194 花籠遊里
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―廊下―
[朱色の花>>6と、口説く訳でもなく言葉の応酬を繰り返す。 この花は拒みもせず、擦り寄りもしない。相手が此方を探るように、此方も相手の暗い色の目を除く。
その視界の端、影の隙間に紛れそうな紫を捉える。行く方向だけを見て、後々追いかけてみようなんて……思っていたのは見知った顔>>11が降って表れるまでの話。
後ろから聞こえた声の主を察すると、掌で煙草の火を消した。あくまで、"客"なので。]
羽振りがいいのはお客さん、アンタの方だろうが。 あちこちで浮気されちゃァ…ウチの花も泣くぜ。
(26) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[泣き笑いかもしんねぇけどよ。なんて。
後方に視線だけ投げると、花の手をゆるりと離した後、ライターごとにその拳を握り込む。 煙草の箱から叩き出した一本を相手が咥えれば、花よりも先に自分の火種で先端を焼くだろう。
紙煙草に興味を示す様子のもう一輪>>20には]
お前も吸うか? あんまり勧めはしねぇが。
[箱を揺らして、煙に誘う。]
(27) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[花よりも濃い色を醸し出す羽音の群れ>>=4>>=5>>=1。 人の集う場所には美味い物が付き物だと足を揃えたはいいものの、どうやら味覚が異なる蝶ばかりのようで。
そもそも男はまだ廊下すら歩んでいない。掃除をしに来た訳でもあるまいに……朱色の花と言の葉を交わせた事は収穫であったが。]
……まだ決めあぐねてる所でなァ 何ならお前らが先に決めてくれ。 残った花を、両手に抱えて降りて行くのも悪くねェし。
[羽ばたきの中でも、最も線が細い音>>=5のする方に視線を流す。「丁助」という名までは聞いた事が無く黙りこくって端正な顔立ちを眺めるだけだが。]
(=6) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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シーシャは、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/14(Sun) 21時頃
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/* か、亀さんに飴ちゃんやるつもりが間違えちまった…
(-12) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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[傍で朱色の花>>28が同じ花に向ける笑顔は、蝶に向ける物とは異なる影を落としているようで、火に焼かれた掌がジワリと疼いた。
耳元に近づく言の葉>>29には、どうせ見えていないだろうと顔を顰める。こめかみを鼻先が掠めれば、尚更。 …ンなに近づいても花の匂いなんざしねェだろうが。男は金で買える偽物の芳香を纏っているだけだ。
さて、苦味を受け取った藤色>>30は紙の端を噛んで、味を絞り出してでもいるのだろうか。微かに震えた目元を見逃さなかった。
(37) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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[紫煙に囲われる様をみれば、どうやら「お客」の相手が決まったようだ。 離れた双方の背中を、再び煙草を取り出しながら眺めていた。]
………涙啜らねェと飛べねェんだよ…
[小さく吐き捨てた言葉は、自嘲の笑みと共に消えていった。]
おっと、悪ィね。ずっと握り締めててよォ。 ………で、お前とは「抱かれても構わない奴は誰か」っつー話だったっけ?
[少し瞼を伏せてから簡単に手を離す。自分の火種で紙に火を灯した。ほぅと一吹き。 随分と前の話題を引き摺り出して、暗い瞳に笑みを投げた。]
(38) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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[男が言った矢先お客は二輪刺しを所望したように思えて、買われた者達には同情の二文字を送る。
次いで、考えがあってか天然なのか……天然だとしたら末恐ろしいが、頬にかかったブロンドの奥を恥ずかしげに染める蝶>>=8の提案に頷く。]
櫻子……慎ましい風の、アイツかな? まだ俺も買った事がねェ花だ。 土産話、期待してるよ。
[言っては、続いて廊下に消え行く二人を見送るだろう。]
(=12) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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[聞く前に残った一羽>>=11が指名したのは、日頃男が懇意にしている花の色。]
おうおう、了解。 今夜の花とは丁度いっしょにいる事だ。 お手手繋いで行こうかねェ。
[穏やかな気を纏う男の姿が見えなくなったならば、自分も後を追って*]
(=13) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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火傷すんのは慣れてっから、気にすんな。
[万人が熱い物に触れた後のように態と手をヒラヒラさせる。
その後に続いた心配の言葉。心配を吐き出す元は、自分の事を宙に浮いてるとでも思っているのだろうか。
付かず離れず、「0か1か」という考えしか持たない男は大変焼きもきした。 今煙を吸い込んだら胸やけを起こしそうで中途半端に煙草を持った手を燻らせる。]
あ––––––……お目当ての花は表ではフラフラしてるが、夜になれば『布団の上で、行儀良く、待っててくれる奴』だろうから、大丈夫だろ。
なっ、お前そういう奴なんじゃねぇの?
