194 花籠遊里
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヴェスパタインが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ヴェスパタイン、藤之助、トレイル、ニコラス、亀吉、朧、丁助、ヘクター、シーシャ、櫻子の10名。
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/* 今夜の襲撃と投票だーれだ!! (出た順に花と蝶を指名するからね☆)
藤之助[[who]]シーシャ[[who]]シーシャ[[who]]亀吉[[who]]櫻子[[who]]ヴェスパタイン[[who]]
(-0) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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/*うん、でもさああれ? どっかで俺生が限られてる的なこと言わなかった?言ったよな?亀吉との会話のときに。譬え話ではあったけれども。
無意識のうちに病弱フラグ結構撒いてた←
(-1) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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/* 藤とシーシャ。了解。 藤を襲撃セット。 シーシャを投票セット。
すまぬよ…(くぬぬ)
(-2) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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また次の宵が訪れた。
宵闇色の髪を風に揺らして、男は今日も淀んだ空気を纏っている。
変わらない常套句を、壊れたラヂヲのよに聞かせては
今日も今日とて蝶集めに勤しんで。
数が揃えば重厚な扉は、鈍い悲鳴を上げて閉ざされる。
(#0) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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[幸せな筈がないだろう? 一番の見せたくなかった相手にあられもない姿を見せつけ。 生娘のように喘ぎ快楽に溺れ。
幸せな筈がないだろう? 毒針が体を貫き注ぎ溶かし壊し砕き踏み。 朧も俺もじわじわと死んでいくのた。 再生不能なくらいに。
そもそも、この世の地獄を詰め込んだ花籠という名の檻の中に、幸せの欠片すらあるはずが無いのだ。]
(-3) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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シーシャ殿。 今宵の藤の花は、美しく咲くかもしれませんよ。
(0) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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[集めた蝶の一匹にだけ 気まぐれな助言を、こそりと耳打ちした。]
(1) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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ーーーそんな幻のような物。 あるわけがないだろ。
(-4) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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/* 落ち演出がスマートで流石はあんびさんだなぁ。
(-5) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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/* 俺wwwwwwwwwはい、はい!了解です! 設定回収せな…あとフラグもうちょっと建てたい、物語に参加したいので…ううん、どうしよ悩む
(-6) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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あれ、僕襲撃かな>藤の花 しかし藤が2つあるからどっちだwwwになる(ふるえ)
(-7) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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こ、これは…シーシャさんと藤さんの死亡フラグ…? あっ委任しとこ
(-8) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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ふわ、僕だった。 どう落ちるかな―
(-9) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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[ひらひらと、ひらひらと。
朝にひらめく蝶の行方は誰も知らない。 お互いに干渉せぬが蝶の了解。
されど、されど。 虫の知らせが鳴いたなら、最後の花夜として。 運命は女衒の御心を、掬い上げてくれるやもしれない。**]
(=0) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時半頃
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/* うっ(´;ω;)うっ
藤之助さん、何で行ってしまわれるのですか…!! シーシャさんとは絡んですらないのに、ぼくっ、うう!!
うーうー!!!
(びたびたびたびたびた)
(-10) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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/* 僕落ちれるかな…心配…だな…(びたごろん)
うー… さびちい… 墓落ちとかなければいいのに!!!(←)
(-11) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時半頃
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[おうや、おうや。
鬱屈そうな背格好の花主を視野に入れれば頭の中に流れる常套句。ヒラリと手を振るのみで、特に思う所もないまま館の中を散策しようと––––––した 時。
耳打ちをされたのは、きっと初めて。]
ん、ぉ…おう、花のお勧めなんかをしてくれるサービスでも始めたのかよ?
[冷風を思わせる囁きにやんわりと耳を庇う。 その後、花主はどこ吹く風。 仄暗い灯火にさえも照らされぬ後ろ姿をじとりと見つめて。
胸中を掻き回す底知れない悪寒にだろうか、左頬を照らす明かりに対してだろうか、男は目を細めた。*]
(2) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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── 東雲の頃 ──
[ベルさまとの閨、その『蝶』が飛び去ってしまわれて 後片付けをと動き出せるようになるまで 丸窓を見上げていた頃にございます。
花主さまのお気配は、淀んだ空気にてすぐにわかるのでございました。
宵闇色をした長いお髪が少し何かで焼けておられるようでした。 僕は着物を纏い直して、花主さまへと正座し 彼の歪んだお言葉を、今日も耳にするのです。]
(*0) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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/* 東雲と見るとどきりとするなかのひと
(-12) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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[また、宵闇がやってくる
蝶が舞い蜜を啜るこの時間。されど昨日までの穏やかな雰囲気からかけ離れた憂鬱な気を纏い、部屋で小さく溜息を吐いていた 思い出すのは昨日のこと。友に見られたというだけで狼狽し、砕けてしまった鏡面
割れたものを拾い上げて繋げても、はて戻るものなのだろうかこれは――……そんな折、人づてに告げられた言葉にああやはりとほろ苦く笑った]
咲いた花はいつか散る。道理ですね [穏やかな表情、造りそう言付けた者に微笑めば、当てもなく廊下をゆらりと歩み始めた]
(3) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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[慈しみに満ちた、歪な言の葉>>1:*57 僕はこれをもう幾歳聴いてきたことでしょう。
愛でるだなどと、しもしない癖に。 愛しいだなんて、思いもしない癖に。
本当のところなど、どうかは判りませんが 僕はいつも、そう思っておりました。
花吹雪のように舞い散るは>>1:*59 今宵の僕につけられた値でしょう。 幾らのものであったのかなんて、知ろうとも思いませんでした。
ただ、見下す花主さまの足元。 落ちた花弁を数枚手に取り、恭しく頭を下げたのでございます。]
(*1) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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花主さま。 櫻にこの対価で、花の苗を与えては下さらないでしょうか。
庭に、秋を迎えたいのです。
[花の苗を与えて頂くには数枚で事足りるでしょう。 それ以外はいりませんと、僕は足元に跪きます。 膝を揃え、内股を『蝶』の残り香に染めたまま。 頭を地につけ指をつけ、願い請いました。
其の姿はきっと他の『花』たちも この地下牢で幾度か目にする、東雲の光景だったでしょう*]
(*2) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[暁にもならない頃、蝶は翅に弁の一欠、されど弁より重い何かを引っ提げて、まずは巣へと這いずり帰る。
その時は、他の蝶に出会っても口を効く気にならなかっただろう。
虫の知らせが鳴いたのは子が夢から醒める刻を回った頃。時間さえも稚拙だと、朝日に背を向けて鼻で一笑。 運命に沿うよう、脚を進める。*]
(=1) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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── 中庭 ──
[宵に染まる空の下、硝子に阻まれた箱庭の中。 射干玉の眸と同じ髪と、櫻色のリボンを揺らして 僕は中庭におりました。 手には一回り大きな軍手を。 錆びて欠けたスコップに、差し口の曲がった如雨露。 そして花の苗と共に、あちらこちらを行ったり来たり。 額には少し汗をかくほど、ちょこまかと 動き回っているのでございます。]
苗、頂けてよかった。
[自然と頬が綻びます。 贅沢などそれほど沢山とは出来ぬ身です。 こうして苗を買い与えてくださる事には とても感謝しているのです。]
(4) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[暁が宵闇切り裂く頃、花主が白の紙吹雪を花に降り注がせた後――東雲の空から昇った太陽が中天の陽になった頃、ようやく割れた鏡は目を覚ます
虚空を見つめ瞼を下ろした友>>1:277、其の身を清め別れた後、逢いに行く事が中々できずにいた 見ないでほしいと願った。自分が狂い咲き乱れる姿など。それは友も同じだったかどうか、それはわからない
暫し無心に琴の音奏でていれば、花主の使いだろうか禿の背格好の花見習いが花主の言葉を伝える。曰く――]
(*3) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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鏡が割れたならば、他の花を傷つける前に捨てねばならぬ
(*4) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[……と]
[然様でございますか。そう返す言葉はか細く途切れ途切れだったろうか ほろ苦く笑いながらもその前に、一目友にあいたかった 当てもなくふらりふらり宵闇迫る冷たい廊下を歩く 友の部屋へ行くまではできたもののその襖を開けるのはどうしても躊躇われ、一輪の勿忘草の押し花の栞をそこに挟んで踵を返した
逢いたいのに逢いたくない 忘れられたくないのか、否、忘れてほしいのか 嗚呼今宵も夜が来る。また花は乱れ咲き狂うのだろう
明日には下町の娼館に払い下げられる身、こんな身で面と向かって逢う勇気が、持てなかった]
(*5) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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/* 朧さん(お友達)好きすぎてこまる ごめんねおもいっきり懐いててごめんね……!!
(-13) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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─暁の空─
[確かに、確かに花は綻んでいた──…]
(*6) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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/* ほんと、なんだ、このむら。 いいむらだなあ(しみじみ)
美しい、いろんなものが美しい。
(-14) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[鳥の囀りも届かぬ薄暗い籠の中。 気怠い身体を沈めつつ、鼻先埋めるは背を預けた白い空。
すん、と鳴らしたその先で蝶の残した鱗粉にぐしゃりと顔を歪めさせて。
もう温もりの無い手のひらを何度も握り締めては、幾ばくか大きな翅を思い出そうと吐息を漏らす。
昨晩の宴の気配を感じさせる匂いはすれど、乱れる淫靡な囁きは成りを潜めたその場所で]
──……。
[ぎゅぅ、と。手のひらを握り締めては、暫し残り香に顔を寄せては目蓋を閉じる。 ほんの少しだけ、夢の続きを見ようと。
人の顔が刷られた花吹雪>>1:*59には目も暮れず]
………貴方なんか、大嫌いです。
[囁いては、揺蕩う意識の中、されどもしかと耳にした言の葉とはにかみ笑みを浮かべたその人を掻き消して。胸に咲いた花を*手折った。*]
(*7) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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/* ふわあああせつないいいいい かめきちさんせつないぷえええええ
(-15) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[僕はきっと、昼頃から中庭に居たでしょう。 あっちにはアイビーゼラニウムを。 こっちにはサンタビリアを。 奥にはカーネーションを。 白、ピンク、オレンジと秋に似つかわしい色合いを添えていきます。 ある『花』に告げられた事も知らず>>3]
……貴重なものは、さすがに無理ですよね。
[困り眉で、手前には代わりのコスモスを植えていきます。 中庭で草花に囲まれて、小さな僕がしゃがんでいると 宵に紛れても見えるのは、櫻色のリボンだけでしょう**]
(5) 2014/09/17(Wed) 03時半頃
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[この世には、ちょこれいとの匂いのする花があるのだそうです。 その色を、その香を、知りたかったのですが どうやら手に入らなかったらしく 置いてあったのは、似た色の オレンジ色をした秋桜でした。]
…────。
[細く、少し長い息を吐き。 僕は中庭で、秋をお迎えする準備をしていたのでございます**]
(*8) 2014/09/17(Wed) 03時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 03時半頃
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/* ■花言葉メモ
アイビーゼラニウム 真実の愛情、幸福
サンタビリア 私を見詰めて
カーネーション 純粋な愛情(オレンジ) 貴方への愛は生きている(白)
コスモス 純潔(ピンク)
チョコレートコスモス 移り変わらぬ気持ち、恋の終わり
(-16) 2014/09/17(Wed) 03時半頃
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/* 無意識にオレンジのものばっか植えてるんですきっと。 気付いたら、むすーってします。むっすぅ。
(-17) 2014/09/17(Wed) 04時頃
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/* 共鳴窓気になるよう。 そしてシーシャさまとお逢いしたいよう。
ねむい(ふらふら)(ぱたり)
(-18) 2014/09/17(Wed) 04時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 08時頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 10時半頃
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庭に、秋を?
そうかい、ソウカイ。 花が花を愛でるとは、いくぶん滑稽だねえ。 ならばアレを植えておくれよ。 秋と言えばアレだろう。
“死人花”。
(*9) 2014/09/17(Wed) 10時半頃
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[頭を擦り付けて乞う様に喉を鳴らした。 花が花をとは、また滑稽で退屈しない。 この櫻の梢は他に媚びるよで、媚びぬ花。 それがこうして頭を下げる。 草花ひとつのためだけに。
狂気に染まった笑みで嘲笑する。 花植のリクエストを呟きながら。]
(*10) 2014/09/17(Wed) 10時半頃
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なんだい、なんだい。
こんなにも対価を貰ったというのに お前の価値には見向きもしないかい?
嗚呼。
余り私を落胆させないでおくれ。
(*11) 2014/09/17(Wed) 10時半頃
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/* まずは意味も無くwhoを回しておこう。 亀吉[[who]]ヘクター[[who]]
(-19) 2014/09/17(Wed) 10時半頃
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[櫻の梢も、拾うのは数枚であった。 淡き藤も、紙幣の吹雪に目もくれない。
つまらない。
心底、といったように男は重い溜め息を吐いた。 人のプライドなど屑折れた姿で、大枚をかき集める花が見たいのに。
それでも男は笑っていた。
なに、楽しみはまだまだある。]
(*12) 2014/09/17(Wed) 10時半頃
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法泉、おいで。
お前が一番慕う花は誰だったかねぇ? 私には興味もないが。 その花に伝えておいで。
“鏡が割れたならば、他の花を傷つける前に捨てねばならぬ”
安心おしよ。 丁度、下町のひとつに穴があって困っているそうな。 其処で丁重に扱ってもらうさ。
丁重に、ね?
(*13) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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[男が言伝てたのは早朝。 法泉という花見習いが、伝えに向かったのは昼頃。 その間、花見習いも心を割く思いにあっただろう。
何時の頃からか、花は花が教え育てることが増えた。 “丁”という花もそうだったか。
法泉もまた、藤の花に尊敬の念を抱いていたのだろう。
知っていてこそ、男はその花見習いに伝えさせたのである。]
(*14) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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さあて、愛しい吾が子達。 今宵も狂い咲いてお見せ。
蝶を惑わせ、夢をみせ たんまりと搾り取っておしまいよ。
愛も金も善も悪も。
毒花のよに。
(*15) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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くは、ははハハハッ!
(*16) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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[高笑いは、宵闇に *溶け消ゆ*]
(*17) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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/* せっかくなので、拾ってみたりして。
可愛い吾が子達。 悩み苦しむ姿が見たいだけだよ。 それが私の『しあわせ』だからね?
(-20) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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/* 一応平たく把握してはいるつもりなんだけど。 齟齬ってないといいにゃー。にゃー。
うまく拾えていますように!
(-21) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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/* 赤窓の花主さまは、本当にお人が悪い。 (中身あなたですよ)
へくたーさまとどっちが悪いだろう…。 なんかへくたーさまは、ほんとに悪い人じゃないと思うんですよ。 花主さまは薄汚くてどろどろしてる。 こう、タールみたいないめーじなんです。
その点へくたーさまは、野獣(ほめことば)
(-22) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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/* 欲望に忠実なのがへくたーさまで 欲望を隠しながらも遂行してるのが花主さま、かな。
とかく、花主さまは完全なる悪役です。 ひーる(○□○*)!!
誰もやらないことを平然とやってのける!! そこにしb
(-23) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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[ゆうらりゆらり。朝焼の陽を浴び蝶の翅影は地に揺ぎ。 リンと鈴虫が鳴いたのを聞けば、ふと心にさえ影が差しただろうか。 ――悪寒、一筋。 其れが何を示した物かは到底分かり兼ねるけれども、唯背筋を上る感覚にはぶるりと躰を震わせ。]
…なんだよ、
[よもや風邪でも引いたのかと、泡沫の夢を、宴を思い出しながら。 否其れもあり得ないかと、軈てその翅で躰を支えたなら、眉を顰め困惑の吐息を吐いて、ひらひら、影を揺らしまた虫籠へと戻りにけり。]
(=2) 2014/09/17(Wed) 11時頃
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─自室─
[ふらふらと目覚めたのは昼頃。 すっかり匂いの消えてしまった寝具から身を起こし、自室へと戻れば崩れるように布団へ溺れて眠りについたのも昼頃。
それからどれくらいの時間揺蕩っていたことだろう。 夢と現実。曖昧な線引きであったそれが、はらはらと舞い散った花吹雪によって見ないフリ、聞かないフリをしていたにも関わらず、はっきりと隔てられた壁の中。
鍵など無いというのに、鉢の中で揺らぐ金魚を眺めながらその尾びれに指を這わし、遡るは甘い接吻け。]
……何を、夢見てるんだか。
[眉を寄せては掠れた声で囁く。 その顔はぐしゃりと崩れ、唇は曲がっては歪んだもので。 やがては口元隠すように膝に顔を置く。
部屋に設けられた窓辺から覗く月が照らす室内で手を握りしめながら、楼主の言葉>>3など知らない花は僅か欠けた月を上目に見つめては、迫り来る宴に翳り落としながらも廊下へと香りを漂わせた。]
(6) 2014/09/17(Wed) 12時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 12時頃
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[僕はまた花の館に来ていた。
何故であろうか。 櫻の夢を再び見るため? そうではない…と思いたい。 昨晩彼に囁いた言葉の数々はあの晩だけの誠。
それよりも僕にはするべきことがある。]
もっと識りたいなあ…他の花たちのこと。
[夕闇に浮かんでいた赤い髪を思い出し。 何処かで言葉だけでも交わす機会はないものか。
なんて考えながら廓の中へと歩みを進め。]
(7) 2014/09/17(Wed) 12時頃
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[あるいは、あるいは識る相手は蝶だっていいのだけれど。]
(=3) 2014/09/17(Wed) 12時頃
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/* ニコラス→櫻子→ヘクター→←丁助(→)←シーシャ 朧→←藤之助 トレイル→←亀吉(→櫻子)
ってところか? 上の連鎖がなんかもうジュゲム!!
(-24) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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[昨晩より欠けた月が秋の夜空に浮かんでおりました。 不意に見上げれば、額より頬を伝い落ちる汗が ふわふわに仕立てた土の上に、はたりと音を立てて落ちました。 大きな軍手で、浮かぶ汗を拭います。 頬が土で汚れてしまいましたが、また後でお顔を洗うことにいたしましょう。
秋の櫻、橙の隣へと薄紅色を並べて。 無意識にもふっと、笑みをこぼしていたのでございます。]
(8) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 12時半頃
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/* へくたーさまのよこに、ぼく。
っていう無意識。 気付いたらむっすーってする。むっすー。
(-25) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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[風に唸る玄関先を背に、厚底を響かせ廊を渡る。 薄明りは昨日と変わり無く、まるであの晩あの宴が真に夢であったかのような錯覚すら覚え、ただ胸に虚空が包み。]
…――まあ、別に、
[言い噤む口先は果たして何を伝えたかったのか。 冷えた壁に言葉は吸い込まれ、その先は口先に乗せられることはなく。 言い繕う事に苦渋し言い淀む様にも見えただろうか。
虫籠に戻った躰はいつかの中庭、硝子戸の内側に止まり。 隣に月が出で無いことには僅少寂びしさを覚えただろうか。 今や何処かで蝶>>2や花>>3やが御告げを受けているとは梅雨知らず。 ぼんやりと他に何を考えることも無く、庭に咲く花々を見詰め。]
(9) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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……あ、
[以前手折った朽ち花が新たな花へと変えられているのを見たならば>>5 その色彩には聊か目前さえ覚え、花に囲まれ、まるで上機嫌に揺れる髪飾りにはじとりと視線を押し遣った。]
…花、か?
[爪先にて少し身丈を伸ばしたならば、庭花に囲まれるその姿を、忙しく動くちいさな、…ちいさな体を漸く視界に捉え。その召し物が特有のものであることに気が付き、思わず聲を上げる。
――そうして脳裏に瞬くには、今宵も開かれる享楽の宴。 此処に来たからには、矢張り己は未だ未だ蜜を欲して居るのだろうと、こくりと咽を鳴らしては黒衣の手を握り、その蝶頭で今宵の餌の目星を付け始める。 それは花か、はたまた――
――其処まで思考を廻らしては、「蜜を吸えるなら誰でも」と。強欲に胸を*高鳴らせた*]
(10) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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[今宵はどんな蝶が、誘われてやってくるのでしょう。 ベルさまは来てくださるでしょうか。 昨夜の誠が、もうすでに形を変えていようとも。 僕はそのお顔を見ればきっと、ベルさまと名を呼んで手を振りお迎えするでしょう。
暫しの考え事は続きます。 その間も僕は黙々と、中庭の花壇を秋の色に移し変えていくのでありました。]
(11) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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|
[それでも。無意識だろうか。 僕の足はこの館に来て初めて花と 会話を交わした場所へと向かっていた。
中庭を囲む回廊。 足を踏み入れ庭を見やれば、 花に囲まれて微笑みを漏らす花の姿>>8があった。]
やあ、こんばんは櫻子さん。
[やはり櫻の花は輝きを失わず美しかった。]
(12) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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かめよしさんとからみたい絡んでええんかい前日の人と! よしからもう(ふるえ)
(-26) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 13時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 13時頃
|
[紙吹雪が牢に舞うのも、ちょうど聞こえた櫻の花の行動も。 今や見慣れた光景だとゆるりと瞼を持ち上げる。 白を拭うもされるがまま。>>1:*55 本当ならば手を伸ばし、藤の花へと触れたかったのだが。 俺には側に居る権利もましてや手を伸ばすことさえも、許されぬ事のような気がして。
顔の穢れが友のおかげで粗方清められれば、後片付けと己の身を清めに行っただろうか。 藤の花には小さく礼を一つこぼして。]
(*18) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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[真昼の月がぼんやりと見えた頃。 朧は目を覚まし慣れた手つきで身支度を整える。 花の見習いが手伝いに来たかもしれないが、いらないと追い返すのも何時もの風景。
部屋の中央で煙を漂わせ、時間をもて余すのもまた変わらぬ日常。 ただ、一つ違うことといえば。
友が訪ねてきた事を知りながらも>>*5招き入れる事が出来なかった事だろうか。
顔を見たかったのは確か。 しかし、顔を合わせたくなかったのも嘘では無い。
藤の花に告げられた事実など露知らず。 花の思いもまた、知らぬまま。]
(*19) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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[どちらからか、声がしたように思います。 それはどちらが先でしたでしょうか>>10>>12 硝子の向こうに黒と金のニ蝶を見つけ 僕はそちらの方へと足を向けました。]
ベルさま、こんばんは。 あなたさまも…お目にかかるのは初めてではありませんね、こんばんは。
[微笑み絶やさず、僕はお二方に挨拶を告げます。 そして昨夜、朽ちた花から採っておいた花の種を数粒 そっとベルさまへとお渡ししました。]
次にお逢いしたとき、ベルさまにお渡ししようと思っていたのです。 こんなにすぐに逢えるなんて。
[花の種は『光輝』という意味を持つ夏の花。 日に向かう姿は夏にありふれた、けれどどれも美しく咲くもののひとつでありましょう。]
(13) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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僕は櫻子と申します。 昨夜も中庭でお姿を拝見したのですが…
[その時は月明かりの下、映える銀糸と共にでありました。 あの晩は亀吉さんをお買いになられたのでしょうか?]
お花が、お好きなのですか?
