251 【誰歓RP】鬼渡し
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[どれくらい時が経っただろう。 顔を覆っていた手を離して深呼吸ひとつ。 胸の中でじりじりと焼け付くような感情が渦巻いていた。 脳裏に響くのは、さくちゃんの悲痛な言葉。>>39>>40 きっと私を思って言ってくれたであろう言葉たち。それなのに、私はつまらない意地を張ってさくちゃんを追い詰めて。 結局、私は何も変わっていない。この村に帰ってきたって、なにも。]
……さくちゃんのこと、迎えに行かなきゃ。
[このままでは、きっと取り返しのつかないことになる気がする。 さくちゃんに会いに行かなきゃ。……会って、謝って、一緒に帰ろうって言わなきゃ。 そう考えながら、重たい足を踏み出した。]
(12) 2016/07/21(Thu) 17時頃
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[さくちゃんは確か社務所の方に向かったはずだ。 ならばとそちらに向けて歩き出す。拝殿前から社務所まで。 そう時間はかからなかった。彼女とふたたび出会うまでには。 明るい声、私の知ってるさくちゃんの声。>>15 ぱっと、顔を上げて。]
……さくちゃん……?
[彼女はどんな表情をしていたのだろう。感情も何も押し隠す仮面の下から、愉しそうな声だけが響いてくる。 会って言葉を交わしたかった、さくちゃんと。なのに私の足は、さくちゃんから逃げようとしている。]
……っ、!
[じりじりと後ずさり、彼女の指が肩に触れる直前、踵を返して逃げ出した。]
(18) 2016/07/21(Thu) 19時頃
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ー拝殿前ー
[後ろから聞こえる、楽しそうな声。まるで本当に鬼ごっこで遊んでいるかのような。] 先ほどまでいた拝殿前に戻ってきた。 石で出来た灯籠の陰に体を隠す。これで隠れられるとも思わないけれど、せめて一撃で距離を詰められることのないように。 聞きたいことが、あった。]
……さくちゃん。さくちゃんだよね? 捕まっちゃった、の?
[口から出た私の声は震えていた。 叔父を呼んでくる、と彼女は言った。そうして私の元を去って行ったのだ。 私は彼女を止めなかった。自分の中で暴れる感情と戦うのに精一杯で、彼女を止められなかったのだ。 「追いかけてくれるのを待っていた」>>15その言葉が、彼女に取り憑いた鬼だけのものだとはどうしても思えなくて。]
……私の……せいで……?
[自分の声がみっともなく震えているのを肌で感じた。]
(27) 2016/07/21(Thu) 20時頃
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[さくちゃんの綺麗で伸びやかな声が聞こえてくる。楽しそうな、愉しそうな声。 まるで、何かから解放されたかのような。 私の顔を見てみたら、とは彼女の声。>>29 仮面に覆われたさくちゃんの顔は見えづらい。それはまるで、私が向き合わなきゃいけない何かの前に立ち塞がる壁のように。]
……自由……?
[今にも歌い出しそうな、弾んだ声。 それはおそらく、彼女の持っていた感情なのだろう。 こちらに伸びる手。こんなに彼女は楽しそうなのに。その手は何故か、助けを求めて伸ばされたように思えて。 しかし今の私にはその手をとることもできず。]
……っ、!
[近くに転がっていた木の枝を拾って、彼女の手を振り払う。踵を返して逃げ出した、拝殿の裏手へ。]
(34) 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[ねえ、さくちゃん。
さくちゃんは私のことを自由だと言ったけれど。
……自由なんかじゃなかったよ。だって、私は逃げただけだもの。田舎が嫌だから都会に逃げて、都会が嫌だからまたここに逃げてきたの。
……自由なんか、どこにもなかったよ。 少なくとも、私の中には。
さくちゃんは私のことを慕ってくれたけれど、私はさくちゃんの方がよっぽど羨ましい。
与えられたものを素直に受け入れて愛せるさくちゃんが羨ましい。
もし、私がさくちゃんみたいな人間だったら。自分の産まれたこの村を愛せる人間だったなら。
ーー私は、こんなに自分のことを嫌いにならずにすんだのだろうか。]
(35) 2016/07/21(Thu) 22時頃
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[無邪気で、愉しそうで、しかし何処か冷えた声。 鬼と混ざり合った彼女の声。全速力で走ってばくばくと煩いはずの心臓がしん、と冷える。 置いていく、と彼女は言う。>>38 それは、7年前。私がこの街を出たときのことを言っているのだろうか? さくちゃんを置いて、村を出たあの日のことを。駅のホームまで見送りに来た、寂しげな泣き笑いを今でも覚えている。 それでも。]
……っ嫌だ!わたしはっ……まだ帰りたい! このまま終わりたくないっ……!
ーーっ、あ!
[転がっていた小石を踏んづけた。瞬間、体勢を崩して尻餅をつく。 振り返れば、目の前には冷たい鬼の面。]
(42) 2016/07/21(Thu) 22時半頃
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[何処へ帰るの?という彼女の声に、私は答えられなかった。 あのワンルームマンションは、もう私の家じゃない。 両親は私を受け入れてくれない。 辰次おじちゃんももういない。
何処へーー私は何処へ帰ればいいのだろう? 田舎から逃げて、都会から逃げて。結局両方から居場所を失った。 私の帰る場所なんて、もう何処にもーー。
ーー立とうとしても、力が入らない。 立ち上がる力が湧いてこない。それはきっと、あの日からずっと。 見上げた先には彼女の姿。仮面の下で、彼女が笑っているのが分かる。
さくちゃん。
私を助けてくれるの?]
(56) 2016/07/21(Thu) 23時頃
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[まるで救いを求めるように手を伸ばして。
ーーーー私は、その手を取った。]
(58) 2016/07/21(Thu) 23時頃
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ああ、もうこれで傷つかずに済む。
(59) 2016/07/21(Thu) 23時頃
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/* ちょっと早かったかね?
(-37) 2016/07/21(Thu) 23時半頃
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