22 共犯者
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[ 村の他の場所で仕事をしていた村人達もほぼ全員集まってきて、そう広くもない広場はかなり混み合ってきた。 晩餐を受け取りに並ぶ村人の邪魔にならぬよう、彼は人の合間を縫って端へと進む。]
ごめんなさい。
[ すれ違った村人に頭を下げ、広場の外の木立にへと歩を向けた。]
(2) 2010/07/28(Wed) 23時頃
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[ ――ソフィアは森沿いの小道を小走りに走っていた。
彼女は婚礼衣装を仕舞うために、家に一度帰ったのだった。 ドレスを衣装掛けに掛けて、刺繍入りのヴェールを畳んで、その上に貰った真鍮の薔薇を置いて。 今日一日、大勢と話して、祝福も受けた。くすぐったいような喜びと、新しい生活への僅かの不安。 薬指の婚約指輪を目の前に掲げると、彼女はくすくすと笑った。 家族は広場にいたから、家には誰も居ない。ソフィアも衣装を家に置いたらまた戻ることになっていた。 婚約者は送ると言ったけれど、ソフィアが断ったのだった。 一人で大丈夫だし、大事な祭なのだから、皆と楽しんで、と。
暗くなった小道をひとり行くのは少し怖いけれど、慣れていた。 年寄りは「森に近づくな」と言うが、彼女が知る限り何かが起きた例(ためし)はない。 急いで駆け抜ければ安全な筈だった。]
(7) 2010/07/28(Wed) 23時頃
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ヒ…ヒヒッ。ハハハッ。
なんだろうな。今夜は…ひどく血が騒ぐ…。
…最近どうも腹が減るんだよな。
月のせいなのかねえ。
[そう呟くと一人の部屋で窓を開け、空を見上げた。]
今日はまだ月は満ちていない。
半分の、不完全な月だ。
[ 星の瞬く空を見上げる。
そこには上弦の、既に傾いて地に向かう月。]
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[ ……道の脇に何か居る。
と気付いたソフィアは、きゃ、と可愛い悲鳴を上げた。 驚いて飛び退いたが、沈みかけの月光のもとでよくよく見るとそれは見知った人物だった。 ランタン職人のヴェスパタイン。 特に危険な人物ではないと知って、彼女はホッと安堵の溜息をつく。 相手も、苦笑を浮かべていた。]
(10) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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しかし、人間側の祭の全容は随分変わってしまったんだな。
やりにくい。
[ 舌打ちに似た囁き。それは音声を伴わないが、確かにニュアンスを伝えていた。]
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「何をしているの?」
[ と彼女は率直な疑問を口にした。 誰を待っていたという様子でもなく、ヴェスパタインはただぼぅっと森の上の空を見上げているように見えたからだ。 空には、既に傾いて、沈みかけた半分の月。]
いや、ちょっと考え事を……。
[ 照れ隠しか、僅かに顔を伏せて眼を逸らした、が。]
(12) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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生贄がきちんと用意されていない。
まあこれは今に始まったことではないが……。
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――ああ、
[ 不意に、「今気が付いた」とでも言うように顔を上げ、まじまじとソフィアを見詰めた。]
・ ・ ・ ・ ・ ・ 君 で も い い か 。
(15) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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「 え、 」
[ それは、山盛りに盛られた林檎の籠のなかから適当に一個選ぶ時のような軽い口調だったが、その声音に言い知れぬ不安を覚え、ソフィアは思わず後ずさった。 夕暮れの月の色した瞳がこちらを見据えている。 何故か息苦しくなり、彼女は無意識に胸元に両手を寄せた。
吹き渡る風がざわざわと梢を揺らす。 ソフィアの切り揃えられた褐色の髪も揺れて、
その瞳が大きく見開かれた。]
(16) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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[ ――どこかで鳥のけたたましく鳴く声がした。]
(17) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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[祭の準備を間近で見ていたヘクターは、既知の事であった。]
……。
そろそろ警告すべきかね。
[しばらく無言で何か考え込んでいたが、ぼそりと呟く。]
やれやれ…文明や科学様の力ってかァ?