[『花』ではなく、花のつもりでの言葉です。 中庭で二度もお見受けしましたので、お花が好きなのでしょうかと 小首を傾げて訪ねてみたのでございます。]
(14) 2014/09/17(Wed) 14時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 14時半頃
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――…櫻子、サン。
[硝子戸の内にて。付近に歩みを寄せて来た>>14の黒髪と、揺れる髪飾りに視線を向け。 告げられた花の名を鸚鵡返し。 次には彼女から何かを手向けられた細身の>>12へと視線を移せば、仲睦まじく身得る其れに申し分程度に眉を下げては肩から力を抜いた。
そうしてまた問われた言葉には、自分の名を返す事も忘れ、薄口を開き、空気を食す。]
(15) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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――花よりは、月が好きかな。
[含む意味は二つを兼ね。ただ目前の花が庭花のことを問うていることなど、知ってはいるけれど。
何処か居心地悪そうに視線を逸らしたその脳内、泡沫に思い浮かぶ記憶は銀月。夜空に揺蕩うその姿を如何にして捕まえようかと思案を巡らした後の――宴。 ただ窮屈さに心を滲ませれば、無意識に掌を握り込んだだろうか。
そうして再三視線を向けた先は>>12。 格好からして自分と同じ、花を求めて翔ぶ蝶だろうか。 自分よりも幾ばくか色素の薄い金色は、夕闇の中にも薄く煌いているようにも、見えた。――其れはまるで、夜空に瞬く星の様に。]
キミ達は……んん、野暮なことを聞くのは止そうかな。
俺はトレイル。…トレイル・ペティンガー。 よろしく、ね。
[ゆらり首元に掛かる髪を揺らし、寄り添う蝶と花に首を傾げては微笑んで魅せた。 そうして細身の蝶が何か素振りを見せたならば――翅同士の握手を求める様に、黒衣のそれを差し出したことだろう。]
(16) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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[櫻子に声をかけると、同じように声をかけていた人物>>10がいたようだ。 昨晩見かけた美しい蝶だ。年の頃は同じ位であろうか。名を名乗ってもらったので>>16僕はまずその蝶に向き直って挨拶をした。]
ああ、昨晩は自己紹介をしていませんでしたよね。 ニコラス・ベルと言います。
[そして柔和な笑みを浮かべると共に握手を求める右手を差し出す。]
お美しい人ですね。 よろしくお願いします。
[黒衣を纏った手が快く差し出され、僕はそれを力強く握り囁いた。
大きな瞳と意思のはっきりしてそうな整った顔立ちがまるで役者か何かのようで、僕にはとても器量好しに感じられた。]
(17) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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[その後、櫻子の声に振り返り花の種を手のひらに受け取った。>>13]
これは、花の種?嬉しいなあ。 何の花の種か聞いても良い?
[庭いじりなどしたことのない僕には、種だけを見て何の花のものなのか判別をつけることはできなかった。
そんなことよりも、僕は櫻子と昨日と同じように和やかな雰囲気の中で会話を交わすことができるのが嬉しくてにこやかに微笑んだ。]
(18) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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─書斎─
[今夜も月が宵闇を薄ぼんやりと彩っているのだろうか。
昨日のように月見を楽しむのも趣きがあるような星空ではあれど、花が向かったのは年代も種類も疎らな書誌が並んだ部屋。 歩を進める度に埃がふわりと花のように舞う。] ‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
[唇綴るは、広間にて耳にした花の囁き。 鸚鵡のように囀りながら分厚い表紙を捲れば、一枚、一枚と頁を繰り出す。
やがて親しんだ言語で綴られた言葉の葉の意味を知れば]
……嘘吐き。
[小さく小さく囁いては紙面に綴られた文字を辿り、嘆息して。 やがて鉛のように重みを持った身体は意思とは裏腹に花を眠りへと誘い──…]**
(19) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 15時頃
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/* 言の葉だ…! 言葉の葉ってなに…!
(-27) 2014/09/17(Wed) 15時半頃
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/* ぎゃー!!!! ペッティンガーさまと、思っていた!! ごめんなさいあいうわぁぁあ!!!
ペッティングだなーっておもってt(さいてい)
ご、ごめんなさいいいいい!!!!!
(-28) 2014/09/17(Wed) 16時半頃
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Mieux vaut souffrir d'avoir aimé que souffrir de n'avoir jamais aimé.
(-29) 2014/09/17(Wed) 16時半頃
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―昨夜の地下―
[彼の中へと白濁を満たし、それでは終わらぬと蝶を下敷く。>>1:280
彼の指の中に漏れた蜜は、腕を捕まえ舐めとろう。 舌先にもし火傷跡を感じることがあれば、其処をつつく感触に少しの執拗さを残しながら。]
……申し訳御座いません。 僕がすべき事で、貴方の手を汚してしまった。
[瞳を細くし、未だ萎えてはいない男根で、出したばかりの白を塗り込めるように腰を動かした。 濡れた音色を響かせて、一度目で学んだ彼のナカを、次は反応の好かった所ばかりを狙って。
悦ばせたい、と。 伝えた言葉の通りに。]
(20) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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嗚呼、ッ…… 気持ちがいい、です。 ……とても。
[彼を抱き、囁いたのは本心。
花に二度目の波が来る前に、彼は果てるか否か。 白い布地に沈むまで、彼を味わっていることだろう。*]
(21) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[我らが主の、散らす"モノ"。>>1:*59 拾わずして、花である価値は、己には見出せない。
命令であれば恭しく傅き、従うまで。
其れが己の、花である理由。>>1:*57]
(*20) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[周囲の評価は如何であれ、己は艶も無い花だと思う。
貼り付けただけの愛想。 曝け出さぬ、媚びぬ性格。 どちらも、花であるに相応しいとは思わない。
花らしく振舞わねばと思うだけの、花。
此の花籠に来たのは、10年も前ではなく、それ故に己には外の世界の常識があった。
"ふつうのしあわせ"を、知っていた。
どうせならば、あの櫻のように。 何も知らずに花籠で育って、此の場所をしあわせだと思い込めれば良かったのに。]
(*21) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[男でありながら愛抱く訳でもない男を相手に。 其れは己の在り方を酷く、酷く揺らす生き方だった。
身に架せられた膨大な金額に囚われて、 花の役割に徹するしか無いのだと脳に無理矢理理解させ。
自分が選んだのは、 辛くない事だと自らに言い聞かせ笑顔で居る事だった。 選ばれる筈もないこの身を、蝶に選ばせる手段でもあった。
嫌悪感を露にする生き物では、選ばれないだろうから。
とうのすけ、おぼろ、かめよし、おうじ。
同じ役割を持つ花たちは、この毎日を、どのような気持ちで過ごしているのだろう。]
(*22) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[己のように、花籠から逃げ出したいと願う花は、居るのだろうか。]
(-30) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[気味が悪いと男色を嫌っていた筈なのに。 同性との快楽に溺れる事を知ってしまった己は、気持ちの悪い存在だろうか。
――聞けるはずもない。*]
(*23) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 18時頃
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/* 1.この場を去って他の花の元へ行くろるを回す 2.もうちょっと様子見をする
2
(-31) 2014/09/17(Wed) 18時頃
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/* 大分なんか、あの、おいら、スピードが出ない感あるね? ごめんね?
ごめんなさいほんとごめんなさい。
(-32) 2014/09/17(Wed) 18時頃
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―翌日―
[自室へと戻り、休んで、次の陽が高くなる頃に目を覚ます。 身なりを整え、昨日に似た緋色の衣に袖を通した。
箪笥の中、白の衣が目に入り、ふと、昨晩を思いだす。 無理な行為をするでもなく、無理な要求を呑まされたでもない夜だった。
あの蝶が、もし再び訪れ、己を再び指名する事があったならば。 たった一夜識った性質が、偽者で無かったならば。 次にはまた、あのような時間を過ごせるだろうか。
其れは、問うには相手は居らず、そもそも声に出す心算も無い思考の一部分。]
(22) 2014/09/17(Wed) 18時半頃
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…じゃあ、僕はもう行くよ。
[いくらか話をした後だったか。 トレイルは櫻子と話をするためにここにいるのかもしれない。だとしたら余り邪魔をするのも悪いと思い、この場を離れることを告げる。 櫻子とは軽く挨拶をしたい程度だったのでもう充分だ。櫻子の微笑みを見れただけで。
櫻子とトレイルに手を振って中庭から館の中へ。 さて何処へ行こうか。 他の花たちはまだ部屋に籠っているのだろうか。]
(23) 2014/09/17(Wed) 19時頃
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はい、櫻の子と書いて「おうじ」と読みます。
[傍によると、片方の『蝶』は僕の名前を口にしました>>15 そのあと直ぐにベルさまへと種を渡していたのですが 眉尻がお下がりになられたことには、気付くことが出来ませんでした。
向き直り、問う声に返るのは 小さく動くだけの唇が放つ声でありました>>16]
(24) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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月、ですか……──ふふっ。
[僕は思わず、袖で口許を多います。 銀花にお誘われになった『蝶』なのでしょう。
長らく此処に在る身です。 『花』に魅せられた『蝶』も、幾度となく見てまいりました。 目の前の彼がそうかは知れませんが 「花より月が」と答える姿に、微笑ましい笑みが零れたのです。]
ペティンガーさま。
[名をお聞かせ頂けたなら、その微笑を見上げます。 『蝶』同士、ご挨拶なさるのならば 『花』は『花』らしく口を噤んでいることでしょう。]
(25) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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[お二方の握手を見守っていれば>>17 次にはこちらに向いて下さったベルさまの手に 種を預けることを許されました。
涙のような雫型、不規則に入った縦縞。]
はい。 向日葵の花の種でございます。 少し前まで、大きな花を咲かせていたのです。
僕が育てたんですよ?
[少し自慢げに、僕は笑顔でお答えします。 和やかで、柔らかな『しあわせ』を 確かに今日も、僕は感じていたのでございます。]
(26) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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はい。 今宵も佳い『花』と出逢えるとよいですね。
[『蝶』は移ろい行くもの。 引き留める手も術も、『花』にはないのでございます。
ベルさまが廓の中へと戻るのをみつめながら>>23 『花』たる櫻は、微笑みを携え 恭しく少し頭を下げて見送るのでありました。]
(27) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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[夜が耀るころに蝶は黎明の中に消え。 まるで、夢幻のように陽下を知らず、朝日が差す。
翅を削いで、成り代わるは花の知らぬ外世界の住人。
明々とした眩しい世界で、男は今日も、夜の帳を待っていた。]
(28) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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― 花籠遊里 ―
[そしてまた、夜が訪れる。
遊楽街に明りが灯る頃、ふらりと光に誘われる夜蛾。 昼の世界で剥離していた翅を備えて、 今宵も花の引力に辿り着いたのは、昨夜と同じ花籠。
悪い人相に、着崩しただらしない服装。 武骨な耳飾りも、きらりと輝いて妖しい。
門扉を潜ると酔狂な花主は、今日も謳うよう蝶を出迎える。 おうやおうやと奏でる音色は、今日もまた夢の蓋を開いた。*]
(29) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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/* >>19 拾いたい。
めもめもめも。 これはペティンガーさま宛かな、もしや、僕宛なのかな…!? (そわそわそわ)
(-33) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 19時半頃
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[気も漫ろに館の中を歩いて居れば、綴りは違うが鈴の名を持つ揚羽蝶が館の中を歩いている>>23 櫻子に逢いにきたのだろうか、それとも他の花を見に来たのだろうか
淡藤、吾亦紅、八重桜そして朧月 色とりどり百花繚乱に咲き乱れる花々
明朝にはもう、自分にとって幻になる光景 蝶には笑顔で応対するものであれ、と教わっているものの何故か話しかけられそうになく それはどこか幸せそうに見えたからだろうか
眩しい夕日を見つめる様にひらり舞う揚羽蝶を眺めていた]
(30) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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[廓を巡る廊下は長い。
男が花籠を訪れるのは決して宵の口ばかりではない。 寧ろ、夜も暮れた頃、ふらりと姿を見せて花を購っていく。
今宵もそんな日常と同じように、 男が楼へ脚を踏み入れたときには既に蝶の気配がちらほら。 逡巡めいて乾いた唇へと指先を添え、 数度擦れば、罅割れてしまいそうな口唇を癒す。
不意と窓に視線を投じれば、秋月に照らされる庭が広がる。 整然と並べられた花は、色とりどり。 何処か、皮肉げなものを察したのは男の気のせいか。
美麗ばかりを並べた末で、季節はずれの櫻色も揺れていた。 狭い狭い、区切られた箱庭の片隅で。]
(31) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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―――盛況哉、盛況哉。
芽吹けば育つ以外を知らず、育てば枯れる必然。 落果としても、越冬に難……、
[独り言を漏らして、半分だけ瞼を下ろすように嗤う。 脚は止めず、廊下の板張りを細く鳴かせ、歩を刻む。
今日も悪辣な夜蛾が花を求めて、羽ばたいた。]
(32) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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へえ、向日葵かあ。 太陽の花だね。ありがとね。
[太陽か…そういえば昔自分のことを太陽に喩えられたこともあったかと思い出す。誰にでも好意を照り、照らした相手にも好意を照り返させる太陽だと。]
へえ、櫻子さんが?それはすごいなあ。
[藤之助が櫻子は花を育てていると言っていたのを覚えている。 今中庭にいたのもその軍手を見れば分かる通り、花の世話をしていたのだろう。>>26
そこに咲いている花々を見やり、僕は一言。]
綺麗な花たちだね。
[自慢げに笑う櫻子の笑顔もまた可愛らしい。 綺麗な花たちの中でも一等美しい櫻子の笑顔を胸に刻んでから、僕はその場を去ったことだろう。]
(33) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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[食事などを軽く済ませると、廊下を歩く。
今宵はどのような蝶がやって来るのだろう。
館が客人を招き扉を開く頃合。 廊下から窓の外へと視線をやれば、櫻が蝶と会話している様子が見える。
其方へと向かうべきかそれとも。 思考を伴う歩みはゆるく。]
(34) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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/* 1.丁助さんに遭遇する 2.藤之助さんに 3.ヘクターさんに 2
(-34) 2014/09/17(Wed) 20時頃
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/* 現在地サーチ…サーチ…
玄関付近?:シーシャ 中庭:櫻子、トレイル←(見てる)―丁助 廊下:ニコラス、←(見てる)―藤之助 書斎:亀吉
どこか?:朧
亀ちゃんがお一人かな?
(-35) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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…あ、藤之助さん?こんばんは。
[廊下を歩けばどこからか視線を感じたので、キョロキョロと辺りを見回してみると、艶やかな黒い髪を優雅に結った花の姿を見つけることが出来た。>>30
藤之助といえば昨晩隣の牢で見せていた艶姿を思い出す。が、別に気にすることもないだろうと臆することなく声をかけた。]
今日は朧さんとは一緒じゃないんですか?
[特に他意なくそう尋ねた。]
(35) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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[脚を進める先などこの館では余り多くない。 地下に降りる以外は、花の選定に彷徨うばかりだ。
さて、今宵も色めくまでは暫し時間があると見る。 余暇を自覚すれば、喉が煙を求めたが、 生憎喫煙具は持ち合わせていない。 常より紫煙を嗜む手合ではなく、 精々シーシャより、一本、また一本とくすねる程度の愛好。
その女衒の姿は今宵、まだ見ていない。 唇を弄っていた指先で顎を撫で、渋みを飲み干し気を紛らわす。]
(36) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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─ →書斎 ─
[そうして、無意識の内、歩みは昨夜と同じ順路を辿った。 目の前に迫り立つは硬質な木製扉。 花を仕舞う箱にしては聊か墨の匂いが強い。
短い無精髭を掌で掻き、数秒の逡巡を挟んで双眸撓め。
それでも、月明かりに誘われる夜蛾は、 キィと物音を立て、書斎の扉から身を滑り込ませたのだった。]
(37) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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ああ、ベルさんこんばんは。
[声をかけられ>>35藤之助であってますよ、と微笑み返せば他意なく尋ねられた言葉にビクリと身体を震わせる 気まずさで逢いたくても逢えないなんて。云うのも気が引けてしまい思わず苦笑が浮かぶ]
少しばかり1人で散歩したくて。
[口を衝いて出たのは無難な言葉、でも少し、本の僅か袂で隠した手の指が震えていたろうか]
(38) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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本当は咲いたものをお渡しできればよかったのですけど。
[季節の移ろいに枯れた花を渡すわけにはいきません。 花は咲き、咲けば散ります。 散った花を渡すわけには、いかないのでございます。]
太陽の花、ベルさまみたいでしょう?
[昔の事など僕に知れるはずもありませんでしたが、僕は過去の御方と同じように ベルさまを太陽のような方だと喩えました。 こんなにも朗らかに笑い、美しく、そして情熱的に照らすことができる方なのですから。]
花は愛でれば、美しく咲くのですよ。
[そう、告げる言葉には他の意味が含まれたように感じられたでしょうか。 僕は、それを思って口にしたわけではありません。 ですがどこかに、そんな思いがあったのかも、知れません。
去り行く背に、僕は微笑んだのでございました。]
(39) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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ふうん、一人で? まあそんなこともあるよね。
[藤之助の言葉に何の疑問も持たず納得する。>>38]
じゃあ僕がいたら不味いかな。 お散歩楽しんでね。
[藤之助のふるりと震える手がチラリと見えた。 もしかしたら蝶に怯えてるのかもしれないと、 藤之助の前から立ち去ることにした。]
お喋りしたい気分になったら、またお話ししようねいつか。
[悪気なく再会を約束する言葉を口にして、 ひらりと手を振りその場を立ち去ろうと…]
(40) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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[見やった方向に赤い髪>>34が揺れるのが見えた。]
…あ、丁助さん!?
[昨日は会話を交わすことが出来なかった花の姿に思わず声が跳ねる。
昨晩は流石に隣の牢以外の様子まで気にすることは出来なかったので、丁助というこの花が誰と何をしていたのかよく分からない。
優しそうな笑顔の人だという昨日の印象そのまま、僕は丁助さんと言葉を交わしたくて 声を上げたが果たして彼に聞こえたかどうか。]
(41) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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/* はああ〜櫻子さんに堕とされるんじゃあ〜
(-36) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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[耳に入った彼の名>>17と、柔な声色には警戒する気さえ無く。 叮嚀な挨拶と共に飾られた言葉には、しぱりしぱりと大きく睫毛を揺らし瞬き。 隣で自分達を物静かに見詰めている花>>25は一体どんな気持ちで蝶の交りをその漆黒の瞳に捉えているのか、すこうし気になりはしたけれど。]
…天然たらし、だなァ。
[重ねられた手の感触が温く残る黒衣で、がりがりと頭を掻く。 然し殊の外強い力には、僅少驚きの色を隠せないけれど。
そうして暫く彼等が言葉を交える>>18のを横目に、淡藤の住まう籠へと一瞥くれ。不躾だと知りながらその襖を開いたならば、ぽちゃりぽちゃりと波に揺られる金の魚のみを視界に捉え、無性に寂寥を感じては静かに籠扉を閉める。 苗に足を付けた花が、何処かへやら逃げれるはずは無いと知ってはいるけれど。羽ばたく先に足付け場がなかった時の不安は、どうしようもないと、ただ顔を伏せては襖の木目を指先になぞった]
(42) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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……ところで、なんで笑ったんだい。
[軈て蝶の翅音が遠く>>23なれば、ゆうるりそちらへと顔を向け、蝶の背を無機質に見詰める。 「追い掛けたら、」なんて。視界の端に映っていた蝶の微笑み>>18が脳裏に張り付いていたならば、そんな言葉も投げて遣りたくはなったけど。 花がその首を垂らし>>27綺麗に蝶を見送っているのを見れば、その言葉はこくりと腹の底に沈んでしまった。
そうして何とか新しく言葉を生み出そうとして、絞り出した言葉は。 先の自分の「月が好き」との言葉に笑みを浮かべた、その理由を問う物だった]
(43) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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|
[またお話ししよう、という言葉に一瞬ひきつる顔>>40割れた破片を掻き集め、笑みを形作れば]
ええ、またいつか。
[上手く笑えていたろうか。ひらりと他の花を求め立ち去ろうとする蝶はどうやら赤い花を見つけたらしい ならばと彼が飛び去った方向とは反対方向へと歩みを進める
どこか秋風は冷たさを増していて。それは気のせいだったか、どうか]
(44) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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/* >>天然たらし<<
きた!人たらしの称号きた!これでかつる!
(-37) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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[ふらり歩いていれば、知らぬ声に名を呼ばれ。 其方を向けば。]
――ごきげんよう。 ええと、貴方は――僕の名をご存知で?
[近付き頭を下げる相手。>>41 蝶たる佇まいに、明るい金糸。
記憶を浚ってみるも、顔を合わせ自分の名を告げた事は無かったと記憶する顔に、言葉を僅か詰まらせてみる。
自分のやってきた反対側。 とうのすけの背だけを見つけ、会話が終わったところだろうか、推測に答えは無い。>>44]
(45) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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─閑話・書斎にて─
[──花びらが水たまりにひらひらと舞い落ちては、水面を泳ぐ。 夢と現の狭間。覚醒せぬ思考はゆったりと遥か昔後ろへと遡る。
親の手の代わりに造花の吹雪をこの身に浴びていたのは十と少しの瀬。
生まれて間も無く異端だとこの色を嘆いた親が、唆されるまま少しの銭と引き換えに売り払い閉じ込められたその場所は、華美な装飾で造られた檻の中だった。
朝昼夜問わず、現れては食事を与えるために訪れる“飼い主” 必要以上に口を開くことは許されず、ただ脂ぎった富豪家の指にて媚びることをせがまれる。]
(*24) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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[それに嫌気が差したのはいつ頃か。 女中の同情心を煽って隙を見て脱走を試みた。
愛玩対象であった銀糸を少しばかり切り落とせば、物珍しさから門主も潜り抜けた。
右も左も分からないその場所を彷徨うことほんの少し。 頭上を見下ろす蒼白い月の美しさに唯々見惚れていた、そんな夜。
怒り狂う主人に腕を取られるまでつかの間の自由に焦がれるよう腕を満月へ伸ばしていた。]
(*25) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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[闇を切り裂いたのは怒号。 乱れた髪をほつれることも構わないというように引っ張られた先がこの遊郭。
年ももう二十近く男の愛玩としては歳を取りすぎていた玩具は、適当に売られては咲き乱れる瑞々しい花々を散らし、その代金を全てこの身につけさせた。
莫大な金。金の単価すらマトモに知らなかった青年から花へと変わり行くことも知らずに。
初めて世界にて見咎めた美しく根を下ろす花。 視線が合えば薄い桃色の花弁はそっと綻び、気づけば楼主に頷き──…*]
(*26) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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……ん、
[ギシリ、とソファの軋む音に揺り起こされるように睫毛を震わせれば、片頬に硬い感触。 それが辞典だと気付けばそっと左右へと視線を泳がせる。
意識が浮上する前、脳裏に浮かんでいた光景は昔の、花籠に束ねられる前の話。 今更どうしてあの夢を見たのか疑問に持ちつつも、断ち切るよう辞典片手に物思いに耽ること寸分。]
(誰かに見られでもしたら、面倒じゃないか)
[そんな魂胆一つで手早くソファから立ち上がることを決めれば、別所から届く物音>>37]
──…誰か、いるんですか?
[尋ねる声は恐々としたもの。 けれどもいつかの約束を思い出せば、頬は綻び目元を和らげ]
…櫻子さん?
[月を背に扉近くの影に声かける。]
(46) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 21時頃
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/* あるあるの設定ちゅうにすぎて は、恥ずかしい
(-38) 2014/09/17(Wed) 21時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 21時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 21時半頃
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あ、ごめんなさい僕ニコラス・ベルといいます!
[一方的に自分だけが名前を知られてるのも気味が悪かろうと慌てて名乗る。 振り向いたその笑顔>>45はやはり優しそうだ。言葉遣いも綺麗でその印象は増した。 ヘクターから聞いた評価のことは何処かへと置き忘れた。]
その、櫻子さんから名前を聞いて。
[僕は嬉しさで顔を綻ばせながら、振り向いてくれた丁助に近づいた。]
昨日、中庭にいたよね?その時に見かけて。 あんまりにも優しそうな笑顔を浮かべてる人だから、 話して見たかったんです。
[糸のように目を細めて笑いかけた。]
ええと、一目惚れです!
