162 絶望と後悔と懺悔と
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何の陰謀…………いや、ホリー様ぁ…………。 ピンチですよぉ。でも、このピンチを切り抜けて軍功を立てたら、 僕はぁ、偉くなれますよねぇ?偉くなれるんですよねぇ?
[些か動揺している。行動の「根拠」を求めるように。]
(*59) 2014/02/10(Mon) 22時半頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 23時頃
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あぁ、ホリー様ぁ!隊が挟まれている状況なんですよぉ。 なんの陰謀なんでしょうか……。
来てくださるのはありがたきことですよぉ。 これじゃ退けという命令が出たとき、速やかな行動が難しいですし……。
ですがぁ!僕の「食べ放題」も残してくださいよぉ?
(*61) 2014/02/10(Mon) 23時頃
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………………ホリー様。
……………………。
いえ、お初にお目にかかりましたよぉ。
[しばしの沈黙の後、言い切った。]
(168) 2014/02/10(Mon) 23時頃
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ええ、この人たちなんて知りませんよぉ。 僕の知人では……断じてぇ!ありませぇん。
[ジャキッ、ジャキッ。 両腕に鈎爪を装備した。悪意に満ちた形状の。 そして、ゆっくりと身を屈める。害虫のような姿勢だ。]
僕の軍功になる予定のぉ!葱を背負ったぁ!
カモだぁ……。
[瞳は狂ったような赤。狂っているのか。 狂うようにすることで、何かを振り切っているのか。]
(176) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
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あぁ!僕の功績が!!逃がしませんよぉ……。 みなさぁん、僕のことは嫌いで!いいですからぁ! ただ、「できる」ってことは知っててくださぁい!!
[借りた鬼たちにそう呼び掛ける。 直円は左右にブレながら機動隊へ向かう。 さながら蜥蜴か、蟷螂か。ちょろちょろと動く。]
兵器はぁ……便利ですがぁ。瞬発力なら生身ですよぉ。 簡単なことですよぉ
先に動いた方が……強いのですよ!!
[逃げろ、その声に瞬時に反応し直ぐ様行動に移せる者。 どれくらいいるだろうか。直円は虫が如く動きつつ 「起動する前に」接敵し、「動く前に」爪で引っ掻く。 肉を裂き、限りなく「痛くする」形状の鈎爪。 直円が、動いている。]
(184) 2014/02/10(Mon) 23時半頃
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直円は、ホリーとは違う形だが、こちらも瞬発、敏捷なら長けている。
2014/02/11(Tue) 00時頃
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えぇ……「虫」はお嫌いかもしれませんがぁ。 見ててくださいよぉ。僕は「頼れる」と、証明しますから。 今、この場で……証明しますから。
[最大限、「狂った」ように見せている。 ホリーの命令は「不都合」を忘れる最大の根拠。]
(*66) 2014/02/11(Tue) 00時頃
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だぁれをぉ?任せるってぇ?
[ホリーの力を受けとめた絢矢の背後に回り込んだ。 ホリーと同等とは言わないが、直円もまた速い。 瞬発力と敏捷性はこの直円も長けている。]
都合よく僕たちが分散するとでもぉ?
はい……獲りましたよぉ!!
[躊躇うことなく、絢矢の背後から首筋を狙って 鉤爪を振るう。努めて「狂って」見せている。]
(201) 2014/02/11(Tue) 00時頃
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げっ……!?
[手首を蹴りあげられ、くるりと宙返り。 膝をつき、這い寄るような姿勢に戻る。]
あまり抵抗されると、少々面倒なんですよねぇ。 いろんな意味で。そーぅ、いろんな意味で。
[敢えて「狂気」を宿した赤い瞳。 それが一瞬、揺らぐように悲しみを湛えた。そう一瞬だけ。]
(213) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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戯れはやめてください、ホリー様!
