235 夏の終わりのプロローグ
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い、…いいよ。 ちあきとえりあすだけ、っていうのも。……いいかなって。
[冗談めいたあだ名の提案>>47には、慌ててぶんぶんと手を振った。 あだ名はあだ名で、名前なら名前で。すっかり馴染んでしまったし、思い入れもある。
飲み物の気遣いを聞きながら、その場を離れて。 美術室から団欒室へ。戻って最初に口をつけたのは、きっと2/1.トマトジュース 2.ジンジャーエール。*]
(52) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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―美術室にて― まどかにはお裾分けされてばっかり、な気が、するんだけど。
[そうして頬に伸ばした指>>43は、むに、なんて口角を引き上げるように。 常のマドカの笑顔には、とうてい近付かなかったかもしれないけれど。 それに合わせて自分でも作ってみようとした笑顔も、きっとろくな形になりやしないはずで、]
……ふ、 どっちもついてないよ。
[だけれど大仰な狼狽の声>>44に、固まりかけた口角は確かに緩んで笑みの形になった。 落ち込んでた、なんて言葉には、薄く表情を曇らせて。 だけれど空気を振り払うのは、いつでもマドカの明るい声。]
うん、やっぱりまどかはマシュマロ派なんだ。 準備、しなくちゃね。
[オレンジの明かりに包まれて、それこそ時間が止まったように思える教室の空気を払うように。 既に用意してあったらしい、バケツとブルーシートを持ち上げる。 驚かせたお詫び>>42代わりに全ての荷物をまとめ持ったなら、異論を受ける前にと扉へ向かって。]
(53) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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………ごめんね。
[教室の入り口で振り返れば、小さく呟く。 逆光を受けたマドカの表情は読み取れないまま、代わりに眩しげに眼を細めた。]
(54) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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楽しいとか、嬉しいとか。 ……そう、だね。
[帰り道、すっかり調子を戻した様子のマドカの言葉を反芻しながら。 楽しいばかりの数日間を――"きょう"を、想う。 問いかけに明るい返事が返れば、安心したように表情を緩めて。]
良い絵になればいいね、 完成するの、楽しみにしてる。
[明日の朝日へ向けて沈む夕陽に向けられた、まっすぐなマドカの視線を追って。 寮へ着く間際、するり、自然と喉を滑った言葉。*]
(55) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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[留まっていたかったのは、懐古して憧れた"きょう"。
毎日少しずつ塗り重ねられていく絵のように。 毎日少しずつ姿を変えていく、終わらない"きょう"。]
(*4) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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リツは、マドカへのメロンパンのお礼は、バーベキューで返すつもり。
2015/08/13(Thu) 23時半頃
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/* ろ……ろくじゅっぽいんと!!! バーベキュー始まってない。ばか。ばか。
(-22) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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/* 今になってぴん!って、夏休み終わったら引越ししちゃうよ設定でもつけておけばそれっぽくなったのだろうかと思ったり、さすがに遅かったり、つまり結局ただのさびしんぼだったり。
(-23) 2015/08/13(Thu) 23時半頃
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/* うっひなこちゃん飴ありがとうありがとう…めんぼくない… 落ち着いたらいそいで追いつく。
(-27) 2015/08/14(Fri) 00時頃
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―裏庭―
かんぱい。
[とっぷり日も落ちて、日中の熱の名残を夜の風が払ってゆく。 各々、持ち上げたコップは6つ。 1/1.お茶 2.トマトジュース 3.ジンジャーエールのコップ越しに揃った面々を見渡せば、乾杯の声にはほんの少し、力が篭った。
けぶるバーベキューの煙の染みた瞳をぱちぱち瞬かせながら、不意に向けられたヒナコからの宣伝>>35に。 狼狽えてみたり、それに妙な笑いを向けるチアキ>>0:149に、じとりと(そう鋭くもない)目線を向けてみたり。]
(75) 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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真面目、だったんだけど。 木の役がだめだったら、やっぱり僕は出られないよ。
[ばしばしと叩かれる肩>>36に、わざと大げさによろめきながら首を傾げる。 気に入ったなら何よりだけれど、こっちだって真剣だったのに――なんて、小さく唸ってみせては。]
……うん、 みんなで観に行くね。
じゅうぶん凄いのに、まだまだ練習するんでしょ。 応援、してる。頑張って。
[本番。そんな言葉に少しだけ躊躇ってから、ゆるりと頷いた。 自分は何度も何度も目にした、ヒナコのジュリエット。 幸か不幸か、次第に自身の動揺は減ったけれど。
恋する少女の表情が、声が。 初めて聞いたそれよりも、だんだんと「それっぽく」なってきたのは、気のせいだっただろうか、…なんて。*]
(76) 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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[そうして視線を巡らせれば、トレイルに甘味を勧めるマドカ>>50に、対抗めいて椎茸を押し出すヒナコ>>59。それから妙に動揺するトレイル>>66。さらにエリアスから追加される肉串>>69。 わちゃわちゃと繰り広げられる風景に首を傾げながらも、コップに口を付けながら、細めた目で見守って。
いつもなら、それで満足していたはず。]
もうひとつ作る? それとも破壊、してもいい?