[流石に言い過ぎではないかという言葉を勢いに乗せて言い放って。]
(47) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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/* 藤さんどう動こうか悩む この愛想のなさでどうやって今まで生きてきたんだろうねこの子…
(-39) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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―昨晩の地下―
[反転した視界、埋め込まれたままの中が抉られて一寸眉を顰める。 額に汗が滲むものの、誘うように手だけは回そうと…其の手すら掴まれ、傷跡を舐められればただ切なげに触れている箇所を震わせるだけ。
謝るな、と返そうにも口を開ければ鳴いてしまいそうだ。それも、水音が響けば儚く壊れたけれど。]
く、……ッん!
[悦い所から伝わる刺激は頭の中から言葉を削ぎ落とす。蜜が溜まっているような、ボンヤリとした思考。「気持ちいい」という言葉と共に、相手よりも先に、自身の腹へと欲を吐き出した。]
(48) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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………"蝶"の心地はどうだ? 相手を好きなように出来る、心地は。
[後処理も済ませた後、脱ぎ捨てた衣服を手繰り履きながら問い掛けた。その表情は、きっと相手からは見えない。まだシャツの前を寛げたまま、耳打ちの為に相手の肩を抱き、引き寄せて、唇と耳を重ねる。 "これ、やるよ。" 声音は、そう動いただろう。同時に五ミリ程の厚さの紙を、白い着物の袖に隠す。それは後から確認すれば紙の金だと分かるはず。]
それは好きに使え。ただし、端金でもサービスに対するチップでもない。 すぐに使えば煙草にも菓子にもならァ。集めれば……ま、使い道は考えろ。
………4日後だ、それまでは毎日顔を出そう。 お前がそれをどう使うか教えてくれよ。
[それはそれは、酷く長く、遠回しで、身体を張った、遊び。 こんな戯れは、此れで終いの心算、だけれど。
蝶が丁であるのか己が丁であるのか惑った男は、知らず知らず優しく唇に触れていた。
丁を置いて、また次の花へと。 明日が最後だと知らぬ身はふらりと籠を後にする。*]
(49) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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[人の気配に誘われ、微かな好奇心を満たすべく箱を開いた男。 その双眸に映るのは銀の色、夜に馴染んで淡く輝く月の色。]
―――…花隠れの次は、月隠れねぇ。
[夜も更け、籠の蓋は開いたと言うのに、 こんな人目につかぬ場所で茫と意識を泳がす彼に零す独り言。
寝起きを思わせる彼の面差しは普段の清冽さ以上に、 華胥の国より抜け出した色が濃い。>>46 月光を背負う花精へ、片手で夜を掻き、不正解の所作を向け。]
花の香に誘われるは蝶の本質よ。 ……王子様で無くて悪りぃな。
[音階だけは揃えるも、混じる揶揄の色は常調子。 彼の休息の邪魔をした癖、何ら悪びれぬままに大股で距離を稼げば、指先で再度の着席を促した。
地下に降りずとも、この花籠では明確な上下関係が存在する。 それを教えつけるような傲慢な態度で以って。]
(50) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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[『蝶』が二つ、話し合う様を見るのは櫻の微笑みでした>>42 お喋りされているのは、羨ましく思うばかり。 外という世界を知らず、夜にしか咲かぬ『花』には お喋りをするという何気ない刻が、それはそれは 楽しく、嬉しいものに思えていたからにございます。
ベルさまと僕とのお話も終えた頃、ペティンガーさまからお声がかかりました。 「なんで笑ったんだい」>>43 その問いに、失礼なことをしてしまったと 少し眉尻を下げるのです。]
申し訳ありません。 昨夜ここで、銀花と戯れるあなたさまをお見かけしましたので。
亀吉さんのことが、お気に召されたのだなって。
[書物に見る、絵画のような光景でした。 昨夜見た光景を思い返しては、微笑ましく思ったのです。]
(51) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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/* ニコラスさん面白い方だなぁ。 色々総合して考え見ると、楽しい。
(-40) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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/* んっ!? んんんん!?
>>*26 これは僕へのべくと、る? か? いや、そんな、まさか。
僕そんなもてません、じいしきかじょうですよね(ぷるぷる)
(-41) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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いいえ、謝られる事では、決して。 此方こそ、お先に名乗らせるような事になってしまいましたね、申し訳ございません。
ええと――ニコラス、サン。 ……ベルサン?
おうじより伝えられた通り、僕はちょうすけ、と申します。
[どちらで呼ぶ方が良いのだろうか、二つの呼び方を試し反応を伺う。>>47 此の目の前の蝶は、花篭へと遣って来る蝶の中、雰囲気が異なるようだ、と感じる。
まるで親しい友人と遊んでいるかの如き声。 此の館の爛れた夜とは、ずれがあるような。
昨日、と続けられる蝶の言葉を、そうでしたか、と相槌を打ち聴いていると、意外な単語が飛び出した。]
(52) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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……ありがとうございます。 そのようなお言葉は、はじめて頂きました。
[社交辞令が理由だろうと、驚きを笑みの奥へと押し込める。]
僕で良ければお話致しましょう。 見た目だけで、本当は優しくない、なんて。 幻滅させてしまうかも知れませんけれどね。
(53) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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―館の門前―
[いつも通り館に爪先を向けていた。 緩い、されど鼻唄さえ零れそうな、そんな足取り。
昨晩の花とは久しぶりに"愉しめた"。 巻いた種が土の中で腐るか、芽を出し新たな香を捲くかは己の手腕に掛かっているけれど。
あゝ……しかし、やはり花は良い。
美しい見てくれ宜しく甘い香を撒き散らす者もあれば、一見跳ねっ返りのような異質のような者にも味があるのだから。 それが惑い、或いは狡猾に育つ様の何と愛おしい事か。
密かにほくそ笑んだ矢先、背後から慌てた様子で走って来たのは男の店の女。転びそうな勢いでぶつかってきたそいつを受け止めると、伝えられたのは––––––]
(54) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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…………そう、か… とりあえず、今日は残ってる奴らは家に帰って大人しくしてろ。 外には……出るな。
["いいな" 真剣な面持ちで念を押して、女の背中をそっと押した。そうすれば少し後ろ髪引かれる様子の女も逃げるように去っていっただろうか。
残された男は馴染みの洋館を見上げる。 短い夢は、どうやら終わりに近いらしい。カランコロン。扉を開く。香るのは甘く美しい香り。
あゝ、やはり花は良い。*]
(55) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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[さわさわと、肌寒さをつれた秋風がそよいでいます>>44 中庭に植えられた秋も、その身を揺らしていることでしょう。
眩い色彩とはまた違う、中庭の花たち。 誰も気付かないでしょう。 その花々に篭められた意味も。 寄り添いあう色の意味も。
或る色ばかりが増えた、そのわけも。
僕でさえ自覚などしていないのですから。 きっと誰にも、わからないでしょう。
胸の裡、呪詛が>>19通り過ぎることも いまはまだ、ありません。]
(56) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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[鼻先掠めるは高貴な櫻の香りではなく、宵闇にも映える櫨色の翅>>50を捉えれば口許に描いた三日月を袖口にて隠す。
片手で空気が切られてしまう頃には曖昧に揺れていた輪郭は鮮明になっており、灯りの元現れた姿に双眸眇めて唇開け]
…貴方が誘われたのは花の蜜でなくて墨の香りでは?
[“本の虫とも言うでしょう?と喩えてはズシリと圧力加える書物に指を這わして首傾げる。
けれども躊躇なく此方の距離につま先進められつつ、示された道筋を見やれば、眉間に皺が寄るのはいつも通り。 それでも大人しく腰を据えれば横目でチラリと視線を送り]
翅を休める場所をお間違えでは?
[あくまで口調は柔らかに微笑みかけた。]
(57) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時頃
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[夕空晴れて秋風が吹き、月影が落ちればやがて鈴虫が鳴くのだろう庭を廊下の窓から眺める そこにはまだ櫻子>>56は居ただろうか 今宵限りでこの場所を去る、その事を誰にも告げられず――友にすら告げられず。
今宵も何処かで蝶は舞い、花に留って蜜を啜るのだろう 明日から1つ、花は無くなれどまた新たに花は追加される 禿の子ももうすぐ水揚げ、自分が面倒をみた子なのに自分には似ず笑顔が可愛く誰にでも好かれるであろう仔を思い浮かべれれば、何処か穏やかな笑みの中に寂寥が混じる
束ねた黒髪が窓の外から吹く秋風に揺られつつ、廊下を歩くは今は独り]
(58) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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―廊下―
[館に入って早々、一本の煙を立ち上らせる。 煙はか細く、所在無さげに、天井に着く前に消え去った。
この場所で火を付けると、昨晩の花と蝶とのやり取りを思い出す。他の蝶とは日頃からあまり出会いたくない心持ちではあるが、今日は一層、特に男の客でもある豪胆な蝶>>36には会いたくないと強く願う。
足早に進んだ廊下の先に見つけたのは、今朝花主に奨められた藤の色>>44。 中庭で戯れる蝶と花。その存在はまだ目に見えていないだろう。 綺麗な色だと、本物の花を見るように内心溜息をつく。しかしその様子は、着物云々以前に何処か薄ら寒そうで]
よ、藤色の。 着物と肌の色は態とお揃いにしてんのかね。
今朝、花主にお前をオススメされたんだがよォ。ありゃ嘘か? 客の前ではいい顔してくれよ。
[楽しみにしてんだから、と昨晩相手が苦手そうだったタバコを一本叩き出して、差し出す。 せめてその顔が変わってくれれば男も救われる気がして。]
(59) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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……藤之助さん?
[そよぐ秋風に射干玉の糸は幾らか弄ばれ、櫻色のリボンが揺らぎます。 髪を軍手で押さえるようにしていれば 窓の向こう、見える人影があったでしょう>>58
『蝶』の前ではありましたが 昨日の宵と変わらず、僕は少しだけ声を大きくいたします。]
とうのすけさーんっ。
[気付いてくださるでしょうか。 じいっと射干玉を向けては見るのですが どこかそのお姿は寂しそうにさえ感じられるのです。]
(60) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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ああ、シーシャさん。
[声をかけられ振り向けば、そこには銀の蝶が居た>>59。無理に笑みを浮かべようとするもどうやら顔色が悪い事を揶揄する所を見れば随分と自分はひどい顔をしているようだ
花主に勧められた、というのはきっと最後に稼がせた後放り出す為だろう こんな割れ物、買う蝶などいやしまいにと勧めた花主を恨みつつ、勧められた蝶に申し訳なさそうに苦笑しつつ口を拓く]
すみません、少しばかり考え事をしていまして。 …あ、頂きます。
[1本、差しだされた煙草は昨日咥えた苦いモノ でもいまはその苦みが恋しくて、差しだされるままに受け取り口に咥えた 火をつけて居ないままフィルタを噛めば、渋みと苦みが口の中に広がって。それが何だか昨日までの様々な事を思い出すきっかけとなり、思わず童心に帰った様にくすくす笑ってしまった]
(61) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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[丁度、声をかけた頃にございます。 時折目にする、小奇麗な『蝶』が藤の花へと話しかけておられました>>59]
わっ!
[僕の呼び声と、『蝶』からのお誘いに 藤之助さんが戸惑われてはいけないと思い 僕は咄嗟に、ペティンガーさまの後ろに回り この小さな姿を、隠したのでございます。]
(62) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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そっちは飽いちまってる。 せめて、色めいて月輝と喩えて見せろや。
[彼の仕草は露骨であったが、取り繕うには綻びが大きく。 つい、喉を震わせて彼の態度を茶化した。>>57 媚を売ることもなく、直裁に打ち返してくる言葉を混ぜ返し。
彼が花らしく取り繕わず、眉間に渓谷刻めば、指摘の一瞥。 眼差し同士がぶつかって、刹那触れ合う蝶と花の視線。]
相も変わらず生真面目が服着て歩いんな。 ―――…花籠で其れを言うかい?亀吉よ。
[唇を歪めて彼に問う正道。 真実照らす昼は過ぎて、今は欺艶の夜。
素直に腰を落ち着ける彼の膝に腕を伸ばし、重いばかりの蔵書を事も無げに払った。勝手気まま、傍若無人は蝶の本懐。
暴挙めいた振舞いへ新たな文句をつけられる前に、男はごろりとソファに懐く。 当然頭部は彼の膝へ落ち、書物と同じだけ―――あるいはそれ以上に外の世界が詰まった頭蓋を乗せた。]
(63) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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今宵、そろそろ花を刈る悪くねぇ。が、 ちと辛気臭いもんを見ちまってな。
ほとぼり冷めるまで借りるぜ。
[彼の否応を聞かず、長い脚はソファの肘掛に投げ出され、 足首を重ねるように組んで、生欠伸を一つ。]
(64) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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ヘクターは、櫻子に話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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んーと…
[数巡迷う。>>52 名前で呼んでもらうのがいいか。姓で呼んでもらうのがいいか。 今まではベルの名はあまり自分のものだという気がしていなくて、名前で呼んでもらう方が好きだったけれど。この館では、ベルでいたいかな。]
ベルって呼んで欲しいな。よろしくね、丁助さん。
[にこやかに笑う。だが握手は求めない。]
そう?甘い言葉を囁く人は多いんだと思ってた。
[初めて頂くという言葉には意外に思った。甘いひと時はそれはそれは楽しいのに。 まあ、ヘクターさんのような愉しみ方も見ている分には面白いが。 そういう人の方が多いのだろうか?]
うん、お話ししようか。 ほんとは優しくない?それはそれで面白い、かな。
[幻滅なんて概念は意に介さず微笑んだ。]
(65) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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……?櫻子君?
[ふと呼びかけられた様な気がして優しい櫻の花を探すも、声はすれど姿は見えず>>62、されど薄桃色のリボンが黒衣の蝶の後ろからひらひら花弁の様に見えていました
しがみ付く姿は、もしかしてこちらが声をかけてしまえばお邪魔になってしまうかな?と考えて 気付かぬふりをする事にしたのでした]
(66) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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―昨夜の出来事―
[頑なな唇が溢すまいとする音。 篭るばかりでも確かな色を混ぜる其れは、興奮を高めるに十分だった。>>48>>49 白が弾け、汚し、垂れるまで、交わる快楽に溺れ。]
……蝶の立場は、良い、ものかもしれませんね。 このような感情で居られるならば。
[寄り添い、柔らかく口づけるのは、事後の囀りのその合間。 渡された重みと、言葉の内容に、何が己の懐に入ったのかを知る。
意図を手繰り寄せようとしても、行為後の疲労感に、その先に今至る事は出来そうに無かった。]
判りました。 それでは――、四日の後に。
[唇に触れて、約束一つ。 微笑みと共に、頭を垂れた。*]
(67) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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銀花、…嗚呼。
[眉尻を下げることで、その幼気の残る表情を僅に瑜伽ませる花>>51を見下ろしながら、ひとつ、息を吐く。
其の様に譬喩される風貌を持つのは唯一人。 そうして、自分が昨夜、夕闇に笑く月の下、戯に触れた花も一人。
印象強く残る花頭の淡藤は、矢張り銀と比喩されるのだなと脳の隅で独りごちたならば、寸分の差を置かれて追討された言葉には、驚嘆か、はたまた図星か。吐くはずの息を吸い込み咽を引き攣らせ。]
気に入っ…!そんなんじゃ、
[思わず身体を前に傾けて、はくはくと唇を開閉し。 ただ意味も無く空気を食したならば、咽喉に詰まった言葉をこくりと飲み込んで。 否定し切れなかったその事実には、ただ気まずそうに視線を庭へと向けた。]
(68) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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――キミこそ、さっきの…ニコラスって人と、 随分仲睦まじいように見えたけど。
[秋に姿を溶け込ませる風>>56は、赤熱の太陽が当たる頃よりは大分冷たく、肌を冷やし行く。 視界の真中に捉えた花々は、その細い線をゆうらりゆらり、夜に踊らせ。
多種の色が形作るその庭は、真黒な自分にはただ眩しく。思わずに目を細めながら、再度花に問い掛けた。 ――その言葉に籠められた水面下の感情は、音色を随分低く、そうして妬ましい様な言の葉の形を作ってしまったけれど。茫然にも似た様子で庭を眺める自分では、気付く筈も無く。]
花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。
[「一夜」では無く、「永久」に。 唯好奇心から来たその疑問に、花はどう反応を返して来ただろうか]
(69) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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/* 花も蝶もめがっさ可愛いなぁっ!おい!
(-42) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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[――そうして間も無く花が背後に身を隠して来たのを見た>>62ならば、先の言葉も途中で空気に溶けてしまっただろうか。
どうしたの、なんて問う間も無く、視線の先を眺めに眺め。 やがて一匹の蝶>>59がひらりひらり、夜花に揺蕩うのを見付けたことだろう]
(70) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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―廊下―
はい、では、ベルサン、宜しくお願い致します。
[好みを告げる蝶に、了承を伝える。>>65]
甘いお言葉を囁く方も、時には居られますが。 僕の経験論、になってしまいますが、どちらかと言えば、少数かと。 厳しい方よりは、良いと思うのですけれどね。
[内緒話です、と付け加えると、人差し指を口元に。 冗談を話すに相応しいにこやかな表情は、彼の好みに合うのだろうか。]
おや、優しくなくても面白いと評価なさってくれるならば安心できますね。
[楽しげに話す此の蝶は。 己との、気質は少し、似ているのかと考える。]
立ち話もなんですし、何処かに移動致しましょうか。 此処なら、応接間辺りが適切でしょうか。
(71) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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トレイルは、ニコラスに話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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考え事なァ、昨日の客が悪質だったか? その気持ちならよォく解るぜ。
[天井に向かってまぁるい煙をぷかりと吐き出した。
何と無く声音にも覇気がない、否、元より静かな藤の花>>67>>66。さして違いも分からないか。 若しかしたら割れた鏡に映っている姿は男の姿かもしれない、だろうし。
タバコを咥えて笑う姿は誰の写し身でも無く空気が藤を象るように揺れた気がした。つられて、眉尻を下げて笑む。 中庭から声>>60>>62が聞こえたのは其の後だろうか。土に紛れた花は黒衣の男の背後に隠れたつもりのようだが、上からは櫻色のリボンが良く見えた。 悪戯な口元にすげ替えると、名を呼ばれた藤の色の腕を有無を言わせない強さで引き寄せて。男にしては華奢、されど男よりは周囲のある腰に手を添えて]
呼び掛けられたんなら応えてやれ。 せっかく可愛らしいのが手ェ振ってくれてんだから。
[窓を覗き込むと無理矢理その手を左右に動かして、その近くにいた男>>68>>69には無表情で煙を吹き付ける真似をした。 蝶は、苦手なのだ。]
(72) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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[思い悩むように暫し頭を傾けど、寸分後に顔を顰めてため息一つ。]
──月来光は一夜にしか咲きませんから。
[墨の香りが仄かに漂うその場所で、鼓膜揺らす声の通りに言の葉返し、視線を送り。
重なり合う線の先では>>63ただ眉を寄せて、名を紡がれれば今が月昇る常闇の刻だと嘆息を覚える。]
……怒られるのは私なのですが。
[呆気なく宙を舞い床に伏す書史には一瞥暮れた後顔を強張らせて。 慌ててつま先に力を入れつつ、文句一つ垂れようと口を開いた瞬間、腿にかかる圧に瞬きをした。]
(73) 2014/09/17(Wed) 22時半頃
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[状況に理解が追いおらず、頬を強張らせること少し。 客と直接関わりなくとも傍若無人な振る舞いは幾度となく目にしたために、諦念の息を吐き出す。>>64
暢気に欠伸しながら膝に落ち着かせた相手の頭を見下ろし、手持ち無沙汰に無精髭を引っ張ってやろうと指先伸ばしたところで]
辛気臭い?
[不思議そうに言葉を繰り返しては、蝶に視線を送った。]
(74) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* 丁さんが男前過ぎて中の人はすごく照れているのにシーシャが枯れている てれる…てれる…
(-43) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[僕がペティンガーさまに隠れてしまう前のことです。 銀花と喩えましたその『花』のお話に なにやら思うところがありましたようでございます。
続けました言葉に、うろたえる姿までお見せになって>>68 僕は失礼にも、もう一度微笑んでしまうところでありました。]
お判りやすい、御方ですね?
[軍手で口を隠し、耐えられぬ笑みを隠しました。 傲慢で高慢な、けれどとても判りにくい彼の『蝶』とは全然違う御方だと 庭を泳ぐ視線を確かめながら、思っていたのでございます。]
(75) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[庭の花々を眺めていらっしゃった ペティンガーさまの唇が紡がれた言葉は 随分とお低く、なにか負の感情を含むもののようにさえ思えました>>69
ですが、その後続いた声と 判りやすいと喩えました、先の彼の態度をもって 僕は曖昧では在りますが その意味を薄っすらと、理解したのでございます。]
ベルさまは昨夜、僕をお買いになられましたから。 そんな風に見えるのかも、知れません。
[情事交わればこそ、そして甘過ぎるほどの蜜に毒に 二人して溺れた昨夜があるからこそ 他者にはそんな風に見えていたのかも知れません。]
(76) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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亀吉は、トレイルに話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
亀吉は、シーシャに話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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悪質……まぁ、変わった方ではございましたね。
[男>>72に言葉に苦笑をひとつ。自分の鏡がいとも容易く壊れてしまったのを思い出せばそれを吐息とともに吐き出した
彼の眉尻下げて笑む姿はどこか穏やかな気がして、幾分か気分が向上する。煙草の苦みとその笑顔との対比は何とも不思議な感じを抱かせた
と、どうやら櫻の蜜にどうやら蝶は目ざとく気付いた様子。此方の腰と手を掴み櫻とそれに寄り添う蝶へと手を振らせる仕草に一瞬目を丸くするも]
ふふ、ありがとうございます。
[と、どこか嬉しげに礼を言った 花の周りに蝶がいる。それならば行かない方がいい、話しかけぬ方がいいと常に一歩引いてしまう自分としては、多少強引にでもこうしてくれるのはありがたかった。その声音と嬉しそうな様子は素のものであったろう 同じ蝶へ煙を吹きかける真似事をしたのは縄張りを誇示するようなものだろうか、それともただの戯れか。薫る煙草の煙にうっそり目を細めた]
(77) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* うおああかめよしさん(うちふるえる) ありがとうございます(尊い)みなさまうつくしい…
(-44) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* トレイルさん…!(悶絶) 皆さんのト書きを見ていると上手に拾われるなあっと…
(-45) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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ふうん。
[冗談めかして口元に人差し指を当てる丁助の姿には胸が高鳴った。>>71櫻子とはまた違った愛らしい人だと思う。 丁助の言葉を聞いて、もしかしたら自分はこの館では浮いた存在なのかもしれないと思う。 でもヘクターさんが自分のことを気に入ってくれたみたいだったからそんなことは別に気にしない。]
うん、僕、人を嫌いになることって滅多にないよ。
[滅多にどころか、これまでの一生で人を嫌ったことなど一度でもあったろうか。人を恨みたくなる程不幸な出来事に遭ったこともなし。]
応接間?いいよ、いこっか。
[確かに歩いてばかりで些か疲れてきたところだった。有難い丁助の申し出に快く首を縦に振った。]
(78) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* あのね、トレイルさんと亀吉くんに絡んで、突ついて、亀吉を買って「外に出たいか」って焚きつけたかった。 だってシーシャの昔と似ているから…!拾いたかった!!!本当はみんなとからみたかったけど遅レス…ヘクターさんにはもうプロから頭が上がりません
(-46) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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ニコラスは、丁助に話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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[「花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。」
その問いには、はいとお答えするべきなのでしょうか。 それとも、いいえとお答えするべきなのでしょうか。
ふっと、脳裏を呪詛が駆け巡っていきました。
何もお答えすることが出来ず。 何をお答えしたいのかもわからず。 答えることから逃げるように、窓辺に視線をそらしたからでしょう。 その時に、藤之助さんと『蝶』を見つけたのでございます。]
(79) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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シーシャと丁さんどうなるんだろう(どきどき
(-47) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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藤之助は、櫻子に話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
[それは『愛』を知り、そして亡くなった。 僕を育ててくださった、丁という『花』の言葉でした。]
(*27) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* あめちゃんおいしいです(もぐもぐ)
あめくい花でごめんなさい、ありがとうございます(ごっくん)
(-48) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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櫻子は、藤之助さんに見つかってないかと、そろり顔を出しました。
2014/09/17(Wed) 23時頃
シーシャは、藤之助
2014/09/17(Wed) 23時頃
シーシャは、藤之助に話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
櫻子は、ヘクターさまのような色の花を射干玉に映しております。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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/* ひいいいいひいいいいいいい誤爆したごめんなさいいいいいいい
(-49) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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藤之助は、シーシャに話の続きを促した。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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[そう、とペティンガーさまの背から顔を出します。 顔を傾けたような姿勢では、櫻色のリボンがゆらゆらと 風に揺れていたことでしょう。
藤之助さんは、白き『蝶』に抱き寄せられ 手を振らされているようでした>>72
けれどお嫌そうな表情ではありません>>77
不思議な光景に困惑しつつも 大きな軍手をはめた手を、おずおずと振ってみるのでございます。]
とっ。 申し訳ありません、御召し物は汚れませんでしたかっ?