[今晩はよろしく。 そう言う前に、煙を口に含んだ。
片方の手で、向かいの相手の髪をぐしゃりと撫で回して。 その髪が、今晩花を二輪抱く男に引っ張られたものであることとは梅雨知らず。]
(48) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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―廊下―
望みを叶えてくれる花……に、なれんのかよ?お前。
[からかいが成す笑みを浮かべて、相手を囲わないように煙を吐き出す。]
今日は、お花が素直に口割いてくれるようにだけ祈っておくさァ。 ……じゃ、待っててくれよ。
[火傷は柔い髪の間に紛れて消えただろう。 一礼をして去る相手を見送って、男は花主の元へと*]
(58) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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―廊下→花主の部屋―
[地下に花が根付き始めた頃、閑散とした空気のなかを掻き分けるように進む。]
今日は新しい花を買う事にするよマスター。 ……あ、しまった。アイツの名前聞いてねェや。
え〜〜…赤い髪で、のっぽの…おォ、流石花主。これで分かるのかよ。
[見習わなくちゃな、軽口混じりに話をした後、再び静寂の中へと消え行く。
地下の牢屋の格子から、漏れて出るのは鳴き声か温もりか。**]
(59) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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―地下牢―
[ぷかり、煙が天に昇る。 階段を降りる自分の足音に横入りする物は各牢から漏れる前戯の囁き>>71>>65だろう。 蝶か花、いずれにせよ見知った顔と視線が合ったならば、甘美な雰囲気であろうとも軽く手をヒラリと翳して見せる。
–––––さて、自分が入る檻は此処か。 格子を潜った矢先、頭に描いた様子を鏡に映したような相手の態度>>62にふ、と笑んだ。]
これはこれはご丁寧に、此方こそよろしくお願いしますね……っと。
[男よりも背の高い相手、滅多に見れそうにない綺麗な項を上から見下ろす。そしてお辞儀が終わる前には、既に布団の上、正座をしているであろう相手の隣に腰掛けただろう。煙草臭い男とは対象的に、ふわりと漂う花の香。]
(73) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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丁助ってのか、花なのに「ちょう」ってのも可笑しな名だなァ。
[格子の向こう側、丁度他の客>>66>>67>>71の姿は見えず、内心胸を撫で下ろした。]
まァまずは話でもしようじゃねェか。耐え切れなくなったら襲ってもいいけどな。
……お前、いつもは客相手に何してる? 前戯、誘惑、言葉責め、その他諸々。参考程度に教えてくれよ。
[相手がまだ体を此方に向けているにせよいないにせよ、短く刈られた髪の毛を相手の耳に掛けながら問い掛ける。]
(74) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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/* シュール路線狙っていくぜ
(-34) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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[相手>>78>>79の掌を頭を近付けて覗き込む。最も「丁」であろうとも「蝶」であろうとも、男は相手の故郷の字が読めないので「ちょう」には変わりないのだが、この花が珍しく主張をしたもので、何と無しに大事な物なのかもしれないと。 頭の中で、「丁」を綴る。
普段の牢の中とは思えない空気を醸し出す、花の笑み。 男は満足そうに瞼を伏せながら相手の毛先を弄っている。]
漫談聞きに来た訳じゃねェんだ、面白さなんざ無くて結構。 それにしても、いやァ……台本でもあるみてェ……
(85) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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[今日の相手はいかにも花らしい。されど、花らしさの中に燻る物は…果たして噂で聞いた通りの、ただの悪辣な性質だろうか。 それとも、]
………お前の好きなように、っつっても、多分難しいんだろうな。
[格子の方を見つめながら、再び掌で煙草を消した。 毛先を弄っていた指先をつつ…と顎の下に滑り込ませて、身体ごと相手の方を向く。 衣擦れの音が嫌に目立った。 身体を少し起こして、白い着物に覆われた腿に手を置く。 そのまま、抵抗が無ければ唇と唇を掠めさせて。
顔を離す。男の口元が意地悪く歪む。]
今日は、俺がお前だ。分かるか? 此処から…"丁"ならどうする…?