[だけれど今日は、移行したマシュマロと肉のダブルタワー建設>>70>>74の元へと歩を進めた。 自分が積み上げるならば何だろう。推し出していた二大勢力はとっくに完成してしまっている、なら。
結局はヒナコに貰った特盛り椎茸を並べて、街を破壊する怪獣よろしく、切り崩しにかかろうとしただろう。
救援に、チアキを呼ぶことも忘れない。*]
(79) 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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[なんとなく。 なんとなくだけれど、予感はあった。
明日があるから。 そんな気持ちで臨んだバーベキューは、それはもちろん楽しくて、充実した時間だったけれど。
明日があるから。 そんな甘えが、安心が、まるで当たり前の物のように、受け入れてしまっていたから。]
(*5) 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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…せっかくのバーベキュー、だもんね。
[何度も何度も繰り返した時間だけれど。 今日はことさら、何かが違うように思えて。
焼き係に消化係。あかあかと燃えていた火が小さくなるまで、広い裏庭に響く祭りの声。 自然と緩んだ口角は、下がらないまま。*]
(80) 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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―それからスイカ割り―
[掛け声と共に振り上げられたヒナコの模造刀>>1:70に、野次というよりはリクエストを飛ばしながらスケッチに勤しむマドカ>>1:77に。]
――あ、
[注意を促すトレイルの声>>67に後押しされるように近付いては、腕に手を伸ばして無遠慮に引く。 美術室で掛けられた、記憶に新しい言葉>>64に、駆け寄る足は、伸ばす手は、"今まで"よりも早く、マドカの元へと届いたか。]
気持ちは、分かるけど。 …あんまりひやひやさせないで。
[模造刀の行方がどうなったにせよ。 いつでも目の前の事に全力で取り組むマドカだからこそ、だとは思うのだけれど、と。 慣れない苦笑を浮かべては、ろくに責めるつもりもない口調で、諫めようとしたはず。*]
(81) 2015/08/14(Fri) 01時頃
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/* いいの!?いっちゃっていいの!?と思いつつ、確定怖がりすぎ感もあったかなあと反省。。
(-31) 2015/08/14(Fri) 01時頃
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/* エリちゃんがついに食べ順の結論を出したのがかわいくてほっこりしてる。ちょうかわいい。
(-32) 2015/08/14(Fri) 01時頃
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―おわりは花火で―
[あちらこちらで上がる色とりどりの火花を眺めながら、自分も火を点けて。 同じく花火を持ったエリアスとの会話>>3:92に、しばらく考え込んだ。]
…やり直し、できなくても。 力仕事くらいなら出来るから、困ったら呼んで。
[きっとそれが叶うなら、彼女の毎日はもっと充実するのかも、知れないけれど。 だけれど自分は、繰り返した毎日の中で、具合の悪そうな彼女も知っている。]
それか、ほら。 ちあきならきっと、手伝ってくれるんじゃないかな?
[みんなのお手伝い担当。少なくとも自分の中ではそんなイメージのついてしまった、同級生の姿が浮かんで、こっそりと提案したり。 自分も常日頃、お世話になってばかりだから。 食券の融通くらいならしないこともないよ、なんてフォローも。*]
(82) 2015/08/14(Fri) 01時頃
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/* んんんまどかちゃんかわいいありがとうございます(平伏)
(-33) 2015/08/14(Fri) 01時半頃
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―スイカ割りにて―
[過ぎ去った模造刀と、聞こえない鈍い音>>84。自分で近付いておきながら、知らない光景に、ぱちり、ぱちりと目を瞬かせる。
暢気な言葉からがらりと一転した、聞きなれない敬語が、こんな時でもおかしくて。 マドカが漏れ出すように笑みを浮かべた頃、自分もまた表情を緩めてしまっていたはず。]
わかればよろしい。
[意趣返しめいて不遜に告げてみたものの、掴んだままの腕に落ちる視線にさらに数度、瞬きをして――すぐにとはいかないけれど、それからぱっ、と、離しては。]
…ご、ごめん…、?
