7 百合心中
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ずうっと、一緒だよ。 離しちゃ、ヤだからね。
[二人、眠れる森へ――。 巡り巡っても、貴女と逢えますように。 はぐれないように、手を確りと繋いで――*]
(339) 2010/03/27(Sat) 05時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 05時頃
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当たり前じゃない。 何があっても、離さないわ。
ずぅっと、一緒…―――。
[眠れる森は二人を包み込み、 静かに静かに時を刻む。
終焉まで、あと、少し――*]
(340) 2010/03/27(Sat) 05時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 05時頃
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―住宅街:マルグリット宅― [太陽と月のふたりが出て行く。 すぐに戻ってくるだろうから、と けれど、何か予感のようなものはあって、 それでも待っていた。]
……――
[窓際で、ずっと、外を見ながら。 花が揺れていた。花が。 不安げに、眉を寄せて]
(341) 2010/03/27(Sat) 07時頃
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あ…
[――不意に、携帯電話が鳴った。 両の手で持って開く、 液晶に映ったメールの内容は―――]
(342) 2010/03/27(Sat) 07時頃
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…――!!
[大きく眸が揺れて、 携帯電話を胸に抱いたまま、 玄関先へ走り、飛び出した。 花の香りのする風が吹く。
駆けて、駆けたさきは、駐車場。
目立つ車の横に、 示された車。
其処にはもう、誰の影も、ない。]
(343) 2010/03/27(Sat) 07時頃
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[――二人だけの場所に向かいます]
…、あ、……、
[――私達の事は探さないで下さい。]
……、――いって
しまう のね…
[メールの内容が胸を刺す。
ふたりでいて、ふたりでいくこと。 ふたりは、 それを、選んだのだ。]
(344) 2010/03/27(Sat) 07時半頃
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…―― … …… しあわせ 。
きっと とても しあわせ ね
[聞く人もいない問いかけ。 しあわせなのだ。あいするひとといられるなら。 でも、別れは つらいもので]
――っ、…、…ぅ、
[口元を押さえる。 涙。それから、小さく嗚咽が漏れた。 長い黒髪が風に遊ばれる。
戻るまでには、泣きやまないとと、 そうは、思いながら。――思いながら。]
(345) 2010/03/27(Sat) 07時半頃
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―回想― [モニカとケイトのやり取りを聞けば]
緊急時であれ、人としての尊厳は極力捨てたくないものね。 本当に食料が足りなくなったなら、余所からの調達も止なしでしょう。 けど、私の店にまだあると分かっている以上はそちらから回収したいわ。
(346) 2010/03/27(Sat) 08時頃
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[誰かが来ても。誰も来なくとも。 家に戻り、少しだけかなしげな笑みを浮かべ 皆にこう告げる。]
……ヨーランダさんと、 グロリアさんは…… いくところがあるのですって。 大切な場所に……。 だから、いまは、さがさないであげて。 …だいじょうぶって、云ってたから。
車、かしてくれたのよ。 これが、鍵なの。
[――ポストから取り出したそれを、手のひらに置いて示す。]
ね、タバサさんのお店に 食べ物、とりにいきましょうか。
[そうして、微笑んで―――]
(347) 2010/03/27(Sat) 09時頃
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[それから。 小さくこう続けた。]
…ね。
たいせつなばしょができたらね、 …そこへ、いってね。 後悔しないように。
ここには、いつでも… きてくれて、かまわないから。
ね。
[最後はどうか願う場所へ、と ささやくように。 商業地区へ向かうなら、付き添うつもりで*]
(348) 2010/03/27(Sat) 09時半頃
