204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[>>241ディーンの腕に乗ったまま、名を呼ばれたルーツが返事をするように鳴く。ディーンはフィリップの言葉にぎこちなく頷いた。 鳥の面倒など見たことは無いが、今のところ彼はこの髪で遊ばせておけば良さそうだ。
それよりも手のかかりそうなのは――。
ディーンは>>243フィリップが会釈するまでを見つめてから、視線をノックスに戻す。 >>239>>245肩を叩く。それに応じて笑う。 そんな些細な、日常的な遣り取りにすら羨望を覚えて小さく息を吐いた。 あまりにも出来ない事の多い身に、感じるのはやはり嫌悪。]
(247) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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[音から逃げるように 一枚の紙とペン、インクを受け取って ノックスのそばを離れ
フィリップと呼ばれた少年のあとを ニコラと共に階下へ。 さて、何を言われるだろうと思いつつ トレイルは黙してその場に立っている**]
(248) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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[人によく懐く犬 ついてきたニコラに思う きっと 彼の中に狼はいない だから 過保護にされなくても 平気 居間の入り口 ディーンがノックスに 書くものを渡している それが終わるのを 扉に横かかり]
……ーーーー
[一つ息を吸って 吐いて ノックスの言葉 無言を答えとする 何時もの 淡々とした表情で]
(249) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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―3F個室― [ ゆるく、自身の手を握り込む。 ]
……ん、うん。どれくらい、たってるんだろう。
様子、見てこようかな。
ドナルドは、どうする? なにかほしいもの、ある? それとも……湯、借りに行ったりは、する?
[ 返答を、待って。 それからフランシスは、廊下へと出―― ]
――、……
[ 見えないように、人差し指の手の甲を噛む。 正体不明のざわつきを、鎮めるように。 ]
(250) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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ー 一階中央奥 ー
[準備が整えば 向かうのは階下 彼の荷物 作った藁の的 雪が積まれた桶 そうして 家畜を閉じ込める柵 そこで 湯気残る白湯 口にしてから]
…………ああはいったけど ニコラにも トレイルにも 誰にも話さないでほしい
[そう 口火を切って 静かに*返事を待った*]
(251) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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[きっと、ディーンにはノックスの懸念が分からないのだろうと、変わらぬ表情を見て思う。
同じ‘保護者’のはずなのに。
同行者に抱く想いの根底は変わらないと、思ったのに。]
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[フィリップみたいな言い方を大人に向けてする子供に、僕は初めて会った。 不機嫌に突っぱねる音。怖い顔。
見慣れないそれらになんだか落ち着かなくて。 瞬きしてから、部屋を出る前に。
>>274振り返り、指を差す。 髪を乱される金色と、乱す赤い色。 金色の罪を裁く法律、脅すような真っ直ぐさで指を向けて。
思いっきりしかめっ面をした]
……鳥っ。
[赤色を追っ払いたそうに手を振ってから、とびらの向こうに消えた。
ああ羨ましい]
(252) 2014/11/16(Sun) 16時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/16(Sun) 16時半頃
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[階段を降りた音まで確かめてから、頭を抱えるようにしてソファに倒れこむ。
『赤い果実』。広げた掌に出来た赤い筋を、舐めた。**]
(253) 2014/11/16(Sun) 16時半頃
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ー 少しだけ 居間を出る前 ー [ニコラが 鳥 と言った 慌てて振り返る またルーツが猛ると思って]
……………………ーーー
[ディーンの髪 よほどお気に入り 機嫌がいい 一度 動きを止め ルーツはニコラをみ その仕草 気にすることなく 悠然と ディーンの髪 楽しそうに嘴が触れる]
[彼も彼で驚いた 犬でしかない そう思ってる ニコラの表情 なにか 違和感 自分の考え方に
いや 考えすぎだ まさか
そう思って*その光景から目を離した*]
(254) 2014/11/16(Sun) 16時半頃
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―3Fと2Fの間、階段―
――?
[ 誰か複数の足音が階下へとおりて行く音を聞き止めた。>>251>>248 そちらへ顔は向けただけで、先に居間に顔を出し]
――っ!
