84 戀文村
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セレストに10人が投票した。
ベネットに1人が投票した。
セレストは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨーランダが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ホレーショー、エリアス、ブローリン、ヤニク、ベネット、ミッシェル、クラリッサ、ダーラ、ウェーズリーの9名。
戦況は悪くなる一方なのだろう。
配られる赤い紙は、もしくは告げられる命令は、
とどまることをしない。
――……今朝、その命差し出せと言われるは、エリアス[[who]]*
(#0) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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[手を後ろに回す店主と、とっておけばいいというミッシェルと。 二人に挟まって、女は困った顔をする。 再び縋るように見るのは、ヤニクで。 だから、ミッシェルが残した言葉に、 店主が呆けた顔は見れなかった。]
……もう。
[ミッシェルの背を送り、女は諦めたようにため息を吐く。 受け取られなかった代金を握り、ふっと思い立ったように ヤニクに差し出す。]
ヤニクさん、よかったらこれ。 少ないけれど、外に出たときの足しにして?
[何気なさを装って、けれどしっかりと相手の眼を見て言う。]
逃げれるなら、逃げた方がいいと思うの、貴方は。
(0) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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[深夜抜け出して赴く場所は3人が最期を過ごしているだろう場所。
中に入る事はなく通信機に小声で問い掛ける]
……何か出来る事はあるか?
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・・・そうね、エリアス。あなたは帰った方がいいかも。 私は・・・ ごめん、少しだけ風に当たってからすぐ帰る。
[弟の声に、そう言って彼を見送るのだろう。何処へ行くあてもありはしないが。
・・・この後誰に次の礼状が届くか知っていたら、きっとすぐにでも一緒に帰ったのだろうが]
(1) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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―本屋― ああ……それは良い考えですね、クラリッサさん
[青年はクラリッサが代金になるはずだったお金を ヤニクに差し出す様子をみて、良い事だと頷く]
この村に長くいらっしゃるヤニクさんも 最悪の場合召集がかかるかもしれません そうなる前に。
[そう言って、彼女に同意してみせる青年は もうすっかり何時もの曖昧な笑みを浮かべている]
――…暗くなってきましたし 私は明かりでもつけて参りますね
[店内は気づけば薄暗い。 室内の明かりを増やさなくてはと、一度店を離れる。 その間、二人の間にどんなやり取りがあったのか 青年には知る由も無い]
(2) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時頃
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そっか……風に当たるのもいいけど、あまり遅くならないようにね。
[姉の言葉にこくりと頷き。 手を振って別れる。
家に帰れば心配した母親につかまって。 眠りにつくのはミッシェルが帰ってきたあとだった]
(3) 2012/03/28(Wed) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時頃
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[>>2:229クラリッサから問われ。]
ああ、クラリッサもか。
[ベネットとの受け渡しを見て察しがついた。]
(4) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[ミッシェルとベネットの会話からセレストのことを聞き。]
……セレストさんもですか?
[理不尽な招集に、言葉も出ない。]
(5) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[>>2:323>>2:328ミッシェルの言葉に目をパチクリさせるベネット。 珍しいものを見たなと思いつつ。
店を去るミッシェルに手を振った。]
(6) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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―酒場―
[三人だけの晩餐、ささやかな料理と「とっておきの酒」]
ずるいわー、ほんと。 ……ねぇ。
寝ちゃった?
[ヨーランダの持っていた「薬草」や、その他絶妙に配合されたそれは 村で戦地に向かわずに死んだ男たちにも使った まさにとっておきで]
おやすみなさい、ヨーランダ。
[先日セレストを抱きしめた時に似た表情を浮かべながら その髪を撫でていた]
ちょっと、眠っているだけ。だからネ。
(7) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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― 寝る前の自室 ―
[母親をなだめるのに時間がかかった。 それは仕方のないことで、結局ミッシェルが帰ってきてから漸く自室に引き上げることができた]
……明日は、あまり、出歩かないほうがいいかな……
[母親の心配振りを思い返して僅かに吐息をこぼし。 そして日記として使いはじめたノートを開く。 書きこんで行くのは今日あった出来事]
――女性にまで赤紙が来た、か……
[瞳を伏せて小さく吐息をこぼし。 日記を書き終えた後、眠りについた]
(8) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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長老 ナタリアは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
このまま、セレスにも眠って貰いたかったんだけど。
ダメ、なのよね。
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これで、良かったかしら。
ううん、良かったのよ。 だってもう、戻る気なんて無いんだから。
ねえセレス。
[その姿を見送ることはできたのか]
アタシも多分、直ぐに行くわ。 だから先に、待っていて頂戴。
(9) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[結局、なんだかんだでさほど遅くならないうちに家に戻った。夕食の席で、親方の訃報については簡潔に告げるだけ]
・・・そうね。どこか余所に出て行って仕事をするのもいいけど・・・・私もやっぱりまだ未熟だし。 いっそ誰かに養ってもらおうかな。 ・・・・なんて嘘嘘。冗談よ。
[今ひとつ笑みの浮かばない様子で、夕食後は一人でテーブルに陣取って。ちびちびとブランデーをあおっていた。結局ダーラの店も、開いている様子はなかった]
(10) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[縋るような目で金子を差し出すクラリッサを。 しばらくじっと見つめる。
逃げられるなら。
その言葉に、どんな思いがこもっているのか。 やさしさだけではなく、何かはちきれそうなものを感じ。]
(11) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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……ありがとう。でも、受け取れない。
[彼女のやさしさに甘える訳にはいかない。 彼女を傷つけてしまうだろうか。 けど、いわずにはいられなかった。]
これは君のものだから。 もし、受け取るならば……君と一緒に、この村を出る時だけだ。
俺は、この楽譜をある人に渡す約束をしてて。 そのために旅をしてるんだ。
それまでは、死ねない。 もし、よければ一緒に来て欲しい。
……無理ならば、ひとりでここを出る。
[クラリッサはどう答えただろうか。**]
(12) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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長老 ナタリアは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
……できる事?
