151 雪に沈む村
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-回想・工房-
[種火はジリヤに渡されただろうか。珍しくドナルドが改まって切り出す。]
ブーツ?
[手渡された鱗は一枚一枚かなりの大きさの見事なものだった。 火龍の鱗など、早々お目にかかれるものではない。]
かまわんが――随分珍しいな。 …まあ、今晩のうちには作れるだろ。
[そういいながら鱗を検める。これだけあれば、子供達のブーツであれば何なら3足作れるだろう。 ガキどもに、という言葉と、カルヴィンを慮る言葉に、少し目を細める。 もしも男が代金のことを口に出そうとすればそれをさえぎって。]
――大した仕事じゃない、代金は要らんよ。いつもの礼だ。
[そういって、もくもくと近くあった金尺でざっと鱗の切り出し方を考えるのだった。 …ブランフォート家の爺やさんが来たのはその後だったか。]
(9) 2013/11/24(Sun) 21時半頃
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-回想・工房-
[アリスが首をすくめて爺やさんが来たかと問えば、無言でそれには軽くうなづいただろう。 ブーツを作るためにうろこに手際よく線を引きながら、クシャミとアリスのやり取りを眺め。
ジリヤがドナルドが工房を出るなら後でピエールの店に行くことを告げただろう。 遠まわしな誘いの台詞である。
―ブーツは今晩中には仕上がるだろうし、恐らく"子供達"にとってもそのほうが良い筈だ。]
(10) 2013/11/24(Sun) 21時半頃
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[ピエールの店には誰がいただろうか。 他にもいたなら酒を軽く酌み交わしただろう。
ピエールには、急な頼みで悪いが、といいながら銅貨を数枚渡して明日の携行食を頼んだ。 彼のことだ、腕を振るってくれるだろう。 朝、立ち寄ることを告げ、深酒をしないうちに工房に戻った。
工房に戻れば、火龍からの頼みであったブーツを作る。
切り出した鱗をよく熱すると、本来の姿に戻ったかのように鱗は生き生きとしたつやと光沢を放つ。 それにハンマーを振るうと少しずつ形が変わっていくのだ。 その音は鉄を打つよりもどこか柔らかく、しかし澄んだ音色。
一足には手元にあった装飾用のガーネットを左右に取り付ける。 もう一足にはトパーズを取り付ける。 赤い鱗に赤い石と黄色い石はよく似合った。]
(12) 2013/11/24(Sun) 22時頃
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[ガーネットの石は大切な人との再会の約束。トパーズは勇気をもって未来に進むための力。 あまっていた石をつけただけだが、どちらもあの少年達に良く合っていて、少し笑った。
気づけば夜は更け、窓の外に雪はしんしんと降り積もる。 明日出ないと帰りが難儀だろう。
なめし皮のカバンに、ナイフと手布とロープ、金袋に薬草とマグカップを入れる。 数日で帰る事を考えた、簡素な旅支度だ。 工房の奥から、荷運びのための背負子もひっぱりだす。 これに乗らないものはその場でそりを作って引っ張るつもりだった。
準備を終えると窓の外をながめながら茶を飲む。 明日はドロシーに声をかけてから行こうか。]
(13) 2013/11/24(Sun) 22時頃
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-朝- [扉を開けると、朝日に雪がきらきらと反射する。 とはいえまださして積もってはいない。足元の雪を掻き分けながら、ピエールの店に向かった。
もしそこに少年達がいたなら、ブーツのことを伝えただろう。 それを頼んだ心優しい火龍のことも。
他にも誰かいたなら言葉を交わして、朝食を取った。]**
(15) 2013/11/24(Sun) 22時頃
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-朝・ピエールの店- [店のドアを開けるとそこにいたのは少年達と。]
――ん?