[ 鳥が見えると、ぎょっとした。 ]
(255) 2014/11/16(Sun) 16時半頃
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[フィリップとトレイルとニコラが居間を去る。 ディーンはルーツを離さないように気を付けながら、ドアの方へ視線を向ける。
>>252射抜くように真っ直ぐこちらを指す指先に、ディーンは炎の幻想を見た。 その昔、罪深い魔女たちは炎に焼かれて死んでいった。 本で読んだその光景を思い出す。
視界の端にちらつく赤色は、炎では無いけれど。]
――……。
[ニコラのしかめ面の理由は分からない。 しかしディーンはその姿が扉の向こうに消えるまで、視線を逸らさぬままでいた。 それから、>>253ソファーに倒れ込んだノックスを見た。]
(256) 2014/11/16(Sun) 16時半頃
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……ベネット。
[居間の扉が閉じたと思ったら、すぐに開く。 その物音にディーンは視線を向け、>>255幼馴染の名を呼んだ。
驚いた表情も無理はない。]
ルーツは今、機嫌が良いらしい。
[だから大丈夫だ。 ルーツ、と名を呼ばれた鳥はまだ嘴で髪を揺らして遊んでいる。]
(257) 2014/11/16(Sun) 16時半頃
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―夢― [赤が滴る。 己を罪過を責めるように、誘うように。
伸ばされた女の白い繊手が、花弁のように赤を振りまいた。]
『 』
[裂かれた皮膚の下から、濡れた肉が見えた。 それに喰らいついて啜りたいと、湧き上がる衝動を見透かすように、女が笑った。]
(258) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[食べてほしい、と、
強請る声から。 どうやって背を向けて逃げたのかもよく覚えていない。*]
(259) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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―2F居間―
き、機嫌がいいっ、て、 ディーン、飼い主のあの子は……? 髪の毛食べられてない?いいのか?
[ とり、と謂いかけた瞬間ぎろりと睨まれ フランシスは耳を構えるように身構えた。 じりじとやや遠巻きに見ながら、 ラルフの姿を探し、見つけると小さく手を振る ]
ラルフ。ごめん、 起きるの遅くなってしまって…… ドナルドも、もう、起きてるよ。
[ >>185 見れば、茶を用意してくれていたらしいを知る。 ]
ありがとう。今度はおれが食事を手伝わなくちゃな。
(260) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[ 鳥は警戒しつつ、
ディーンの様子も窺った。
囁かれた懇願が、気にかかって。
心配そうな、視線を向けた時間は短くない。
よもや、彼の同行者とうまく行っていないなんてことは、ないだろうか]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/16(Sun) 17時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/16(Sun) 17時頃
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今は、1階にいる。
[>>260ニコラとトレイルが一緒であることは伏せた。 二人の名を出せばまたノックスが機嫌を損ねるかもしれないと考えたからだ。 ルーツは金の髪を嘴で一房抓んで、引っ張る。 遊ばせているというよりは、やりたいようにやらせているだけの状態だ。]
……大丈夫だ。
[言いながらディーンは左手を持ち上げ、人差し指の先をルーツの嘴の前に差し出す。 ルーツは金の髪を離し、指先に噛みついた。 痛くはない。甘噛みだ。]
(261) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[鳥に人差し指を噛ませる様子を眺める素振りで、ディーンはベネットの視線から目を逸らす。
何も話す心算の無い、拒否の姿勢は相変わらずだ。
直に聞かれることのない限りは、幾らでも逃げられる。
――それが卑怯なことだと分かっていても。]
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[どんなに求めても、夜の海は掬えば塩水だし、凍る空は近付けば透明だ。 ふたつの異なる青色は、どちらも遠い。 機嫌がよさそうなルーツと、こちらをみたディーンにしかめっ面をもっかいして。 ノックスにバイバイしてから、トレイルの手を引く。
ぎゅっと目をきつくつむって、開けて。 ぱちぱち何度か瞬きしてから、階段。
ぎし、と軋む音。 息は、下に降りると少し白さを見せて]
さむ……。
[小さな声は、獣やトレイルには聞こえたかもしれない。 古い藁がぱらぱら散らばり、冬の匂いと動物臭いのが混じる空間。 椅子が見つからないから、柵に座る]
……なんで?
