22 共犯者
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まぁ、其処だろうなぁとは思ってた。
(-1) 2010/08/10(Tue) 00時頃
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[娘は月を仰いだ。 赤い月は生きていた頃みていた其れと同じで違う。 生きていた頃のあの煌々と輝く月が恋しくて 娘は月へと手を伸ばす。 森の中、地上に居るのだから届くはずもない。
少し散歩してくる。
そう言って独り歩き出してみたものの 何かしたいことがあったわけでもなく―― 否、出来る事など殆どなくて彷徨い歩くのが精一杯。
儀式は如何なったのだろう。 案じる存在の身に降りかかる其れ。 その結末を見詰める事が怖かった。 泣く事しか出来ない自分がイヤで 見ていて何も出来ない事がもどかしくて――。 心の中で大事な人たちの無事を祈っているのだけれど 神様が其れを聞き届けて呉れないのを娘は知っていた。 願ったしあわせはいつも娘の手をすり抜けていったのだから]
(+2) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[それでも娘は自分を不幸とは思っていない。 両親がいなくとも祖母が愛情を注いで呉れた。 案じてくれる幼友達が居た。 信じて呉れた人たちが居た。 優しい人たちと出会えた。 ありふれた毎日が娘にとってはしあわせだった。 ずっと前だけを見続けていた。 最期のあの瞬間まで未来を信じていた]
――…憎めたら楽だったのに。
[ぽつ、と紡いだのは死を齎した者への言葉。 受け入れて赦してしまうのは想いが消えなかったから。 胸を苛む痛みは薄れつつあるものの 全てを溶かすだけの何かは未だ得られていない。 本来の月を見られぬ儘此処を彷徨い続けるのだろうか。 そんな考えが頭を過りゆるゆると首を振るう]
いつか終わりが来たら――… 淡雪のように溶けてしまえるかしら。
(+6) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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[せめて今宵眠りにつく者が悪夢に魘されぬように。 娘はピッパに教えてもらった子守唄を紡ぎ始める。
それは微かな音色。 それは優しい音色。
次に繋ぐことは出来ぬ身だけれど 繰り返せば記憶を繋げるかもしれない。 そんな淡い期待があったかもしれず。
幾ら手を伸ばしても掴めぬ月を諦めて 娘の両手は胸元で祈るように重ねられた**]
(+9) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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赤ならもっと凛とした気が強い子の予定でした。 占い師になってキャラ練り直したのだけど 何だかめんどくさい子になってしまってあれですね。
(-9) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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きゃー。ミッシェルさん素敵ー。 と声援を送りつつ眺めている。
(-12) 2010/08/10(Tue) 02時頃
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キャラが湿っぽくなってるなぁ。 まぁ状況的に湿っぽいのは仕方ない。 が、湿っぽいのが続くのはあんまりかなぁ、と思うので まったりしております。 幽霊RPって自分でするのあんまり好きじゃないのよね。
(-17) 2010/08/10(Tue) 20時頃
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― 回想 ―
[ヘクター>>+18の答えに安堵の息が漏れる。 違うと言われたら如何しようかと思っていた。 想いは長い時間を掛けて育まれたものだった。 だから思い出が共通のものであると思えば素直に嬉しい]
何だか不思議。 外見をコントロール出来る、なんて言われても 記憶にあるヘクターがあなただった事に安心している自分がいる。 ……おばあさまは余所の御家の話はあまりしないの。 誰かを知りたいならその人と話して自分で知りなさい、って。
[あの夜まで隠していた。ズキ、と頭が痛むような感覚があった。 あの夜、あの時、何を言ってたっけ。 思い出せそうな気がするのに思い出すのが怖くて緩く首を振る]
――…いつか、もう一度。 本当のあなたを、おしえて。
(+31) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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[髪を梳き撫でるヘクターの大きな手。 娘は緩く目を細めそんな願いを口にした。 何故か悲しそうな表情を浮かべるヘクター>>+20に娘は手を伸ばす。 悲しいのが少しでも薄れるように撫でたいと思ったらしい]
英国――… 海の向こうにあるのよね。 私も、一緒に行けると良いな。
[夢見るような声音で紡いでしまう。 ヘクターと一緒の時間は娘にとっては嬉しいもの。 少しずつ彼の事を知っていく事が嬉しく 知らない事もまだ沢山あるのだと思えばほんのりと寂しく。 尽きぬ煙草の紫煙くゆらす彼の姿を眸に写し取り 沈黙が下りた森の気配に促されるようにその場を辞した]
― 回想・了 ―
(+32) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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― 広場 ―
