215 【誰歓】エンドローグ
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[ ――それは、男の識るところの六番目の感覚。
『 フラッシュバック 』
そんな名前を付けたのは誰だっけ。 ぐるぐると回る世界と、音叉にも似た耳鳴り。
壊れたメリーゴーランドに乗せられているようで。 この感覚は幾度体験しても――大嫌いだ。
咄嗟に壁に手を着き、体を支え…、 だけれども、男に出来たのは、そこまで。
口の中へせり上がる味は肉。肉。肉の味。]
(69) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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『 ――鳥と話すだなんて、気味の悪い子。 』
(70) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ 思い出したのは一言。 ――けれど、その一言を放ったヒトは、 反射板みたいな眼鏡をかけて、赤いルージュを塗った唇で、 無機質に、無表情に紡ぐのだ。
"不気味な子"
"ちっとも可愛くなんてない"
"可愛い女の子が、よかったわ。"
そうして、今月分と書かれた封筒を男へと手渡して、 ……思い出したのは、それきり。]
(71) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ 大きく一息吐けば、何とか眩暈も収まった。 手を置いた壁は室温よりも人肌よりもやや冷えて。
男は暫し一人でそこへ寄り掛かっていた。**]
(72) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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/* アッ ミズキは促しありがとな でももう昨日みたいに長い回想はしないから…多分…
二重表現つらい…
(-34) 2015/02/07(Sat) 12時頃
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/* もう回想20発言とか、メモにアンカでまとめようとしてみてこいつ…と思ったよね。
今日が最終日?だよなあ。 さて、どうしたもんか。
(-35) 2015/02/07(Sat) 12時頃
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/* 下駄が便利で便利でからころ使い回してる ちょっとレトロぽい雰囲気の人いいなって思ってしまったのが運の尽きさね。
あとは煙管でも持ってりゃあカンペキだったかねェ。 しかし、俺は甘党なのであった。
(-36) 2015/02/07(Sat) 12時頃
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/* そういえば、回想に書き忘れたので彼女サイドの回想を静かに灰に埋めておこうかな。 さすがに唐突に表にはだな…。
(-47) 2015/02/07(Sat) 15時半頃
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【 とある少女の記憶 昔のこと 】
少女が地元ではなく、地元よりも少し離れた学校へ進学したのは、地元の学校では少女の顔を知る者が多いと考えたからであった。
幸い、少女の母親は少女の進学先には興味がなく。 暫く電車を乗り継いで、住宅地も疎らになるその学校へ進学を決めた時も、好きにすればと言い放っただけだった。
制服が特段可愛いというわけでもなく、何かの部活に特化した学校というわけでもなく。 ただただ自然に恵まれたばかりの緑の目に付くその校舎。 春には桜色。夏には鮮やかな新緑。秋には橙色。 冬は。少しだけ寂しくなりそうだけれど、星が綺麗だろう澄んだ空気。
内気な少女は人に話しかけることが苦手(>>1:111)で、長く下ろした色素の薄い茶色い髪越しに鮮やかな世界を眺めていた。
――そんなある日のこと。 長い髪を括って、暖かい木漏れ日の中で体育の授業。 少女の嫌いな二人組を作る指示、奇数の集団だったから、一人離れて幾つものペアが出来上がるのを見ていたけれど、幾分か離れた校舎の屋上。 立ち入り禁止のその場所の、一番高い給水塔の上。 何かが動いた気がして目を凝らした。>>1:96
(-52) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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それが、まだ当時は名前を知ることもなかった少年との初遭遇。そのことを、少年はきっと知らなかっただろうけれど。
少女はそれからも外へ出る授業の度に屋上の上へ人影を見るようになった。 黒い学生服を着ているように見えるその人影は、学年は知らずとも、きっとこの学校の男子生徒なのだろう。 授業中であるはずが、何故、あんな場所に?