[少しして、土で汚れた身体を近づけていたのだと気付きました。 慌ててペティンガーさまから離れましたが お召し物を汚してなど居なかったでしょうか。]
(80) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[にこにこと、会話の調子は平穏に。>>78]
人を嫌いになることが滅多に無い、其れはとても良い事、ですね。
[その言葉は、彼の恵まれている環境下を想像するに容易いもの。 自己の立場を鑑みて、恨む等という事は無いが。 世界の隔たりのような物を、ほんの僅か、感じさせた。]
良かった、では参りましょうか。 ……手でも繋いでみましょうか?
[其れほど離れては無い大きな一室へはすぐの距離。 冗談のつもりの言葉を落としつつ。
手入れのなされたソファの並ぶ一室。 ポットと湯飲みは誰でもが手にしやすいよう準備されていた。]
お茶をお出し致しますが……緑茶は、お口に合いますでしょうか?
[故郷では馴染みのある茶の種類を、異国の蝶へと問いかける。]
(81) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[彼の答えに夜蛾は笑みを噛み殺した。>>73 昨夜、彼を購ったのは美しい蝶であった。 確かに天球すら明かす一片の月下蝶であった。]
サボタージュしていたのはお前さんだろう。 仕方ねぇやな、お前さんの迂闊さを恨みな。
[乗せた頭はずしりと重い。 堕ちた知識の代わりに、生きた体温を教え、 僅かに後頭部を彼の足に押し付ければ、身体の筋を伸ばす。
ほんの少しだけ、瞳を細めて下方より彼を覗き。 細められた双眸は、彼の妙悦な瞳色をさかしまに映して。]
(82) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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花同士は随分と仲が宜しいなァ。
[傍で鳴る鏡の音>>77。既に割れた物であるなんて、男の知る所ではない。 チラリ、相手の方を向くとどうやら煙草の煙に目を細めている。]
火、やるよ。
[先の苦そうな表情から察するに、きっと煙草を吸える体質ではないのかもしれないが。 黒髪が掛かる顎を男の方に向かせて、口元の煙の切っ先を触れ合わせる。 中庭の二人も、此方を向いていたならその様子が見えていただろう。
掴んだ手は様子見たさに掴んだまま、ニヤニヤと瞳を覗き込んで。]
(83) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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―廊下― [とある小さな栞を手に取り眺めながら、煙を漂わせる花が一つ。 その姿は悩みを抱えているようにも、ただ単に物思いに耽っているだけのようにも見えただろう。 数歩歩けば自分へと与えられた部屋があるというのに、何故こんな場所に落ち着いているのか。 朧と多少付き合いがある者なら、考え込むときの癖と気がついただろうか。]
(84) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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……面倒事なんざ好いちゃいねぇ。 俺が欲しいのは甘露ばかりよ。
[鸚鵡返しへ返答する声は、自身が聞いても何処か胡散臭い。 現と乖離する感覚に、幽かな布擦れの音を漏らし、 伸ばした指先で彼の頬に触れ、顔の輪郭を確かめていく。
美しいものも、一夜の夢も、全てを否定したがるように、 濃密に溺れて常夜を舞う夜蛾は今宵も飢えていた。>>74]
――――……亀吉よ、
[そうして、彼の指先に視線を置いて漏らす語。 僅かに顎を持ち上げれば、ちくりと彼の指先苛めて掠め。
たっぷりとした一拍を挟み、今宵の贄を瞬きで捕らえ口を開く。]
無聊を慰める妙案を今、閃いたぜ。
[音もなく円弧に撓む唇は、彼に更なる驚愕を齎して、現実が彼の理解を振り切っていく。]
(85) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 23時半頃
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――― 今宵はお前さんを買い上げる。
[宣下した声が、朗と響く。 光に眩む夜蛾は、銀月に、そっと、留まった。]
(86) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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/* >>86 お断りします!!!!!
って僕だったら謂いたい(だめです)
(-50) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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/* 丁助さんがいちいち可愛くてですね。 ベルさまともぐもぐするのかな、もぐもぐされちゃうのかな。 わくてかわくてか。
(-51) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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ええ。先達の花が後輩の花を指導するのがこの廓のしきたりでして。 昔はよく…朧や櫻子さんにお世話になったものです。 [友の名を出すとき、一瞬声に詰まったがそれを押し込めて蝶の言葉>>83に相槌を打つ 火をやる、と顎をそちらの方へと向かせられ、先端同士で触れあえばやがて穏やかな橙の焔が自分の咥えた煙草に宿る]
あ、ありがとうございま…けほっ
[少しせき込んだ後ふと顔を向ければ瞳があって 思わず素の表情を多く見せたことを恥ずかしく思い視線を逸らそうとする と、手を掴まれているのに気づいて何処かおろおろした様子となり さらり、と黒髪が揺れた]
(87) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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/* おおおお、朧さん体調大丈夫だろうか…。 しんぱい、とてもしんぱい。
(-52) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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うん、僕の周りはみんな良い人ばかりだよ。
[人を恨むことなど到底教えてくれそうにない 恵まれた環境に僕は感謝した。
僕に会う人はみんな僕に優しい。 その人が僕ではない他の誰かには優しくなかったのだとしても、そんなことは僕には関係ない。]
手?うん、つなごっか。
[きっと彼は冗談のつもりだろう。>>81けれどもそれはとても良い案に思えたので、僕は丁助の手を有無を言わせずぱしりと握った。 その手の温度は笑みから伝わる印象通りの暖かさだった。
そうして手を繋いで歩いた距離はいくらもなく、僕は応接室がもう少し遠ければいいのにと思ってしまった。さっきまで疲れを感じていたはずなのに。]
緑茶?紅茶ならよく飲むのだけれど。 試しに飲んでみたいな。 淹れてくれる?
[普段彼がどんな茶を嗜んでいるのか知りたくなって頼んでみた。]
(88) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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/* ベルさまはほんとうに『蝶』だよなぁ。 僕へのベクトルも、僕の自意識過剰かもしれない…!!
ぼくなんてもてないんだ(ぷるぷるぷる)
(-53) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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―廊下―
[花同士の事を語らせる中、友の名前を呼ぶ前に微かに息が切れた事を耳聡く気が付く。
焔に黒髪黒い眼が赤く照らされれば、おろおろと惑う様子も美しい。もちろん逸らされる事を良しとする訳がない。両手で頬を包み込んで。 表情をより良く見ようと、サラリとした細い糸を耳に掛けてやった。]
……お前は花だ。視線を合わせるくらいの事、手を掴まれたくらいの事、経験があるだろうが。
何を照れる事がある。
[すぅ、と静かに笑みを消して。 "蝶"らしく強引に顔を引き寄せる。 お互いの火を片手の中に奪えば、煙が残る口を漸く色付いてきた唇に重ねてみせるだろう。
藤の後ろから、昨晩、藤の色と番いにされた朧>>84が歩み寄っていることに気が付きながら。]
(89) 2014/09/17(Wed) 23時半頃
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/* ひゃっ!ファーストキスが!!(中の人が照れた)
(-54) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[とても、とても、彼は軽やかだ。>>88 まるで悩みなど無いとでも言うかのような素振りに、要因は様々だろうけれど。 その一つが、彼の性格に起因しているように感じる。
冗談だった提案を其の侭鵜呑みに、握る手は優しく。 苦労知らずの質感は、すべすべとしていた。]
緑茶は初めてなのですね、お口に合えば良いのですけれど。
[辿りついた応接室。 飲み物の準備をするために、握った手を一度だけ両手で包んでから離れた。
茶葉を入れ湯を注いだ急須と二杯の湯のみを盆に載せ、腰掛けるソファの位置は、先に腰掛ける彼の隣に。
急須を傾け、葉の香り。白い湯飲みに映える、淡い緑。 注いだ一つを蝶へと差し出す。]
熱いので、お気をつけて。
(90) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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/* あっ今櫻子君をさんづけにしたことにきづいたちゅらたん
(-55) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[惰性に指摘を受ければ否定は口を突かず、沈黙を守ることにする。
膝下から伝わる体温と短く切り添えられた毛先の感覚に唇は曲がるままであったけれども、合わさった視線を逸らすことはしなかった。>>82]
…嘘ばかり。
[「好いちゃいない」の言葉にはしれっと否を唱える。いつだって花籠を好き放題漁っては毟ってゆく有様を眺めていた花は一笑送り。
口許に添えていた片手が落ちるのと同じく、輪郭を男の指がなぞっていく。
ちくりと指先に触れる痛みに唇歪めど、眼下で弧を描き花弁に翅下ろす蝶を見やれば、その笑みに咽喉が締め付けられるような錯覚を覚え。]
……何か?
[背筋を伝う冷たいものに肩を揺らしながらも、掠れた声で囁き水面を揺らす。]
(91) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[時計の針が響くこの部屋では、蝶の聲もいとも容易く拾い上げる>>86
驚嘆したように見下ろす瞳は瞬き一つせず蝶の貌を眺めていたけれど、やがて膝上の頬を手のひらで押しどけようと力を籠めて。]
……着替えて参ります。
[淡々とそれ以上の情は滲ませずに告げれば、自室にて身を清めようと。]
(92) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 00時頃
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/* ニコラスは猫舌で 1.ある 2.ない 1
(-56) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[蝶が全て集まった。 館のそこかしこで羽ばたく音がいやに響く。そんな中、男も静かに今宵止まる花を値踏みする。
昨晩割れた藤色の鏡。 番いにされた朧月。
この二本は踏みしめられたのか。 はたまた、それとも、違う理由か。 まァそれも良し。それも花の本分だ。 男が知りたいのはその更に、奥。
おうや、おうや。 遊びを始めよう。 今日の夜が耽るのはとても早い。*]
(=4) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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/* これまでのログを全部読み返しつつ。
まだまだ拾えるとことか在ったな。 あとかなり意図汲めてないとこあるかも。 反省せねば、ですね(σωσ`)
(-57) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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/* 僕、亀吉さんに 「月が綺麗ですね」っていつか謂いたいの(σωσ*)
っていうメモ。
(-58) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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―昨晩の地下・帰り道―
[丁の字が翅を持って飛ぶ兆しを、確かに見た。
彼が踏んだ土から出でるは何色の花か。吐き出された白濁液よりも、優しく口付けた唇よりも一層男は快感に似た痺れを抱く。
四日後、彼から聞ける声は虫の鳴き声。それとも露に濡れた花の嬌声。 未だ精の匂いが張り付いた衣服から煙の元を取り出して、その香りを纏う。 そうして地上へと帰って行った*]
(93) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[ふ、と。 意識が思考の海から現に浮かび上がる。 視界の端に見つけたのは一匹の蝶と花の影が合わさる場面だったか。>>89 このまま進めば会う事となろう、しかし此処で蝶の姿に気がつきながらも背を向けるのは無礼にあたる。 そして何よりも、藤之助と顔をあわせ何を喋って良いのか分からなかった。 暫し迷うように視線を泳がせれば目線が合ってしまったかもしれない。 そうなればきっと諦めて一声かけただろう。 そうでなければ、静かに礼を一つしてからつま先を逆方向へと向けただろうか。**]
(94) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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[男の手>>89で黒の糸が耳に掛かれば何処かきょとんとした顔が現れたろうか 頬を包み込む手はしなやかなれど何処か熱い。それは煙草を先程まで吸っていたせいか、それとも体温が高いのか、それとも――自分が、冷え切っているからか]
……それは、仰るとおりですが……
[確かに経験はあるし閨を男と共にしたことなど数え切れぬ。唯それは心を押し殺し鏡の様に振舞っていた頃のことで。素の自分が出てしまっている今、照れと戸惑いを隠せずにいた それが気に入らなかったのか、それとも。 顔を引き寄せる蝶の銀の髪が額に掛かり、その奥の瞳が近くなる
どうなさいました、と告げようとすれば 彼の口から漂う煙ごと、その言葉は呑み込まれて]
……んっ
[肺腑に沁み込む煙は、何処かほろ苦くも酩酊感を齎す。頬に朱は差せど身体に沁み込んだ習性そのままに蝶の舌を己のもので絡めとり、熱を共有しようと角度を変えて吸いつく
背後の友に、きづかぬままに]
(95) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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人様を嘘吐きと詰れるほど、 お前さんが素直に生きているなら聞いてやるよ。
[彼には抗う術がない。その癖、彼を摘みあげる。 彼には否が唱えられない。その癖、望まれぬ一夜を求める。
唇から覗く紅い舌を閃かせ、彼の大切な一夜を穢す悪趣味。 身体を開いたことなど幾らもあるだろうが、 心を拓いた夜は、彼にどれだけあっただろうか。>>91]
―――…悦かったんだろう? 花籠で夢でも見たかね、甘い蜜が毒と知らず?
ハ、―――…思い上がっちゃいけねぇ。
[彼に届けて流し込む毒は苛烈で、悪質な暴と変わる。 喉を一瞬揺らした彼の顔まで見届けて、充足の呼気ひとつ。]
(96) 2014/09/18(Thu) 00時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 00時半頃
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ありがとうね。
[>>90差し出された湯のみを受け取るが、熱いと聞けば顔を顰めてカップの中の緑と睨めっこ。 そしてふうふうと息で淡い緑を波打たせてから、恐る恐る口を付けた。]
…落ち着く味だね。 菓子と一緒だともっと美味しそう。
[昨日櫻子に食べさせてもらった異国風の菓子を思い浮かべながら感想を述べる。]
僕ね、紅茶を飲む時には お菓子と一緒に食べるのが好きなんだ。
[と日常の習慣のことを隣に座った赤い花に微笑みながら話す。紅茶を飲むときにももちろん冷ましてから飲む。]
クッキーに、マカロンにザッハトルテ…一番好きなのはマドレーヌを紅茶に浸して食べることかな。 ちょっとはしたないけれど。
[お皿に残ったソースやスープをパンで拭き取って食べるのも好きだよと付け加える。]
(97) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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――…ああ、昨夜の香を確りと流してこいよ。 [更に重ねる言葉は、彼に立場を教えた。 己などより、ずっと身に染みて理解しているだろう摂理を。
払う為に掛けられた彼の掌を緩慢に掬い、 掌中を口元に引き寄せ、リップノイズを彼に与える。
そうして教えつけるのだ。 何もかも、月来光を拓かせた熱と違う。と。>>92
彼の表情を鑑賞して後、身を起こすと、ソファを降りて起立。 何処か押し殺したように、声を紡ぐ銀月を愛でて、瞳を細めた。]
(98) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[*今宵も、奈落へ続く扉が解き放たれる。*]
(99) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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― 地下への道 ―
[さて、早速銀月を曇らせてしまったが上等。
性質の悪い夜蛾は一歩、また一歩と踏み出し、 中庭で櫻の色を愛でる若い蝶目当てに寄り道。>>70 語りかけるなど野暮は起こさぬが、 まるで悦楽先んじるよう、会釈を送った。
さて、彼が今宵、見ていない月は何処に隠れたか。 さて、彼が夢想抱いた花は、誰に購われたか。
聡い青年からしてみれば、想像は余りに容易かろう。 無論、この男の悪質さも、見れば知れる業深さ。]
(=5) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* 私が白人やるとフランス人化してしまう。
(-59) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* ヘクター様がイケメンすぎて。 中身はこういうお方大好きです!(落ち着け
おやすみなさい。
(-60) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[しかし、哀しいかな。
花を伴わぬ蝶に、*地下の門扉は抜けられない。*]
(=6) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* うむむ、当て馬街道を万進しているが、 上手いこと動けている気がしませんな。
しかし、櫻子ちゃんが捕まえられなくてうわぁああ…!
(-61) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* 汚れ役、と一言で片付けるのもどうかとは思うけど、好意と好意の間に挟まって断ち切る?踏む?のが本当に上手いヘクターさん、全部任せてしまってる感…申し訳ない…! でもヘクターさん自身は櫻子さんとどうなのだろう。櫻子さんもヘクターさんの事をどう思ってるのだろう。 うわぁ墓下からじゃなくてちゃんと地上で見届けたいもだもだもだ
(-62) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* すごいなぁ
(-63) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[お召し物が汚れていらっしゃるようでしたら 申し訳ございませんと謝って、その土汚れを払いましょう。 大丈夫でしたら、ほっと胸を撫で下ろすのでございます。
白き『蝶』と藤の『花』は、どうやら睦まじく 今宵の品定めであるならこれ以上の邪魔はなりません。 視線を送ることは控え、代わりに射干玉が宿したのは 秋の色をした秋櫻の一輪でありました。]
ペティンガーさま。 …先程の、ことですけれど。
[僕はゆるりと唇を開きます。 しかし言葉を紡ぎ終えるまで、顔は俯いておりました。 眸と同じ射干玉の髪は、表情を隠してくれていたと そうであって欲しいと、僕は願っておりました。]
(100) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* ヘクターさんアアアww好きですヒィw
(-64) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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確かに。 お茶自体がすっきりとした味なので、甘味は合いますね。
[ふうふうと冷ますまでしてあげるべきだっただろうか、とは後の祭り。 緑茶が決して蝶の嫌いな味では無かったらしい事に安堵して、自分も湯飲みに口をつける。>>97]
僕らにはあまり馴染みの無いものですが、それらの名前は聞いたことがあります。 菓子を紅茶に浸す、そのようなことも出来るものなのですね。
[見知らぬ知識に耳を傾け、笑みを浮かべる。 付け加えられた言葉に、そのお気持ちはわかりますよ、と同意して。]
(101) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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ところで―― 今宵貴方は、どの花を選ばれるのですか?
僕とばかり過ごしていると、他の花を選ぶ機会を失うかも知れません。
[夜が近付く香りに急かされ、切り出した。 言葉は自らの為でもあり、蝶の為でもある。
蝶はどのような顔をしただろう。 いつもの笑みで、隣の彼を見詰めていた。**]
(102) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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『花』と『蝶』が寄り添えるのは 籠の中、夜の夢だけに、ございます。
理由は様々ではありますが 僕たちは、此処にしか咲けぬ『花』。
理由は様々でありましょうが あなたさまがたは、花々を移ろう『蝶』。
『特別』などなってはならず。 『特別』などつくってはならず。
全て、す べて───……
[どうしてでしょう、言葉が震えてしまうのは。 きっと秋風が冷たすぎるからで、ございます。]
(103) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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……───ゆめ、ものがたりに、 ございます。
(104) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* どうしよう、櫻子さんを今すぐ抱き締めてあげたい気持ちとにやにや高みの見物してたい気持ちとが鬩ぎ合ってる。
(-65) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[躊躇なく突き付けられる現実。 いつしか歯を立てた唇は口端を赤く彩り、双眸の上 眉間の皺を一層険しく刻み付ける。
息を吐く暇もないまま、身に浴びせられる鄙劣な物言いに呼吸が詰まり。>>97
掌に落とされた唇に、ぐしゃりと顔を歪めさせる。>>98]
──ッ! ……っ、
[せめて崩れた面を見られたくまいと顔を逸らすが、意味のないものに過ぎなかっただろう。
軋む家具が奏でる起立の気配を感じれども、共に立ち上がる気にはなれず。 相手の気配が完全に消えてしまうまでその場で俯いていただろう。*]
(105) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* なんか、あれだな。
ちょうすけは、おいらの手から割と離れてる子っていうか なんか、不思議な感じで独立してるような感覚がある。 なんだろこれ
(-66) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* しーしゃさんかわいいな べるさんかわいいな
べるさんわらいながらどえすもできそうだけどな
(-67) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* かめかわいい ふじおぼろしあわせになれ
おうじがすごい勢いでせつないふらぐたててるしゅごい
(-68) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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好意を持つことなど許されません。 悪意を持つことさえ許されません。
本気になっては、なりません。
甘い夢も、苦い夢も。 愛の囁きも、 ……意地、悪な …囁きも
この籠の中で起こる全て
夢物語なのでございます。
[酷く声が弱く掠れた部分がありました。 謂い終わった後、僕は一度だけ眸を伏せました。 長い睫毛が『蝶』と『花』の代わりに その身を寄り添わせたのでございます。]
(106) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* へくたーの動きとかぶんしょうりょくとかまじすごい
とれいるにあいたい あいたい あいたーい
(-69) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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/* よし言うだけいったりだつ!
おうじにありがとうしながら丁のこと考える!
(-70) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[僕は誰に言い聞かせているのでしょう。
傍にいる『蝶』に? 傍に来ぬ『蝶』に?
………咲くことを拒む『櫻』に?]
(*28) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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[中庭彩るは秋の色。 夕焼けのような橙色。
秋に咲く櫻。
自覚してしまう前に、眸を伏せましょう。 僕はこの廓に咲いた『花』。 散った『丁』の教えの元に。
微笑み絶やさず色香を放つ、『花』の一輪であるために。]
(*29) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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|
今度お茶するときは、お菓子もあったらいいね。 もってきてあげようか?
[緑茶とマドレーヌが合うかは知らないが、 軽々と再びのお茶会の約束を。]
ああ、確かに。それは困っちゃうねえあはは。
[丁助の言葉>>102に声をあげて笑うと、 前髪を搔き上げながら一言。]
じゃあ、今夜は丁助さんを買うよ。 いいでしょ?
