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邪魔なんてしない。
しらないから。
[何をしたいのか、 何を求めるのか。]
――ただ、知りたいんだ。
どうして"俺"は、 爺ちゃんを殺したの ?
[ひとりごとのように、ぽつりと。
敵だから排除しただけと"あのひと"は云ったけれど。
理由が知りたいのならと、その背を押しもしたのだ]
[さがしておいで、と。ふるさとに"こたえ"がある、と]
[サミュエルが零した血の滲むような問いは、いまだ触れ得ぬものなれど、]
無垢なる闇よ。
その罪、わたしと分かち合いたくなったら呼ぶといい。
今宵はこれまでにしよう。
気をつけておかえり、サミュエル。
[その声は穏やかながら、狩りをする者の鋭利さを宿していた。]
![]() | 【人】 教え子 シメオン― 昨晩 ― (17) 2013/09/01(Sun) 01時半頃 |
![]() | 【人】 教え子 シメオン― 早朝・自宅 ― (19) 2013/09/01(Sun) 01時半頃 |
![]() | 【人】 教え子 シメオン― 早朝・自宅 ― (20) 2013/09/01(Sun) 02時半頃 |
![]() | 【人】 教え子 シメオン[顔の蒼褪めた村人から無残な姿でサイモンが発見された報を聞く。もっとも詳しい状況や行方不明から発見されるまでの経緯は省かれたが] (21) 2013/09/01(Sun) 02時半頃 |
![]() | 【人】 教え子 シメオン― 村はずれの森 ― (22) 2013/09/01(Sun) 03時半頃 |
…攻芸さん、道は分かりますか?
[彼はもう村に来ているだろうか。
昨日聞こえた声が幻でない事を祈りながら声を飛ばす。
彼が迷っているようであれば、目印になるものを教えただろう。]
[この距離ならば、それほど不自由なく会話が出来るだろう。そう考えてユンは声を飛ばす]
おい、聞こえるか。ユンだ。
お前の家はどこだ?
それと出来れば裏口か何かはないか?
もしくはどこか人の居ない場所かどこかで落ち合いたい。
……。
[裏口はあるのだが、隣人に見られかねない。]
−では、家から少し離れた教室でお会いしましょう。
[父が課外の教室として使っていた場所。
父の死から、あまり入ってはいないが。
青年は教室の目印となる場所を攻芸に教える。**]
教会か。
分かった。
[短く答える]
[
――ルーカス。
三年前に村を出て、今日戻ったという古き友。
それなら、"彼"は。ルーカスが連れてきた、客人だろうか。
戻る"聲"が、その"ルーカス"の声であるなど、
音を閉ざされたサミュエルは、知らぬままに。]
わかった。
[名も告げぬままに、彼の提案に頷いて。
それきり、サミュエルは黙した。]
「 私のかわいい"子"を傷つけようものなら――
おまえの血族もろとも、十字架に吊るしてくれる 」
[黙した"子"に代わり、響くのは"魔女"の笑声。 ]
「 無粋かしらね 」
「 闇を抱く同胞(はらから)に月の祝福を 」
[ それきり、共有されし領域が揺らぐことはなく*]
![]() | 【人】 教え子 シメオン― 中央広場 ― (50) 2013/09/01(Sun) 17時半頃 |
僕もこれから向かいます。
…お気をつけて。
[短く答える相手に応じて]
貴方が攻芸さんですか?
ライジです。お待たせしました。
此処の離れに、僕の父の借りていた小屋があるんです。
話はそちらで。
[彼が振り向けば、目配せをする。
念の為に、少し遅れてついて来て欲しい、という合図だ。
吸血鬼の気配の近い場所で…また、誰かが聞くとも限らない場所で話すのは憚られる。
離れであれば少しはましだろう、と。
―もっとも、自分は吸血鬼の血石を所持しているのだけれど。]
お前がライジか。
[自分の身を明かすために、ライジの声に応える]
[
分かった。
[と、短く応える。それから若干の落胆を言葉に乗せる]
仲間は、他に居ないらしいな。
[攻芸の落胆は青年にも伝わってきた。
―当然だ。
こんな状況では、少しでも多くの仲間が欲しいに決まっている。]
…ごめんなさい。
現在、認知している限りでは僕一人です。
父と母は死にましたから。
[攻芸はどんな反応をしただろうか。
青年は鉄色を伏せて彼に問う。]
―…貴方は、何処まで現状をご存知ですか?
― 小屋 ―
[適当に椅子を見つけて、ライジの前に座る。それから
吸血鬼の数は?
吸血鬼の素性は知っているか?
一応訊くが、昨日は狩りをしていないな?
[それから一つ間をおいて]
お前は戦えるか?
― 小屋 ―
[攻芸から振られた幾つかの質問に、青年は戸惑いながらも応じる。]
吸血鬼の気配は一つ知っています。丁度、あの時に会っていましたから。
けれど人間を狩る者にしては、気配が薄すぎたような気も…。
ですから、複数いるのではないかと思っています。
[そう答えたのは、サミュエルがサイモンの命を奪ったと思いたくない為。
事実そうだとは、青年は知らない。]
ここ一カ月近く、狩りはしていません。
[そして、最後の質問には]
……。
戦う必要があると貴方は考えていますか?
僕は吸血鬼と対峙するのは初めてです。
[ユンはライジの質問にまず答える]
人狼と吸血鬼が共存することは、不可能だ。
かつて、それを試みた者は悲惨な末路を辿っている。
[それについては、これで終わりだと言わんばかりに、ライジの知る吸血鬼に話しを移す]
吸血鬼の数がどれほどかは分からないが、まずはそいつをどうにかしよう。
戦ったことが無いと言うなら、無理はせずにサポートに回れ。
"魔女" か…
おお、怖いこと。
[昨夜の対話ならぬ会話を思い出し、呟きは心の闇に。]
彼女が欲するのはサミュエルであって、この村ではないと、
そう考えてもよさそうだ──
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