73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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ヴェスパタインに4人が投票した。
カルヴィンに3人が投票した。
セシルに3人が投票した。
ヴェスパタインは村人の手により処刑された。教会の鐘が厳かに鳴り響き、法の執行を宣告した。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
モリスが無残な姿で発見された。
亡霊
今夜、人狼に殺された人は人狼になる。また、襲撃を実行した人狼は命を落としてしまうだろう。人狼となった者は報復行動を行わない。ただし、命拾いをしたならば人狼にはならない。
一匹狼は亡霊を作らない。
現在の生存者は、セレスト、カルヴィン、セシル、サイラス、フィリップ、レオナルド、エリアス、ロビンの8名。
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[眼鏡越しに向けられた眼差しから目を逸らし、 胸の中を満たすのは、からりと乾いた絶望。]
…いいんだ、もう。 もう何もかも、どうでも良くなりました。
兄貴に気にかけてもらえるような価値なんて、…俺にはもう。
[淡く笑って目を伏せ、出ていく背中を見ずに送った。]
(0) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 00時半頃
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[一陣の冷たい風が、離れるように吹き抜けていった。 純潔を失くしたからなのか、ずっと傍にあった祝福は、見捨てるように消えさって…]
…モリ、ス?
[腕の中、満ち足りた顔で眠りに落ちた友は、 揺さぶってももう、目覚めない。]
(1) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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[手を振る姿に、フィリップはゆるく首を振った。 もともと吹っかけたのは自分、だろうと。 ただ、途切れた言葉にゆるく首は傾げたが 止めたのなら、彼が言いたくないことなのだろう。 つい先ほど思えば、追求はしない。]
………言ってみて、駄目なら……そのとき考える。 還ってきた人、かぁ……現役生にいたら、いろいろ話をふりまいてそうだけれど……
[フィリップが知らないだけなら、関わりがないのだから 特に疑問も思わないが、 カルヴィンもロバートも知らない様子に いたとしても、現役生ではない気はして。]
……俺は…調べるにも、難しいし、中庭に、いってみる。あの薔薇自体を見てくるよ。
[十字を切った後こちらに背を向けた彼の視線の先 そこにあるはずの薔薇を思って。 カルヴィンが首を横に振らなければ、 ロバートにお辞儀ひとつして中庭に向かう。]
(2) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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僕は、……何を望んでいるのか、今はもう分からないんです。
[目の前の相手がいらいらする>>4:235のが、他人の気配に敏感過ぎるがゆえに、俯いていても分かってしまう]
自分のことなのに、自分で分からないのが、ひどく嫌です。 自分が遠ざかってしまった気すら感じて。
[ぽつりぽつりそう零して、小さく息を吐く]
望んで、手に入らなかったら……どうするんですか? その時に失望するくらいなら、最初から望まない方がいいと思うのは、愚かですか?
[問いかけるも、理解してもらえるとは思っていない。 諦めたように肩を落とした]
(3) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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……ッ、……ぁぁ……!!