[花には選択権などないことを知りながら、 あえて尋ねる。
くしゃりと髪を搔き上げた指に互い違いになるように金糸が絡まり、横軸の肌色と縦軸の金色とでまるで一風変わった布を織るかのよう。 指が髪をするんと梳かして離れれば、癖のない滑らかな僕の髪は何事もなかったかのように元通りに。**]
(107) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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[先の揚羽とは異なる僅な翅音を羽ばたかせながら、歩み寄る白蝶に、何の色も浮かばぬ瞳を向け。軈て窓枠からその顔がはきりと見えたならば、「彼」とは異なる灰青の蝶頭を見届け。
ぷかり。 自分の顔を煙が覆ったならば、ちいさく驚愕に瞳を染めては見開いて、顔を背けてはけほけほと咳を零したのだったか。 其の後其の白蝶に向ける瞳は穏やかな物では無く。 唯小綺麗に貼り付けた笑みの上、視線は真冬の雪の様に。]
――キミが花でないことが、いま酷く悔やまれるよ。
[暗に花であったならば、夜宴の裏その口先から教えを遣ったというのにと。言の葉の裏滲ませた色には、白蝶は気付いただろうか。
そうしてゆうるり黒の花>>80へ向き直る途中、黒服の心配をされたならば。動きを止めては自身を見下ろし、暫く動くことを止め。 パチパチ、またたき二つ。 其のあとに、漸く「何もない」と。飾らぬ言葉を投げ。
視界の隅、窓枠の中。煙を授ける白蝶には呆れの息を吐き。 これ以上は野暮だろうと、フイと視線を完全に花へと向ける。]
(108) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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……? 先の…ああ、花と蝶は寄り添えるかってやつかい。 それが、どうかしたの。
[瞳の中。秋風が絹糸の様に繊細で綺麗な射干玉の髪を揺らしているだろう、其の中で。 自分も少しだけ肌寒さを感じながら、先の明るい様子とは違い、花頭を地へと向けるそのさまに小首を傾げる。 ゆうらゆうら、花頭の飾りは風に踊り。 長い髪はその表情を覗くことを拒んでいる様で、唯焦燥感のみを感じる]
――もしかして、聞いちゃダメなことだったかな。
[ふと。花の先、廊下の向こうに見えた影には眉間を歪めてみたけれど。ちいさく犬歯を魅せたならば、今一度ちいさな花を視界に収め。
「ここ、寒いから、中入ろうか」 なんて。 せめてもの余裕を見せようとした言葉は――宵闇の中、その薄い唇から紡がれた言葉の数々>>103->>106に、堰き止められる。]
(109) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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…ゆ、…め。
[まるで何か言い聞かせている様だと、ごちた言葉は自身に届かず。 ただ胸中に刺さる痛みを何として吐き出そうかと、眉を下げては、情けなくも震えを帯びる黒衣の手にて口元を抑え。
――嗚呼、宴の夢に溺れていたのは、蜜に翅を奪われたのは、自分だったのだろうか、
困惑か。憤怒か。はたまた、ただの嘲笑じみた自虐か。 何が愉快いわけでもないのに、ゆうるり弧を描く唇はまるで三日月。 宵闇に混ざり行く自分の姿を見下ろしては、その目元に黒衣を移し。]
はは…、――うん。……解ってた。
[伏せる瞼に合わせる様に、また自分もひとつ。瞬きを。 三日月の口元とは相対して、眉は情けなく泣いて居たけれど、俯く花にも、自分にも、それはきっと分からない。 ただ虚しさを帯びてきりきり悲鳴を押し堪えるこころを服上から抑えたのなら、秋風を肺に送り込んで。]
(110) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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……夢物語は、いつとハッピーエンドな筈なんだけどなァ…。
[ちいさく紡いだ言葉は、誰に言うでも無く、ただ宵闇に融けた。]
…ね。夢物語、キミは嫌い?
[そうして震えを抑えた聲は、ちいさな花へと。 花頭より垂れる髪を耳に掛け遣り、その手を掬い上げたならば。 「…ちょっと、今夜、俺とずっと話してようよ。」そんな誘い言葉を花に与えた。]
(111) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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/* 長すぎィ!
(-71) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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─自室─
[自室に戻るや否や、慣れた仕草で纏っていた着物を寛げ手早く白を身に纏う。
衿元を正しながら裾を引き上げる過程が慣れたばかりであるのは、昨日行われた閨での記憶がまだ真新しい為か。
戯れに揺らめく魚を鉢上から指を伸ばすのは何時ものこと。 ぷくぷくと泡を膨らましては割れる絵は常と同じく愛らしい様であるというのに。
硝子に映る自分の顔は血の気の失せたみすぼらしいもの。]
──……ッ、
[まだ生温かい唇の質感が残る手に爪を立てれば食い込ませ、嫌々をするように銀糸を垂らす様は駄々を捏ねる稚児。
自覚しつつも水面にて雫が一滴落ちれば波紋を作り、泡と同時に呆気なく弾けていく。]
(112) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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─好いてなど、夢を見てなど…決して、ない。
[何度も否と呟きながら目尻を擦り付けて濡れた甲を乱雑に拭い取れば、霞む視界にて見える金月。
誘われるまま、ふらふらと窓辺に近づけば、月下蝶の香り>>42を色濃く感じた気がして。
覗かせた場所は中庭。月下の元櫻の傍に佇む蝶の姿を視界に入れる>>106>>111]
……ええ、判っています。判ってる。…わかってた。
[ぶつぶつと一人部屋にて呟く独り言。 血が滲むことなど構わず、爪を立てた掌はそのままに、一度硬く瞼下ろしては息を吐く。
間も無く濡れた睫毛が上がれば窓辺には一瞥も暮れずに背を向けて。 身を裂くような冷たき牢へと*足を踏み入れた*]
(113) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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藤之助は、亀吉に話の続きを促した。
2014/09/18(Thu) 01時半頃
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[「聞いちゃダメなことだったかな。」>>109 そういわれた時、口を噤めばよかったと何度思ったか知れません。 僕の言葉に、同じく間を置く「夢」の一文字>>110
傷付いておられるのでしょう。 とても判りやすい御方です。 寄り添いたいと願っているのでしょう。 淡藤揺らす、彼の『花』と。
だからこそ、紡がなくてはならない言の葉でありました。 言い聞かせるように、落ちる言葉は 一体誰を、言い聞かせるためのものだったのでしょうか。]
ごめん、な さい。
[謝罪が零れ落ちました。 俯いた僕には、彼の表情は見えません。 僕の表情もまた、彼に知られることはないでしょう。]
(114) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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[微笑むことなんて、今は出来そうにありませんでした。]
(*30) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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─地下牢─
[そして今夜も繰り返されるは享楽の宴。
足を踏み入れた先、木で出来た格子の中に踏み入れれば布団の近くへと歩み寄り。
蝶の姿が見えれば首を傾げてゆぅるりと微笑みかけただろう。
咲いて散る花の如く、翳りある貌で。]**
(115) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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[早く散ってしまえば良い。 未だ散れぬというのならば、咲いて咲いて咲いて。 毟り取られてしまえば良い。 胸に救う種も何もかも。 痕を残さぬように全て。
全て 全て 夢であれば良かったのに。]**
(*31) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 01時半頃
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[宵闇に融ける囁き>>111に、まだ顔を上げられず。 ペティンガーさまの指先が僕の髪を、手を救い上げた頃 漸く面を上げて、眉を下げた表情で なんとか微笑んで見せたのでございます。]
夢物語は、大好きですよ。
[幸せで終わる、嘘ですから。 誘いの言葉を受けたなら、少しの間逡巡した後。]
地下に行かれますか? それとも、もう少し静かな場所にでも。
[お話だけなら、何も地下へ向かうことはないでしょう。 どちらにいかれますかと、微笑みました。]
(116) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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/* ヘクターさん上手だなあ あたりが酷くて申し訳ないです
(-72) 2014/09/18(Thu) 01時半頃
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── 追憶の一片 ──
[それは歳を遡ることいくつの事であったでしょう。
ある日、新しい花見習いが来ると告げられることも無いままに 突如この廓にやってきた一輪がありました>>*26 何も知らず、何も判らぬまま 髪を乱し乱されやってきた花は 銀月の色を有した、淡藤の一輪でございます。
僕には彼が、怯えているように見えたのです。 何も知らぬ世界につれて来られ、困惑しているように見えたのです。
眸が触れ合った気がしました。 ですから僕は、安心させるようにと 彼へ微笑んだ事を覚えています。]
(*32) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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「大丈夫ですよ。」
[そういって、手をとり。 小さな身体で彼を庇い立ち。 『花』には『花』になるための規則があると教育係を買って出ました。
『花』は美しくなければならないと ですから乱暴に扱わないでくださいと 連れてこられた御方のその手を、無理やりに剥がしたことを覚えています。]
(*33) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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[――額に僅に浮き立った青筋を、黒の花はきっと見ていなかったことと願う。
秋風揺蕩う中庭にて。 気紛れに、偶然に花と共に添っていたならば、その先に見得た「影」>>109に――何の意味が込められてか、下げられたその蝶頭には唯無性に熱を抱え。 彼が――そう、気儘な彼が、何の理由も無く自分へと”挨拶”をする筈が無いことなど、短い間に既に質など視え。 まさか実はとても真面目な性格でした、そんな事さえあり得ない。
ならばならばと思考の障害を取り除き、視えた其の先解った其の意味。 ――あれは「挨拶」ではあるけれど、あくまで「挑発」の挨拶だと。]
(=7) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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〜…本当に、遊び癖が酷いんだ…?
[巷に聴いたかの噂。派手な風貌派手な戯れ。 犬歯を魅せた唇は、軈て吐き捨てるように言葉を形作っては透明の声へ成る。
そうして遊び人の事実を遠回しに識り、頭に浮かべた朧の銀月。空の花籠。 じとりと服を滲ませた雫は、一体どんな意味を持ってか。 ただ月を追う理由を作る為にと――黒の花を誘い上げた。
そうして、夢物語でも、良いと。 夢の中だけでも、其の月を手中に入れられたのなら。其れだけで、自分は満足し得るのだろう。]
―――
[せめて月の代わりに自分が翅を差し出したならば。…否、されとてそれも、毒蝶を喜ばせるだけになるだろうか]
(=8) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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[その『花』が、手折られてしまうかもしれないのです。 きっとそれを、花主さまは許しなどしないでしょう>>1:1 昨夜も一人、『花』が姿を消しておりました>>1:#0
行方など、知れません。
亀吉さんがそうならぬ為にも、お伝えしなくてはなりませんでした。 もしもまだ、『夢物語』に終わらせられるのならと。 余計なお世話を、焼いたのでございます。 そこに、自戒を含めながら。
僕自身へと、言い聞かせながら。]
(*34) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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[其の度にあの呪詛が 『丁』の涙が 中庭に植えた秋櫻が
心を締め付けていくようでありました。]
(*35) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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[ペティンガーさまはどちらをお望みになられたでしょう。 どちらにせよ僕は、大きな軍手を外して仕舞い 『蝶』の掌をとったのです。
淡藤が睫毛を濡らしていることも>>113 その手を傷つけていることも、知らぬままに**]
(117) 2014/09/18(Thu) 02時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 02時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 02時半頃
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…良いよ、別に…、…謝らなくて。
[紡がれた負の言葉>>114には、ただ無機質に笑み返し紡ぎ返し。 秋風を肺に誘い先よりかは落ち着いた頭は、ただ星色の蝶と、目前の花の交わりを思い浮かべて。
――夢物語なら良かったと。果たして誰が思うだろうか。
然し花の心中を尋ねる不粋な真似は到底出来ず、漸く上げられた花の表情にはただ三日月を。 わかりやすいのは、どっちだと。そんな文句を綴る事さえ憚られ。]
(118) 2014/09/18(Thu) 02時半頃
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…――地下、かなァ。
[問われた場所には、ぼんやり空に咲く月を見上げて囁いた。 その近くにまた銀月が咲き、あの儚い瞳に薄膜が張っていることなどついには知らず。 ただ刹那の銀月を追う心をままに、低く掠れた声色は、何の色も覗かせずに。
「…ちょっと、気になることがあるんだよね」
其れは正しく、”夢物語”の頁に亀裂を入れることにさえなり得るだろうけれど。ただ空の花籠を想い出しなから、庭花を愛でる花には其の本意を伝えぬ様、曖昧に暈しては追及されぬようにと笑みを硬くし。]
嗚呼、でも。着替えるのが面倒なら、どこでも。
[――申し訳程度に尾鰭を付けた言葉には、印象誘導をかける様に美麗なそこに苦笑を滲ませ謀ってみたり。 そうして何れとも返事を貰えたならば、土に濡れた軍手を除かせ、自分の手に乗ったちいさな手を引き廊へと足先を乗せ、また同じ場所に花の体を引き上げてみせただろうか。]**
(119) 2014/09/18(Thu) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 02時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 02時半頃
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/* 丁助さんとも絡みに行きたいんだけど こう、なかなか、上手く行かない、な…なぜだ…!!
僕のこと赤窓で、ちょろっと拾ってくださっていたので お返ししたいところなんだけど どこかに紛れ込ませられるだろうか…><。
(-73) 2014/09/18(Thu) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 09時半頃
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─追憶の一片─
[生まれてこのかた外にあまり出たことのない青年は、一目見た瞬間桜の美しさに見惚れてしまっていた>>*32
手を取られながら向けられた言葉と笑み>>*33 困惑するより先に自身より頭二つ分は下の身体を見下ろして。
呆然と彼が自分の教育係を受けようと名乗り出てくれる様子を耳にしながらも双眸はただ射干玉色を捉え釘付けに。]
…アンタの名前は?
[敬う言葉を知らない世間知らずは、状況よりも先にその日見た花の名を請うて、取られた手に僅かばかり力を加えた。 それは、青年が花となる前の話。]
(*36) 2014/09/18(Thu) 10時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 10時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 10時半頃
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…、はい。
[「謝らなくていい」>>118 そう謂われてしまえば、僕からはもうなにも紡げませんでした。
僕は此処にしか咲けぬ『花』であり、『蝶』を惑わす櫻にございます。 この枝葉に止まる御方を、癒し、満たすことだけが、僕に許されたことなのです。 甘過ぎる程の夜、昨夜の内は『誠』であっても 忘れぬと約束した言葉に嘘はなくとも。
───夢物語なので、ございます。
この籠には在るのは『蝶』と『花』。 『おうじさま』でも『おひめさま』でもないのです。 それでも偽りの夢物語だからこそ、艶やかに咲き誇ることができるのです。]
(120) 2014/09/18(Thu) 11時頃
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[夢物語でしかない、籠の中。 偽りの甘ささえくれぬ、ひとひら。
秋色をした『蝶』の翅は、櫻になど見向きもくれず。
ただ、空を舞うばかり。 ただ、光を追うばかり。]
(-74) 2014/09/18(Thu) 11時頃
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[哀しげに、判りやすい表情をしていた僕へと 『蝶』のお誘いが降り注ぎました。 その言葉に拒否することを、僕たちは出来るはずがないのです。 ひとひらの秋色が無意識の裡を通りすぎていきました。 僕はふるりと頭を振り、やわらかな微笑みを浮かべます。]
顔も洗わなければと思っておりましたから 面倒だなんて、思いません。 今宵、選んでいただき…光栄です。
[裡に秘めたる想いを覗くほど、不粋な『花』ではありません。 今宵の夢物語に選ばれた僕は、それこそ『しあわせ』でありましょう。 ベルさまとはまた違う、美麗な顔に苦笑が見てとれたなら 重ねた手に、そっと力を込めるのです。 黒蝶が導くままに、僕は足を進めたでしょう。]
(121) 2014/09/18(Thu) 11時頃
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/*やばい、罪悪感が、やばい。
浮気してごめんなさいごめんなさいごめんなさいご…
はああ櫻子さんマジ可愛いなあ。素敵だなあ。なんかそれしか言ってなくてほんま語彙貧弱貧弱ゥ
(-75) 2014/09/18(Thu) 11時頃
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── 地下牢 ──
[手早く身を清め、色を知らぬ着物に袖を通します。 土で汚れた手も顔もさっぱりとさせたなら、櫻色から真白なリボンへと変えて 項へと、練り香水を少量施します。 まだ少し濡れたままの射干玉を結いて、僕は地下牢へと足を向けるのです。
中庭から廊下に上がるとき、この小さな身体を引き上げてくださった御方です。 今宵は、優しくして下さいますでしょうか。
どこかの牢へと辿り着いたのならば、僕はペティンガーさまを見詰め 緩やかに微笑んでみせるのでした**]
(122) 2014/09/18(Thu) 11時頃
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じゃあ、手繋いで行こうか。 花主さまのところへ。
[丁助がどのような返答をしたとしても、 僕は笑顔で隣にあるその手を握っただろう。 廊下から応接室へまでの距離では物足りない。
丁助がもしもその手を振りほどかないのであれば、僕は仲良く二人並んで歩き、辿り着いた先花主へと「今宵は此の花を買い付けに参りました」と云うだろうか。]
(123) 2014/09/18(Thu) 11時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 11時半頃
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[ふわりと首筋から香る櫻は、あの時も香っていたでしょう。
小さな身体を見下ろす、二つの眸。 呆然としたような表情には、射干玉の眸を向けました。]
僕は櫻子と申します。 櫻の子と書いて、おうじです。
[力の加わった手に、そうともう片方の手を乗せました。 体格が違えば、手の大きさも違うでしょう。 片手では溢れてしまう彼の手を、両手でしっかりと包み込んだのです。]
(*37) 2014/09/18(Thu) 11時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 11時半頃
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/* >>花主に会うの忘れた<<
(-76) 2014/09/18(Thu) 12時頃
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[花が着飾る間を待ちながら、足早に花主の方へと向かう。 揺り籠に沈むその姿には又ひとつ、瞼を伏せ。 ちいさく花買いの言葉を唱えたことだろう。――今宵は昨晩の様に、快楽に任せた事を強いるつもりは毛頭無いけれど。
其れから手土産にと――銀月に添えるつもりだったマカロンは、箱の取っ手に片黒衣を結び付け、花を待つ差中銀の住まう花籠へと置いて行く。]
(124) 2014/09/18(Thu) 15時半頃
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― → 地下牢 ―
[相も変わらず空気は静かに震え、秋風よりも幾許か温く感じられる風が頬を撫で。擽ったさに、手袋の外された手は頬を二三擦る。
地下からでは丸窓から見える月もあるのだろうか。ただ慣れない視界にて、別所の丸渕を見れば、――視界に止まった淡藤>>115には、睫毛が数度揺らぎに揺らぎ。
――されとて地下籠に。自分とは異なる籠へと収められた花を、出す術は知らず。 変わらぬ歩幅で、別所の冷たな牢へと翅を落ち着けた]
…それ、風邪引かないの。
[暫くの後に姿を見せた射干玉の花は、その頭を僅かに湿らせて>>122切なに咲む。 黒に咲く白の髪飾、そうして躯を包む真白の其れには、矢張り夜に似つかわぬとゆるり眉下げ笑い。 布団の上に落ち着けた腰をズラしながら、並べられた玩具を余所に、また白いタオルを手に取ったならば。 宵闇に微笑む花へと顔を向け、空いた手にてぽんぽんと自分の足の間を叩いた。]
おいでよ。
[瞼を伏せ、蝶は花へと唄い始める。**]
(125) 2014/09/18(Thu) 15時半頃
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[僕が地下牢に訪れた時の事にございます。 丸く切り離された月のような窓辺のひとつに 淡藤の銀花が、咲こうとしていたことでしょう。 視線は今宵射止めた『蝶』を捉えます。
お判りやすい御方のように 射干玉が揺らぐことなどありません。
すう、と伏せる視線。 すとんと、微笑みの落ちた顔。 僕の足は迷うことなく、今宵の『蝶』を探すのです。]
長い髪は、乾きにくくていけませんね。
[辿り着いた先、最初に掛けられた声はそのようなものでした>>125 眉を下げて笑われるお顔には、困ったように申し上げます。 ペティンガーさまがタオルを手に、僕の居場所を作ってくださり 「おいでよ」と唄われて、される動作。 僕は一度二度と瞬きをして射干玉をまあるくさせました。]
(126) 2014/09/18(Thu) 16時半頃
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…──ふふっ、はい。
[柔らかなお布団を叩く手に、黒手袋がなかった事に目を留めながら 僕は耐え切れずほんの少しだけ、微笑みを零してしまいました。 勿論、袖にて口許は隠しましたが 笑った事を隠すつもりなど、僕にはさっぱりとなかったのでございます。
性欲だけが、心や身体を満たすではありません。 きっとこの御方は僕に、身体の快楽を求めているのではないのでしょう。
ならばと僕は空けられた彼の足の狭間へ そうっと腰を落ち着ける事にいたしましょう。]
何をなさるのですか?
[ほんの少しだけ、意地悪がしたくなってしまいました。 判っていると背を向けて座る事はせず 判らぬふりで面を向き合わせ 小首を傾げて、上目遣いに見上げましょう。]
(127) 2014/09/18(Thu) 16時半頃
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[あゝ、それでも。 追憶の一片にある頃の僕の眸と 今し方向けた射干玉に、差異が無い事をと願います。
淡藤の花を見詰めた射干玉は、悲しげに伏せられた事でしょう。
呪詛に侵されつつある僕の心に蓋をして 瞼を伏せて、僕は僕自身に見て見ぬ振りをしたのです。]
(*38) 2014/09/18(Thu) 16時半頃
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[妬いてなど、いません。 羨ましくなど、ありません。]
(-77) 2014/09/18(Thu) 16時半頃
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[僕は『花』なのだからと言い聞かせましょう。 永久に、───とわに。]
(-78) 2014/09/18(Thu) 16時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 17時頃
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おう、じ……。
[貧しい家の出。そして主人の趣味から母国の読み書きさえ対して教わらなかった男は、ただ耳に捉えた音を繰り返す。
重なる手のひらに一つ、またふんわりと櫻の花弁が触れ合えば温かな感触に目を僅かに見開かせながらもやがて小さく瞳を伏せて]
……かめよし。
[確かそう呼ばれていた自身の名を告げれば、息を一つ吐き花は綻びを見せた。
それかまた花籠というだけで同じ檻の中であると知るのは、また少し後のこと。
その時ばかりは伝わる両の手の温もりと櫻の香りに破顔して喜んでいただろう。]
(*39) 2014/09/18(Thu) 18時頃
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[それからどれほどの時を重ねただろうか。 片手で事足りるくらいの年数ではあるのだけれど。
花になるための規則や教養を伝えられ、八分咲きであっても人前にやっと出れるようになって数年。
愛も幸せも曖昧な記憶しかない花はそれでも、それなりに飽くことなく同じ日々を繰り出し。
それがあの豪奢な館の暮らしと繰り返しであることに気付いていながらも、その末路>>1:#1を知っていた彼は足先を外へ忍ばせることは無かった。
何故なら自分は花であるから。 青年であった頃のように自由な足は、蝶のような翅は無く。 あるのは根に絡み付くだけの蔦。
諦念から、慰めに魚を飼ったのはそれからのこと。 きらきらと輝く水面を揺らす金魚を眺めていると肩の力が抜ける。
それは自身と同一視することで慰めているのだと気付いていたけれども。それ以外の気持ちの昇華法など知る由も無く月を眺めていた昨夜の晩。>>0:37
自身より少しばかり大きな手のひらに引かれて、『外』に連れられた。 花は花であることを、少しの間忘れてしまっていた。]
(*40) 2014/09/18(Thu) 18時頃
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|
[けれどもそれも今日で終わり。 地に根を張り巡らせる己が自身を見やりながらごちる。
傷のついた手は、ありし日櫻の花に触れられていたその手。「花は美しくなければいけない>>*33」と告げられた片手でもあった。
微笑みを形どりながらも>>115睫毛を微かに震わせる。
それは人の気配を感じる前であったけれども。>>125>>127]
…ちゃんと、咲きますから。
[掠れた声で囁いたのは、誰に対してでも無く。唯々口元には月を乗せた。]**
(*41) 2014/09/18(Thu) 18時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 18時頃
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/* 亀吉いいいいいいい(´;ω;)!!!!!
しあわせになれよおおおおばかああああああああ (本編中はなれない村です)(むらたて)
これであそこ二人はりょうおもいだぬ! おうじさんじいしきかじょうするとこだった(ぷるぷるぷる)
(-79) 2014/09/18(Thu) 18時頃
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|
[藤の花>>95からその色にそぐわ無い冷たさが掌に伝わる。 冷たい癖に、表情がコロコロ変わる花である。
唇を、音を立てて吸い。煙の熱に肺を焦がしながら絡みつく舌に応えて喉奥を突こうとする。 口の天井を舐め、顔を離せば熱い吐息が互いを紡いだ。
成る程、確かに藤の花は上等らしい。しかし、]
おい!朧の!
