24 明日の夜明け
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良かった。無事だったんですね。
[無事だと聞いてはいたものの。
ソフィアが目覚めたと聞こえれば安堵して]
あ、はい。メアリー来ました。
[そう同意する]
−回想−
敵――……?
[窓の外を見た。そして]
はい。先輩も。
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[狼の遠吠えが聞こえてビクリと体を震わせ割れたガラスの先、保健室の更に奥を見る、サンサンと降り注ぐ月の光が青から赤へと――]
あ、赤‥‥‥敵、って‥‥‥
[グラウンドの中央に小さく見える黒い狼、それが踏みつけているものまでは何か分からずに、けれど赤に映える黒がとてつもなく怖くて]
敵って‥‥‥アレ、なの‥‥‥?
(3) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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できて。できて。早く……!
[敵を目の当たりにして。
泣きそうになりながら、掌を握り締めて。祈る]
……ッアイリス!!
[間に合わない。掌を握り締め、廊下の奥を睨んで]
|
[グイとラルフに手を引かれて廊下の奥へと走る]
ね、ねえ! 会議室、会議室は? あそこなら机がたくさんあるから、バリケード代わりになるかも‥‥‥。
[3Fならば狼とて跳びつける高さではない、ソフィアが窓ガラスを割ってしまっていたとしても大した問題ではないと、そう思っていた]
武器‥‥‥私、武器持ってない。 ラルフ、どうしよう‥‥‥。
[恐怖の色を宿した瞳、カチカチと歯が鳴って強く掴まれている腕からも震えているのが感じられるほどだろう、大きな獣は動物園で見るけれど檻に入れられて可哀想だなと思う彼らが今は自由だ。
人間などは彼らからすれば木の葉のようなものだろう。
動悸が激しくなり、覚束ない脚、元より運動は不得手故に手を引かれながら走るという状況に何度も転びそうになる]
(32) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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アイリス、どこなの……?
[掌で育てる"種"。
まだまだ出来上がらないそれへの焦りと、消耗する体力。
果たしてメアリーはフィリップに植えられたのか]
みんなが、絶対に帰れますように。
[それだけを心の中で祈って。廊下を走っていく*]
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時半頃
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[部室棟と言うラルフにこくこくと頷く、瞳には自然と涙が溜まって恐怖から更に脚が縺れそうになる。 ラルフの言うようにこんな状況では確かに戦えないかも知れない]
わ、渡り廊下‥‥‥大丈夫‥‥‥?
[部室棟に行くには渡り廊下を行かねばならない、外に一際大きな狼が居た事を思い出して怯えながらも、ラルフの誘導には従って]
怖い、怖いよ‥‥‥。 なんで、こんな事に‥‥‥。
[駆ける廊下昇降口からチラリと見えた白く輝く伝説の樹、藁にもすがる思いでそれに祈るは日常――]
(49) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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受付 アイリスは、これが悪い夢なら早く覚めてと、伝説の樹に祈った{1}
2010/08/04(Wed) 01時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 01時半頃
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[後から追いついてきたホリーの手を取って渡り廊下を目を瞑って駆け抜ける、ホリーに手を引かれて部室棟の鍵を開けて二人で部室棟に飛び込みラルフを振り返る]
ラルフ、早くこっちに!
――っ!! ラルフ、危ない!
[ラルフを襲う『敵』の姿と、それを追い払おうとするラルフの姿。 側に転がっているのは弓道用の矢、拾い、それを『敵』へと投げつける、刺さりはしないだろうがひるませる事は出来るかもしれないと考えての事。
ラルフがこちらへと来れるように大きく手を伸ばして]
ラルフ!急いで!
[飛び込んで来たラルフの姿に安堵から放心してその場に座り込みぽろぽろと涙を零す]
ラルフ‥‥‥怪我、してる‥‥‥痛い? 大丈夫?
(56) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 02時半頃
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[ぐすぐすと泣きながらハンカチを取り出してラルフの左腕に巻きつける、不思議な事にあまり血は出ていないようだが見ているだけで痛々しい傷口だった]
包帯、とか‥‥‥持って、くれば、よかった‥‥‥。
[しゃっくり混じりに呟いて、ラルフに抱きつく、彼が無事だっただけでもありがたいと思わなければ]
ホリー、は‥‥‥大、丈夫‥‥‥?