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[>>332 迎えるように抱擁されれば。 ほんの少しとは謂え、離れた事を埋め合わせるように、熱く抱きしめ返し。]
そうね、早く戻ろう。 私たちの家へ。
もう、あなたを寂しがらせることなんてしないから。 離れることなんて、しないから、ね。
[彼女と二人、愛する人と共にいられる幸せ。 白い花が咲き乱れる道を、手を繋いで進む。
再び見えてきた、二人の住まい。階段を上がり、部屋へと向かう。 彼女の話を沢山聞いて、私も話して――…。 愛し、愛されたい。
やりたい事は沢山あるけど――…。
部屋へ戻ったら、二人溶け合うキスをしようと。]
(349) 2010/03/27(Sat) 11時頃
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[部屋へ戻れば、まず待ち切れなかったというように、 女は愛する人の身体を抱きしめた。
抱きしめたまま、愛する人の名前を呼んで。 呼吸を奪うかのように、境界がなくなるような、 そんな深く溶け合うキスを……。]
……ヨーラ。愛してる。
[キスの合間に何度も囁いて。 その度に銀色のアーチを作りながら、何度も何度も深く繋がり続ける。]
(350) 2010/03/27(Sat) 11時頃
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[待ちきれないとばかりに身体を抱きしめられ、呼吸を奪うような深く溶け合うキスを交し合う。 愛する彼女が名を呼ぶのに呼応するように、彼女の名を呼び。]
……愛してる、いとしいグロリア。
[キスの合間にも、名を、愛してると囁き合って。 深く繋がり合う。二人を繋ぐ銀の橋が溶けても、再びそれを繋ぎあって。]
二人きりにやっとなれた、ね。 私たちだけの世界、目の前にいるのは愛しいあなた、だけ。
[ぎゅ、と彼女を抱いて。世界は終わるけど、二人一緒なら何処へでも行けるから、幸せとばかりに微笑んで。]
(351) 2010/03/27(Sat) 11時半頃
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うん、やっと二人きりになれた。 貴女と私、閉じた世界。 だけど、それがこんなにも幸せだなんて、思わなかった、よ。
[指を封じるように絡める。 空いた手が頬を撫ぜて、そのやわらかな輪郭を手のひらに。 そして身体に刻みつける。]
ねえ、沢山話したい事があるけれど、その前に…… 貴女に触れても良い……?
……貴女が愛してくれるのでも、私は構わないけれど。
(352) 2010/03/27(Sat) 11時半頃
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私も幸せに包まれている、わ。 [封じるように絡まる指。頬を彼女が撫でただけでも、それは甘い甘い痺れを齎し、全身へと広がる]
ええ、わたしはあなたのものだから。 触れて――…。
ううん、触れて欲しい……。 私の他の人には見せたくないと思っていた場所も、全て、見て、触れて、確かめて、愛して、欲しい――…。
[縋るような眸で彼女を見詰める。
誰にも見せた事は無い首にできた、醜いと思い込んだ蒼い痣、死を女に喚起させる痣でさえ。 彼女にならそれをみせても構わない、触れられてもいい。]
(353) 2010/03/27(Sat) 11時半頃
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[愛してほしいと、ヨーラの唇が言葉を紡げば、 その手を取り、自分の部屋へと誘うだろうか。
最低限のものだけが置かれた、殺風景な部屋で。 彼女の頬に触れ、その指が唇へと移動して――]
自分から愛するのは……あまり得意じゃないから。 貴女のようにうまく愛せる自信はないけど……。
[一瞬、恥ずかしそうに眼を伏せる。 でもすぐに笑って見せて。
口づけを交わすと、ベッドへと。]
(354) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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[そっと服を脱がせば、彼女の首に残る青い痣に眸が止まる。]
……綺麗。
[うっとりと一言つぶやくと、其の首筋へと口付けて。 その上から。幾つもの紅い花を咲かせるだろう。]
(355) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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[手を取られれば、その手に甘えるように指を絡めて彼女の部屋へと誘われるままに向かう。
彼女の指が頬へと、唇へと動けば、その指に口付けて――。]
あなたの指が頬に、唇に触れただけでも、わたしは蕩けそうよ……。
[恥ずかしそうに眼をふせ、直ぐに微笑む彼女に。 触れ合うだけでも幸せになれるから、気にしないでと微笑んで。]