[今まさに曲がり角曲がろうとしたところだろうか、気まずそうな面持ちでその場を立ち去ろうとしていたもう一人の花>>94。名前を覚える程には見かけたその背中を気付かない人はいないであろう大きな声で呼び止める。]
ついさっきこの藤の花を買う気が……あー…失せた。 "お前"から指導しとけ。
[失せた、と言う時だけは何処か言いづらそうだったが、藤の腕をガシリと掴んで朧の元まで送るまでは早かった。 失せた理由、そんなのは「素直過ぎて手に余る」の一言に尽きる。捻くれ蝶には捻くれた味でないと胃に響く。 理由を尋ねられたところではぐらかして二人きりにしようという心算は変わらないが。]
(128) 2014/09/18(Thu) 18時半頃
|
|
───なんて、冗談です。
[僕のちょっとした冗談にどういった反応が返ってきたでしょう。 どこか満足げに笑う僕は、稚児のようだったかもしれませんし 『蝶』を惑わす『花』の如く、色香を放っていたかもしれません。
やがて僕はくるりと背を向けて座りなおし しっとりと湿ったままの髪を結った、白をするりと解きます。 視線は一度、今宵の『蝶』へと向け 「拭いてくださるのでしょう?」と小首を傾げては笑み 向き直りては木格子の向こう側、薄暗い闇を見詰めているのでありました。]
(129) 2014/09/18(Thu) 19時頃
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|
…僕は、とてもお喋りが好きで お話のしすぎだと、よく叱られることがあるのです。
[緩やかに開いた櫻色の唇は、返事を待つことなく ゆっくりと言葉を紡ぎました。 牢の中には水音や嬌声も響き始める頃合でしょう。 僕の声が何処まで届き、どれ程紛れるのかは判りませんが 調べはまるで、独り語散るようなものでありました。
そう、これは独り言。
髪を拭き、撫でていただく合間の 僕の勝手な独り言です。]
(130) 2014/09/18(Thu) 19時頃
|
|
『蝶』と『花』が寄り添えるのは、この籠の中だけにございます。
『花』は根を張り籠に囚われ。 『蝶』は籠へと誘われ訪れる。
一夜の夢は嘘でも誠でもなく 『夢』でしかないのです。
(131) 2014/09/18(Thu) 19時頃
|
|
ですが、『蝶』でもなく『花』でもなく
『人』同士であるならば、…───どうなのでしょう?
(132) 2014/09/18(Thu) 19時頃
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|
……僕は『外』の事を知りませんから 詳しくなど、判りませんが。
[僕の独り言は、一度休符を添えました。 闇夜を見ていたはずの射干玉も、心に蓋をするかのように そっと、そうっと閉じるのです。
駆け回る呪詛を噛み殺しましょう。
僕は此処に咲く、此処にしか咲けない『花』なのだから。]
(133) 2014/09/18(Thu) 19時頃
|
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 20時頃
|
亀吉、さん。
[僕は、銀花の名前を呟きます。 あの頃は>>*39 「とても佳いお名前ですね。」と、微笑みました。 目出度いお名前だと教える事になるのは それから数日後の事になりましょう。
今の刻、僕は緩やかにその瞼を閉じていました。 微笑む事は難しく、悲しむ事も難しい。 心に蓋をしてしまっているからか>>133 僕の表情は、どこかで迷子にでもなっているかのようでした。]
(*42) 2014/09/18(Thu) 20時半頃
|
|
宜しいのですか? 甘いものは……おうじが好んでいるようなので、喜びますよ。
[蝶に別の花の名を教えていたという事は仲が良いのだろうと推測し。>>107 次の、蝶の笑いながらの言葉には、一度目を見開き、笑みを作って頷いた。]
畏まりました。 お相手、勤めさせていただきます。
……ふふ。 申し訳ありません、このようなお返事を望んだかのような問いに成りましたね。
[彼の指に乱され、しかしさらりと流れる金色。 癖の付かない糸はまるで。
飛ぶ鳥跡を濁さず、そんな諺を思い浮かばせる。]
(134) 2014/09/18(Thu) 20時半頃
|
|
[二人暖かな手を繋ぎ、花主様の元へと。
蝶と花主様の会話には、口を挟もうとせず。 大人しく、頭を下げ。 床ばかり見つめる花は、花主様とは視線を合わせまいとするようにも、蝶の目には映ったかもしれない。
夜を直前に、蝶へと向き直り。
身を整えてまいります、と。
次に会う場所を牢に決め。 一旦、自室へと戻ったことだろう。]
(135) 2014/09/18(Thu) 20時半頃
|
|
[『花』である僕は『外』を知らず。 『花』でしかない僕は『花』以外にはなれません。
『ふつうのしあわせ』を知っていれば>>*21 『人』になる事が出来たのでしょうか。
何も知らずに育った僕は 毎夜、毎宵、『蝶』に望まれる事こそが『しあわせ』なのです。 それ以外を求めてはならないのだと、謂い聞かされて育ちました。
男と謂う性に生まれたにも関わらず 殿方を満足させるためだけの、命です。
それが僕の、『花』である理由なのでございます。]
(*43) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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[――また、笑われた。 髪と着物の色が相反する花は、二度。其の口元へと笑みを咲かせた。 何を以って笑むのかなんて、首を傾げてはみるけれど。軈ては立て直して――然しされとて、面と向かって腰を下ろされた事>>127に、しぱりしぱりと瞬き二つ。呆け顔晒し。]
な、にって…、髪…
[逆に何をするのかと、はたとその唇に視線を止まらせ邪な…否、この籠では当然の事を思いはするけれど。 タオルを持った掌を気まずそうに二三揺らすと「…そんなに見ると、キスするよ」なんて。
無論――言葉を最後まで紡ぐこと無く、花は前を向いて>>129しまったけれど。]
(136) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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…キミ、そういう面もあるんだね。
[振り向き様に魅せられた笑みは、何とも言えず。 幼稚だと鼻で嗤う者も居るだろうか――然しその奥、笑みの裏。 妖艶に色香を流すその姿が視えたなら。笑う飛ばすことなど出来やしない。 してやられた、とばかりに咽を鳴らし、それでも蝶の誇りを保つ様に減らず口を叩く。 …―其の言葉が花に届いたかは、定かでは無い。
向けられた花頭にタオルを被せたなら、その上からゆうるり撫でる様に水気を吸い込ませ。 花が独りでに唄う詞が鼓膜を柔らかに触れるのを感じ得ながら、その言葉をパズルの様に組み合わせる。
無言。 ただ花が紡ぐ唄声が、嬌声やら響いてるだろう、地下牢の雰囲気を拒絶し。 まるでここだけ隔離されたかの様な錯覚さえ覚える。 花と蝶。 鉢と籠。 囚われる場所さえ違うけれど、囚われた刹那に始まる取り巻く夢想。醒めることを望まれない幻夢。
こくりと。また一つ咽喉が俄かに大きく鳴ったのは。 ――互いを人とする唄>>132が耳を擦り抜けた為か。]
(137) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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[それならばどうして、あんな独り言を語散てしまったのでしょう?
『外』の世界知る方なれば きっとその世界へ戻れるのではないかと。 そして『外』の世界の方が 幾分幸せなものではないかと僕は思っているのでしょうか。
判りません。 知りません。
自覚(わ)かりたくなどありません。
僕はそっと瞼を閉じます。 『花』としてあるために。]
(*44) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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……考えたこと、無かったな。
[そうだ。此処に来た時から、自分は籠に囚われる人を――花としか思わなかったのだから。 人の仮初め花と蝶。咲く苗床さえ陽の当たる場所であったならば、彼の銀月と――どうして出逢っていただろうか。]
…外は、そうだね。 ――イイ所ではあるけれど、ワルイ所でもあるから。 外に咲くなら、蝶をちゃんと引き留める蔦を持たなきゃ。
[ぼんやり頭を埋める夢想。花の言葉もまた幻夢なのだと心の隅で知りながら。されとて夢は追い続け。射干玉が目蓋に隠されてしまったことなど、その後ろからでは知ることも無く。 花が花として芽吹いた所以を尋ねたくはあったけれど、其の言の葉を紡ぐには躊躇いが残ると、髪を拭う指先にちいさく力を込めながら。
牢の中、ぼんやりとした薄暗さの中、寂寥さえ交えた笑みを蝶は浮かべて。籠に来る前外の景色。ただ綺麗な「恋愛」物語だけでは無いと、譬喩を飾りながら宙に吐いた。]
籠の外、行って見たいと思うことはあるの。
[どうせ今宵の此れもまた夢の続き。 微温湯に浸かる様な微睡みの中、蝶は花に夢を綴る。]
(138) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 21時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 21時頃
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[そっか櫻子は甘い物が好きなのか。>>134 甘味は落ち着く味だと言っていたのでそれもそうだろう。何をもってきてあげようか。
続いた丁助の笑みを浮かべながらの言葉には、その発想はなかったとばかりに目を丸くした。]
僕のこと望んだの?
[そういえば客をとれなかった花はどうなるものなのだろうか。 花が純粋な好意で僕を求めてくれるならそれほど嬉しいこともないが、実際には必要があって花は蝶を誘うのであろう。
櫻子も?そうだとは思いたくないが…]
(139) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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/* 9
(-80) 2014/09/18(Thu) 21時頃
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/* 丁助さんめ!!!!!! 中身が可愛らしすぎるので仕方ない!!!!>メモ「おんっ」
ちょっと丁助さんとも赤で絡めたぞ、ぞっ。 もう少し頑張るんだ、がんばらなくちゃっ!
ベルさまがお可愛らしくて癒されるくそう… あざとかわいい王には…僕は…程遠い…
(-81) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[地下へ降りる前に寄り道をした。 花主へ目通り願い、今宵の注文は一輪。
淡藤の銀月。
暮銀色を垂らす髪間から、視線が合えば、呼気ひとつ。 通いは浅いが、今宵も今宵とて、趣味悪さが見え隠れ。 しかし、花主に悪戯を咎められた事は無い。
花は咲くだけ、買われるだけ。 差し伸べた指先は掬う為でなく、夢ごと摘む為。]
(140) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[悪辣なる男には数多の噂が纏わりつく。 購われた徒花は、行方知れずになっただとか、 大金に任せ、見世から見世を渡り歩いただとか。
当人に問いかけても箔がつくと嗤うばかりで、 根も葉もないと、花を喰らう。 手癖も手口も優美でなく、洗練でなく、作法を知らぬ。
そんな男の手に今宵堕ちたのは、花にしては未熟な銀月。 月下蝶を尻目に、夜蛾がひら、ひら、飛んだ。]
(=9) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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……気を悪くなさいましたか?
[肯定も否定も言わず、笑みではぐらかす。 問いの答えは、好きに解釈して構わないと。>>139
若しも彼が一つの疑問を口にする事に成るならば、己は恐らくこう答える。 "花は花、蝶に選ばれなければ揺れる事もありませんよ"、と。]
(141) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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― 地下牢 ―
[男が腰を預けるのは入り口に程近い牢獄。 牀榻に浅く掛けて、東の空に上った月が己に下るのを待つ。
揺らめくように現れた銀月の顔色は優れない。 夜半と言う事実を除いても、胸に拡がる靄を晴らせぬ為か。 彼に逆らう術などありはしないと知りながら、 緩慢に片手を持ち上げ、彼を誘う。>>115>>126]
(142) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[彼に情人の真似事をさせるよう、痩躯に腕を回し、 すぅと細める人の悪い笑みと双眸。 撓んだ視界に、映る今宵の隣人達。>>125
彼らに見せつける悪趣味は銀月への抱擁と変わる。 殊更芝居がかって大切そうに抱きしめた月。 耳朶にかかるほど傍で囁くは、偽りばかりの甘い色。]
――…昨日はさぞかし、大事にされたんだろう? お前さんも単純よな、ほら見やれ。
あの男は、別の花を購った。
[心に流し込む毒は、今日も花を傷付けていく。]
(143) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[本当に待っていたのは月ばかりではないけれど、 それは男が張り巡らせる誰も知らない秘密の姦計。
月下蝶に櫻花の君。 狙いままに下りくれば、同じ蝶にのみ届く音階で笑気を漏らす。]
そう、物欲しそうにしなさんな。 今宵の月輝は俺が買った。
[挑発の声色が伝える理。 望まれれば銀月は身体を開き、心を砕く振りする。 誰にでもこうして、蜜を与えるのだと思い知らせるように。]
(=10) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[吐息で彼の蟀谷を擽れば、一度鼻先寄せて香を確かめ。 誰の香りも落ちてしまった月に充足の呼気をひとつ。 含み笑いを噛む一時は実に性質悪く体温を共有。]
……それでも、お前さんは夢を見るかい。 覚めない胡蝶の夢とは世知辛いねぇ。
―――…亀吉よ。 蝶の遊びだ、付き合いな。
月下蝶の名を囀るを許そう。
[許可の体裁取るが、其れは強制であった。 知らぬと偽らせぬ、強い瞳が、彼を蝕んでいく。]
(144) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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……ぁ。
[銀の蝶からの口吸い>>128を享受して。顔を離せば互いの口と口との間に銀の橋がかかったろうか。 花房を垂らし、笑もうとすれば――一番、聞きたくなかった名をその銀の蝶が叫ぶ
もしかして、と振り向けば立ち去ろうとしている朧がいて。其の背を見れば何故か胸が痛んだ
指導しておけと此方の腕を掴んで彼の元へ送り届けようとする蝶 買う気が失せる、それはそうだろう。割れた鏡など誰も欲しがりはしない 脳裏に花主からの伝言が鳴り響く
――鏡が割れたならば、他の花を傷つける前に捨てねばならぬ、と
ならば今の自分はその腕掴む蝶も眼前の朧月をも傷つけ膿ませるのだろうか おやめ下さい、と小さく云うもどうやら対面するまでは離してくれそうになく
面と向かい合わせになったのを確認すれば、銀の蝶はひらりとその場を去ったろうか]
(145) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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/* トレイルさんが乗ってくださって嬉しい限り。 切なさ増し増ししつつ、自分の哀切もちょっとずつ開拓してきますよっ!
(-82) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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ー地下牢ー
[丁助と別れ、昨晩も降りた地下牢へと。 ちらりと黒蝶と櫻の花の姿を認めると、その牢からは離れた房を選び適当な場所に腰掛ける。
今日は昨日よりは幾分か月光が弱く、その分蝋燭の怪しい揺らめく灯りが明るく感じられる。
丁助が来るまでの間、手持ち無沙汰に部屋に備えられている花と蝶が夢を見るための道具の数々を手に取って眺め回してみる。
一見しただけで使い方のなんとなく分かるものや、説明してもらわないとさっぱり分からなさそうものまで多様だ……
露骨な性の形に少し気分の悪くなった僕はそっと道具を元に戻しておいた。
そうしていたところで白に身を包んだ赤い花が夜の帳に降り立っただろうか。]
彼岸花…
[決して可憐とは言えないのに、 その妖しい佇まいが美しい花を連想した。]
(146) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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[悪戯は思惑通りに成功いたしておりました>>136 呆けたお顔がこちらに向いて、瞬き繰り返されるのを 思い出しては、笑みを堪えて小さく肩が揺れるのです。 接吻けなどはいたしませんでした。 この判りやすい御方も、僕へ唇を重ねる事は無かったのでございます。
僕の微笑みに返る言葉は減らず口のようでもありました>>137 それでも僕を傷つける刃ではなく やられたと鳴る喉の音は、耳に心地よいものでありました。
独り、『花』が唄を紡ぐ頃合には 優しい手は、髪を愛しんでいてくださいます。 湿り気は髪からタオルへと移り 唄は『花』から何処まで移るのでしょう。
他の音を、他の存在を緩やかに拒むように。 穏やかな声が響いておりました。]
(147) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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おかしな御方ですね。
[それは多分に意味を含みます。
『人』で居られるあなたさまなのに。 櫻には蔦など在りはしないのに。 どちらも口には致しません。 僕はただ、眸を閉じた暗闇の中、どのような色も浮かべぬままに 『蝶』の応え唄を聴いておりました。
お互い、表情など見えません。
寂しさ募る悲しき笑みを浮かべる『蝶』も 眸を閉じて蓋をした迷子のような『花』も 聴こえるのは、牢屋に不釣合いな唄と唄。
『蝶』の綴る『夢』に 押し黙っているかのようだった唇は、再び動き出したのでございます。]
(148) 2014/09/18(Thu) 21時半頃
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―地下牢へと―
[昨晩と同じく、昨晩より以前の支度と同じく、白を纏うは慣れたもの。 箪笥に染み付く花の香りは、濃紅色の蕾の花のもの。
地下へと降り立てば、恐らく先に来ているだろう金色の蝶を探す。 先客の居る牢にはできる限り視線を向けぬようにして。]
お待たせ致しました。
[乾きたての赤い髪を揺らし、彼の元へと。
彼岸花。 呟きを耳に捕らえると、普段の笑みを更に深くした。]
宜しくお願いいたします。 ……ベルサン。
(149) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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─────いいえ。
[それはまるで、拒絶するような声でした。 叫ぶというほどではありませんでしたが、確かに強く。 そして確かに、振り払うような調べでありました。]
他の『花』ならば判りません。 ですが僕は、この籠から出ればきっと。
…───枯れ朽ちてしまいますから。
[僕は微笑んで囁きました。 軋む音は、どこぞの牢の木格子でしょう。]
(150) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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/* はっ 死人花 植えて ね え ! ! !
(-83) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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/* 花の名を呼ぶのはぎこちなくてひらがな。 蝶の名を呼ぶのもぎこちなくてカタカナだしさん付け。
そんないめえじ。
花主は様付け。 逆らえない雇い主って認識。
(-84) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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[櫻の花と黒蝶の交わす囀りを。 毒蛾の漏らす笑気を。
僕はただ聴いていた。
花に留る蝶を演ずるならば慣れねばならぬのだろう。 毎夜訪れる夢が一度限りの誠であることに。 眠りに落ちて見る夢がそうであるのと同じように。]
(=11) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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[抱擁見せ付けるような人の悪い笑みが向けられても>>143 大切そうに、銀月を抱きしめていても。 僕が返したのは、今のような微笑みでした。
蝋燭揺らめく薄暗き地下に 太陽のように輝く金が舞い降りたときも>>146 僕が向けたのは、微笑みでした。
僕は望まれるままにしか咲けぬ『花』。
櫻へととまる『蝶』を 癒し、慰め、満たすことこそが僕の『しあわせ』。
望まれなければ成り立たず。 望まれて初めて花咲くのです。
『外』の世界になど。]
(151) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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/* 花の香りは決めてなかったけど決めたほうがいいなってさがしてきた。
「沈丁花」だな。
沈丁花という名前は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木、という意味でつけられた。2月23日の誕生花。学名の「Daphne odora」の「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。「odora」は芳香があることを意味する。
花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」。
花言葉ちょっとあれだな、合わないな。 しかし名前これやん。みたいなやつ。
(-85) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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[根を張る『櫻』を、どなたさまが愛してくれると謂うのですか。]
(152) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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[面と向かい合わせになった双方>>145を確認しただろうか。ふい、と視線を逸らした先には何もなく、これからどうするか思案する。
とりあえず花の戯れの間に蝶は不要。くるりと踵を返せば最後にひとつ。]
藤之助、気が向いたら地下に来い。 お色直しに時間掛かって遅刻してもいいからよ。
[選択の余地だけ与えて、蝶は主の元へと。 そしてこれは最後だと、廊下の板を踏みしめる。]
(153) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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‘Tis better to have loved and lost than never to have loved at all.
(一度も愛したことがないより、 愛して喪った方がどれほどしあわせか。)
(*45) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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[呪詛に軋んだのは、僕の心だったのでございます。]
(*46) 2014/09/18(Thu) 22時頃
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よろしくね。
[丁助の笑み>>149にこちらも笑みを返すが、少し硬かったかもしれない。些か緊張しているようだ。 昨晩はそんなことはなかったと思う。櫻子が相手であったからだろう。]
丁助さんは…身長は6フィートくらい? 僕より少し低いくらいだよね。
[白を纏った花の背格好を上から下まで眺め回して。 それでも櫻子よりかはよほど大きい。 丁助を手招きして自分の隣に座るように示すと、僕は話し始めた。]
少し恥ずかしいけれどね。 僕がこの館に来た理由というのを話すと、 女になる気持ちを識りたいからなんだ。
組み伏せられて、悦びを教えられる側の立場を。
[眉を下げて、少しも妖艶なところのない素朴な微笑みを隣の丁助に見せる。 昨日櫻子に見せたような妖しい笑みではなく、少年時代の面影を色濃く想起させるような幼い笑みを。]
(154) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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教えてくれる?
(155) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[面と向かい合わせ、とはいえど彼が此方を向いたかどうかは分からない
背を向けたままだったかもしれないし、対面していても視線は合わせてくれなかったやもしれぬ さらりと焦げ茶の髪が夜風に揺れる 今宵も蝶は舞うのだろうか。色鮮やかな花の上に だとすれば今宵この月を割れた鏡で蝶から覆い隠してしまったのかもしれない
明日には逢えなくなる月 友と呼んでもらえる資格ももう無くなる 下町の娼館に払い下げられる]
――朧
[小さく、友の名を呼ぶ その声はきっと不安と、哀愁に満ちていたろうか 下町の娼館はここほど甘くない 金を返せなければ薬漬けにしても、日に何度客をとらせてもいいとばかりに無体を強いるらしいと噂に聞いた ならば最後に彼に覚えていてもらえるなら綺麗な笑顔のままの自分で居たい 忘れてもらえるなら、酷く醜い藤のままで居たい]
(*47) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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/* へぐだぁ”ぁ”ざん…!!好き…だいて…!
(-86) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[だから、今から云うのは凄く身勝手な願いであるとわかっていた 栞の花言葉に込めた願いが本当のものであると、悟ってほしくなかった]
私の事は、忘れて下さい
[忘れないで。ずっと友として傍にいたかった]
――――月と藤とでは、住む世界が違ったんです。
[貴方の年期が明けるのを、共に祝いたかった]
貴方もそう、思うでしょう?
[お願いそう思うなんて云わないで]
(*48) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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……ごきげんよう、蝶様。 指導、と言われましても。 藤之助が何か失礼を?
[自分を呼び止めた声に恭しく礼を一つ。 藤之助に限ってそれは無いと頭の隅で考えながらも声かけを。 歩みを進めるよりも早く、蝶が己のもとへと藤の花を運んだか。 蝶に視線を、それから藤之助へと。 遠回しに理由を聞いてみたが、返事は貰えたかどうか。 残された言葉に更に困惑の色を強めると>>153、手にもっていたものを懐へと仕舞い花と向き合うことにしたのだった。]
(156) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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だから、私の事など、いなかったとお思い下さい。 根腐れする花など――最初からいなかったのですよ。
[囁き落としてくるりと踵を返す 彼に最後向けたのは、極上の笑みだった 踵を返した後、頬を伝い零れ落ちる雫は見ないふりをして]
では蝶が呼んでおりますので、これにて。
[さようなら、と泣きそうな色を帯びて小さく呟いた声は、彼の耳に届いたろうか]
(*49) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[蝶の声を背越しに聞く>>153 気が向けば地下へと誘う声音。少しだけ揺れる瞳でその声の主振りかえれば黒衣に包まれた背がそこにあった
ぺこりとお辞儀し、その気遣いに感謝する そして友と向き合った後>>156 ――二言三言、囁いた]
(157) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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/*ぷえー最後の落として去ろうとしたら丁度朧さんきてたー ごめんすれちがったぶええええ
(-87) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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/* 藤之助さんんんんんうううう…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )
うっ。うっ。 さびちい…かなちい…うぐぎぎ。
(-88) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[異国の単位は、何時かに読んだ本の知識をおぼろげに、頷き返す。>>154 些か、笑みに地上との差異を感じれば、横に座り軽く蝶に寄り添うように。]
女の気持ちを――?
[何故、と言葉に滲ませるも、何故、と単語にはしない。 言いたくない事を言わせないようにと、言葉の終わりを曖昧に暈し。]
恥ずかしい等と言う事は御座いません。 お教え致しましょう。
[腕を回し、無垢な表情の蝶を抱き寄せよう。
まるでこの場に似つかわしくない声色を奏でる唇に、そっと、甘く、唇で触れて。]
途中で止めて欲しい、こうして欲しいという事があれば、仰って下さい。
[と、念を押した。]
(158) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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――ああそれとも。 "また一緒に"向かわれますか?