[その時友人は何をしていただろう、目元を擦ってから鼻を啜って友人を見た**]
(61) 2010/08/04(Wed) 04時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 04時頃
ふたりとも、逃げられてる? 怪我、してない?
[心配げな声で問う。掌はまだ握り締めたまま]
わたしは、……アイリスに、種を植えるよ。
[謝りの言葉は出さない。みんな、きっと同じだから。
彼女達が余裕のないことを考え、返事がなくても黙ったまま**]
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― 部室棟 ― [ハンカチでラルフの傷を巻くとホリーから差し出される包帯、目をぱちくりさせながらそれを受け取って]
ホリーって‥‥‥抜け目、ないね。
[そう言いながら少し表情に笑みが戻った]
じゃあ、先に水‥‥‥後、隠れられそうなところ探しかな?
[まだ先程の光景が目に残っていて心臓の動きが激しい、胸元をぎゅっと掴んで立ち上がりハンカチの上から応急処置とばかりに包帯を巻き、歯で噛みちぎってテープで止める]
外、大丈夫? ‥‥‥ラルフの傷、洗うのに水汲んで来なきゃ‥‥‥。
[ホリーがドアの外を確認した時には既に『敵』は消えていたらしく、しばらくは安全かに思えた。 防火用の赤いバケツを目にするとそれを手に取り、部室棟の側に水道は設置されていたはずだと思いドアに手をかける]
ラルフの事、お願い、大丈夫、きっともういないよ。
[ホリーやラルフに止められても渡り廊下に出て部室棟側の水道へと向かう]
(67) 2010/08/04(Wed) 09時頃
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― 水道 ― [真夏のはずにも関わらず真っ赤な光に照らされたこの場所に吹く風は何故か冷たくて、背筋がぞっとした]
大丈夫、怖くない、怖くない‥‥‥
[音を響かせ無いようにからっぽのバケツを抱いて、水道まで無事にたどり着く]
あ‥‥‥
[声が漏れたのはバケツにどう水を汲めば良いか考えていなかったため、早く一気に水を出して水を溜めるべきか、遅いが音を立てないように少しずつ水を溜めるべきか。
迷った挙げ句【40】(偶数→一気に、奇数→ゆっくりと)水を溜め始める]
(68) 2010/08/04(Wed) 09時半頃
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[先程の『敵』はラルフの反撃に驚いて身を引いたに過ぎない、まだ近くに居るかも知れない以上やはり時間はかけたくなかった。 一気に蛇口を捻って水をバケツに溜める。
からっぽのバケツに水がぶつかり激しい音を立てる、早く溜まれと祈り半分ぐらいまで水を溜めたところで水を出しっぱなしにしたままバケツを持つ、力の無い...では満タンまで溜めては持てないと判断しての事]
――ひっ!
[声にならない短い悲鳴が出た、扉の前にいつの間にか『敵』が戻っている。 声を聞いた『敵』は...の姿を見付けると口元を歪ませた、気がした。
低く唸りながらゆっくり距離を詰めて来る『敵』、バケツを放って背を向ければたちまち襲われるだろう。 ならばと『敵』が襲ってくる瞬間に賭けて水の入ったバケツを思い切り振り抜く]
(71) 2010/08/04(Wed) 09時半頃
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受付 アイリスは、【*半吉*の手応え】
2010/08/04(Wed) 09時半頃
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[牙が...の体に届くその瞬間、水を加えて重さの増したバケツは『敵』の体にぶつかる。 ギャン、と小さく吠えて不意打ちを受けた『敵』は驚いたらしく走り去る]
や、やった‥‥‥。 ――今のうちに!