[一瞬だけ、これも本当に一瞬だけだ。 その揺らぎは、動揺?憤怒?何だろうか。 よくわからぬ赤き揺らぎとなっていた。]
僕はぁ、何も迷っていませんから。 本当にぃ!何の……迷いもありませんから。 僕はぁ、貴女様のぉ「犬」…いや、「虫」ですから。 素晴らしき貴女様のぉ、「虫」ですから。
[土下座を思わせる這うような姿勢。爪を舐めた。]
(218) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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ああ、ホリー様はぁ…… ホリー様は清々しいくらいに、残酷ですね。 快いくらいに。
[肩の手が離れると同時に、ホリーの足元から顔を上げた。 「狂った」ふりを瞳から離して、絢矢を見た。 狂喜の笑みは、完全に抜けている。]
ホリー様の命ですから、君たちと向きあわねばいけないのですね。
絢矢くん、円くん。
正直狂うたが如きで、狂気の波に飲まれて知らずのうちに 喰らう方が、僕にはずいぶん楽だったのに。
(232) 2014/02/11(Tue) 01時頃
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醜き「虫」だと、謗らば謗るといい。 もう、僕は君たちとは肩を並べて歩けない。
[ジャキッ、ジャキッ。鉤爪を構えた。 這うような姿勢は土下座を思わせる。 赤き瞳は、ある種の諦観を思わせる。]
御免ね絢矢くん、円くん。 君たちの身内に「虫」はいないだろう。 僕はもう「抗う」のをやめたんだよ、すまないね。
[鉤爪が震えている。]
(233) 2014/02/11(Tue) 01時頃
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そちらが「殺る気」に満ちているならば、 僕だってやりやすい。僕だって死にたくは、ないからね。
[ふ、と優しく笑った。鉤爪が光る。 そして、厳しく眼鏡の奥の赤が光った。]
「御器被」の直円、参るよ。 ホリー様ほどではないが、僕も迅いよ。 児戯の的ではない―……甘く見ないでくれたまえよ。
[這うような姿勢でゆらあ、ゆらあと揺れる。 「殺す気」なら「殺されまいとする」。 「家族」に手を出すその「矛盾」を拭う根拠。]
(250) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
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直円は、アヤワスカへとブレながら向かっていく。「虫」のように**
2014/02/11(Tue) 02時半頃
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殺して「あげる」かね、絢矢くん。
[この直円の独特の構え。虫のように前傾姿勢。 限りなく這うに近い。そして、左右にブレる動き。 見るからにバランスが悪そうで、その実バランスは良いのだ。]
………。
[斬る/斬られるには、双方の呼吸が合う必要がある。 そこで、この構えは相手が「合わせに」くると、 バランスを崩してしまう、そんな狙いの構えだ。 こちらの呼吸も合わないが…だから、「この」得物なのだ。]
………。
[ブレてブレる。鈎爪をふるう。]
(311) 2014/02/11(Tue) 13時半頃
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おっ……!?
[直円の瞬発力を以てしても、切り上げはかわしきれない。 もとより「かすり傷は覚悟の上」というつもりだったが。]
………なるほど、実に「陰謀」を含んだ得物だ。
[右鎖骨をかすった傷が、焼けるように腫れている。 彼は露骨に顔をしかめた。そうであってもくないは。 くないは避けようと思えばよけられたはずだ。
しかし、敢えて 下半身にくないを受け入れた。]
………ッ!?
(314) 2014/02/11(Tue) 14時頃
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絢矢……助け………ッ!
[一瞬か細い声で呟いた。この低い姿勢。 機動力を活かした戦い方。それは「前フリ」。
ダンッ!
