151 雪に沈む村
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-母の夢:教会-
昔から変わらないわね…… もう、お嬢さんって年でもないのに。ふふ。
[>>5:+12 10年前の冬。銀世界を飛び跳ねるようにして教会へ向かった。 通い慣れたこの道も、白装束を着た今では全く別の世界。 しかし信心深さからそこに足繁く通っている訳では無く。 寧ろ、神がその理由を知れば呆れてしまうような……小さなエゴイズム。 一段と毛深くなった長い髪の毛を揺らしながら、チャールズ!と凛とした声で呼びかける。冬用に新調した厚手のコートは似合っているだろうか。コートと揃いの蜂蜜色の手袋は気付いてくれるだろうか。……なんて。
残念ながら呼び声に答える事はなかった。どこかへ出かけたのだろうか。 ぷ、と頬を含まらせると。 教会の傍に積もってある小さな雪の山を蹄で蹴り上げた。 平地になった雪が……再び雪山を作り……それを賽の河原の鬼の如く蹴り上げた頃……]
(+3) 2013/11/29(Fri) 01時頃
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[>>+5:13 彼が来た。
『──エリサ、雪が。』
そう言って自分に近づく掌の所為で、…雪のように積もっていた負感情がいともあっさり溶けてしまいそうで。 一方、そんな単純な事で許してしまう幼い自分が恥ずかしくて…そっぽを向いたものだ。 僅かに首元に触れる彼の指先に、ぞくり、とした。 そうなる原因は、冷たさばかりではないけれども。 ………己の手の事など全く意に介さず、此方を心配げに見つめている暗灰色の瞳が……近い。
褒めて貰おうと思っていた蜂蜜色の手袋なんて、どうでも良くなっていた。 それをコートのポケットの中に入れると、外気から守られていた両手が露出する。 それは羊の獣人といえど蹄ではなく、人間と……目の前の彼と同じ手をしていて。]
(+4) 2013/11/29(Fri) 01時頃
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[――…チャールズ、手が。手が冷たい。
初めて握った彼の手は、思っていた以上に大きくて。少し節くれだっていて。 苦労を重ねてきた事がよく解る、優しい手だった。 体温が相手にも届いて、少しだけ彼の指先が温かくなる。 己の体温と、彼の体温が、等しくなっていく。 その時、自分はどんな表情をしていたんだろうか。 ……思い出せば、今でも頬が紅潮してしまう。
そうしていると、引っ張られる手。重なる指。 一挙一動を思い返せば思い返す程、胸の奥が締め付けられるようになる。 まだ少女だった己の、幸せな、ひと時。 時間にしてみればほんの一瞬にしか過ぎない、あの時を。 忘れた事があっただろうか。
何故。……何故、あの時言えなかったんだろうか。 時間は有限で、且つ二度と過ぎた時間は戻らない。 去りゆく時の流れのなか、何度も何度もあの雪の日を。
夢のなかで見た。]
(+5) 2013/11/29(Fri) 01時頃
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[>>5:+15>>5:+16 手が重なる。10年前よりもずっと皺が寄って、骨の浮きだったようなその手を、同じように。
続けられるその苦しげな声は、搾りだすかのように痛ましくて。 ああ、どれほどの長い間、この人は己の背負った十字架に苦しめられていたのだろうか。 何度、女神に祈りを捧げてきたのだろうか。
気持ちのなかに、火を吹き付けられたような切なくも温かな衝動が過る。許されるならばその衝動の儘に、動きたかった。 懺悔をするこの男の身体を受け止めて、全てを赦してあげたかった。 けれどもそれをするには、時間があまりにも――…、]
……チャールズ…。
[>>5:+17 長い告白のあと、漸く出した声は掠れてしまっていた。 重ねられた手を少し強く握り返す。 あの雪の日と同じように、優しい掌を実感する。 色んな言葉が喉元まで出かかって、…口内で消えてしまった。 だから、これだけでも。せめて。]
………ありがとう。
(+7) 2013/11/29(Fri) 17時半頃
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[………。 私の人生の中で貴方の存在は18/18なのだけれど。 貴方の悠久の時の中で、私の存在は18/300くらいなのかしら。 そして、段々と希薄になっていくのかしら……。
18歳の時に村を出た理由を思い出す。 ああ。なんて愚かな。]
―――……神様。どうか、この人に救いを。
[巻き戻す事が出来ないその時を噛みしめるように。 目を閉じて祈りを捧げた。]
(+8) 2013/11/29(Fri) 17時半頃
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