[ドアを開けて部室棟に駆け込む]
えへへ、水汲んできたよ。
[ラルフとホリーの姿に安心したように座り込み、水の入ったバケツを床に置いた]
(73) 2010/08/04(Wed) 09時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 09時半頃
良かった。ほんとうに、よかった……。
[思わず安堵の声が漏れる。
そっと確認すれば、掌の"種"は43%程の大きさに]
早く、早く、早く。
[大きくなってくる手応え。きっともうすぐ。
疲れていることを悟られてはいけない。
アイリスとラルフに気付かれないように、汗を拭った]
無事、植えた人たちが、戻れますように。
[種は43+43パーセント。ただただ願いを込める]
――これで、完成。
[掌の"種"は淡い光を帯び、浮いていて。
赤に染まる景色の中で、それはどこか伝説の樹を思わせる]
さあ、あの娘の身体の中に。
[アイリスの肩に触れる瞬間、そっと声をかけた]
メーちゃん。マーゴちゃん。
……わたしは、植えたよ。ひとつだけ。
[敢えてか感情の見えない声には、疲れが滲んでいただろう]
[掌を見る。
ずっと祈り続けて。
その『種』はいつしか70%の色を伴って、姿を現していた]
……っ
……っ
っっ……!
[あがる息。走りながら、開いている方の掌で。
それでも祈るのを、止めない]
[7割程できていた種。
掌を見て完成(80:30以上)していたなら、フィルの背に飛ばす]
|
[>>2:77ラルフに抱き留められると急に恐怖が戻ってきて体が震え、ラルフの腕をぎゅっと抱きしめた]
あ、あはは、ごめんね。 でも、私もラルフの役に立ちたかったの‥‥‥。
[ラルフの腕に巻いた包帯を解いて、ハンカチを見る、驚いた事に血が滲んでいない]
‥‥‥深そうに見える傷なのに、血が出てない‥‥‥。 ラルフ、痛くない?
[ハンカチを水に浸してその傷口をそっと撫でるように拭う、彼が痛みを訴える表情を浮かべればすぐにやめるつもりで。 一先ず傷を洗い流せたので改めて綺麗な包帯を巻いておく、血は出ていなくとも傷に違いはなかったので治療しておいた方が良いと思ったから。
>>2:81ラルフの応急手当を終えると怪我の有無を尋ねられ]
うん、私は大丈夫、怪我はどこもしてないよ。 あの子の牙が届く前にバケツが当たったから‥‥‥。
(98) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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−回想・図書室−
はい。大丈夫、です。
先輩は?大丈夫ですか?
分かりました。
[アイリスの事には、こくりと頷いた]
−現在:校舎東の扉−
……はい。
私も。
……お疲れ様、でした。
[ぎゅっと手を握りしめたまま、ポツリポツリと。
疲労の滲む声にそう*返した*]
|
[>>2:84ホリーの言葉に一寸考えてから口を開く]
多分駐輪場に居るのは私が追い払った子だと思う。 さっきの子は、やっつけたわけじゃなくて、単に反撃が当たった事に驚いて逃げただけだから、さっき以上に気が立ってるだろうし、何より部室棟に隠れてる事もバレてるんじゃないかしら。 だから、体育館に逃げた方がまだ上に逃げるよりはマシだと思う。
それに体育館ならボールとか、投げられるものがあるから私でも少しマシに扱えそうなものがあるかもしれないし。
[>>2:91そこまで言うと不意にラルフの言葉が横から入ってきて]
うん、私は逃げる途中でちらっと見たけど、まだ桜の樹には危害は加えられてなかったよ。 今は私たちを襲う事で『敵』さんもいっぱいなんじゃないかな。 それか、まだ命の実?って言うのが全然熟してないから『敵』でも気付かなかったのかも。
(104) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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受付 アイリスは、双生児 ホリーのからかいの言葉には頬を膨らませた。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
受付 アイリスは、掃除夫 ラルフの腕に負担がかからないように支えながら体育館へ。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
うん、メーちゃんも。お疲れ様、だよ。
[ぽつぽつとした彼女の声に、そう返して]
(守護神は、わたしの願いを叶えてくれたから)
[あの日を、飲み干した契約の水を、思い出す]
(だから今度は、わたしが頑張らなくちゃいけない)
[みんなを死なせたくない。掌をぎゅっと握り締めて]
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