[問う声は、震えていないと信じたい 着物の袖を握る手は、酷く冷たい]
(*50) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[花の綻ぶ微笑が記憶の縁に掛かり、体温求めて月を抱いた。
気付かぬ内に蕾をつけて、知らぬ間に花弁舞わせ、 散花を知らず、四季を巡らせ年輪刻む。
そんな生き方を己は知らない。
自身は紛れもなく外の住人、境界線の向こう側に立つ。 夜な夜な翅を休めるは、飢餓を癒す為。
人の心を食い荒らす夜蛾は、やはり、蝶と似て非なる。 されどまた、―――彼も花とは似て非なる、>>151*]
(159) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[ひらりと空気を揺らす手のひらに躊躇なくつま先を忍ばせる。>>142
間も無くして鼻を掠める男の匂い。 体躯に回る腕の力に頬を引き攣らせども口許の笑みはそのままに鼓膜を揺らす聲に耳を傾ける>>143
囁く色は、背に回る腕の力は、廊で書斎で視線交わした時とは別のもの。 抱かれながらも応えるよう蝶の翅へ伸ばそうとしていた指先は一度空を切り。 誘われるまま、格子の外を見やる。
そこには昨晩閨を共にした月下蝶と、寄り添うように傍にて香を漂わせる櫻の梢>>125>>126
乾いた咽喉は大した音もせずに喉仏を嚥下させ、その様子を双眸眇めて見やり]
…朽ちてしまった花より、瑞々しい櫻の蜜がお好きなのでしょう。
[掠れた声でやっと紡げば、寄り掛かるようにして体重をかけて一笑を送る。]
(160) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[渇きつつある目尻の先に顔を近付けられたとして避ける様子も見せない>>144 されども徐々に花と蝶の温が重なり合うことに眉間を寄せれば、歪む唇。歯を立てぬように引き結んでは視線を逸らす。
やがて幕を上げるだろう悪辣な遊びには先程まで視界に収めた蝶の姿を探すように追って、その片手の黒布が失せていることに気付く>>124]
──はは…。
[震える声は咽喉を揺らして唯々嗤う。 一通り肩を揺らし終えれば、そっと顔を上げて熾烈な瞳に鼻を鳴らす。]
……成り代わりたいのは貴方の方では? 蝶が今更蛹のように葉に成りすまし、隠蔽することに何の得があるのか、私には分かりません。
[からからと花弁揺らし花は心底愉快そうに滲んだ瞳を歪ませる。 されど蝶の願いはこの宴にて絶対。 やがては情人のように胸元へ指先を伸ばし、そっと囁く。]
…お慕い申しております。 …ペティンガー様。
[名を呼ぶ声は小さく直ぐに空気溶け込む。果たして蝶の耳に届いただろうか。]
(161) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[花主の部屋へと続く廊下は、今日に限って短い。憂鬱そうな灯りの道をくぐり、花主の元へと歩み寄れば。 今日の花は藤だと、しかし無理強いはするなと伝えただろう。 いつもよりも幾分か多い金を渡して。]
で、朱色のアレは今日どちら様が?
[昨日約束を交わした朱の花。 それを買い取ったのはどの蝶だと。 花主が口を割らなければ、「金は払った」と勝手に探しに行くだろう。]
約束破るのは、どうも……昔から嫌いなんだ。 一言入れて–––––––…
[言葉は皆まで続かなかった。 一言だけ。一言だけだと、言い聞かせるのは目の前の男に対してか、それとも己に対してか。
煩わしささえ感じて、金を投げるように寄越す。そうして、当てもなく地下へと降り立つ。*]
(162) 2014/09/18(Thu) 22時半頃
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[小さく、名を呼ばれる。 何処か気まずそうに、それでも確りと藤之助を正面に見据え瞳を覗き込むように見る。 黙って我が友の話を聞き進めていけば、段々と表情は暗くどこか苛立ちの色が混ざっていく。
事情は知らぬが、何かがあった事くらいはいくら鈍感な朧でも察することができた。 そのくらいの情報は、朧の手元にあったのだ。
それゆえの、苛立ち。]
藤之助。言いたい事はそれだけか?
[全てを話せとまでは勿論言わない。 だが突然、そんな事を言われてしまえば驚かない筈が無い。 何時もならば確りと言葉を選び発するが、選ぼうともせずに口を開く。 背を向けた藤の花に、問いかける。>>*49 女々しいものだと分かっていながらも僅かに声を荒げる。]
(*51) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 23時頃
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――お前を唯一無二の友だと思っていたのは、俺だけだったんだな。
[懐に仕舞った栞の花言葉の意味と真逆の言葉を吐く藤之助を、ただ真っ直ぐに見つめた。 それでもそのまま歩みを止めないようならば、静かにそれを見送るのみ。
一つの花に『月』如きが心を開いた結末がこれならば。]
(*52) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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[震え声も知らぬふりをしよう、泣きそうな声も自分の幻聴だと言い聞かせよう。 『最初から藤色の花などありはしなかった』と瞳を閉ざそう。
向けられた極上の笑みは、笑み、は……]
(*53) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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/* ふじおぼろ、せつないな
(-89) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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――……
[酷く強く、耳に、脳に浸透した「負の言葉」>>150 思わずぴたりとタオルに掛かる手は動きを止め、また息を吸うことさえ。
――朽ちると、ちいさくちいさく囁かれたその綴。 かの中庭の夏花のように、月光に照らしても生き返ることは無く …この花も、苗床を喪ったならば、その身を――綺麗な花弁を、ぼろぼろと零してしまうのだろうか。 其れはまるで、雫を垂らす人の様に。
されとて強い拒絶の裏、伺い見た花の顔は、「いつもの笑み」 雫の気など毛頭見せずに健気に咲く花。夜の櫻。 何処から見ても美しく、軈て散る花。刹那の夢。
ぱちり。ぱちり。 瞬きふたつ。牢に囚われた翅の代わりに狐色の睫が宙を跳ね。 枯れ朽ちるのならば水を遣ろうかと、開く唇は静かにこくりと腹へと下った。
どうせ今宵も、蝶は蜜をば吸う側、花を枯らす元なのだからと。]
(163) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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…籠は窮屈で仕方が無いけどね。
[花が何に想いを馳せ、何を抱えるのか。 上を向いては月が煌き、下を向いては土色が咲く。 唯只管それを繰り返す真の花の気持ちなどは到底分かり兼ねるけれど ――夢物語ならば、いつかは王子が迎えに来るのに。なんて。
そうしてゆうるり再度手を動かし始めると、今度は髪先へと締めに上がる。 水分を無くした髪は、先よりかは柔らかに成っただろうか。 片手をタオルから外して見れば、その髪に触れては直に撫で――
――その際視界の隅にて見えた光景、淡藤が毒蛾の翅に抱かれている>>143事を知ったならば。紺瑠璃を大きくさせては揺らしたことだろう。]
…の、…毒蝶…
[掠れる音色は、震える声は、誰の鼓膜を突ついただろうか。 自分が欲した銀月に、安安と触れる蝶に抱くは嫉妬か、はたまた別の感情か。 その銀月が此方を見た>>160事など、狭まった視界では目にも入らず、ただ乾いて行く脳内と喉を自覚し得ては唇を噛み。]
(164) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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……月は誰にでも優しいから。
[――それはまるで、幼子の対抗心を露わにしたもの。 睨む様にそちらを見詰めたならば、直ぐに逸らしては目前に揺蕩う蝶へと視線を落とし。 その射干玉の毛先から布がするりと抜けたならば、震えを抑えた声色で「出来たよ」と。…花に終わりを告げた。]
ねえ、キミ達って普段、何してるの。
[そうしてまたも紡がれるは、花の事。 空気を変えるかの様にまた、話題をすり替え。 その布団にごろりと寝転がったのならば、頬杖をついては丸窓を見上げて。また坐る花へと視線を移せば、ぽんぽんと先の通り自分の横を無言で叩く。]
キミはさあ、さっき中庭を手入れしてたみたいだけど。 …秋の花、なのかな。綺麗だけど、色彩が眩しかったよ。
[記憶を思い巡らしながら、視線を牢の床へと移し。 脳裏を彩る花々を思い出しながら、再び唄う]
(165) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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[言外に何故?との言葉を聞けば少し頬が染まる。>>158]
…秘密。
[僕の笑みは恥ずかしげなものになっていたろうか。微笑んで答えた。
回された腕の暖かさについ身体が魅き寄せられる。 金糸雀は唇に触れる温かさにぱちくりと無垢な瞳をぱちくりとさせて。]
は、はい…。
[口づけが落とされたのだと分かると胸の鼓動が速くなった。]
じゃあまずは、脱がせてくれませんか? 自分で脱ぐのは恥ずかしいので。
[昨晩のことを思い出しまずは最初のお強請りを。]
(166) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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[言いたいことはそれだけか?という言葉>>*51 違う、と咄嗟にでかかったものを飲み込んで 嗚呼振り向きたいのに泣きぬれた顔では振りむけない]
……――
[一瞬、最後の言葉>>*52に歩みは止まる でも覚えておいてほしいのは、こんな泣き顔じゃない
心を切り裂く言葉には背を向けて、振り返らずに歩もう 月を陰らす雲であってはならないと、唇を血が出るほど噛みしめて やがて曲がり角に差し掛かればがくり、と崩れ落ちて嗚咽を零す]
(*54) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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[存外軽い。>>160
彼を抱いた最初の感想は、そんな他愛無いものだった。 寄り添う彼は玲瓏とした月光が人の形を得たよう。
彼の双眸に映る睦まじい宵仲、花籠では極当たり前の光景。 しかし、揺れた瞳を見逃さず、白衣に包まれた背をあやす掌。]
枯花を抱かせていると俺の腕の中で言うかね。 ―――…良いさ、多少の気鬱は加糖よ。
その顔は嫌いじゃねぇ。
[移り変わる自重を支え、己の膝の上へと招き。 両の体躯は密着を成して、互いの鼓動が布地越しに接近。]
(167) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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……私、だって 貴方の事を唯一無二の友と……っ朧―――
[ぱたぱたと涙が転がり落ちる 藤の着物は、濡れにぞ濡れて 本当は其の背を、追いかけてほしかったなんて、言えない]
(*55) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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/* みんなくらいまっくす!!!!www
もうこれ今日がエピでいいんじゃないかとさえwww いや、僕まだやってないこと沢山ありますけどね!!ww
(-90) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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そう見えるかね、お前さんも捻くれたもんよ。
[彼の憂いを肌で知りながら、花の宿命に小さく鼻を鳴らした。もしも、月下に閃く蝶を知らなければ、これほどに傷付き、美しい顔貌を拝む事は終ぞなかっただろう。>>161
乾いた笑い声は、とても愉快に聞こえなかったが、咎める事はなく、そっと首筋に唇を押し当てた。 肌理を楽しみ、皮膚下に走る血管から鮮血を集めて穿つ刻印。]
………良い子だ。
[幽閉した衛星は、別の男の名を慕い、情を余所に明け渡す。 そうして幾度も切り売りしてきたのだろう心を抱いて、片手を閃かせると指先に携えるは細い帯。懐より取り出した幅の広い漆黒の一巻。]
なぁに、やがて、誰も分からなくなろうよ。 誰の手かも、誰の匂いかも、誰の唇かも。
―――解からなくなろうや。
[呪文のように唱えて、拡げた帯は彼の瞼の上へと掛かる。 視界を閉ざす黒は光を遮断し、視覚を奪う本日の趣向。 ――――――彼を一層深い夜の闇へと誘うように。]
(168) 2014/09/18(Thu) 23時頃
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/* 右ってどうやるのだっけ(頭真っ白
(-91) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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[友と別れた後白の着物に袖通し、白梅の香りに身を包めばすっくと立ち上がり]
……。
[鏡台をひと撫ですれば地下へと降り立つだろう 砕け散った鏡でも、一夜の慰めにはなれるだろうと 地下へと降り立てばさて銀の蝶はいたか、どうか 遅くに来たから、もしかしたら他の花を探して移ろい歩いているかもしれないが
そっと、地下の扉を開いた]
(169) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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/* 目隠しプレイwwwww流石っすヘクターさん!
(-92) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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[秘密、と頬を染める蝶。>>166 己より綻ぶ花に似た彼の纏う愛らしさに、瞳を細め。
薄く重ねただけの行為に動揺する様子がまた、]
……可愛らしい。
[悪意なく感じたままに呟き一つ。 強請られるまま、彼の上着に手をかけて、肌を曝け出していく。
白い首筋、悪戯に口付けてみたならば、動揺は更に大きくなるのだろうか。]
(170) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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―回想・廊下―
失礼以前に、客の前に顔色真っ青の花を出す奴があるか。 お前の監督不行き届きだろォ。
[何か失礼でも、と問う朧>>156にはあっけらかんとした様子で文句を垂れる。]
何があったかは興味はねェが、色艶出してからこっちに寄越せ。 ……別の艶が欲しけりゃお前も来い、な。
[離れる前に、綺麗に結われた髪のたばのおかげで露わになった額を手の甲で叩く。 お辞儀には気付いて気付かぬ振り。>>157 そうして、男は花主の元へと*]
(171) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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/* しーしゃさんくるのかなー くるのかな?
(-93) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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[そんな笑い方をするのはやめろ、と。 肩を掴み止められれば、どれ程良かったか。
一度歩みは止まったが>>*54振り返る事も無く、音も無く去っていく背を見送って。 崩れ落ち泣き濡れている事など知る由も無く。
もしも俺が『蝶』ならば。 もしも、俺が友となる事が無かったのなら。
藤之助にあんな顔をさせずに済んだのではと、ズキリと痛む胸を抑えながら逃げるように逆方向へと歩きだした。
宵闇が裂け、朝日が昇り、事の次第を知れば。 ………生涯藤色の花を忘れる事は無いのだろう、忘れられないのだろう*]
(*56) 2014/09/18(Thu) 23時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/18(Thu) 23時半頃
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―回想・廊下―
…お言葉ですがシーシャ様、藤之助は立派な一輪の花。 そして何より、俺はこいつの兄ではありませぬ。
[監督責任は無いと暗に異議申し立てをしてから、一つためいき。 心当たりが無い事はないが、まさかここまで顔色に出ているとは。]
……畏まりました、もしも俺も必要なようならば参りましょう。 少々お待たせしてしまうやもしれませぬが、ご勘弁を、!?
[恐らくそれ程強い力ではないのだろうが、一瞬何をされたか分からぬまま呆ける。 そして、額に手をあて一瞬不満そうな顔を露わにするが既に足先は花主の元へと向いていた蝶は、 気が付くことは無かったのだろう。>>171]
/* という、ボツを埋めうめ。
(-94) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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[地下に降り立った蝶は、彼方此方で始まる夜の空気>>168>>170に身を窶しながら空っぽの牢を探していた。
その中に昨晩口約束を交わした朱色が視界にはいれば、「一言」と念じて、息を、止める。 その時は、視線だけ向けて、何も語る事は無かった。すぅ、と静かに地下の奥へと進む。 そうすれば、いずれどの蝶花とも近くない籠の中を陣取って。
藤の花>>169の訪れを、煙に乗せて待った。]
こっちだ、藤色。
[姿が見えれば、手招き手招き花を誘った。 布団の上に鎮座した姿勢のまま大手を広げて花を迎える。その意図を藤の花が察するかは定かではないが。]
(172) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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[背に回る手のひらの圧は依然として戯れるようなもの。 瞳を覗き込めば鏡のように映る蝶の貌。>>167
揺らぎはそのままに導かれた先に腰を下ろせば、泡沫の夢が薄っすらと浮かび上がる。]
……お嫌なら、添え木でもして下されば良いのです。
[曲がった唇のまま捻くれ者は言葉を紡げば咎める代わりに刻まれる印。 赤い花の形を模した痕に唾液嚥下し、体躯を拘束する枷が音を立てて蝶の元へと落ちていく。]
(173) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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……ッ、
[耳元掠める聲は背筋に冷たい水滴を一筋垂らす>>168 貌を、指先を視線で追いつつも視界の月が眩むのは一瞬。 閉ざされた世界の中、口角を上げて花は綻ぶ。]
……趣味が悪い。
[恨めしいような言葉投げかけては、知らぬ男の胸元に寄りかかり、結局は小さく唇に歯を立てつつ。]
………触れて下さい、早く。
[周りから聞こえる囁きが満ちる牢の中で、甘ったるい声色を作っては強請った。]
(174) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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[拒絶の声に、一度指先が止まるのが判りました>>163 切り離されてしまったかのような、僕と彼のいる房の中で 呼吸を止めた音さえもが、はっきりと耳へ届いたのです。
幾許か、同じく呼吸を止めました。
吐き出しそうになる呪詛は、仄紅い焔にくべて燃やしてしまいましょう。 軋む音など耳を塞ぎましょう、眸を逸らしましょう。 籠の『外』にて生きるを知らない櫻の『花』は 人様の涙のように花弁零すこともありません。
零れ落ちるのは、穏やかな笑み。
瞬きの音が聞こえるようでもありました。 唇が動きかける気配がいたしました。 けれども何も変わることなく 止めていた呼吸を元に戻したのでございます。]
(175) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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『外』を知らなければ、狭くなどありませんよ。
[『蝶』が何に翅を休め、何を見詰めるのか。 上を向いては陽が照らし、下を向いては土色を踏む。 唯只管それの中に生きる『蝶』の事など到底判りかねるのですが ──夢物語ならば、いずれはお姫さまに出会えるのでしょう、なんて。
再び動き出す指先が毛先へと向かい やがてその射干玉が直に触れられる頃に落ちる、責苦。]
……───意地の悪い、御方です。
[掠れもせず、震えもしない声が、鼓膜を突いて返したでしょう。 微笑み絶やすことはなく。 ただ少しだけ、眉尻が下がってしまったのは 続いた彼のお言葉と、彼の心中を思ったからにでございます。]
(176) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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……はい、そうですね。
[誰にでも優しいというそのお言葉を>>165 否定などはいたしませんでした。 露にされた対抗心を、肯きでそっと包んで差し上げたのでございます。
やがて聞こえました声は、随分と抑えられたものでございました。 寝転がり窓を見上げ、やがては布団のお隣を示されます。
変わる話題は、調べの転。
ならば、悲しく苦しい唄はお仕舞いにいたしましょう。 此処は夢を見るための牢。 甘い蜜を差し上げることが、『花(ぼく)』の『しあわせ』。
招かれるお隣へと転び寝て、櫻香る身をお傍に寄せました。 擦り寄るは甘く、しかして幼さを残します。]
(177) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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『花』によりけりですよ。
朧さんは美味しいお茶を淹れて下さったりしますし。 藤之助さんは、琴を爪弾かれたりいたします。
僕は、中庭を任せて頂いたり。 『花』のお世話をすることもございます。
[紡ぐ音はそれこそ、この牢獄には似合わぬ程の朗らかさだったでしょう。 楽しそうに、鈴鳴るような声が優しく響きます。]
ええ、そろそろ秋になりますから。 本当は植えたい苗があったのですが 貴重なものらしく、手には入りませんでした。
ちょこれいとの匂いがする、秋櫻があるんだそうです。
[花を褒められ『花』は綻びます。 眩しき色彩、その中の大半を埋める『秋』色。 植える僕には自覚など、一片も無いのでありました。]
(178) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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可愛らしい、ですか? なんだかこそばゆい言葉だね…
[けれどもかけられた言葉>>170を否定することなく、僕は喜びを露わに染まった頬を緩める。
首筋に落とされた接吻すらこそばゆくて僕はくすくすと笑みを漏らした。]
ふふっ。なんだか温かい。
[漏らす笑みに曝け出された色素すら薄い胸が揺れた。余分なものの何もついてない胸板は、呼気も吸気も、胸の高鳴りも何も隠し通すことができなかったろう。]
(179) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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[手を招き誘う銀の蝶>>172 どの籠にも近くないその場所で、ゆるりと煙が細くたな引いている]
お待たせして申し訳ありません、シーシャ様。
[大手を広げて迎えたその意図は何だろうか。 悩むも何時もの様に、と笑みを湛えて真向かいに座り、そっと彼の頬と胸へと手を伸ばす その手は夕刻の冷たさより多少温かかったろうか
そのまま抱きついたり、しな垂れるのも考えたものの、その煙の香に少しばかり心惹かれ、無意識に指が触れようとするは彼の唇]
(180) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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/* 【悲報】あと二時間
(-95) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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ふふ。 可愛らしいは、女の喜ぶ言葉、でしょう?
喜ばせたくて言おうと思った物ではありませんが…… 今は、貴方に相応しい。
[白い肌へと唇を寄せて、小さく舐める。 痕をつけぬよう吸い付くことはしない。
上着を全て剥ぎ取ってしまえば、鼓動響かす胸へも、口付け一つ。]
温かいと、触れているという実感が強くなりますね。 ……下も、脱がせて仕舞っても宜しいでしょうか。
[心音は緊張の証か、其れとも。 蝶へと問いつつ、考え巡らせ。
牢の前に気配があれば其方へと視線は向くも。>>172 何も告げられなければ、此方が勝手に手を伸ばすことは、当然のように無い。 あってはならない。]
(181) 2014/09/19(Fri) 00時頃
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[今夜も男は濁る煙の中に居た。 ゆうらゆうら、揺り椅子に揺られては蝶の訪れを待つ。
仲良く手を繋ぐ蝶花が来た時には 下卑た視線をべたべたと貼り付けた。
悪辣な蛾が飛んでくれば 咎めもせず口角を上げるのみ。
覇気のない蝶が弱々しく来れば 濁る煙を吹きかけてわざとらしく謝り。
今宵耳打ちした蝶がやって来ては 可笑しくも昨夜の花の行方を問うものだから。]
(182) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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喜んじゃあいけない? 丁助さんからの言葉なら結構嬉しいのだけれど。
[それが褒め言葉の意図を持った言葉なら誰に言われても嬉しい癖に、そんなことを口走る。
湿った感触には小さく息を吐いて。「貴方に相応しい」という言葉>>181を堪能して笑む。赤い花の静かな言葉は沁み込むようだ。]
うん、下もお願い。あんまりまじまじとは…
[それとも見られた方が愉しいだろうかと言葉尻を濁す。]
ねえ、早く。
[続く言葉をはっきりとはさせず、続きをせがむ金糸雀の啼き声。]
(183) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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おうや、おうや。 あの花がお気に召したのかい?