……んっ
[口付けを交わしながら、ベッドへ導かれ。服を脱がされれば、彼女に首の痣を見られる事に、白い肌は羞恥に染まる。]
(356) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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――――…
嬉しい、好き……。はぁ、
[首筋の痣に彼女の柔らかな唇を感じれば、鼻にかかるような甘い声が自然と洩れ。赤い花が咲く度に、熱い吐息が洩れる]
(357) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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ヨーラは私に甘すぎるよ。 本当に図に乗ってしまうから……。
[謂いながら、啄ばむようにキス。
白いシーツの上に広がる、濡烏色の蒼の黒髪。 それが愛する人の白い身体を浮かびあがらせて。 目が眩むほどに、綺麗だと。女は呟いた。]
ヨーラは甘い、ね。 どこもかしも甘くて…まるで砂糖菓子みたいだ。
[唇を、首筋を――。 何度も何度も唇で撫ぜる。
まるで花の蜜を求める蝶のように。 ヨーラと言う甘い花に吸い寄せられて。]
(358) 2010/03/27(Sat) 12時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 12時半頃
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ふふ、図に乗ったら叱ってあげる、から。
[くすり、前に交わした言葉を思い出して。
啄ばむキスには、小鳥のように啄ばみ返して。さらにキスをせがみ。
彼女の美しい耳元で跳ねる金髪に触れて、グロリアも、脱いで?とお願いするようにその耳元に囁く。 もし、許されるようなら――そのまま彼女の服を脱がそうと手を動かして。]
砂糖菓子のように、わたしを蕩けさせて。 あなたとの境界が無くなる、くらいに。
[首筋を唇で何度も撫ぜられれば、蒼い花と彼女が咲かせた赤い花はその刺激に震え。 女の身体の奥からは甘く切ない疼きと熱が湧き上がり。 蜜を求める蝶を迎え入れようと花が咲き綻ぶように、自然と彼女に絡み合おうと手と足が動く。]
(359) 2010/03/27(Sat) 12時半頃
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うん。叱る貴女も見てみたい、な。 どんな貴女も、この眸に焼き付けておきたい。
[はぁ…と、甘い吐息交じりに囁いて。 何度も何度もキスを繰り返す。 彼女の指が髪に触れるなら、まとめていた髪を解いて。 さらりと金糸が、雨のように降り、影を作る。]
うん、良いよ。 ヨーラが、脱がせて……?
[白い手が触れて、女の衣服を一枚一枚と剥がしていく。 外気が素肌に触れれば、その冷たさに一瞬震えて。 柔らかなヨーラの身体へと、密着するようにすり寄せた。]
全部、全部……私のもの…。 誰にもあげない。私だけの宝物――…。
[夢見心地で呟けば、蝶は咲き誇る花へと群がるだろう。 身体も心もなにもかも溶け合って、一つに混じり合う。]
(360) 2010/03/27(Sat) 12時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 13時頃
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[解かれれば、背の中程まで広がる金の雨が降り注ぐのに眼を細め、繊細でさらさらとしたその金糸の感触を指で柔らかに梳き、慈しむ]
綺麗――… 金の絹糸も、白い肌も、愛らしい胸も、すべて。
[彼女が脱がせる事を許されれば、ゆるゆると一枚一枚脱がせていく。 密着するように摺り寄せられた彼女の細やかな身体。彼女の肌に肌を重ね、お互いの温もりを確かめ合って。]
全部、あなたのものだから……。 あなただけ、よ……。 私の肌に触れる事ができるのも、私の声を奏でる事ができるのも。
愛してる、グロリア…… あぁ、……好、き……。
[花に群がる蝶は、女に歓喜を齎し、何もかも判らなくなるくらいに溶け、一つ混じり合って。 高みへと、更なる高みへと蝶によって花は連れ去られる。一際高く、彼女の名を叫んでから、彼女の身体にもたれ。 暫し意識を手放すだろう。]
(361) 2010/03/27(Sat) 13時頃
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[ようやく触れる事が出来た温もりに、 女は歓喜の吐息を一つ。その身体に落とすだろう。
髪を撫で、肌に触れる優しい手。 その手を取り、薬指に口づける。
永遠の愛の証だと謂わんばかりに。]
もっと、鳴いて…ヨーラ。貴女の声、もっと聞きたい。 私だけにしか見せない貌をもっと、見せて――?
