204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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ベネットは会計士 ディーンに投票した。
トレイルは会計士 ディーンに投票した。
ラルフは会計士 ディーンに投票した。
ニコラスは会計士 ディーンに投票した。
ディーンは許婚 ニコラスに投票した。
フィリップは会計士 ディーンに投票した。
ドナルドは会計士 ディーンに投票した。
バーナバスは会計士 ディーンに投票した。
シメオンは会計士 ディーンに投票した。
プリシラは会計士 ディーンに投票した。
ホレーショーは会計士 ディーンに投票した。
ノックスは会計士 ディーンに投票した。
ディーンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
シメオンが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ベネット、トレイル、ラルフ、ニコラス、フィリップ、ドナルド、バーナバス、プリシラ、ホレーショー、ノックスの10名。
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ー 一階中央奥 ー [保護者の丸太のような腕で運ばれる その間 身じろぐこともせず 眠り続ける 最低限の荷物 数少ない着替え に 着せ替えられても 硬く閉じられた瞼 微かな寝息 只々眠り続ける]
くけっ
[遊び飽きた ルーツ 眠る彼 その頭に ばさり 着地して 突ついた 付着した 欠片 残ったそれを 啄ばむ 狩の後いつもの お裾分け とルーツは思っている*]
(0) 2014/11/19(Wed) 07時半頃
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ーーーーーー…………
[夢も見ないほど 懇々と眠り込む
時折 何かを呼ぶように 小さく唇*震えた*]
フィリップは、白々とした光 微か*射し込む*
2014/11/19(Wed) 07時半頃
フィリップ………
[血塗れた姿に、瞳を細める。
なにもできなかったことを理解して。
ただ、痛い]
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― 前日/一階 ―
[フランシス>>2:483が呼び止める声は聞こえなかった。 一階へと降りた先。
血の匂いの元には、シメオンと、フィリップの姿。
彼の傍に駆け寄り]
……君が、心配だったから……
[琥珀を細めて、小さくつぶやく。
たべたくない、と気絶したフィリップを支えることもできず。 ホレーショー>>2:500が抱えていくのを見る。
シメオンたちから少し離れた場所でへたり込み。 温泉から出てきたノックスたちにも気づかないまま]
(1) 2014/11/19(Wed) 08時半頃
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― 前日 ―
[フランシス>>2:517に言われるまま、温泉で傷を洗う。 駆け出したことへの言い訳をすることもなく。
温泉の匂いに、ゆるりと瞳を伏せる]
……うん……
[小さく頷き。 フランシス>>2:519と一緒に三階へと戻った。 ドナルドの様子がどうだったのか見ないままに、休めといわれて。 ことん、と糸が切れるように、眠りにつき。
次、朝日が雲の切れ間から差し込むまで、目覚めない**]
(2) 2014/11/19(Wed) 08時半頃
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―――――っ
[消せない、血の匂い。
眠りながらも、うずくものを、かかえていた*]
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 08時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 08時半頃
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―3F 個室/眠る前―
[血に酔いそうだと謂っていたドナルドは大丈夫なのか。 糸が切れた様に眠り続けるラルフは大丈夫なのか>>2 小さな頃 そうしていたように、ラルフの髪を撫でる。 ドナルドが眠るなら、同じように、撫でたろう。
自分で「処理」したあとの熱の残滓と気だるさに うっそりと眼を伏せながら、 言い伝えを、フランシスは思い出していた。 長老は「遠吠え」と呼んでいたが 曰く、本能の強い者、かつての「原種」に近い力を持つ者は 離れていても意志の疎通ができるという。
>>1――居間で何かに呼ばれたような様子のラルフと、重なる。 フランシスは悩ましげに眉を寄せた。]
(3) 2014/11/19(Wed) 10時半頃
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[>>2:521騒ぐ鳥を払う時ついた傷があるかもしれないが、 最早意識の外である。 寛げた服の隙間から覗く鳥に引っかかれた傷はもうただの赤い筋。ドナルドの腕についた傷にちらと視線をやればとうに血は止まっていた。――嗚呼、彼の血は、甘かった――と、そんな思考に陥りそうになって首を横に振る。
ドナルドの顔を見た際、己を慰めた時のことを思い 視線を彷徨わせて逸らしたのは、 まだ眠りに落ちる*前のことだ*]
(4) 2014/11/19(Wed) 10時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 10時半頃
[階段で、フランシスと合った折。
彼の表情は図星そのものだった。
そうだろう。
うちの子でなくて良かったと、思うのは当然だ。
出逢ったばかりの存在と、長年共にした存在と。
守ってやれるのは、己の存在だけ。]
[壁の向こうで起きたこと。たったひとつの、壁の向こうで。止めようと思えば止められたことだ。
愛しい子の血肉を啜った。
2つのことをバーナバスが知ったらどう思うだろう。
純粋無垢でいられた少年は、泣いたまま。]
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―翌日― [よすぎる耳がもたらす弊害は、昔より多い。 声が出なくなった分、他の音をよく拾うようになって、トレイルはその夜も夢を見ていた。 ぐるぐると回るのは、日の変わる前の出来事
――なら、いい。 ――で、よかった 雪がやんだ後の話 説得を 食べたくない
昨日実際に聞いていない音までも 頭の中にあふれている。 止めて、止めて、やめろ――――!!
