270 食人村忌譚
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/12/02(Sat) 01時頃
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[脚の健常な時分から、錠は、いつでも石動のあとばかりついて回っていた。 村の、同い年な他の子らと遊ぶより、兄のそばにいることのほうが多かった。
十歳を過ぎ、脚の動きが悪くなりはじめれば、兄への依存は更に強くなっていった。 様々な治療を試みるも、徐々に動きの鈍ってゆく両脚。 そのぶんだけ、兄への執着が膨らんでいった。 それをおかしいと思ったことは、一度もなかった。]
(+7) 2017/12/02(Sat) 22時頃
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( 兄さん……
………兄さん……──────)
[兄の重みを感じながら。 炎の熱に焼かれる前に、意識は途切れた。 精一杯、せめてその背に回そうとした手は、届いたか。
たったひとりに、一欠けらだけ食べられた身は、次の命を得ることができるのだろうか。 その時はまた、あにおとうととして生まれることができるだろうか。 もしかしたら、一人分には足りないから、ふたり一緒になるかもしれない。 それもまた、悪くない。
なんでもいい。 いっしょならば、なんでも……………]
(+9) 2017/12/02(Sat) 22時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/12/02(Sat) 22時半頃
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― ―
………………。
[途絶えたはずの意識が、不意に戻った。 身体が軽い。炎の熱を感じない。 なにより、もう十年以上ぶりに、杖もなしに己の足で立っていた。 いや、これは”立って”いるといって良いのだろうか。
真っ黒く焼け焦げた、兄と、己だったものが、そこにある。 まるで、大きな泥団子のようだと思った。 嗚呼そうだ、いっそ本当に、泥のようにふたり混ぜこぜになってしまえばいいのに。]
(+12) 2017/12/02(Sat) 22時半頃
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兄さん。
……兄さん……。
[兄も……兄の魂も、そばにいるのだろうか。 黒い泥団子の前に佇んだまま、静かに呼び、その姿を探した。*]
(+13) 2017/12/02(Sat) 22時半頃
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[己には子がいない。 女と関係をもったことは幾度かあるから、もしかしたら、どこかで知らぬうちに生まれているかもしれないが、おそらくは相当薄い。 なにせ、初めて女を抱いた頃には、もう脚を病み始めていて、ろくに相手を満足させることができなかったし、それ以前の問題として、こちらがあまりまともに勃たなかったのだ。 勃つには勃っても今度は、精を放つまで至らなかったり。 それらは、己の脚が不自由で、女のほうに事を委ねることが多かったせいだと。]
(+23) 2017/12/03(Sun) 01時頃
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[──────そうじゃないと気付いたのは、いつだったか、兄に、世話をしてもらった時のこと。 女相手にはやたら時間を要したくせに、兄とだと、いとも容易く達することができた。 触れられ慣れているからだ、なんて思いもしたけれど、そんな程度の感覚ではなかった。
兄に対し、己は、明らかに、情欲を抱いていた。 どこまでも卑しくて、どこまでも純粋に。 胸の奥底で、兄だけを求めていたのだ。
そんな、馬鹿げた感情を。 兄は、どこまで気付いていたろうか。
ただ少なくとも、拒絶はされていなかった。
故に。 依存は……歪な愛は、より深く…………**]
(+24) 2017/12/03(Sun) 01時頃
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