ケッ。おめでたいね。
[皮肉めいた嘲笑を共に広場を上から睨みつける。]
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[ 真の闇に近い夜の森に、ぼぅっと仄白く浮かび上がるものがある。 奇妙な形の茸のようなそれは、黒々とした下生えの上で、複数の突起を広げていた。 それはまるで人の指のような
否。
それは人の指だ。 手の平を上に、掴むようにもがくように指を折り曲げた、人の手だ。]
(26) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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[ くつくつと愉悦に満ちた嗤い声が聞こえる。
その艶めいた響き。]
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[ 湿った何かを掻き回す音。
続いて、 ごきん、と何かを砕く鈍い音。
僅かに木々の隙間から零れた星明りの下、仰のいた喉。 くっきりと皓い貌の、愉悦に笑んだ唇から覗く、ギラリと並ぶ牙。
『それ』は夜の空に向かい、己の両の手で掴んだ『もの』を高く掲げた。]
(32) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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[ くつくつと愉悦に満ちた嗤い声が聞こえる。 その艶めいた響き。]
(33) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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[ 大きな丸い『もの』の下部から、ぼろぼろの布切れのようなものが垂れ下がっている。 そのぎざぎざの切り口から滴る雫を、『それ』は開いた口で受けた。]
(35) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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[ 小さな森の空き地に『それ』はいた。 両腕は伸びやかに天に向かって高く掲げられ。 夜目にも白い膚は、半分が濡れた黒の色に覆われている。 盾のような胸──『それ』は、人間の男に酷く酷似していた。
イアンの立てた物音に気付いたのか、『それ』がゆっくりと振り返る。 肩の上で、さらさらと宵の色した髪が流れる。]
(42) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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── だ れ だ 。
[ 怖ろしいほど冷たいのに、熱く熱を帯びた声──]
(43) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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――ガキはたっぷり食って、大きくなってもらわねえとなァ。
くくっ。
[「捕食者」の眼で立ち去るトニーの後ろ姿を追っていた。]
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[ 丸い『もの』を傍らの草叢に置くと、『それ』は猫科の猛獣のような動きでイアンの方へと身を乗り出した。 しなやかに腕と腹の筋肉がうねる。 『それ』は人のような衣服を身につけてはいなかった。
目を落とせば、『それ』の足下には赤黒い断面を晒す肉塊が転がっているのが見て取れるだろう。 肉の周りの草叢は、星明りを受けてぬれぬれと黒く濡れて光っていた。]
(49) 2010/07/29(Thu) 00時半頃
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[ 『それ』は不意に、ふっと笑った。]
──今宵は半月だ。もうじき月が沈む。
[ そうして、梢に開いた夜空を見上げた。]
(51) 2010/07/29(Thu) 00時半頃
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[ 恐怖の汗の匂いを漂わせながら、平静に話を続けようとする青年に興味を持ったのか。 『それ』は歩みを止めた。 夜闇のなかで、『それ』の月色の瞳がきゅうと細められた。]
月は次第に満ちていく。 明日になれば、更に月は完全に近付くだろう。
(57) 2010/07/29(Thu) 00時半頃
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また会いたいと言うのか。おまえは。
[ くつくつと喉を鳴らす嗤いが零れた。
草を踏む音さえ静かにイアンに歩み寄ると、黒く血塗れた指を伸ばす。 月の瞳がイアンの瞳を覗き込む。 その喉元をすぅと爪でなぞり、]
(60) 2010/07/29(Thu) 01時頃
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行け。
生贄は一夜にひとりと決まっている。 気の変わらぬうちに去れ。
(61) 2010/07/29(Thu) 01時頃
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