[ろくに力を込めずとも引き寄せられてしまった細い腕から慌てて視線を逸らして、離した手は誤魔化すようにぐーぱーと握って。]
…でも、怪我がなくてよかった。 痛そうだったから、…ううん。当たったらきっと絶対、痛いよ。
[今まではずっと、怪我した彼女と集う面々をぽかんと眺めていたばかりだったから、と。 そんな言葉はさすがに告げられずに、飲み込んだけれど。*]
(86) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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/* 飴もらったらこれも返すしかないと思った(ありがとうございます)
(-35) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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―祭りのあと―
[ ほたり、 と。
黒い地面に落ちて、一瞬だけ火花と共に、最後にはじけて。 そうして消えてしまった線香花火の光に、細めていた瞳を、ゆるり、細めた。]
(*6) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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―そうして最後は線香花火―
ん、楽しい。…すごく。
[伺うように視線を向けたヒナコ>>61からの問い掛けに、ゆるり、だんだんと染み付いてきた――にしても未だ曖昧な――笑みを浮かべて返す。 と、同時に落ちる、火種の音。]
………ぁ、……あぁ…。
[先輩からの教授>>3:73も虚しく真っ先に落ちてしまった光に、残念そうに息を吐いて。 楽しげな笑いと共に告げられた、罰ゲーム、なんて言葉には、すっかり忘れていたと目瞬きを数回。]
それっていつ実行なの? この後?みんな疲れてるだろうし、明日…かな。 ……明日が怖い、な。
[困ったように告げてみたところで。 怖い、なんて言葉は、どこか浮かれて響いた。]
(87) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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[燃え残った花火からゆっくりと顔を上げて、輪になった面々を伺ったなら、そこにはまだ人数分、光の球が残っていたか。 ぱちぱちとはじける閃光は、それぞれが控えめな火花へと変わりつつある。
ぽとり、 ぽとり、 と。
次々に落ちてゆく火種は、ゆっくりと迫るカウントダウンにも思えて。]
(88) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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[夏休みなんてすぐ終わるんだから。 そんな自分の言葉>>0:67は、だんだんと遠くに離れていったけれど。
取り壊されてしまうらしい貯水槽の下に住み着いた、裏庭の子猫の居場所が無くなってしまうのも。 賑やかな時間が終わってしまうのも。 それがしばらく、訪れなくなるのも。 打って変わったように、ひとりの時間が始まるのも。]
寂しかった、……けど。
(*7) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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["明日"からしばらく寂しくなるからこそ、最後の一日が楽しみで。 次がないからこそ、一度だけのバーベキューは、とてもとても楽しかった。
同じ日を重ねたからこそ、最後の一日がこんなにも楽しかったのか。 それとも何も知らず"明日"を迎えていたなら、その思い出を噛み締めていられたのか。
それは、わからないけれど。]
(*8) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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――たのしかった。
(*9) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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――――…、
[呟いた言葉は、ほたり、マドカの火花が散る音>>85と重なる。
引き寄せられるように、穏やかな光に照らされる彼女の表情へ、つい、と視線を上げて。 未だ手に残る 掴んだ腕の熱が、消えた花火の代わりにじわりと熱を広げては――湿った夏の夜の空気に、そっと溶けた。**]
(89) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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[満足げに呟いた言葉と、消えてゆく花火の光。 遠く聞こえる虫の音と混じり合いながら、湿った夏の夜の空気に溶けた声と、熱。]
(*10) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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[ ――にゃあ、 と。
聞き覚えのある柔らかな声が、まるで応えるように。 祭りの名残を包んでそっと冷えてゆく裏庭のどこかから、聞こえた気が、した。**]
(*11) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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/* でもでも引越し、物語的には良かったかもしれなくても、 そんなのやだよー寂しいじゃん!やだ!っていうリツ心PL心。
てことで普通に〆ちゃう。面白みなくてごめんなさい。。
(-36) 2015/08/14(Fri) 02時頃
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