アタシを抱きしめて今夜は眠るとか?
――冗談よ。
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―翌朝― ううっ、寒・・・ ・・・あれ? 寝ちゃってた?
[いつの間に眠っていたのか。早朝、冷える空気の中、震えながらソファで目を覚ました。ブランデーの瓶の中身は1/3ほどなくなっており、そう言えば少し頭が痛む。起きたのは、表玄関の扉を叩く音が聞こえたからだった]
・・はい。今開けます。 ・・・・・・・・・あ。・・・・・
[あまりにも自然で違和感を感じなかったが、それは軍人だった。あまりにも自然に、その紙は手渡された]
・・あの、これ。なんですか?
(13) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[エリアスの名が書かれた赤紙を手にして尋ねた先からの答えは、あまりに簡潔なものだった]
あの、何かの間違いですよね? ・・だっておかしいじゃないですか。ねえ? だってここに書かれてる名前って・・・
あ、待って!!待ってください! どうしてなんですか、どうして・・ どうして!!
[答えは返らない。男の姿が遠ざかった後、あらためて手の中の通知を見て。ふらふらと倒れこむように椅子に座り込んだ]
(14) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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ミッシェルは、椅子に座り込んだまま、静かに肩を振るわせている**
2012/03/28(Wed) 01時頃
……一度だけだぞ。
[すぐに否定した言葉に苦笑しつつ、
そう呟いて裏の戸を開けて欲しいと。
扉が開かれればするりと忍び込んで、永遠の眠りについた
ヨーランダの髪を撫で、セレストとも会話を交わせただろうか]
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― 翌朝 ―
[その日の朝は、雲が切れ切れに朝日を隠していた。 赤い手紙を携えた軍人が、エリアスとミッシェルと、その母親が暮らす家を訪ねたのは、朝早く>>13。 また、別の軍人の口から、役場へとエリアスへの召集令状が届いたことが告げられただろう。
姉の声>>14が聞こえて、ふと目を覚ました。 ぼんやりとした瞳を瞬かせて、窓の外を見れば去って行く軍人の姿が見えて]
――っ
[がばっと体を起こす。 急な動きに目眩いがおきるけれど、壁に手をついてダイニングへと向かう]
――、姉さん、何が、―― 赤紙、……だれに?
[椅子に座り込む姉の姿に声をかけようとして、その手に握られた赤い色の手紙に一度口を閉じる。 それから、ミッシェルの傍らに立ち止まって問いかけた]
(15) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[女の考えを読むように、店主も語尾を拾ってくれる。 そして、彼が席を外した後の僅かな間、 ヤニクの口から零れる言の葉。]
私が、一緒に?
[果たして、彼の言葉を女は、どれだけ理解していただろう。 共にという言葉に、瞬く瞼。暫くの沈黙。 相手の心理、理解していても、そうでなくても、 緩く女は、首を横に振った。]
私は、行けないわ。 待っていると、約束したもの。
[セレストを、そして……。 言葉には言わなかった理由もある。 自分が出て行けば、残った両親は、どうなる、と。 姉のようには、自分はなれないのだ。]
(16) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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……だから、ヤニクさんのお手紙も、待ってるわ。
[そして、つい先日の約束を持ち出して、力なく笑んだ。 受け取って貰えなかった、金子を引いて、 代わりに差し出すのは、あの童話。]
私の代わりに、これを持って行ってというのは、迷惑かしら? いつか、この国が平和になったら、返しに来て。
[本は受け取って貰えただろうか……それとも。 どちらにしても、そう長い間をおかず、女は店を後にする。 店先に店主が居るのなら、礼を一つ残して*]
(17) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[辿り着いたのは3人がそれぞれの想いを眠らせた宿。 ヤニクは寝ていただろうか。 気付かれない様に裏から入る]
ダーラ……あんた達は何一つ悪くない。
[ダーラの姿を見れば、許されるなら彼女をきつく抱きしめただろう]
(18) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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なによ、冗談……で、いいのよ。
[決して本気になっては、いけない願いなのだから
なるべく軽く、戯れで住むようにと口にした]
ミッシェルは、エリアスの声に、赤い目で後ろを向いた
2012/03/28(Wed) 01時頃
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[こつん、と合図で裏口を開けた]
いいえ。全部アタシが、悪いのよ。
[ほんの冗談で済ます筈だったのに 優しい男は、何もかも知った顔で現れて
女はこうやって甘やかされるのには、慣れていなかった]
もう、……バカ。
[痛いぐらいに抱きしめられて、見せまいと思っていた 弱い自分が顔を出しそうになった]
(19) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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