280 【半突発】茨姫の眠る町で
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[ パンを食べながら歩いていると、可愛らしい少女が声をかけてきた。>>1:111 『ステージもよろしく』、つまり…。祭り当日にステージに上がる者なのだろう。すれ違ったのは一瞬だったが、その身のこなしは踊り子のそれだったように思う。 ……そういえば、何か光っていたような。モニカにはあまり縁が無いが、あれが魔法なのか。だとすると、人目に付くべき事柄にはぴったりの要素かもしれない。 ]
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うーん、さすがに今日は疲れたな……。 この町結構広いし、一日がかりで散策しちゃった〜。
[ いつの間にやら日暮れである。 今日歩き回るのはやめておいた方がいいだろう。何せ祭りは2日後だ、今体力を消費するのはまずい。楽しみの本番はまだだ。 ]
さーて、今日の所は休みますかね! 明日はー…明日考えるか。
[ それではまた明日。 *]
(99) 2018/08/10(Fri) 00時半頃
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[ 翌日。祭りの1日前である。 ]
うん、今日も良い天気! ……そういえば、まだお城見てなかったな。
[ 古城にはロマンがある。モニカの持論だ。 遠い昔に誰が住んでいたのだろうか、など、とても気になる性分である。 ]
確か少しなら中に入れたはず……。 今日はお城中心に散策しようかな!
[ もちろん、疲れない程度に。 一番のお楽しみはまだだ。 **]
(100) 2018/08/10(Fri) 01時頃
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−ロゼッタ城−
相変わらず大きいお城だなぁ。 静かで趣があって、私の好みなのよねー。
[ モニカはロゼッタ城の入り口部分に立っていた。毎年お祭りの際には必ずここに立ち寄る。特に用事があるわけじゃないが、雰囲気を楽しんでいた。 ]
……あれ?
[ ロゼッタ城は別名「荊の城」と呼ばれている。壁中が薔薇で囲まれているからだ。しかし、どうしたことだろう。毎年見る壁と様子が少し違う。 ]
しっかり覚えているわけじゃないけれど、前はもっと壁中が薔薇で囲まれてて、棘も痛々しく見えたような……?
[ そういえば、と記憶を巡らす。 祭りを前日に控えて活気溢れる町中では、さまざまな噂話が飛び交っていた。その中に、「茨姫の呪い」なるものの話をしている一団がいた。 ]
確か、今年で……100年?随分とキリのいい数字だよね……。これはもしかしたら、何かあるかもしれないな。
[ そう呟き、しばし広間で静寂に耳を傾けることにした。 **]
(107) 2018/08/10(Fri) 14時頃
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−ロゼッタ城前−
[ 城を堪能したモニカ。薔薇の勢いが弱まっているのは気になるが、それもまたロマンだと思いつつ1階の広場を後にした。 ]
ふぅ……。たまにはこういう時間も良いものよね。……あれ?声が聞こえる……。
[ 城の外。声をする方向に目を向けてみると、若い男性と子ども達がいた。>>111 ]
へぇ〜、読み聞かせか。何の話だろう?
[ モニカは読書も好きであるので、とても興味を持った。 聞こえてきた内容。それは、「茨姫」の話。]
茨…姫?もしかして、このお城に関係があるのかな?
[ 城にまつわる昔話はあまり聞いたことが無かったため、とても興味をそそられた。よく見てみると、何人か観光客らしき人々も立ち止まって聞いているようだ。モニカは足を止め、その物語にしばし聞き入っていた。 *]
(116) 2018/08/10(Fri) 21時半頃
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[ 城の横で読み聞かせをする青年は、古書店を経営しているらしい。>>126 そういえば、毎年の祭りの際にも古書が出回っていたように思う。また当日の楽しみが増えた。 ]
……すっかり夢中になって聞いちゃた。 って、けっこう日が暮れてきたな〜。
[ モニカは町中で呼び込みをしていた少女>>81を思いだし、彼女のいる店に夕食を食べに行こうと決めた。 南大通りまで歩く。明日の祭りの準備だろうか、人々で賑わっている。また、旅人や観光客らしき人の姿も多い。 ]
早めに行かないと、席が空いてないかもしれないな……。 せっかくだから何か美味しいもの食べたいよね。
[ 酒場【 偃月亭】の前にたどり着き、扉を開けた。 **]
(127) 2018/08/10(Fri) 22時半頃
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