[相手よりも少し高い視線。顔を上に向けさせながら、片方の手は太腿を、熱があるのを確かめるように、撫でる。毎夜相手にしてもらっている花の真似。]
(87) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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シーシャは、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 02時半頃
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[男の揶揄にすら笑み>>107>>108を浮かべて、朱色の花が籠の中で身を置く為の在り方を垣間見る。男は肯定も否定もせず、ただ眉をハの字に近付けて、口の端を上げただけ。 すぐに唇を重ねたせいで相手に見えたかは定かでない。]
ほォ、お前に俺の愉しみ方を教えた事はねェぞ。 命令するだけで悦に浸る愉しみ方、お前じゃぜってェ物足りねェなァ。
……ほら、早く。
[肩口、純白の着物の香に顔を埋めて、耳元に触れる程の距離。吹きかけるつもりで囁いた。]
お前の在り方が変わる訳じゃねェだろ…? ちょっと蝶が偏食なだけだ……安心して、ヤニ臭ェ蜜吸ってみせろ。
[手は腿を上がって、脚の付け根へ。 其処をじわ、じわりと触れるか触れないか、曖昧な所で燻る。 もう片方の手は男よりも色が深い頬に添えた。 額と額を、目線と、その更に奥を重ねる。 音も無く"ほら"と唇が動く。]
(111) 2014/09/15(Mon) 18時半頃
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[跳ねる肩。唇に掛かる人肌の声。 瞳と瞳に掛かっていた空気>>112が淡く色付いて、揺れていた。 それは男の脳天を伝って、背筋をゾクリと栗立たせる。表情は言わずもがな、鋭い犬歯をチラつかせて。]
……そう…いい子だ、頑張ったな。
[目を細めながら仄かな明かりに浮かび上がる朱色の髪を、指の背で撫でた。 手つきはまるであやすように。そうして、後ろ髪の隙間に指を滑り込ませると、自分の唇に引き寄せ……まず、「焦らされるのは嫌いだ」と申し出た相手の為に、口の端に一つ。 薄目を開けば、視線が絡んだだろうか。
そのまま薄い唇に自分の物を押し付けた。無理やり唇を割って、濡れそぼった相手の舌を突つく。逃げようが逃げまいが、長い舌をそれに絡めようと蠢かせた。 絡んだのなら、吸い上げ、歯を立てて。]
(117) 2014/09/15(Mon) 20時頃
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[同時に動いた指先は、容易く相手の自身を見つけただろう。指先でくるくると擽った後、指を鍵状に折り曲げて、服の上から何度も何度も先端を擦り上げてやる。
ゆっくり唇を離す。食んだ舌を繋ぐ相手の銀糸を赤い舌で舐め取った。]
………それで、次はどう?