地下に向かえばわかることだけど、教えてあげるよ。
“キミ以外の誰か”が買っていったとね。
[男は金を机に積み上げたまま、にっこりと嗤っていた。]
(184) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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/* またヴェスパさんを割ってしまった。
(-96) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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[臍を曲げてしまった面持ちと皮肉は悪くない。>>173 幼子のような素直さを、長々と鑑賞していたかったが、今宵の余興に天秤は傾いて、彼の視界を黒で塗り潰す。
閉ざすための漆黒も、彼にとっては夜の色ではなく、 五指を隠す色なのかもしれないが。
捺した鬱血の色が白皙に艶やかに映え。 戯れの口付けは一度に終わらず、二度三度。 軽やかな音を態と混ぜ込み、鋭利になった聴覚すらも刺激。
膝に抱えた腰を探る指は立て圧掛け、 彼の体温に懐きながら、脇腹に繊維の一条が刻まれていく。]
―――これは、
[そうして、喜色を孕んだ声が牢に響かせ。 悪質なる低音は、彼に屈折を科す。]
(185) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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彼の指先。
[武骨なばかりの指は、典雅な掌とは違う。 視界を奪っても、触覚に否定させ、意識へ雑を介入させる。 忘れえぬ、真新しい夜の記憶と言う雑を。
体温は白布の袷に進入果たし、胸の尖りを掌底で轢いた。 じとりと染みる温度にも雲泥の差。夜蛾と蝶の差。>>174
更にと、指腹を躍らせ詰る乳嘴。 暗闇の向こう側に彼が何を見るかなど知りもせず、気にもせず。 空の左手は艶声に唆される風を装い、裾内へと潜入。 丸い臀部の柔さを確かめ、尻朶を掴むと、「声を」と命じた。]
……ほら、啼けよ。 鳴いて、泣いて、声も嗄れたら―――許してやらぁ。
[傲慢な声に合わせ、揺ら、と彼の股座に通した逞しい腿が前後。 縋るしか出来ぬ憐れな花を、今宵も悪趣味が染めていく。]
(186) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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[花の身>>180を自分に預けてくれると思いきや、そそと真正面に座って頬へ、胸へと手が充てがわれる。人肌が滑る感触。 飛び込んで来やしないかと期待したのは本の束の間だった為に、これもまた良しと思って苦笑いをすることにする。
歪んだ口元に触れる指先を、強請りの仕草だと決め付けて。 煙草を掌の中で潰すと、代わりのように相手の指先を口に含んだ。 軽やかなリップ音が小さく響く。]
欲しいモンがあるなら口で言え。 お前はどうも……言葉足らずだ。 昨日も、今日も、"お前の"言葉にできないまま落ち込んでたんじゃねェのかよ。
[辛気臭ェったらねェわ。
最後に呟く。それは先程、目当ての花>>181と視線があって思わず逸らした自分に跳ね返ってきて。刹那の失笑。
再び笑みを浮かべた頃には、相手が何事か反論しようとしたとしても、その唇に強引に舌を割り込んで。煙の余韻漂う舌先で相手の舌を誘っただろう。 反論してみろ、とでも言うように、笑ながら。]
(187) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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喜んで頂けるのでしたら、そうして頂けるとありがたくはありますが。
[くすりと微かに声を出して笑うと、早く、と急かすその先へと。]
失礼致します。
[脱がし易くなるように、白い布地へ蝶を転がして。
露になる下肢は、少しだけ眺めようか。 けれど恥ずかしそうな様子に、直ぐに軽く握り込む。]
一度、出してしまいましょうか。
[彼を組み敷けば、花の衣は足元から乱れ始めるも、それは気にせず。
なぞるか、扱くか、先を弄るか。 反応を見ながら指先を遊ばせていくことだろう*]
(188) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 00時半頃
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/* ……うん?俺宛?俺地下行かないよ……?
(-97) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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/* 花たちへの愛を製作中。
(-98) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 00時半頃
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[昔々のお話。 朧と言う名の花が一つ花籠に加えられました。 手を引かれやって来たのは9つの年の頃、花主へと手渡したのはその子の父親でした。 酒浸りの女浸りの毎日に嫌気がさし、母親は我が子を置き去りにしてゆき、 そしてとうとう、その日に暮らすための金さえも確保できなくなったのだそうです。 暮らしに困らない程度の金を手に、息子の姿を振り返ること無く花籠を去っていったのでした。 残ったのは親に捨てられた子供らしくない幼子と花主。 『朧』という名を幼子に与えたのは花主だったか、様々な知識を分け与えてくれた花だったかは覚えておりません。
外の世界を望まなくなったのは、はてさていつ頃の話でしょうか。 花としての心得、話術、知識を充分に蓄えた頃には、既に花弁が開き始めていたのは確かです。 そして幾つもの季節が通りすぎ、いつの間にやら完全に根を張り花を育てる手伝いをするようになっていたのです 。 めでたし、めでたし?]
(*57) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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/* あ、ありがてぇ… 今回全然周りのロルと設定拾えてなくて▼シーシャアッ吊られるんだった。
「もっとこうしたい」という気持ちが先立つばかりで実にならないうえにわかりづらい行動ばかりで申し訳ない
(-99) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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/* どうしたんだい朧、誤爆かというほどかわいらしいが>>*57
(-100) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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[苦笑いを罅割れた鏡面は映す リップ音が牢の中に響けば其の唇に尚も、指を這わして]
……欲しいモノ、ですか
[銀蝶の言葉に黒の瞳が揺れる。彼の言うとおりだった。言いたい事を全て呑み込み、結局出来るのは鏡の破片で傷つけるだけ 辛気臭いという言葉には此方も苦笑を。何だか自分達は鏡のように似ているな、なんて考えながら
欲しいモノは何かと尋ねる言葉と共に唇拓くは煙の香りと温かな舌 ならばとその熱絡めとり、歯列をなぞった後一度唇離して]
私の言葉をお聞きになりたいのですか? それは鏡の破片が擦れるくらいに醜悪なものであるかも知れませんのに。 でもそうですね、もし欲しいモノがあるとすれば――
その煙に酔わせて下さいますか?
[そう、告げて再び唇合わせようかと]
(189) 2014/09/19(Fri) 00時半頃
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[布団の上へ転がされ衣服を取り払われると、やはりどうしても恥ずかしさを覚え金の睫を伏せる。 けれども視線だけで身体の温度がじわりと上がるようなこの感覚はどこか楽しく。その微笑みは口許に残ったまま。]
んっ…。
[握り込まれる感覚に眦を眇める。]
はあ…。
[期待を吐息に滲ませて微笑の絶えない僕の表情は、幾ばくかの幼さを保ったまま艶を帯びつつあったかもしれない。
蝶を組み敷いた花を見上げ、視線で強請る。 悦びを齎してと。]
(190) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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[目元を覆う布地の感触。眸は開いたままであるというのにいつまでも明らむことのない腕の中で、潜むように息を吐く。
首筋にあたるはちくりとした無精髭の感覚>>185 似ても似つかぬ感覚を与えつつ、黒蝶を思い出させるような触れ合いに鉄錆の唇を引き結び声を噛み砕く。]
──ど、こが。
[直に触れる指先は、昨晩身体を掠めた硬い革手袋とは異なった温かみのある掌。>>186 だというのにそれを黒蝶の翅だと喩える唇に咽を震わせた。
それがその蝶の目的であることに気付かず、まだ殆ど芯のない柔らかな胸先を弾かれれば指先を走る感覚に、息を詰まらせる。
追い打ちをかけるように指先を蠢かし、執拗に与えられる毒には熱を孕んだ息が一つ漏れて。]
──……っ!
[吐息の狭間にまろびでた声に、それが色のあるものだと自覚すれば頬に血が溜まり赤く色付いていく。]
(191) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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ち、ッが…ぅ
[しな垂れるように身を寄せていた胸元を押し退けるように力を添える。
視界が閉ざされたことにより、鼓動鳴らすその音が香る匂いが全て昨晩の記憶を揺らしては、朧気なものへと塗り潰していく、そんな錯覚を視界に覚えれば]
ぃ、や…っ、だ…
[言葉とは裏腹に布擦れの音と共に腰に響く毒牙に打ち震える身体は弱々しく、塗り潰される視界により深く黒を刻みつけた。]
(192) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 01時頃
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[自分の笑みが跳ね返ったような苦笑を浮かべる相手。更に苦笑する他どうしろというのか。 生温い唇が離れたのなら、は、と息だけ吐き捨てる。]
擦れた鏡なら自分の姿を見ずに済んで助からァ。
[鏡に映る自身の姿以上に醜いものなどありはしないのだから。]
……………『物好きめ』
[放った言葉は相手へ、花に水を遣る振りをする自身へ。
近づく唇に軽く口付けを落とすと、藤の肩を抱き寄せて布団へと雪崩れ込む。上に跨り、有無を言わせず深い、深い、抉るように唇を交わして。
行為に溺れたいという気持ちだけの為に、性急に事を急ぐ手は白梅香る衣類の隙間に。 細く不健康に白い指で藤の肌を暴き始める。]
(193) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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ー回想・そして今ー [幼い頃の自分は、とかく元気だったという 雪山の麓に生まれた自分は、他の兄弟姉妹と同じく白い肌と黒い髪をしていた。しかし冬が厳しい場所で暮らして居れば、金子も食べ物も足りなくなるのは世の常……親はいくばくかの小金と引き換えに、子の一人を売り渡した
売り渡す際に藤色の髪留めで子の髪をひとつに束ねた母親は、子供にこう告げた]
――鏡でありなさい。人の心を映す鏡 そうすれば傷つくことも何もない――
[子供はその言葉を覚えていた 花主に連れられ雪の峠を越えて花籠に来た時も。その時結んでいた髪留めの色から藤と呼ばれるようになった時にも鏡であり続けた。客の、先輩花の、花主の。望む鏡花であり続けた
そんな鏡の面が細波揺らめく様になったのはいつ頃だろうか それは初めての友ができた時からだと思い至る 月の様に美しい横顔、月光の様に柔らかく笑む姿がまこと麗しい人。どこか人づきあいが不器用そうに見えるが後輩の花にも親切で優しい人 その先輩花に懐き、心開いて。いつの間にか互いに友と呼ぶようになっていた。それが幸せだった]
(*58) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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[いつか年期が明けたら自分の故郷を見てみないか?なんて尋ねたこともあったろうか。雪山にかかる月が、それは見事に輝いているのだと
そういえば、母はあの言葉の――鏡の様であれという言葉の後、何かを云っていた ああそれは何だったっけ
今宵の客は煙草の煙が薫る蝶。自分の花としての最後の客 明日には下町の陰間として払い下げられる身。銀蝶の揶揄には苦笑しか零せない。何せ最後の最後まで自分の心の声は、友に言えなかったのだから]
――鏡でありなさい。人の心を映す鏡 そうすれば傷つくことも何もない――でもね
[月の光が地下牢に届く 今宵朧月は見えるだろうか。無意識に虚空に手を伸ばす 月を欲しがり泣く子供ではない。そんな無邪気な季節は過ぎ去った そんな折、別れ際に聞いた母の声が蘇る]
でもね――自分の心に嘘をつけば 嘘で割れた鏡の破片は相手も自分も傷つけるのよ――
[思い出した時には、既に――遅かった*]
(*59) 2014/09/19(Fri) 01時頃
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/* >>*59なにそのお母様素敵…!!!!!
みんな美しいなぁ、いいなぁ。 悲しいものってとても美しくてすばらしい!な!
……しかし悲しい(´;ω;)ウッ
(-101) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[緩やかに尖ったこころを花に肯定、包まれたのならば>>177 その尖りも少しは落ち着いただろうか。
ごろりと横に転がる花から漂うのは、微な櫻の香。 鼻をついたその香に目蓋を休め、その蝶頭に春先の桜を辿らせながら それでも夜咲く櫻には叶わないだろうと、ちいさく吐息を洩らした。
擦り寄る躯は如何にして受け容れようか。 まるで幼子だと先の自分を棚に上げ、乾いた髪を一撫で。 その髪飾りを指で摘まんだならば、世辞のひとつでも投げただろうか。]
(194) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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琴…嗚呼、ここに初めて来た時、ちいさくその音を聴いた気がする。
[――それに乗る、まるで溶けて消えそうな歌も。
軽やかな琴の音に乗った愁いを帯びた柔らかな聲。 琴の音もまた、夕闇に生えて綺麗なものであったと。
そうしてころころと隣から鳴る鈴の音に、心地良さそうに目尻を緩めては目蓋の裏にて視線を当てる。 宴の間に響く嬌声など弾いてくれそうなその鈴の音。 ころころ。ころころ。 先の悲しい話とは変わった音に、暫し安堵さえ心持に。]
(195) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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私は鏡――その鏡面に映しだすのは貴方の心も身体も 物好きな鏡に一夜の酔いを与えて下さいませぬか? 望みは、それだけ。
[鏡に向かって、自分自身を揶揄する様な口調でそう告げる銀の蝶>>193その瞳を凪いだ瞳で覗きこめばそこに居たのは何だったろうか
布団になだれ込み、抉る様に探る様に深く何度も口角変えて口付けられればくぐもった声を出す 溺れたいと願う様な性急な手に、それは自分も同じとばかりに暴く男の背に腕を回す
中を傷つけぬための香油すら要らぬとばかりに蝶の耳元で囁くは迅く、と 告げる声音は色を帯び、言葉の後にそっと耳朶を食んだ]
(196) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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おぼろサン、っていうのは分からないなァ… お茶、美味しいんだ? ならその琴の人と共にすれば、良いひと時を過ごせるんだろうね。
部屋に飾る花はキミが生けてさ。
[空気に乗せる言葉はただ夢言葉。ふよふよと甘泥な蜜に脚を付け、微温湯にこころをふやけさせる。 ――そこまで花を揃えるのは、大変そうではあるけど。 蝶方の聲を思い出すと、咽を鳴らす。
軈て続けられた唄には釣られるようにはにかみ笑い。 蝶はその翅を花頭に当てて、またもや手を滑らせた。]
チョコレート…?
[そうして手に入らなかったと悔やまれた庭花の事を、なにとか頭に埋まる知識で探しては見るけれど。花のことに疎い自分は到底分かるはずもなく。 「お腹が減りそうだね」――なんて。 そんな浪漫の欠片も無い事を、花へと告げ。
長閑な夜は、緩に過ぎて行く。*]
(197) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[煙草の香りはいつも彼から薫る刻み煙草のモノとは違うが一時溺れ忘れ去るには十分な刹那の香り
黒衣の背越しに見上げる月 せめて雲に隠れぬ様にと、懇願するように見つめるも――やがてそれは雲に隠れて見えなくなって
一筋、涙が零れ落ちた]
(*60) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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何処が? 翅があって、花を買い、朝と共に消える。
―――…何処が違うってんだ、同じだろう。 お前の身体を過ぎていった、万人と皆同じよ。
[反芻する言葉は刃で返した。>>191 彼が苦悶に声を震わせるたび、男の笑みは深くなる。 見知らぬ男の方が体温高いという事実、肌に迫るという現実。 革越しの掌より、余程近いと言う、悲運。
彼の肌を愛でる度、心ごと抉るような言葉を吐く暴挙。 何一つ己と誰かが重ならずとも、素直な彼はきっと思い出す。 夜の向こうに揺らめく、夜蛾でない蝶の影を。
その様に、ちりりと蟀谷が焦げ付き、男は酷く興奮した。]
(198) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[熟れた身体を有するのに、彼の心は気高く真情を護ろうとする。 己の甘言から、たった一つ、庇おうとするのは、 花の勤めではなく、月の気紛れでなく、人の心なのだろう。
乾いた唇を舐めて濡らすと、ささやかな抵抗を封じるように、 手首に手を掛け、艶に誘われる侭、牀榻へと押し倒した。>>192 ギシ、と鳴る木製の悲鳴が、静かな牢に零れ落ちる。]
何が違う。お前さんは花よ、花。 好きよう買われ、夜を明かせば放られる花よ。
[笑う口元は彼から伺えまい。 彼の頭上に纏めて捕まえた両手に加圧を掛け、 拒絶を―――、耳を塞ぐ事すら許さない。]
(199) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[視界を奪い、自由を奪い、金子で購った月。 偽りの優しさと持ち前の毒で彼の心を暴いた後は、 まるで強姦染みた所作に切り替える。]
勘違いするんじゃねぇぞ、
[怯懦めいた色は、己の鼓膜を喜ばせ、また一時に慰撫を覚る。 泣きそうな声を撒き散らす彼に、熱くなる身体を自覚し、 とうとう、裾を払い、白い足を覗かせると開脚を強い。]
―――――お前さんじゃあ、花籠は壊せない。
[視界閉ざす帯ひとつ解けぬ無力を詰り、 男は密やかに咲いた淡月色を、灼けた楔で貫いた。*]
(200) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[転びて身を寄せ、髪を撫でる手に擽ったそうに笑いました>>195 摘まれる髪飾りの色は白。 何色にも染まり、しかして何色をも染めてしまう色でございます。 櫻の香は少しなりとも、彼を癒すことが出来たでしょうか。 見えた尖りも形を潜め、瞼も休まれているようです。
僕はそっと、ペティンガーの背中へと手を回しました。 細い指先は、水面揺らす金の魚と戯れる手ではございませんが
とん、とん、とん。
緩やかに、その背を撫でていたのでございます。]
(201) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[僕の唄は、愁いを帯びることもなく。 今ここにあるのは、宴に響く艶やかな音ばかりでしょうが。 それでも僕は唄いましょう。 翅を休めた蝶が、癒し、満たされ眠るまで。]
我侭な御方ですね? お茶にお琴にお花だなんて。
[いいのです、眸を背けて。 いいのです、何も聞かなくて。 撫でてくださる手に、僕は緩やかに微笑みました。]
ええ、ちょこれーと。 甘いものの中でも一番好きで。
[他愛もなく、記憶にも残らないような、そんな『夢物語』を唄いましょう。 微温湯のような、甘くて柔らかな声と温度で。 「食べちゃいけませんよ」───なんて。 話す頃には眠っていてくれたらと背を撫で続けたのでございます*]
(202) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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[見せる事の出来ない自身の背中が映っていただろう。それは、酷く、醜く。
深く接した所からくぐもった声>>196が漏れれば、もっと出せと舌を相手の舌に塗り込めて催促する。
呼応して背中に回る腕。眉を顰めて瞳に熱を灯す。 下半身へと伸びた手は、前戯も労わりも忘れてまだ慣らしてもいない小さな窄まりへと伸びる。疾くと、耳朶を刺激する感触が伝われば、その通りにズブズブと指を埋め込んだ。 中で二本指をバラバラに動かす。 血が出ても、泣いても、止まる事は無いだろう。 恐らくそれは、鏡に映った自身を見ながらの行為。]
痛かったら、泣いてもいい。
[唇から離れたくちから耳元で囁く声は、相反して優しく響いただろう。]
(203) 2014/09/19(Fri) 01時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 02時頃
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―牢を出た後―
[行為を済ませた後の倦怠感を引き摺りながら時計を見る。もうすぐ夜の盛りだ。 これを過ぎれば、後は。
考えるよりも先に向かっていたのは自力で見つけた花と蝶>>188>>190の元。
蝶であろう端麗な青年を組敷く様子はまるで]
よォ、邪魔するぜ。"蝶"。
[行為の最中であっただろうか。それとも事後のことであろうか。
どちらにせよ、返事を聞く前に蝶を組み敷く丁に歩み寄り、痛い程の力で顔だけ此方に向かせただろう。]
四日後に答えを聞くと言ったな。 –––––––やめだ。
今、嘘でもいい。 あの金で、いつか男を買うと……言え。
(204) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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[それは、花という立場で多くの男を相手にする丁への揶揄であり、同時に、これから地に落ちる己に対しての…ほんの少しの救いであり。
言葉を聞いたのなら、何とも言えない笑みを浮かべて何事も言わぬまま檻を後にするだろう。
組み敷かれた蝶には、心にも思っていない軽い謝罪と数枚の金を放り投げて。*]
(205) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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[蛾に毒された月を、男は果たしてどう取るだろうか――
櫻と話すその横、近くの牢。 冷たい籠の中にて咲く月は毒に侵され犯されて。 月の口から紡がれる言葉はどんなものか、気にはなるけれど耳は届かず。
先の蝶声にて囁かれた挑発>>=10には、思わずに大きく顔を瑜伽め口先から厭味に似た負けず口を、「――月は誰にでも優しい」と、優美な銀月を想って只々口先を切る。
そう。花は誰にでも蜜を遣る。 されとて月も、拒む術無く誰彼を照らす。
ただ其の事実を櫻の唄を通して解ったならば――胸に燻らせる思いは、そう。怒りなどでは無い。妬みなどでも到底無い。 ただ銀月を手中に収め切れずに居た自分への恥と、――僅かな寂寥。]
…明日は蛾でも、愛でてみようかな。
[ぺろり。口端に舌が這った。*]
(=12) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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/* シーシャさんの闇落ち…!(ガタガタガタッ)
(-102) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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[どれ程自分を偽ろうと真似事したところで脳裏にこびり付いた月の気配は失せることはない。
虚飾は劔にて散り払われ、呆気なく地に伏していく。 思い描けと名を囀れと望む癖に暴く指は唇は声は似てもにつかない他人のもの。>>198
他人にその影を重ねる虚しさ。 名を呼び請うたところで姿を見られぬ現実。
叩きつけられた言葉はゆっくりと左胸に暗雲を移し、澱ませた。
心は氷水をかぶったように冷ややかなものだというのに。与えられる甘いまやかしに呼吸は熱を帯び始める。>>199
廊の時と同じくして、捉えられた腕と背に走る痛みに咽喉を突っ返させれば、加わる手の圧。そこに優しさなど感じず、己の身に起きるであろう遠くない未来に。]
──…た、…け
ピィン、と。 いつか聞いた雅楽の音と共に張り詰められた琴線が、ぷつりと。 途切れた音を揺すられるまま、聞いた*]
(206) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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/* なんか今、唐突にヘクターの真情を理解した。 トレイルさん凄い。トレイルさんマジ凄い。
やっぱり自分は少女漫画陣営なのだ…(確信)
(-103) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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可愛い、可愛い吾が子達。 今宵も大層疲れただろう。
部屋でゆっくりと休むがいい。
[男は今日も地下牢へとやって来ては、吹雪を降らせて花々を見下ろす。 優しげな面持ちで、或いは非道な笑みで。 一輪、一輪、狂気を含んだ声が撫で付けた。]
(*61) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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丁よ。 お前は屈折していて可愛らしい。
吾が子に相応しき、素直な焔花。
(*62) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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亀よ。 お前は夢見がちで悩ましい。
銀月映す、儚き水面花。
(*63) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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―夜明け近く・館前―
[残り数本になった煙草に火を灯しながら、夢の終わりを告げる鐘の下を潜る。 ふぅ、と吐き出した煙の向こう側にいたのは豪奢で四角い、人を運ぶ箱。その傍らには厳つい背格好をした男がチラホラ。
此れで夢は終いらしい。 蝶は最後まで蝶らしく飛ぶ事は出来ないまま地に落ちる。]
お迎えご苦労さァん。
[あっけらかんとして述べた言葉はまぁるい煙と共に宙に消えた。
車に乗る少し前。 館を見上げる。
蝶は土に還って花になるが、花が蝶になるには如何するか。浮かんだのはそんな疑問。 しかし、彼奴は蒲公英である。綿毛を飛ばしてふわふわと、其処彼処に根差して手当たり次第に種を飛ばす。 –––––願わくば、その黄色の花が此処まで届くよう。*]
(207) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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櫻よ。 お前は頑なでいて微笑ましい。
散るを知らぬ、咲かない櫻花。
(*64) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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――いいえ。泣きはしませぬよ。
[耳元で優しく響く貴方の声にこそ、泣きそうにはなるけれどと彼の囁く声にそう応える>>203 むしろ壊れる位に溺れさせてほしいと背に回した腕に力を込めた ふわりと薫る煙草の香り。それがつかの間、何もかも忘れさせて与えられる熱に揺蕩わせてくれるとばかりに
前戯など要らないと、はやくその熱さをと藤の花が花房震わせ冀う 鏡が映すは銀の蝶。その悲哀も奥に隠された優しさも何もかもと]
泣きたいのなら、貴方様こそ泣いて宜しいのですよ。シーシャ様。
[彼にそう告げれば口付け1つ やがて分け入ってきた灼熱に嬌声洩らし、煙の香りとその熱さに溺れたろう 夜は、更けてゆく――*]
(208) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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朧よ。 お前は動じぬ姿が誇らしい。
陰る貌こそ、艶かしい月花。
(*65) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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藤よ。 お前は磨かれた心が、美しい。
割れれば綺羅綺羅、光はなつ鏡花。
(*66) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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[パタン。 閉まった黒い扉からは、煙すらも燻らない。*]
(209) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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明日も甘い毒抱きて、蝶を誘い惑わせるがいい。
愛しい“罅割れぬ”花たちよ。
[口許に三日月を浮かべて嗤い、男は消え行く。 一輪切り捨てることを、暗にして。]
(*67) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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また今日も、男の狂気孕む声が落ちる。
暁訪れ夜は白み、夢の冷める時刻。
宵闇色の鬱蒼とした髪を垂らしたままに。
蝶の鱗粉ぞろりと舐めては飛び立つ背を見送るのだ。
(#1) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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どうぞ、またイラッシャイ。
(210) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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―早朝― [裏口から下町の花屋に引き渡される割れた鏡の花一輪 花籠に戻ることはもう、ない*]
(*68) 2014/09/19(Fri) 02時頃
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