人狼議事


280 【半突発】茨姫の眠る町で

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【人】 紐 ジェレミー

[ >>1 の発言に、後ろ髪を引かれつつ、持ち場に戻った。 ]

……寂しそうなご婦人ってのを見るといけないねぇ。

[ いくら相手が自分より幾つも歳上で、長く生きた老婆であろうとも、もう、泣く女性を見たいとは思えない。 ]

あの人の場合、お袋を思い出しちまう。

[ とはいえ、今は、ルーカスの言葉を信じるほかないだろう。
……母親が生きていれば、ビアンカとおそらく同年代だったろうが、とっくにこの世にはいない。
ふと、城の方を見る。……何故そこまで城が気になるのか、何に違和感があるのか……仔細はよく分からないまま、仕事に戻って行った。 **]

(7) palemoon 2018/08/13(Mon) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー

― 酒場 偃月亭 ―

[ 日はわずかに傾き、茨の町にゆっくりと影を落としていく。
>>20 ビアンカのチップは既に回収し、ルーカスが席を立ったのも確認した。
……と、隙を見てフローラに声をかける。照りつける西日が、時刻を告げている。 ]

……嬢ちゃん、ステージは見に行かなくていいのかい?

[ どこかで、踊り子の友人の話を小耳に挟んでいた。
あれほど楽しそうに話すのだから、よほど仲がいいんだろう、と、記憶の片隅にとどめていた話題。 ]

踊りとなりゃ、たいてい夕方か夜だろ?
もし夕方なら、そろそろ出ねぇと間に合わねぇぞ。

[ 友達の晴れ舞台なら、と。いつもなら仕事を増やすだけだ……と歯牙にもかけないだろうに。
ささやかな気配りは、酒場の居心地のせいか、それとも賑やかさに酔わされたのか。あるいは、射るように眩いばかりの光が、熱が、覚めた生を蜜蝋のように溶かしたか……。 *]

(26) palemoon 2018/08/13(Mon) 23時頃

【人】 紐 ジェレミー

気にしなさんな。
子供は遊ぶのも仕事のうちだぜ。

[ 敢えて子供扱いをし、送り出す。……子供の時間でしかできないことは、しておくに越したことはない。
>>32 祭りの喧騒のなか駆けて行く少女の姿に、口元が綻ぶ。 ]

……さぁて、あとで賄いでも弾んでもらいますかね。

[ 陽の光が途絶えることない客の波を照らし出す。
……もし、この町に根を下ろすなら、この風景も日常に変わっていくだろう。年に一回の嵐に、今年もうるせぇなぁ、なんてぼやいて、見知った顔に激励される……

そんな道筋に導くかのよう、陽の光は燦然と祭りの賑わいを魅せていた。 *]

(33) palemoon 2018/08/14(Tue) 00時頃

ジェレミーは、壁に頭をぶつけた。

palemoon 2018/08/14(Tue) 22時頃


【人】 紐 ジェレミー

― 南大通り ―

[ 肺腑にぬるい夜風を吸い込めば、久々に酷使した肉体が軋む。
……少し張り切りすぎたか、と、宿屋に向かう最中、 ]

……ん?

[ 月明かりか、いや、違う。その光は城そのものを包んでいた。
茨が枯れていく。光が生気を吸い取るように、茨がはらりはらりと枯れ落ち、煉瓦の城壁があるべき姿に戻っていく。 ]

疲れてんのかねぇ……?

[ 思わず立ちつくし、二度、三度と瞬きする。
「今夜にでもわかるかもしれない」と、脳裏に甦るはかの紳士の言葉。
その光景が夢幻の類いか、それとも現実か、それすらまだ判別するすべはない。少なくとも今は、まだ。 **]

(93) palemoon 2018/08/16(Thu) 13時半頃

【人】 紐 ジェレミー

― 酒場 偃月亭 ―

[ 仕事は祭りまでで終わり。宿屋に払うべきものは払ったし、いつでも町を出ていける。……ただ、今回は後ろ髪を引かれる思いがあった。
昨日までの職場に足を向ける。別れの挨拶をするつもりではあるが……どうにも、やりにくい。 ]

おーい、いるか?

[ 閉店中の酒場に、呼びかけが響く。
何かを買ってこようとも思ったが、特別扱いは余計に未練が残る気がしていた。
一箇所に定住しなくなったのはいつからだったか。その生き方が身に染み付いていたし、変えようと思ったこともなかった。……この、瞬間までは。 **]

(111) palemoon 2018/08/16(Thu) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

― 回想 ―

お、おかえり。
楽しかったなら何よりだ。

[ ステージの話を聞きたい気持ちもあったが、こちらも仕事に専念する。
……別れの挨拶はどうしようか、と、ぼんやりと考えながら。 ]

また明日も来るよ。今夜はどっちも疲れ切ってるだろうしな。

[ 何か伝えるのなら、一晩明けた方がいい。
それが別れだとしても、また違う挨拶だとしても。 ]

(120) palemoon 2018/08/16(Thu) 21時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[ 相手を待つ間、ふと、城の方を見る。
小綺麗になった赤煉瓦の城は、昨日までとは違った建物にすら思える。呪いが解けたのかもしれない……が、立ち去る自分には関係はない。
そう言えば、あの紳士と老婆はどうなっただろうか。あの職人の手の怪我は無事だろうか。あの書店は出店を出したのだろうか。ステージはどうだったのか。……普段なら気にしないことも、考えだすと気になってくる。 ]

……頼まれ事ってのは、城のことだったのかもな。

[ ぽつりと独りごちる。そうであれば、あの騒ぎにも説明はつく。
>>123 顔を出した少女に、どう別れを告げようかわずかに躊躇う。 その表情が、寂しげに沈んでいるようにも見えたから。 ]

あァ、ぐっすり寝たよ。こちらこそ世話になった。
……また来年も、きっと働きに来るぜ。
その時はクッキーでもパンでも買ってやるよ。

[ もし、またこの町に来るのなら、その時は知ることになるだろう。
呪いについても、紳士の隠し事についても、老婆の思惑についても……その時の楽しみに取っておく。
目の前の少女の笑顔と、この店の食事に舌鼓を打つのだけが目的……となると、さすがに気はずかしい。 *]

(125) palemoon 2018/08/16(Thu) 22時頃

【人】 紐 ジェレミー

……まあ、そうだな。
ちっとばかし、気になることも増えちまったし。

[ 照れくさそうに頬を掻きつつ、応える。
>>131 身を乗り出し、アンバーの瞳を輝かせて喜ぶ姿。妙に懐かれたもんだ……と、驚きのような呆れのような喜びのような思いが去来する。 ]

ありがとな、嬢ちゃん。
ここのメシは美味いし、また気が向いたら来るよ。
そんときに、どこまで腕が上がってるか楽しみだ。

[ そして、こちらもゆるく微笑む。
少女の家族にも握手をし、一言二言、言葉を紡ぐ。
……また、眩くも暖かい笑顔を見に来る日を、今度は確かな予想として思い浮かべながら。 *]

(136) palemoon 2018/08/16(Thu) 22時半頃

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