[微かに色をのせた不健康な程白い肌。濡れた口から熱い吐息で問う。 男からは何もしないまま下を弄る手は同じ動きを繰り返す、繰り返す。]
(118) 2014/09/15(Mon) 20時頃
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[繋がる舌を伝って鼓膜を揺らす音。 掛かる吐息の熱さの差異>>119>>212には囃されるばかり。舌を追う視線の意味を、深追いしてはまた笑う。
肌を触れ合わせたい、と"らしく"ボタンをなぞる指を相手を弄っていた手で掴む。 掴んだ手をはだけたシャツの1番上にある留め具へと導いて。ひとつ、男の手で外して見せた。「こうするのだ」というお手本のように。
蕩け出した欲の気配、雰囲気が少しずつすげ変わって行く。 ……果たして今だけの事なのか、誰が相手でもこうなのかは、男の知る所ではないけれど。]
お前がやりたいと思えば、今日は何でもやっていい…
ただ"上はボタンを外すだけ"だ。 ………それだけ心得ろ。
(128) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[後頭部から、髪の感触を楽しみながら前へ移動する手つきは優しい物であったが、その目は誤魔化すように伏せられて。 交渉のような脅しのような。完全に上を脱がせないよう警告。その理由を聞かれれば曝け出すかもしれないが、聞けば表情が曇るだろう。
掴んだ手を離したのなら、相手の首筋に顔を埋めて影を隠した。 そうして、仄かに香りが移った肌に唇を触れさせながら、綺麗に整えられた帯をシュルシュルと長くのばして。 両手を鎖骨に添わせれば、布と肌の隙間に差し込む。肩、腕…といった具合に、態と肌を滑らせながら着物を落とすだろう。
その時に熱をもたげ始めている逸物が視界に入れば、尿道を塞ぐように直接手で触れてやろうと。**]
(129) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[男は何を怯えていたか。この檻の中で全てを決める事が出来るのは蝶だというのに。 ただ、ただ確かに、花の零した優しい露>>138には皺を寄せていた愁眉を開いた。肩口に顔を置いたまま、どうせ此方など見えてはいないだろうから。
全てのボタンが外されるまで、男の唇は肌を這う。手は蠢く。 時折声と共に熱い吐息を耳元で感じていれば、より強く竿を扱いてやって。 忍び寄る手を悟る様子は無い。男の主張を始めた其処に触れて、驚いたように目を開いて初めて肩を震わせる。
瞬間、触れていた相手の物から手を離す。喉元に噛み付くようにして口付けながら、肩を押して柔い布団の上に押し倒そうとしただろう。
もし倒れたのなら、喉元にからゆるりと上半身を起こして……その時に見上げた男の表情は酷く滑稽だったに違いない。]
(152) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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……悪ィね、我慢ならない犬っころでよ。 今はお前の振りしてんのになァ、お前も…こういうことをした事があんなら、幸いなんだが。
[先程まで触れていた手の親指を舐めて、自嘲気味に笑って見せただろう。]
(153) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[「貴方は。」
言葉の後に続く尾>>157>>158を待てども、眼下の花は数度眼を瞬くのみ。 未だ笑みを浮かべたまま、次はどうしようか、なんて狂った調子を戻そうと、していた。すると、
花が 綻ぶ。
初めて名を呼ばれて、はたと息を潜めた。 何処で聞いた。 何故知っている。 そんな疑問よりも先に温かい直肌が男を抱き締めた。引き寄せられるように身体を倒す。髪の毛の表を滑る手は。果たして、その意味は。
………あー…あ、まんまとはまってら。 より密着した肌と肌。男は煙を吐き出すような長いため息をついた。]
(172) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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そうか、そいつは……良かった。ありがとよォ。
…まるで本当に犬になっちまったみてェじゃねェか。なァんで抱き締めたかねェ。 撫でる程の可愛げが、俺にはあったか……なんて…お前の香は、蝶も惑う。
………なァ、丁。
[やんわりと理由を尋ねてみるが、どんな回答が得られるやら。 絆される間に間に、離せとも言わず、擦り寄りもしない生暖かい温度。 しかし確かに、熱は其処に燻ったままで。]
犬を可愛がるか、慰められるか…どっちがいい。 ……あァ、このままお犬様、なんて選択肢もあるか。
[再び顔が近付いたのを良い事に、男は耳に息を吹きかける。 それは、愛玩にするにはいささか度が過ぎた代物だろうか。]
(173) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[どこまでを信じて、疑うか。その境目を探るのは男とて同じ事。