[胸の中に穿たれる、鋭い鋭い棘。
それと共に一気に魂に流れ込んでくるのは、冬の精の加護によって遮断されていた沢山の思いや情欲。
守られてきた弱い心は、その濁流に押し流されて…]
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…なんだ、そっか。
[うなだれたままポツリと零して、肩を震わせる。]
なんにも知らなかったのは、俺だけだったんだね。 …ほんっと、ばっかみたい。
[愚かな自分を嘲笑うかのように、口元は三日月のように歪んだ。]
(4) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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[身体は酷く怠かったけれど、動けない程ではなかった。
モリスがもう目覚めないことも理解している。 だって、開花して散ってしまったのだから。 汗で額に張り付いた黒い前髪を、そっと整えてやって口付けて。]
流石に、このままにしとくわけには行かないよね。 医務室なら、大丈夫かな…。
[とりあえず自分の下着とスラックスだけは整えて、モリスの裸体を毛布に包んで抱き上げる。 肌蹴たままの胸元には、まだ花弁のような鬱血が鮮やかに残ったままだった。 眠る彼を横抱きにして、医務室へと運んでいく。]
(5) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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― 自室→廊下 ―
ううん
[フィリップの問いには首を振るにとどめた。>>4:185 結局何を伝えたくて、どう言って欲しかったのか、答えが出ないまま廊下でロバートに出会い 繋いだ手を離すべきか迷ったけれど、交わされる会話、フィリップの言葉を聞けば、今は離す時じゃないと強く思った。
手を繋いでいれば、鳥のフィリップに襲われるロバートを助けない言い訳にもなるかな、という打算も少しあったけれど]
(6) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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[ロバートの意見も戸惑いも、理解できるような気がしたけれど、]
俺、は正気だよ。
この空間はさ、本当の気持ちを強くしているだけなんだと思う。 いつもより感情的になってぶつかって
[セシルの言葉もフィリップの言葉も、まともに話すようになったのはきっと世界がおかしくなってからだけれど、嘘はないと、信じたいから。ジェフだって、きっとそうなのだ]
だから、此処から出られて変わったら きっとそっちのが嘘なんだよ
[答えになっているだろうか。>>4:216 怖くないんだと、理解してもらえただろうか]
(7) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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俺の願いだって 言えないけどさ
叶うといいな、ロバートの願い事
[背を向けられればそれ以上は口を開かずに、ロバートに一礼するフィリップを見て、一緒に中庭へ向かう。 叶えたい願い事。 まだ、叶えたいのだろうかと自問して]
(8) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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フィリップは、カルヴィンが、首を横に振らなかったし、二人で中庭へと
2011/12/31(Sat) 01時頃
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最初から望みもしないくせに諦める… ふ、ふふ…本当に…弱い君達らしいことだよね…
笑って、怒って…期待して失望して。 それが、生きてるってことじゃないのかな。 それを否定する君は、何か、足りないように僕には見える。
君は一度も手を伸ばしたことは…ないんだろうね。
[さっき彼は言った。「いらない」と]
(9) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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……───!?
[流石に、彼らが交わり棘が感染した瞬間は
薔薇にわからないわけがなく]
……何があったんだい?
[庭の薔薇に、それでも多くの精気が振りまかれたのは確か]
誰。君は。
[明らかにモリスではない気配に、少し鋭い声が乗る]
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……───!
[一瞬、脳裏にしびれるような感覚が走る。 それは棘が感染した瞬間]
……。あぁ、そう……
[こちらからの呼びかけにも応えなかったモリスへは 興味が薄くなっていたのもあったけれど]
……。君達は本当に…勝手…。好きにすれば。 どうせ、何も終わらないし変わらない。
[はき捨てるように、セシルから身を離した]
(10) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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― 廊下→ ― [ロバートと話していたときもずっと握っていた手を そのまま引いて進む。 反対にはブランケットと手袋も抱えて。
手が離れなかったことも、 正気だと言い切ってくれたことも ここから出た後のことについても嬉しかった。
ただ、同時に廊下に出る前の言葉と 言えない願い事に…… フィリップはゆるく首を振る。 鮮やかなほうは肩で大人しく見ていた。]
(11) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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[呟き>>0はハッキリとは聞き取れなかったが。 言わんとしている内容は分かり、眼鏡を押し上げた。 部屋を出た後で、呟く]
価値を決めるのは、ジェフくん自身だと思いますけれど、ね。
[さて。ヴェスパタインは何処に居るだろうか。 中庭で薔薇の枝を握り締めていた彼は。
行きそうな場所など、検討つかなかった]
(12) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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…あぁ、君が薔薇の精?
冬の精が眠らせなきゃって言ってたのは君のこと…なのかな。
[胸の奥がチクチクと痛むけれど、傍で守ってくれていたものが居なくなった感覚は心細かったけれど、
それ以上に、流れこんできた薔薇の香は、今の自分には心地が良くて。]
そんなの、どうでも良くなっちゃったよ。
むしろ、君には感謝してるのかも。…こんなイイこと教えてくれるなんてさ。
ねぇ、みんなも俺に隠れてイイことしてたの?