少女の心の奥でむくむくと好奇心が身をもたげ、ある日、担任の先生にその人影について聞いてみたことがある。
神経質そうな女の先生はあまり気が進まなかったようであったけれど、それでも、それが二年生の生徒だということは教えてくれて。真面目に出席さえすれば成績はいいのにねえなんてボヤいていた。
その時は、その存在だけを知ることが出来ただけだった。 顔も声も、名前も知らない、誰か。 聞いた情報は少女の頭の奥底へと仕舞い込まれ、暫く思い出されることはなかった。
(-53) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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早朝の薄ら寒い白い明かりの差し込む廊下。 少女が図書室へ向かう人気のない廊下を歩いていた時のことだった。
――――…ドンッ!!
階段を目の前にした曲がり角で、歩いてきた誰かとぶつかった。
「 ――ぁ、……あー…、悪ィ。 」
黒い服装のその人影は気もそぞろといった様子で、一言詫びると階段の方へと歩いていってしまった。 廊下に落ちた、一つ学年が上であることを示す色の生徒手帳。
――落としましたよ。
少女がそう伝える間もなかった。
(-54) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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「 ごじゅう……あら、し? 」
拾い上げたそれを悪いと思いながらも開き見て。 仏頂面の顔写真と共にその名前を口にしたのだった。
壁にかかった時計を確認すれば、まだ始業前。 確認したクラスへ生徒手帳を届ける時間は、ある。 幸いにも図書室への用事は済んだところ。 で、あれば落し物を届けるくらいは、と少女は思ったのだった。
――届けるだけなら、私でも。
らしくない考えは何の気まぐれだったか。 踵返して目当ての場所へと歩を進める傍ら、双眸を隠す茶色を帯びた髪をぎゅ、と殊更引き下ろしたのだった。
(-55) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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その教室へと辿り着いた時だった。 すれ違った顔はよく見えなかったから、その教室にいた黒い学生服の人へと小さい声で話しかけ、生徒手帳を見せたその時に。
「 ……あいつなら、屋上にいるんじゃない? 」
苦虫でも噛み潰したように言われたその言葉で。 どきん、と左胸の辺りが一度鳴ったように感じて。 ああ、彼がそうなのだ、と。少女は悟ったのだった。
ごじゅうあらし。
風変わりなその名前を改めて胸に刻むように反芻して、教えてくれた人へと礼を言い、届けておきますと生徒手帳を持ったままにその場を立ち去った。
そうして、スカートのポケットの中。 生徒手帳を収めた場所に、使わないままのヘアピンがあったことを思い出したのだった。
(-56) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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――その日は時間が飛ぶように流れた。 聞いていたはずの授業の内容は頭をすり抜けて、何処かへと飛んでいってしまい、気付けば昼休みになっていた。
そして、少女は階段を一歩、一歩と登っている。 目指す場所は屋上。 ヘアピンで止めた茶色を孕んだ壁はもう無い。
手のひらの中、大切に生徒手帳を握り締めて、少女は屋上の扉を潜ったのだった。
給水塔の上の人影(>>1:98)を少女が見つけるまで、あと――*
(-57) 2015/02/07(Sat) 18時頃
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/* ふっつうに勘違いしててぼんやりしてたら終わってなかった! 寡黙がち申し訳ねえ。あと振った縁故ががが。
(-78) 2015/02/08(Sun) 03時頃
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[ さて、どれだけそうしていたっけ。 禍時と黄昏時の混じったような斜陽の中では、 どうにも時間の判別はつかなくて。
壁へ当てた手のひらを退けるとじっとりと湿っていた。 口中には胃から何か流れそうな味が残っていたけれど、 それでも喉を鳴らせば何とか落ち着いて。 男は舌へへばり付くガムを何度か噛んで、 無理矢理にでもその安っぽい味を口へ取り込もうと試みた。
赤いチューインガムの味は同色の丸い果実の味。 飴や他の甘味も同じように、りんごと呼ばれる果実の、それ。]
(106) 2015/02/08(Sun) 03時頃
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[ 何度か噛んでいれば、少しばかり落ち着いて。 もう一度と膨らませればぱん!と音を立てて割れた。
口端へ着いたそれらをぺろと舐めとって、 口を動かしていれば階上で物音>>94が聞こえただろうか。]
――面白いもの(>>61)でも見っけたのかね。
[ 男は独り言一つその場において、 降りてそう経たない階段を、からんころんと音立てて登った。 音は何時の間にやら収まってしまって居たけれど、 首を傾げて歩けば、まだ廊下に誰かの姿はあったろうか。**]
(107) 2015/02/08(Sun) 03時頃
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/* あっすれ違ってるあれ ついでにコアもすれ違ってる感() どうしよっかな。うろうろしてるかなー。