叫び、跳ね起きたつもりだった。 相変わらずトレイルに声は無い]
(5) 2014/11/19(Wed) 12時頃
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―ラズベリー/翌朝、3階個室―
[穏やかな眠りの夜を過ごせるわけもなく。>>2:72 断続的な眠りを繰り返す。
今は1人になってしまった腕の中。 口の中に残る愛しい子の血が、唾液に薄まり消えてしまう。肉が、胃液に溶けて消えてしまう。 壊れてしまったのかと思う程穏やかに微笑むトレイルを、縋るように抱き締めた。
温もりと、すぐ傍で香り立つ甘露と。目を閉じても鮮明に蘇る、『食べて』と抱きついた姿と。
――喰われて死んだ、シメオンの姿。]
(6) 2014/11/19(Wed) 12時頃
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[トレイルの一日は、絶望から始まる]
(7) 2014/11/19(Wed) 12時頃
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[浴室の出来事 あれは 衝動をすり替えた肉欲だったのかと 今更知った。
違った――――
無知故に遅れて気付いた情報は 酷くトレイルを傷つけた
食べられずとも、聞ける音 食べられる際には、聞けぬ音 シメオンはきっと、あの音を聞いていない 喰われた彼の様子を思い出す。
あれは、嫌だ なんて、醜い]
(8) 2014/11/19(Wed) 12時半頃
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[己の悲鳴の醜さに、 声を失ったトレイルには 耐えがたい姿
あれが食われた結果 ノックスが見せて 望んだだろう通り
トレイルの身には今 衝動の欠片も残っていない]
(9) 2014/11/19(Wed) 12時半頃
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[それに ――――僕は、
劣等感と嫌悪感、 焦燥は消え 今はただ、諦めが トレイルの心を支配している]
(10) 2014/11/19(Wed) 12時半頃
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[あの、喪失感を知っているのに。
自分が、食べたいと思ってしまう。白と赤とで穢しても。まだ、愛らしい瞳を向けてくれるだろうか。
夢想と現実が混じりあう。 保護者としての表と、卑欲に満ちた裏と。]
………ん。
[下肢の昂りに、目を開けた。熱い吐息を飲み込む。
近くにプラチナブロンドは見えなかった。もう起きてしまったのか。 指はマロンを探す。]
(11) 2014/11/19(Wed) 12時半頃
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[ため息も出ない。
トレイルは、半身起こしたまま 近くをたどる指を掴んで、導いた。 撫ぜてくれる髪でなく、頬へ。
此処にいる、と 伝えるように]
(12) 2014/11/19(Wed) 12時半頃
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ノックスは、トレイルの頬に触れて、微笑み。毎朝のようにおはようのキスを送る。
2014/11/19(Wed) 13時頃
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[寒さで、目が覚めた]
んむ……。
[身を起こすと、肌と服についた赤がぱりぱりと音をたてる。 まだ眠い目で隣を見て]
……おはよ。
[ずいぶんと‘小さくなった’ディーンへ、微笑んで朝の挨拶をした]
(13) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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[彼の手も足も臓物も、お菓子を際限なく食べるみたいに。 噛んで、飲み下して、いくら食べても満ちることなく。 一欠片だって他の人にあげたくなかったから。 ああ、これでもう心配ない。 きっと、すぐに全部食べてあげられる。 思いながら、抱きしめて。
けど、いま抱きしめた体は冷たい]
……ん。
[あれ、って。 なにか、心の中に転がった]
(14) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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[どこかに温かいとこは残ってないかと、なぜか焦りが頭を満たす。 食い破った空っぽの腹を探って、空洞の目を探って、噛み砕いた骨を探って。 それでもどこももう温かいとこはなかった。 音を亡くした心臓をぐちゃりと握りながら、目をまんまるく開く。 手も足も臓物も、すべて失った彼の前。
なにかおかしい。 だって、昨日はあんなにも幸せだったのに。 通じあって、確かめて、満ち足りて。 これでずっと一緒だって]
……ディーン?
[なまえをよぶ。 声は返ってこない。
ただ食道を通しただけなのに]
(15) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 13時頃
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[目玉を、手に握って。 きらきらのそれを眺めながら、なにかとても悪いことが起こった気がしていた。 それでも、いま手の中にあるものがどうしてもほしくって。ほしくって。
噛みつきたい肉厚の白さも、開いた瞳孔も、深い海の色も。 いま手の中にあることが、心を少しなだめた]
……あ。
[けど、これはどうなるんだろう。 腐るの?溶けるの?干からびるの? そんなの、堪えらんない。
幸せが、止めようとしても止めることができないで。 指の隙間からするすると零れていく]
(16) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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どうしよう……。
[出した声は、子供みたいに震えていた]
(17) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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― 翌朝/三階、個室 ―
[眠っている間、優しい手を感じていた。
夢を見ない眠りから、ゆるゆると目覚める。
朝日が、ほんのわずかな間顔を出して。 その光で目覚めるけれど、またしばらくすれば分厚い雲に覆われる]
……いっ……
[起き上がろうとして、腕をついたとき。 肩口が引き連れる痛みに息をのんだ。
悲鳴を上げかけて、抑える。 ドナルドやフランシスはまだ寝ていただろうか]
(18) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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……傷。痛むかい? 熱は?
[そう。いつもの朝とは違うものの、ひとつ。 肩口の生成り色。
少しずつ昨晩の事を思い出す。 縫合しきれなかった傷。 ベッドサイドには短い蝋燭。
解熱の薬を飲ませて寝かせたけれど。]
(19) 2014/11/19(Wed) 13時頃
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