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【人】 小娘 ゾーイ コリーンお姉さん? (19) 2011/10/20(Thu) 01時半頃 |
【人】 小娘 ゾーイ[目を擦った直後くらいだろうか (21) 2011/10/20(Thu) 01時半頃 |
【人】 小娘 ゾーイ マーゴさんでしょ。 (32) 2011/10/20(Thu) 02時半頃 |
殺人とは、快楽に等しい。
どんな上等の女を抱くよりも、どんな上等の酒を飲むよりも強い快楽が手に入れられる。
もう数え切れないくらい、殺した。
男も女も子供も年寄りも。俺の前ではただの肉塊に過ぎない。
とりわけ、女。あの恐怖に怯えた目が、震える唇が…堪らなく嗜虐心をそそる。
初めて赤い血の生き物を殺したのは、エレメンタリィを卒業する直前だった。
まあ、王道のウサギ小屋。鍵をくすねて、夜中に忍び込んだ。
それからは、猫やら犬やら。それがヒトに替わったのは、少し遅れて21の時。
シリアルキラーに良くあるような、同情すべき身の上なんか、俺には無い。
親父は役人だし、お袋はいいとこのお嬢様育ち。二人の兄貴は弁護士と医者。弟は教師で妹が看護婦。
両親は俺たち全員に惜しみなく、平等に愛を注ぎ、兄妹も皆両親を愛していた。絵に描いたような、幸せな家族。
――俺だけが…俺だけが、こうなった。
一体何処で間違えた?
[それはとても甘かった。
同時に陶酔させるような、引き込んでいく舌の痺れ。
実際この世界に陶然していたのはあるだろう。
グロテスクで、気味の悪いものにあふれた世界。
クラウンのようだと、男は小さく喉で笑った]
でもそれも楽しい。
[そう呟く声は、内容と裏腹に感情が込められない]
[宙に散る赤]
ああ きれい だ
[目を細めて胸中呟く。
耳をつんざくような歓声が聞こえる。]
[孤児院へと走りながら、彼女はある考えを抱いていた。
そういえば、あの、お化け、お菓子を、持っていなかったわ。
持っているお化けと、持っていない、お化けが、いるの?
お菓子、集めなければ。
集めて、お菓子を、食べ――]
シュキィ?
(食べたい?)
[自分の考えに驚く。
この世界から逃げ出すために、必要なのでは。
甘い、甘い、お菓子。
それははるか昔に味わったことのあるような。
恐ろしい、麻薬のような味。
彼女は思い出してしまった。
幼い頃から忘れられなかった、血の味を]
[歯列に舌を這わせる。
獣の血がいまだ口腔内に残って、甘い。]
……これより、あれが。
……――ほしいよなぁ
[酔ったような声音で、間延びした声で。
思い浮かべるのは甘いお菓子。
呟く脳裏にノイズ混じりの音が入るのに、感情をのぞかせない瞳は瞬いた**]
ホウ……。
(ほう……。)
[と、ため息一つ。
彼女は病気だったのだ。
医者は、血が足りない、と放り投げた。
心配した両親は怪しげな宗教家の言うことを信じ、彼女に血を飲ませた。
最初は、スープに混ぜて。赤い肉と共に。
そのうち、血でソースを作り。パンの生地の練りこんで。
やがて、そのまま飲めるように。
気付けば病は治っていた。
何の血だったかは言うまでもない。
10歳の時に彼女の両親が逮捕され、彼女は友人の両親に引き取られた。
それ以来、血など飲むことはできず、彼女はすっかりそれを忘れてしまった]
[懐かしい味。
歓喜の味。
ずっと飢えていた味。
どのお菓子も、こんな味がする。
その感覚は、なぜか確信に近いものだった。
お菓子を持ったお化けを殺せ。
殺して、お菓子を、食べる。
ただただその衝動に駆られ、当初の目的も忘れ、彼女は孤児院へと向かっていた]
【人】 小娘 ゾーイ『でないと、お化けに食べられてしまうかもしれないから――……』 (100) 2011/10/20(Thu) 13時半頃 |
【人】 小娘 ゾーイ『ぞ、ゾーイちゃんは私が守るんだから……!!』 (101) 2011/10/20(Thu) 14時頃 |
【人】 小娘 ゾーイ[猫がスライムを見ているせいか、ソレは動かない] (103) 2011/10/20(Thu) 14時頃 |
【人】 小娘 ゾーイ[炎はスライムに当たるも、倒しきれてはいないようで] (104) 2011/10/20(Thu) 14時頃 |
【人】 小娘 ゾーイ[こちらの攻撃に怒ったのか、スライムが飛びかかってくる] (108) 2011/10/20(Thu) 14時半頃 |
【人】 小娘 ゾーイ[猫が人型へと変化する瞬間を見て (110) 2011/10/20(Thu) 15時頃 |
[もしかしたら、お菓子を持ったお化けいるだろうか?
そう考えた瞬間、逡巡は吹き飛んだ。
お化けは、殺す。
殺して、あの、甘い、お菓子を……]
ホウ……。
(ほう……。)
[と恍惚のため息を一つ。
彼女は寝室に踏み込んだ]
[この猫は、お菓子を、持っているかしら?
直感が持っていると告げる。
ためらうことはない。
殺すのだ。
どうやって?
武器も何もないのに。
私は、ただの、女よ。
せめて、包丁一つ、あれば……]
[一体、何が起こっているのだろう。
彼女は混乱の極みにあった。
今分かるのは、黒猫が逃げてしまったということ。
目の前のカボチャもお菓子を持っているということ。
けれど、見えない攻撃に彼女はおびえていた。
きっと他のお化けもお菓子を狙っているのだ。
突如吹っ飛んだ黒猫を思い出し、彼女は戦慄した。
どうしたら、戦えるの。
お守り、何かの、役に立ってるのかしら!?]
【人】 小娘 ゾーイ[視界の端で、黒猫が猫の姿になって (123) 2011/10/20(Thu) 16時半頃 |
【人】 小娘 ゾーイ(今なら、にげれる? (126) 2011/10/20(Thu) 16時半頃 |
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