(-85) 2015/02/08(Sun) 15時半頃
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/* というか待って、あれだよね。 今日こそ最終日だったよね。たしか。 昨日盛大に間違えてたから不安なんだけども。
うろうろしつつさりげなく玄関の方に這いよっていくかな…。
(-86) 2015/02/08(Sun) 15時半頃
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/* 72hで一日っていうの初めてで、感覚狂うなあっと思いつつ。 計算出来ない俺でした。 昨日エピってなくて、!?ってなってた。
(-87) 2015/02/08(Sun) 15時半頃
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/* >ミズキちゃんメモ 空気読めなくて申し訳ねぇや! 多分ネイさんとかと会いに行きたかったのかなと思いつつ位置近いから会うかなと思って戻っちゃったやつ。
ふっ、残念だったな。それは残像だ(シュッってことで片付けよう。 気配の残滓を感じ取った感じ。
……この臨也とかいうやつ何者なんだろうね…。
(-88) 2015/02/08(Sun) 15時半頃
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/* ログが伸びすぎて白目になりつつ…読んでこよう… 灰が結構汚れててすまぬのだ。
(-101) 2015/02/08(Sun) 22時半頃
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/* ええと、洗面所ってトイレとは違うのか…? ケイイチくんトイレ近くにいなかったっけ…
マユミちゃんがたしか和室にいて。 あああ位置関係がわからん…
と、とりあえずロールで何とかしよう。。 リーがアップを始めたようです。
(-103) 2015/02/08(Sun) 22時半頃
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/* >>137 エミさん頭ぽふぽふしたい でもチアキチに蹴られそうだからやめる。
いいなあ。…や、待て、ロールだ。ロールをだな。
(-109) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/* どこ行こううう… でもあと三十分しか…ぬぬ
(-110) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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/* >>@29 アオイちゃんかわいい… とりあえず玄関まで移動することに俺は決めた。
(-113) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ さてはて、戻った先に特に人気は無く。 聞き違えだったのかもしれないと、男は左耳を小指で穿った。 そろそろ三十路も視界に入る頃合。 制服の一団にオジサンと評されるのも不思議ではない。
――そりゃあ数年前と比べたら。 比べちゃあ、いけねェか。
音にはならない声をガムと一緒に飲み下して。 今しがた登ったばかりの階段を見詰めた。
…登って、降りて、また登ったけれど。 もう一度降りる気にはさすがになれずに、 からりんと下駄を鳴らして階段から離れる。
その際に独特な刺激臭が薄く鼻についたような気がして、 >>127匂いの元を辿ってみようと試みたけれど、叶わなかった。
それでも、何かを作っているのならそれはきっと、 台所なのだろうと料理に縁のない男でも思い至った。]
(143) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ この合宿所の台所は何処だっけ。 二階でないことはきっと確かなこと。
首を捻り、矢張り降りようかなんて思うけれど、 思案の間に足は勝手に段差を踏んでいた。
――きゅるり。と一緒に内臓が音を立てて。 そういえばこういうの、なんて言うんだっけ。…空腹?
料理をするのも食べるにも然程興味のない男であったから、 常の食事といえば最低限の栄養分だけという体だった。 けれど、匂いがすれば惹かれるのは生物の性である。]
(144) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ 階段はそう長くもなし。 一足飛びに降りて、廊下を伝う。 さてはて、一方通行では無い廊下のこと。 何処かへ曲がる折に、話し声が聞こえたような。 それともそれも気のせい森の精の仕業だったっけ。
からころと歯を鳴らす間隔も短く、 それでも、匂いがより一層濃くなったと感じはしたけれど、 その大元は分からずに、男はスキップ染みた足で歩く。
――…そうして、ホールの少し前。 匂いを探し当てるよりも先に、 固く扉の閉まる玄関口へと辿り着いていた。]
(145) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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/* もう…あの、 空気が読めなくて申し訳ないというか ぐぬぬぬ… いきなり高速移動してすみませんと。
(-115) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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