[見慣れない老人が、一人。 はて、あんな人はいただろうか、と首をかしげはするが、カルヴィンがなにやら話しかけているのを見ておおよその見当がつく。 恐らくは、余り人前に出てこない者だろう。
少なくとも邪悪なものの気配はしないし、もしそうであればカルヴィンなりドナルドなりのほうがもっと反応するはずだ。 そのカルヴィンはこちらに声をかけてきた。]
ああ――あと、弁当を頼んでてな。
[そういいながらピエールの出してくれた朝食を食べる。 この男の料理は絶品だ。道すがら少し冷えた身体が芯から温まるようだった。]
(19) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
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――そういやドナルドがお前達にブーツを作ってくれって言ってな。もうできてる。
[まるで今思い出したという風に話したが、内心二人を探さなくてすんだことにほくそ笑んだ。 恐らくカルヴィンに渡しておけば、今日のうちにはトニーの手にも渡るだろう。 どこにあるのかとカルヴィンに問われれば。]
まあ落ち着け、工房にあるから食ったら渡す。
[あくまで自分のペースで朝食をとるのであった。 食べ終われば携行食を受け取って代金を渡し、カルヴィンと連れ立って工房に帰るだろう。]
(20) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
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-朝・ピエールの店- [急かすカルヴィンを横目に悠々と朝食を取る。 隣にいた老人も舌鼓を打っていただろうか。 食べ終わると老人には敬意を込めて会釈をし、ピエールから携行食を受け取った。]
――食った食った。さて、行くか。
[そう行って店を出れば、カルヴィンもついてきただろう。 しばし雪の中を歩きながら、何か言葉を交わしただろうか。
工房に着けば、そこにはすでにソフィアがいた。]
ああ、そういや茶をもってきてくれたのか。
[旅支度に気を取られていてすっかり忘れていた。 しかし旅立つ前でよかった。]
(32) 2013/11/25(Mon) 20時半頃
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[さくさくと雪を踏み鳴らし歩く。 工房まであと少しというところで、カルヴィンの小さなうめき声が聞こえた。 振り向くと、カルヴィンは手をポケットに突っ込んで。]
――手袋な。かまわんよ。
[そう言って工房への足を速める。 ちらりと見えた鱗には、あえて触れずに。
ドナルドが、己の――火龍の鱗のブーツを渡したがった理由が、何となく分かった。]
(42) 2013/11/25(Mon) 22時半頃
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[工房ではソフィアとカルヴィンと何を話しただろう。 カルヴィンも炉の火が煌々と燃える、暖かな工房では多少元気を取り戻したかもしれない。
ソフィアから茶葉を受け取る。 今度は正しく、一冬分――より少し多いのは、おまけだっただろうか。
ほかに誰か尋ねてきたならば、その者とも世間話をしながら、旅支度をする。 とはいえ、昨日のうちにカバンに必要なものはつめていたし、たいしたことではない。 ブーツを履いて、外套を羽織る。
用意ができたなら、教会に立ち寄り、ドロシーに挨拶してから村を発つだろう。]
(43) 2013/11/25(Mon) 22時半頃
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[昼前には墓地に着いただろうか。
墓地にはピエールの店にいた老人がいただろうか。 軽く会釈をすると、一つの墓の前に佇み、その雪を払う。
行ってくるよ。
それだけで十分だった。 しばし感慨深げに墓標を眺めれば、くるりと踵を返す。]
(60) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[旅支度のドワーフは、カバンをかけ、背負子を背負って、まだ雪の浅い街道を歩み行く。 数日で買い出しを終え、工房に戻れば、長い冬が始まるだろう。
工房の炎は消えない。 それは村に戻る者を待ち、新たな来訪者を待ち続ける。
(あと、何度冬を迎えられるかな。)
[ドワーフの寿命は250年から300年ほどだ。 自分はあと何度冬を迎え、何度人々を迎えることができるだろうか。
石畳の街道から空を仰げば、青いガラスのように澄んでいた。 これからもっと寒くなるだろう。**]
(61) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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