238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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[弾丸は胸を貫き、扉へと吸い込まれる。 ピシリ、ピシリと罅が入り―――]
崩れていく……私が……私の、想いが…… どうした、何故回復しない……っ、此処まできて、敗北など……ッ
[光でできた女の躰も、罅割れていく。 その粒子は、崩れる扉の中へと。]
厭だ……ッ、私には、まだすべきことが……! それが、こんな、ところで……!
(356) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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この魂、滅してなるものかあああああぁぁぁぁぁ…………っ
[断末魔と共に、粒子は砕け散る。 泡と消えていく粒子の、ちょうど中央。 そこに、核となった麗亞の肉体が、僅かに微笑みかけたように見え――――]
(357) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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[偽りの扉は、光の爆発を起こした。]
(358) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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[ふわり、世界中を、羽が舞う。 それは白と黒だけでは無く、聖痕の守護者達の持つ者達の全ての色。 勿論、その中には仰九の色も含まれている。 黒い男の背から離れた羽は全てを包み、癒し、降り堕ちる光景は何処までも美しい物だっただろう。
焼け血の滴る腕をそのままに、羽の消えた、存在をヒトに堕とした男は、その光景を静かに見ていた。]
(359) 2015/09/22(Tue) 00時頃
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