84 戀文村
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おいおいおい。 俺そんな信用ない男に見えるかよ。 男は狼だが、美女の前では仔犬になるんだぞ。
[姉と自分にそれぞれ声を掛けるエリアスに>>296口を尖らせ、 髪を掻き回してやろうかと手を伸ばし掛けたが、それより 先に立ち去られて悔しそうに顔を歪めた]
今度会ったらその髪三つに編むぞ。
[だが見送る視線は優しいままで、頭を掻いた]
(300) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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・・・そうね。私が母さんにちょっと似てきたのかも。 ヨーランダさんと会ったのなら、よかった。 風邪引かないでよね。
・・あなたも、そう言えばなんだか寒そう。
[コートを着ていない、という言葉にホレーショ―を改めてじっと見た。確かにこの寒さにしては外套も何も着ていない。 サイモンと話していた時の、彼の様子をちらとだけ思い出した。それと何か関係でもあるのだろうかと]
・・・・大丈夫よ。この方は、多分。 ま、そういう事言うのが一番危ないって話もあるけれどね。
[そう言って、エリアスが家に帰るならば見送った]
(301) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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[洗濯は好きである。無心になって汚れを落とす。 自分のこの汚れきった心も…洗えたらいいのに… と思いつつ無心で洗ってゆく。]
…これでよしっと。
[ウチの中に干された洗濯物をみて少しだけ満足気に頷く。 しかし、すぐその顔は…歪む]
今日も…行っちゃおう…かな…
[こんな日は、一人で居たくなかった。 日が暮れてはいたが…そろそろ酒場も開く頃か? 今日は変装もなしで、酒場へ向かった]
(302) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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[ヨーランダの養父は女もよく覚えている 自身に父が居なかったのも関係しているだろうか 無論ベネットの父や、祖父もまた同じく]
……軍人でなく、サイモンがっていうのが。 どういう訳なのかしらね。
何が、始まるのか……もう手がないのか。
(303) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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ほんとうに、男女も年齢も関係なく召集されるのなら。
される前に、……この手で。
この村に、皆で残るのよ。
[小さい呟きは二人には届かない大きさ]
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結局、戦況はなんら好転してないって事だろう。
…──それから。 これは、他の人には言わないで欲しいんだが。
[複雑そうな、けれど動揺したりはせず、確り受け止めているらしい二人の様子に、少し迷ってから口を開く。]
隣村の、知り合いから聞いた話だが。
…──あっちでは、男だけでなく、 女子供にも赤紙が届き始めたらしい。
[女の声が、一際重く沈んだ。 誰もいない店内で、更に声を顰めるように。]
(304) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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[恐れられて当然、と言う思いもあれば、彼女の態度を咎めはしない。 全く気にならないと言えばうそになるが、なんといっても慣れてしまった。 銃を持ち軍服を着ていれば、更に畏怖される事間違いない]
……
[彼女がハンカチを顔に当てる間、顔を逸らす。 もう日も傾いてくる頃だ。昼よりは気温も下がってきた。 雪は、止んだようだが……]
(305) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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[目の前の軍人は、雰囲気は親方に似ている気もする。しかし、やっぱり違う気もするのは、先ほどの光景を見たせいなのだろうか]
・・・料理ですか?ダーラさんやクラリッサにはかないませんよ。美人というのは、褒め言葉という事でありがたく受け取っておきますけど。
弟は、エリアスは・・・そうですね。病気の事さえなければ、私よりはずいぶんしっかりとした子です。 そう、昔大きな病気をした事があったから、それで心配になっちゃうのかもしれない。どこかに行ってしまうんじゃないかって。
・・・・あ、こんな話はいけませんね。余計に暗くなっちゃう。
[ふと真顔になって、そう呟いた。その後にすぐフォローを入れようとするのだが]
(306) 2012/03/25(Sun) 23時頃
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どうせ汚れるなら、…いや、私が汚れることで皆が少しでも、幸せになれば、安堵できれば…
…この手で……
[母を殺めえたこの手は、決して清められることはない。
ならばいっそ、皆を…と、思ってしまうのだ。
そんなつぶやきは、誰の耳にも届かないだろうが]
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あー、すんません、なんかこんな格好で。 美人と2人きりとかなかなか恥かしくて。
[エリアスを見送った後、間が持たずに苦笑しつつ、 何か無いかと話題を探す]
今度エリアスの家で春のご馳走を食べさせてくれないか、 ってお願いしたんですが。 ミッシェルの料理も楽しみにしてます、って、いや唐突に すみません。
[無理矢理引き出した話題は春のご馳走のご相伴の話。 我ながら下手くそだな、と苦笑が増えた]
(307) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[年が近い二人の傍では、然程取り繕わぬ姿で居られる。 いつも感じられる居心地の良さは 今は会話の内容の所為で、拠り所のようにすら思えた]
……あれ、じゃあ 村に居る軍人さんたちには、召集がかかっていないんですか?