[>>251そうして言われたことに、まず理由を訊いた]
(262) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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―3F個室― [嫌な夢見に、思わず腕に力がこもった。 薄暗闇の中、触れた赤に一瞬ぎょっとするものの、それがプリシラの髪色だとすぐに気がついて安堵のため息をつく。
久しぶりに昔の夢を見た。同族の気配を感じたからか。 ぐしゃりと髪を掻き上げて、プリシラを起こさないようにそっと寝台を抜け出した。
プリシラの目に触れることのない間に、ノックスの姿を探しに行く。
ノックスの同行者が獣の本能に覚醒しているのか、あるいはプリシラのようにまだなのか。 いずれにしても仔狼をつれた保護者同士、その辺りの確認も含めて気をつけておかねば、と。]
(263) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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―→2F居間―
ノックス、いるか?
[飄々といつもと同じ声音で、幼馴染の姿を探す。
薄暗い天気で、今が朝なのか昼なのかさえも分からない。 時間の曖昧さに少し言葉を迷わせた。]
昨日、言ってた小物あるか。 前に貰ったのは壊しちまってな。 同郷の奴と会えるなんて滅多にないし、一つくらい故郷を思い出すようなものを持ってるのもいいだろ。
[ノックスが同族であると知っているものが聞いていれば、男もまた獣の本質を抱いているのだと知れるかもしれない。]
(264) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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[ニコラの手はあたたかいから、そのまま。 トレイルはフィリップの言葉に 疑問より先に頷いた。
一階へおりてきて 寒さに ニコラへと身を寄せながら 思い出していく。
湯に混じる あの、愉悦極まる音
話がそのことに関わるのだろうと 予測して**]
(265) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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いままで、考えないようにしてたから、
わからないね……
衝動だけじゃないのが、あるのかもしれない……
――よく、わからないけど……
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― 二階/居間 ―
[フィリップたちが居間を離れるのを見送る。
ルーツはディーンの傍に。
ソファに倒れこむようなノックス>>253へと視線を向け、そちらへと近寄り。
血の匂いを感じて瞳を見開く]
ノックスさん、怪我、してるの?
[問いかけた]
(266) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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[ノックスの連れや他に聞こえないよう、声を潜める。
傍目には昔馴染みの内緒話程度に見えるよう。]
お前の連れは…「まだ」か?
[まだ獣の性に目覚めてはいないのか、と問う。
目覚めていることにも危惧はあるが、目覚めていなければまた別の危惧もある。
どちらにせよ、互いの連れを遠ざけておきたいのが本音であって、それをノックスに指摘されれば隠すことなくあっさりと頷く。]
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[フランシス>>260がやってきたことにほっとと息をつく。
ゆるりと首を振って]
疲れてたんだからしかたないよ。 うん、食事はまかせる、けど――
[ノックスの怪我のことをいうか言うまいか。
バーナバスが話しかけているのを見ながら悩む]
(267) 2014/11/16(Sun) 17時半頃
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――血の、におい。
[ざわり、とうごめくものがある。
近づきたいけど、
近づきたくない。
そんな葛藤がにじむ]
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/16(Sun) 17時半頃
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そう、なんだ。 だから今、……預かってる?
[首を傾けて、しかし図らずも 鳥と睨み合うような形になって気まずくなった。 ――実際は鳥は何も考えてなさそうだが。 ラルフには、笑顔を向けた。]
うん、任せて。 ……?ノックス、疲れてるのかな……?
[ 寝そべるノックスに 顔を向け、 しかしバーナバスが向かう様子に声はかけない、が]
……?
[ すん、と鼻を鳴らす。 何かの匂いがした気がしたのだが――バーナバスの言葉の“ 同郷 ” を聞き止め、彼の方を凝視した。>>264 手首につけた紫水晶の腕輪に、触れる]
(268) 2014/11/16(Sun) 19時頃
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(よもや、彼らまで?)
(確かめなければ)
[ 話に集中しているなら、バーナバスとノックスがその視線に気づくかどうかは、わからない。でも]
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……ちょっと、 ディーンと話して来るよ。
[ラルフに一言告げてから 茶を置くと、フランシスは ディーンの方に足早に歩み寄る。 鳥―ルートと謂うらしい―がぐりりとした眼を向けて来たのには、 つい防御体制をとった。
が、何とか近づくと何事か 不安げな顔で話しかける。
彼の書きものの内容には、いまは意識が向かないようだった]
(269) 2014/11/16(Sun) 19時頃
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