兄貴…とかも。
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― →中庭 ― [中庭に出れば相変わらず薔薇の匂い濃く。 今までなら意識しないようにしていたそれ。 けれど、今は探すために…… いや、周囲を見渡せば、白に紅は闇の中でも目立つ。 すぐに冬に咲く薔薇は見つかったが……]
……星に願う要領でいい、のかな……?
[きたはいいけどノープラン過ぎて フィリップは困ったように笑いつつカルヴィンを見た]
(13) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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…あぁ、サイラスだよ。 よろしくね?'センパイ'。
[覚醒した欲望は、そう名乗って笑みを深めた。]
そうだよ。僕が薔薇の精。
冬の精?アレが僕に何の用。
僕は君達が影で何をしていようが知らないし…
興味もそんなにないんだよ。
だから、もし君の知り合いが隠れて何かをしていても、
僕は知らないよ。
新しいことを知れたんだ?それはオメデトウ?
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セレストさん…モリスが起きないんです。 なんか、こんな格好で眠っちゃってて……。
[悲痛そうな表情を作って医務室係の先輩に告げ、開いている寝台に、毛布に包んだ友人の身体を横たえる。
医務室の中は、幾人もが深い眠りに落ちていた。
ベッドに横たわったまま目を開けぬ兄。 ソファーに身を丸めて動かないヴェスパタイン。
その姿に気づいて、充血したままの目をスッと細める。]
そっか…俺、羨ましかったんだ。 何でも出来る兄貴のことも、俺より兄貴に近いトコにいるヴェスさんのことも。
[ポツリと零した、漸く気づいた感情は、涙にはなりきらず。 ただ虚ろな笑いに変わるだけ。]
(14) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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僕の香りはあくまで後押し。
君が何かを得られたのなら、それは君が望んでいたことだろうね。
僕の香りが君達に欲を持たせるんじゃ、ないんだよ。
僕はただ、君達に不幸をもってきたいわけじゃないんだけど。
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― 中庭 ―
[最後に中庭に来た時、見た光景を思い出して、怖くなって身体を震わせた。フィリップと繋いでいる手だけが暖かくて、当たり前のようだけど、他は一気に温度をなくした気がして]
でも、俺星に願ったこと…ないかも どうやるの?
[薔薇は本当に自らを誇るように咲いていて、手折ることはもちろん、触れることも躊躇われて]
(15) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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どうせ兄貴だって、俺に隠れてヤってたんだろ。 だったら、こうすれば…ちょっとは追いつけるかな?
[眠るヴェスパタインの髪を一房摘んで軽く唇を寄せ、 意識のない顎に手を添えると、魅せつけるように唇を奪った。
もう、何も怖くなんかなかった。 自分はすっかり穢れてしまったのだから。]
(16) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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そうだね、きっと望んでたんだ。
ずっと見張られて、窮屈だったから。
こんな事知らなかったなんて、今までの人生損してたのかな。
今ならもう、なんだって好きなように出来る気がする。
…ねぇ、君は何が必要なの?
事と次第によっては、手伝ってあげたって構わないよ。
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― 中庭 ― [カルヴィンが中庭で見た光景は知らない。 だから震えるのは寒いのかと、 手持ちのブランケットをかけようと。 フィリップ自身はつないだ手が 暖かいだけで、十分な気がして]
えーと……本なんかじゃ、 星が流れきる前に、 3回叶えて欲しいことを願うって…… ……薔薇の場合枯れる前に?
[星に願い……と、口にすれば、 思い出すのは黒手袋の持ち主による演奏。 思い出すだけで、気持ちが暖かくなる。]
……この会話も薔薇は聞こえてるのかな……
[フィリップは躊躇なく咲いている赤を ちょん、ちょんと、指でつつく。]
(17) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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