[>>303ダーラの言葉に、眉根をひそめる。 続いた>>304言葉で、青年は唇を噛んだ]
女子供にまで 追い詰められた最後の手段、でしょうね
…………見苦しい
[静かに、怒りと憤り含んだ声音で呟く]
(308) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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………………。
それは、「ほんとう」なのね。 ……本当に、そう、無差別に。
[カップを持つ手が震える、そうして脳裏に浮かぶのは ――戦争が始まる前の、平和だった日々]
こんな事、言えやしないわ。 もちろん黙っておく。
(309) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[通信機を開く、ホレーショーの言葉は聞こえていたが、
簡単に答えられる状況でなかった]
…本人が望むなら、叶えてあげて欲しい。
[自分の言葉の後に付け加えたのは短い言葉。
それに、全く嘘偽りは…ない。]
ほんとうに、それがほんとうなら。
アタシはもう、誰も失いたくないわ。
母さんと同じように、もう誰も。
残されたくないのよ……!
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洗って返しますね。
[すんっと鼻を啜って、言葉を紡げば、吐き出す息が白く煙る。 ハンカチを目尻にあてる視界には、逸らされた眼は見えず。]
サイモンさんが、徴兵されるって聞いて。 ナンシーちゃんのこと、心配してるの見てると辛くて。
[ポツリポツリと、言い訳のように独り言を零し始める。]
……ナンシーちゃんに手紙を残したらって 勧めてみたけれど。
[そして、うっかりと手紙の件を零してしまう。 けれど、零したことが、彼に対する信頼の証でもあった。]
(310) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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いやいやいや、俺は寒くないですよ。 あんたみたいな美人の前で着込んでたら熱が上がって倒れちまう。
[笑いながらも真顔になったミッシェル>>306に少し困った様に 眉を歪めて一瞬彷徨わせた手をエリアスにするのと 同じように頭に載せた]
ほんと、エリアスは俺より余程しっかりしてる。 両親も姉のあんたも、この村も、皆いい奴ばかりだからかな。
[だから、逝かせたくはないのだけれど。 そこまでは口に出来ず、頭に載せた手は掻き回す事無く ポンポンと叩くのみ]
(311) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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でも、ダーラ 黙っておいたとしても、いずれこの村にまで及んだら
[笑みの完全に消えた顔を、ダーラに向ける]
……いや、まだそうなるとは限りませんよね すみません
私も勿論、他言なんて出来ませんよ。
(312) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ー回想:本屋ー
[>>186ベネットの言葉に目を丸くするが。 いかにも冗談という口調から、何もいわず。
戦争が終わったら旅を続けるけるか、という問いに。 黙ってうなづいた。
彼……今は亡き赤毛の親友との約束。 それを果たすためにも終えることはしたくない。
また来るようにといわれ。 笑顔で会釈をして店を出た。**]
(313) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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くす。よく言いますね。 ・・・そんなに丁寧に話しかけられなくてもいいのに。
[随分と暗い話しになるところだったところだったので、安堵したように]
・・あ、そうなんですね。春のごちそうですか? 春。そうですね、春になれば野菜も魚も少しは手に入るだろうし。 きっとエリアスは喜びますよ。 ただ、うちはお酒はあまり置いてないんですけれどね。
[最近は少しは飲む。ただ、ダーラの店に飲食の目的で立ち寄ったりする事は、よほど仕事が忙しいか、親方に付き合う時以外はまずないと言ってよかった]
(314) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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そう、なのだけど。 いつかは知ることなのかもしれないけれど。
……この村には来ないかもしれない希望も、まだ持ちたいの。
[笑みの消えた青年の顔に、それでも無理に微笑もうとして くしゃりと歪んだ顔になる 客の前に立ってもう何年経つのか その経験すら役に立たたない、笑顔が作れない]
でなければ、この戦争。 …………こんな戦争が、皆を苦しめて。
ああ。
(315) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[返してもらわずとも問題はないが、変に形見にさせるのもなんだろう。 頷きを返した。泣き顔には背を向けようとさえも思ったが、 今泣いているわけでもなし、問題ないだろうと、見下ろす]
……
[確か彼には妹が居たから、ナンシーとはその事だろう。 往く者が居て、遺される者が居る。その待つ時間はきっと永遠にも思えるだろう。 いや、実に、永久に帰る事は無いだろう。 戦いに行くのですらない。死にに、殺されに行くのだから。 それを彼女に伝える必要はない。伝えても、何の救いにもならない。
ただ……もし彼女が、彼女らが往く事になれば、黙って見送れるのだろうか。 ホレーショー、分隊長の様に………。]
