたトレイル。 だから、歌を聞くとイヤな顔をしてたの?
じっと、じっと]
本当?
[>>248それから、笑いはしなかったけどもぱっと顔を明るくして。 強くなった抱き締めるのに応えるみたいに、ぎゅっとノックスへしがみついた]
うれしい。
[けど、ノックスの一番の中の一番はだあれ? なんて、訊かないよ。お兄ちゃんだもん。
それから、じゃあトレイルがラルフに酷いことしても、ノックスは味方なんだねって。そう、思った]
(462) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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