然し、若し、相手>>178が言っている事を真実と置くのなら、貴方とは、己とは、この花は何処を見て話をしているのだろうか。蝶を通して自身を見ているのだろうか。
……なんて、 そんな事を聞いた所でトボけられるのは目に見える。顔には出さず、問いを静かに嚥下して。
やっと口を突いた花の、丁の願いは、少しだけ信用してみよう。]
難しい事を……
[くつりと笑って、身体を起こす。 悦ばせたい、というのなら、男の目的も"悦ばせたい"の一言に尽きる。 相手の振りをしているにしても、堂々巡りだとようやく気が付いた。]
じゃあ悦ばせてみろ。 俺は何も拒まねェ。
お前自身だと思って、まぐわってみな。
(185) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[再び落とした唇は頭を下げて鎖骨へと、そのまま肌を滑れば、はだけた胸元を飾る頂点を覆うだろう。 再び包み込んだ怒張は、今はどうなっているだろう。 いずれにせよ手を上下に動かしながら快感を催促して。]
(186) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[地下のそこかしこ、目には見えずとも聞こえる響きは夜も酣であることを伝えていた。
指を器用に動かしながら、手の中で膨らみ始める物の音>>196>>197を聞こうとする。途切れ途切れの言葉は、思い上がりではなければ、そういうことなのだろう。 続いた希望の言葉にも笑みを深くして。]
お前がそうすることを望むのならその通りにしよう。 言ったろ?今日は何でもしていいって。
[腰に触れる拙い手を男の、火傷跡が張り付いた白い手で一撫で。 その後、自身のベルトを外し、動く事も億劫そうに下着ごと、ズボンの穴から脚を引き抜いて。 そうすれば、中途半端に天を仰ぐ男根が相手の目に触れただろう。 傍にある、滑油剤を指に掬う。]
(237) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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宜しいも宜しくないも…「新品」じゃねェからな、残念ながら。 …ただ、ちょっとだけそのまま…
[新品、と言う時だけは自嘲気味に肩で笑う。
相手の肩の近くに腕を立てて、油が光る中指を自分の秘部へと、押し込めた。声だけは出すつもりは無く僅かに弧を描く。それでも、肉壁に触れる際には目元を震わせて。 経験はあると言っても日頃は此方側ではない故に、指の一本を指した瞬間少しばかりの後悔が過って。 それでも眉を寄せながら押し広げていったか。]
(238) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[慣れも好みもあったもんじゃねェ。なんて台詞は胸中でボヤいただけの戯言。小さな蟠りは自嘲の笑みとなって吐き捨てられた。
これが"蝶"の気持ちか>>253、と深い笑みを讃える様子を、開花を目にした瞬間の感動と重ねて見る。しかし爛々と光を灯した目は添えられた手によって閉じてしまった。 静かに熱を蓄えて行くそこは白い布地に染みを作る。 指先を手伝われてしまえば頬は上気し、薄い唇から熱が漏れた。
それでも無理矢理唇を歪めれば、細めた目元がピクリと跳ねる。]
や…ッさしく、すんな… ……惚れちまう…
(258) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[相手の脚の上に手を乗せて、後ろ手に身体を支えながら奥へと沈む。うねる腸の中が圧迫されれば、耐えきれなかった音が呼気に乗る。すっかり上を向いた所からは透明な雫が伝う。 根元まで食い尽くして、息を整えながら]
気持ち、い、かよ…なァ
[腰を上げて、もう一度、落とす。重い水音が耳に毒。]
は、わかるか…?濡れてんの… お前は、どうだよ
[ゆっくりとした律動を繰り返しながら、相手が達するまでそれを続けるだろう。]
(259) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[見開いた目>>272には密かに、いやらしく 笑む。 気持ちいいと、達しそうだと言う相手には茶化すような笑みに変わって。]
そ、だろ…、俺も……ッ
[言葉尻に力が篭るのは、体内に吐き出された熱を感じたから。白い体躯を揺らす。暫らくすれば、相手が達した感覚を腸内で受け止めただろう。
逆流する熱を気持ち悪いとも感じない。とうに限界だった男の逸物も達してしまいそうで、咄嗟に片方の手のひらで包み込んだ。 キツく目を瞑ると同時に吐き出された白濁の液が指の隙間から流れ伝う。
その後、くるりと回る視界に声を上げる事も忘れるだろう。]
(280) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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