[頭を振った。手紙を残す提案には、力なく頷く。 きっとあの老婆の所だろう。一抹の希望を添えて、 直接ではなく、彼女を通して残すのだろう]
[ゆっくり息を吸って、長く長く息を吐いた]
(316) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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うん、彼女が嘘をつく理由がないから、 「ほんとう」だと思う。
…────だから、 もしかしたら、この村も、 近いうちに無差別に召集がかかるかもしれない。
戦えない子供に何をさせるつもりか知らないが、 いずれ、私も駆り出されるのかもしれない。
お前達も───…。
[俯いて唇を噛む。]
…──すまない。 まだ、そうと決まったわけではないのに無神経だったな。
[二人だからこそ全てを包み隠さず話しているが、さすがに脅すような事を言ってしまったと、薄い色の瞳が動揺に揺らぐ。]
(317) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ヨーランダは、二人の、まだ決まっていないという言葉に深く頷いて。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
厭よ、厭だわ。
これ以上この村から、誰も出てゆかせはしないわ。
だから、ねえ。
……私の手で。また、母さんのときみたいに。
そして、―――や――のように。
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ああ・・ごめんなさい。こんな事、言うつもりじゃなかったのに。 ・・って、わっ?!
[期せず暗い話になってしまった事を詫びる。急に頭を軽く叩かれて、少しうろたえ、手を頭にやった]
ええ。この村の人達は、いい人達です。 陰口なんかもないとはいいませんけど、でもやっぱり心根が悪い人達なんかはないですよ。
・・・あなた達も、そう。そんな目をしてます。
(318) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[本屋を出て、広場を歩いていると。 クラリッサとブローリンの姿が。]
……間が悪いな、俺。
[2人に漂う空気はとても胸に痛く。]
(319) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[笑顔の消えたダーラの手に、自らの手を伸ばす。 叶うことならその手を取って、両手で握ろうとカップを置いた。
養父(ちち)を失い、これ以上親しい友人まで失いたくない。 我儘だと知ってはいても、そう思わずにいられない。
可能なら、召集された人に代わって自分が行きたいと何度思った事だろう。自分なら、遺されて悲しむ者もいないのだから──。]
(320) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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でもヨーランダ、教えてくれてありがとう。 覚悟を決める準備は、できたかもしれない。
――……上手くは出来ないかもしれないけれど。
[自分まで揺れたら、ヨーランダもベネットもぶれてしまいそうで 無理にでも笑顔を作ろうとする
ヨーランダの手に、手を触れようと伸ばし]
(321) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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ヤニクは、クラリッサとブローリンの邪魔にならないよう、静かにそこから去った。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
ダーラは、手が伸びたのは、同時だったろうか。ぎゅ、と握り合い。
2012/03/25(Sun) 23時半頃
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[頭の上で、長い長い息が吐かれる音がした。 女は、はっと視線を上げる。 相変わらず30pの身長さに首が曲がった。]
ご、ごめんなさい。 こんな話しちゃって……。
[話したところで、どうなる訳でもないのに。 唇を噛んで、少し落とした視線。 赤いフードが、暗くなる視界の端を過ぎて行ったのが見えた。]
(322) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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そろそろかも知れないな。
[ポツリとつぶやく。 そのまま、役所に向かった。]
(323) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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あー、やっぱ野菜ですよね、そうですよね。
[肉と言う単語が一番に出ない様子に、やはり食卓に 上がる可能性は低いと覚悟しておこう。 一瞬とは言え現実から逃れられる会話に笑みを絶やす事はしない]
酒まで望んだら追い出されるって。 ワイン位なら持っていけると思うから、一緒に飲もうぜ。 美人と飲む酒は味は5割増しだからな。
[途切れない様に軽口と共に頭を叩いていて、 止めるような手の動き>>318にハッとなる]
あ、悪い悪い。 なんかいつもエリアスからかってる癖で。 美人にする事じゃねえな。
[慌てて引っ込めた手の行き場が無く、また頭を掻いた]
(324) 2012/03/25(Sun) 23時半頃
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