[幾ら歌っても咽喉を痛める事はないけれど 娘が歌ったのは一度きり。 二人で歌ったあの時はとても愉しかったのに 独りで奏でた音は何処か寂しく感じられた。 彷徨ううちに娘は見慣れた広場に辿りついていた。 誰も娘に気づかないけれど人々の会話は娘に聞こえる]
――…残りは三人。 そう……、テッドとトニーが殺されてしまったの。 ……生きていて欲しかったのに。
[俯き小さく呟く。 誰にも見られる事などないのに 見せぬようにするのは癖のようなもの]
…………、
[誰かの名を呼ぼうとして紡がぬまま口を閉ざす]
(+38) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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― 広場 ―
[不意に生じる痛み。 やり過ごしたはずの頭痛。 柳眉を寄せて目を閉じる。
ふ、と娘の脳裏に過る映像。 失われた記憶の欠片がカチリとはまる。
思い出した最期の一瞬。 忘れていた想いがよみがえる]
――…ああ。
[わだかまりがとけてゆく。 迎えに来て呉れただけで自分には過分な事。 翳りの消えた眸は本来あるべき色を取り戻した]
(+51) 2010/08/11(Wed) 01時頃
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長老の孫 マーゴは、広場の大樹でいつものように村の景色を眺めている**
2010/08/11(Wed) 01時頃
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/* 聖痕者というよりは狂人ポジですよね。 ラストどうなるんでしょうね。 と、とても客観的になっているのでした。
(-40) 2010/08/11(Wed) 13時頃
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さて、如何するかなー……
(-41) 2010/08/11(Wed) 13時頃
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― 広場 ―
[大樹に凭れ娘は目を瞑っていた。 木漏れ日が娘の肌へと降りそのあたたかさを感じた。 村を通る風は清清しくも優しかった。 これまでの日々を懐かしむ娘の耳朶に触れる音――。 残る巡礼者への噂話。 好奇の眼差しを追えば森に入ろうとするミッシェルの姿>>49]
せめて……、 ミッシェルだけでも生き延びて欲しい。
[他の二人が余所者だったから名を出さぬ訳ではない。 互いに知ろうと言葉を交わす機会が余りに少なく 娘の中で二人の存在は希薄なものでしかなかったから。 心に残る生者の名を口にして祈る仕草**]
(+65) 2010/08/11(Wed) 15時半頃
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ごめんなさい、って素直に謝れるのはえらいと思う。 けれど、相手にどの事について謝りたいと思ったか それも伝えないと相手は分からない事がある。 何について謝ってるの? 何を悪かったと思っているの? 言葉にしなければ伝わらないこともある。 と、独り言。なんかメモでごめんなさいだけがちらほら見えたから。
(-52) 2010/08/11(Wed) 20時半頃
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ごめんなさい。と思ったのなら 次からはごめんなさいといわなきゃいけない状況を 作らないように出来るといいよね。 と、私は思います。はい。 日々精進なのです。
(-53) 2010/08/11(Wed) 20時半頃
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― 広場 ―
[ふ、と長老の一人が何か話しているのが聞こえた。 ラトル家、とか、まだ小さいのに、とか そんな言葉が断片的に娘に届く]
――…小さい。
[ふるふると娘の肩が小さく震える]
其処はまだ若いって言う所、…の、はず…。 小さい、……そんな風に見えていたの…?
[長老の話に同意を示す別の村人の声に がくりと項垂れてしまう。 確かに頭を撫でられたり子供扱いが多かった]
……子供じゃないのに。
[唇を尖らせて拗ねた声でぽつと紡いだ]
(+72) 2010/08/11(Wed) 21時半頃
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― 広場 ―
[そういえば血を絶やさぬようにと祖母は何度も言っていた。 けれどそのわりに縁談の一つも聞いたためしがなかった]
――………。
[大人と認識されていなかった、と結論が出るのに そう時間は掛からない。 祖母の代理として大人な振る舞いをしてきたはずなのに 如何してだろうと考えて自らの姿を顧みる]
もう少しすれば私だって……っ
[長老の一人に反論しようとするのだけれど声は届かない]
(+73) 2010/08/11(Wed) 21時半頃
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― 広場 ―
[届かぬまま長老たちの話は移ろう。 それは幼友達の噂話>>+69]
――…当然なんかじゃ、ない。 何も、知らないくせに。 そんな風に言わないで。 死して当然の者なんて誰一人、いなかった。
[娘にしては珍しくきつい眸を長老の方へと向ける。 死者である娘が生ある者にいくら言った所で 届かないし何か影響を与えられるわけではないけれど 言わずにはおれなかった。 幼友達がそんな風に言われるのが悔しくて堪らなかった]
(+74) 2010/08/11(Wed) 21時半頃
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― 広場 ―
[生者に対峙する娘の耳に名を呼ぶ声>>+75が届く。 聞き覚えのある声だった。 声のした方へと顔を向ければテッドの姿が見えた]
――…あ、テッド。
[きょとりとした様子に思わず目が泳いだ]
……え、と。 何か、聞こえてた?