私も好き。貴女が好き。貴女だけを永遠に……愛してる――…。
[睦言を囁く唇が、彼女の泉へと近づいて。蝶は花を愛でる。 気がついたときには、ぐっりとした彼女が力なく自身に凭れ、意識を失っていて。]
可愛い……。
[彼女の顔に掛かる髪を指で梳いて。 彼女が戻ってくるまでの間、愛しそうに見つめ続けている。]
(362) 2010/03/27(Sat) 13時頃
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[薬指に口付けられる永遠の愛の証。 女も、彼女の手を取り誓いを交わすように、その左の薬指に口接けただろう。
彼女の声に従うように鳴き乱れ、浮遊感を伴う快楽に意識を攫われた後。 ゆっくりと眼を開ければ、優しく髪を梳く彼女の顔が見えて。]
好き……。
[はにかむように彼女の唇のキスをする。 彼女に全てを見られた事がとても、嬉しくて。
もっと彼女とこのまま睦み逢いたいとの思い、でも、彼女の話も聞きたくて。]
このまま、話して…… グロリアのお話……。
[肌を重ねあいながら、甘えるように彼女に囁いた]
(363) 2010/03/27(Sat) 13時半頃
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可愛かった…すごく。おかえり。
[はにかむように触れるキスに、何度も答える。 やっと心から、一つになれたと。 幸福感で胸は震えて。その頬には涙が伝っているかもしれない。]
私の話……。うん、良いよ。聞いて。
[甘えるように囁く彼女を、優しく撫でながら。 女は語る。幼い恋と、その結末を。 そしてヨーラに出会うまでの自分を。すべて。]
(364) 2010/03/27(Sat) 13時半頃
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[女は懐かしそうに目を細める。そして訥々と言葉を紡ぎ始めた。]
私が今よりもずっと子供の頃……、 すごくすごく、好きな人がいた…よ。
ハイスクールの時の先生で、誰にも内緒の秘密の恋人、だった。
貴女と同じで、コリーンの歌が好きで。 先生の部屋の想い出は、いつも彼女の歌が流れてた。
春に恋に落ちて、夏に恋人になって。 秋は二人寄り添って、想いをはぐくんでた。
でも――冬が来て、二人の恋は終わったんだ。
[そこまでを口にして、一度目を伏せる。]
(365) 2010/03/27(Sat) 13時半頃
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二人の恋は暴かれて、秘密の恋は秘密でなくなった。 親も学校も友人も、すべてが二人の敵になって、 私と先生は逢うことも許されなくなった……。
それでもなんとか連絡を取り合って、ようやく逢えた時……。 先生が謂ったんだ。 「死は二人を別たない。私を愛してくれるのなら、グロリア。貴女も一緒に…逝こう」って。 私は、先生がそれを望むのなら、それでもいい…って思った。
春になるころに、私と先生は一粒ずつ。 二人が一つになれる所へ行ける薬を飲んだよ。
でも……先生が私に渡したのはただの睡眠薬で。 あの人は……一人で旅立ってしまった。
私を置いて、一人で――
(366) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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残された私はどうすればいいのか、もうなにも判らなくなった。 ただ温もりだけを求めて、いろんな人を抱いて、抱かれた。
……酷い、話し、でしょう?
[自嘲気味に笑って。言葉を閉じる。
先生とのことは、膿んだ傷口を抉るように、未だ口にするのは辛い。 それでも口にするのは知っていてほしいから。
自分がどういう人間なのか、ヨーラにだけは、すべて――]
(367) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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恥ずかしい、全部みられて……。
[可愛いと彼女の唇が紡ぐ声が女の耳を擽り、グロリアの頬に伝わる涙をみれば。 通じ合う心の喜びを感じる。その美しい頬を伝わる真珠をそっと指で掬って、彼女の頬を優しく撫でただろう。]
―――…。
私もコリーンの歌が好きだったわ。 あなたが好きだった先生と、私重なり合っていたの、ね――。
[優しく撫でながら、全てを語る彼女を。今度は逆に慰めるように慈しむように、手で指で優しく触れて。
先生の言葉には、前に彼女を愛した時に最後にかすかに呟かれた、せんせい、の言葉を思い起こす]
冬が来て――…。 どうして終わったの?聞いてもいい。
[眸を閉じる彼女の頭を優しく撫でて]
(368) 2010/03/27(Sat) 14時頃
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