[心無い言葉など聞こえていなければいいな、と そんな思いから問う言葉を掛けた]
(+76) 2010/08/11(Wed) 21時半頃
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― 広場 ―
良く聞こえない……? そ、か。うん、聞かなくて良いと思う。
[噂話にさえも耳を傾けるのは昔からの癖なのだろう。 祖母の目となり耳となる。 そんな風に思いながら大人にまじっていたから]
色んな話が聞こえてくるよ。 あんまり愉しい話じゃないけど、ね。 あの人、私の事小さいなんて言ってたのよ。 失礼だと思わない?
[話していた者を無遠慮に指差して テッド>>+77に話すのは少し前の話。 娘にとって最期の夜、この幼友達とは話せずにいたから 今こうして普通に話せている事に安堵していた]
(+80) 2010/08/11(Wed) 22時頃
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― 広場 ―
そうね。 噂話を聞くよりもテッドとこうして話している方が 私はずっとずっと愉しいと思う。
[頷きに目を細めテッド>>+84を見詰め]
……テッドは私の事子どもっぽいとは思わない?
[違うという声に何だか嬉しくなる]
事あるごとに頭を撫でられたり お遣いに行くと飴を渡されたりとかしてたの。 今思うとあれって子供扱いよね。
[頬に手を宛がい悩ましげに吐息を漏らした。 何故だが愚痴っぽくなってしまったのに気づけば ふるふると首を振り それから不思議そうな様子のテッドに小さく笑う]
(+86) 2010/08/11(Wed) 22時半頃
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/* なんとなく。 演劇村でも良かったんじゃないかと思う。 そちらのほうが納得出来そうな気がした。
(-66) 2010/08/11(Wed) 22時半頃
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― 広場 ―
テッドは……、子供っていうより男の子って感じかな。 いつも元気でまっすぐできらきらしてるの。
[テッドと二人並んで大樹の傍で語らう。 隣にいる幼友達を見詰める眸は少しだけ眩しげで。 小さいという扱いが小柄なせいと言われれば]
むぅ。身長はもう伸びないけど……
[結局子供扱いされない為の打開策は見つからない。 けれど、思わぬ言葉が聞け娘は驚いたように眸を瞬かせた]
テッドにそんな風に思って貰えてたなら嬉しい。 綺麗なんて言われることないから、 ちょっと恥ずかしくなるけど。 ありがとう、テッド。
[嬉しそうに花の綻ぶような笑みを浮かべる]
(+92) 2010/08/11(Wed) 23時頃
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― 広場 ―
[大人の理不尽さを語るテッドにこくこくと頷く]
気にしてもしょうがないけど…… やっぱり如何見えてるのかとか気になってしまうのよね。
[個として見られる事より肩書きで見られる事の方が多かった。 それでも望まれる姿であろうとそれなりに努力してきたから 結果が伴うか如何かが気になっていたようだ]
一年もすれば…… うん、そうだと嬉しいな。 一年後の私、大人っぽくなってるのかな。 でも一年後のテッドもきっと大人びて見えるね。 ……一年後も、その先も、こうやって話していたかったね。
[失われた先の話にはやはり未練が滲む。 それでも今こうしてもう一度話せたのだから、と 納得しようと思う自分もいて複雑な面持ちとなる]
(+99) 2010/08/11(Wed) 23時半頃
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テッドもテッドにしか出来ない事を頑張っていたでしょう? ん、気になってしまうのは、もう癖なのよね。
[困ったように幼友達>>+103に呟いて]
少しずつでも変わっていければ素敵だったのにね。 しょうがない、かぁ……。
[結局、御使い様が何を思い何をしたかったのか知らない。 知れば納得できるのかと言われれば微妙な所なのだけど]
私も、ね。 別の誰かを殺していたかもしれない。 いつも守り刀を持っていたし、 殺したくないとは思っていたけれど 生かす為に殺す事を何処かで受け入れていたから。
[何時かのようにテッドの手へと自らの手を伸ばして 自分も同じなのだと小さく告白した]
(+106) 2010/08/11(Wed) 23時半頃
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[大樹の傍から見える光景に何時の間にやら 村長夫人とヘクターの姿がある。 その傍には供物台――また誰かが其処に寝かされるのだろうか。 厭な考えが過り娘は柳眉を寄せた]
――…優しい村にしたかった。 今より少しでも笑顔が増えて 優しい人が哀しまずに済む村に……
[娘の想いを継いで呉れる人は居ないだろう。 それが残念だった]
願わくば……、泣いていたあのこが 笑っていられる村でありますように。
[ピッパの死を悼んでいた純粋な少女。 守る為なら傷付ける事を厭わぬと言った娘が 彼女のしあわせを望むのは滑稽だろうか。 矛盾を抱えながらも娘の願いは変わらずにある**]
(+108) 2010/08/12(Thu) 00時頃
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