ギリギリまで引き付けて土下座するように両腕を地面につく。 直円が一瞬、絢矢の視界から「消えた」。]
(316) 2014/02/11(Tue) 14時頃
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[仕掛けは単純だ。御器被が飛ぶように。 直円も両腕に力を込めて、跳び上がったのだ。 直円は「地」を這い、「足」で動く…… この考えを逆手にとって、狙っていたのだ。]
………。
[人にとって、真上は死角。真上から脳天を狙……わない。 正確には脳天を狙うつもりだった。が、]
………。
[「絢矢の顔を傷つけるのを嫌った」ように、 狙いを変えたのだ。鈎爪を開いて、両の肩口へ軌道を変えた。]
(317) 2014/02/11(Tue) 14時頃
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………。
[突き出された切っ先。左の鈎爪の間に捉えた。 少し息が切れている。右鎖骨をかすった傷が熱を帯びて。]
………。
[片方の切っ先を捉えたまま、右の爪でインファイトも辞さない。 本来的にはあまり得意ではない間合いだが。 右の鈎爪を繰り出し、繰り出し。 急所も迷わず狙っていく……が、決して。そう、決して。 決して絢矢の「顔だけ」は狙わない。]
(329) 2014/02/11(Tue) 15時頃
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[口癖といえば、「陰謀」だが。 思えば直円はそこまではいかないものの、 稀にこんなことを言っていた。 「嫁入り前に顔に傷ついたら大変ですよ」、と。]
(338) 2014/02/11(Tue) 15時頃
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……ホリー様、お止めください。 ホリー様に言われると、どうも調子が狂う。
[左は絢矢の切っ先を捉え、右は袖に捉えられ。 まさに膠着、といったところか。 この鈎爪は「かえし」が傷口を大きくしようと、 そんな悪意に満ちた形状をしている。]
(339) 2014/02/11(Tue) 15時頃
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………。
[膠着状態のまま。質問には赤い瞳が揺らめいた。]
……さぁ。僕はみんなではないから。代弁はできない。 でも、少なくとも僕は。
幸せか……今、まさに辛いよ。
(388) 2014/02/11(Tue) 18時半頃
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直円は、左腕が跳ね上げられた。
2014/02/11(Tue) 18時半頃
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-回想>>*88-
あぁ……別にぃ。教えてあげますよぉ。
[件の日、以来。直円は努めて「狂って」きた。 本来の自分なら肯定できないことも、 「架空の自分なら」肯定できるんだ、と言わんばかり。]
隠れ切支丹はぁ。ひとぉつ。「相容れぬ」ものがあったんだ。 幕府の身分の秩序を重んじる考え、切支丹の神のもとに平等という考え。 それが決定的に相容れぬものだったぁ。
(*90) 2014/02/11(Tue) 19時頃
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ふたぁつ、権力者がね。「怖がった」からだよ。 知ってるう?仏教徒もさぁ、一丸となってぇ、権力者を追い出してぇ。 自分たちで国を治めたことぉ、あったろぉ。
「同じ思いの民草たち」にはね、力がありますからぁ。 しかも、その「思い」は根深いですからぁ。
「捨てたふり」をしても、心の中には強く残っている。 ……「思い」は隠れても忍んでも、強い!
[一瞬だけ、赤い瞳には狂った様子ではなく、 確かな「……」が伺えるよう。]
……冀望も「きぼう」ですよ。
[優しく、そう「優しく」答えた**]
(*91) 2014/02/11(Tue) 19時頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 19時頃
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………。
[ぴたり。振り上げた左の鈎爪が止まる。 やはり、絢矢の「顔は傷つけたくない」のか。]
絢矢くん……!?
[行き場所を失った鈎爪が、困ったように震えたあと、 右に絡められた袖に向かい、距離を取る。 ふぅ……息が上がりぎみだ。]
謝らないでくれたまえ。お互い様ではないか。 僕を殺して「くれる」のだろう? 僕は死にたくないから、殺してでも抵抗する。
それでいい、それでいいじゃないか。 そうだ、それだけに実に単純だ。
[誰に言っているのだろう。ぎこちない笑みに、 ひどく困ったような表情を返した。]
(412) 2014/02/11(Tue) 20時頃
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………。
[………。]
違いますよぉ。僕はぁ、じっくり舐ってやろうって。 そう思っているだけですからぁ。 顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ。わかりませんからぁ。
[この話し方のときはたいてい。そういうことだ。]
(*95) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
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違う!違う違う違う違う! ただぁ……舐ってやろうって。そう思っているだけですからぁ。 顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ、見えませんからぁ!
[この話し方は、一種の防衛反応なのかもしれない。 「架空の狂った」自分なら、仕方ない、と。]
僕はぁ!ホリー様配下のぉ!! 御器被ですからぁ!「お兄ちゃん」では! けっしてぇ!ありませぇんからぁ!!
[誘い通り、鈎爪で薙ぐ。]
(416) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
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……これはぁなんの「陰謀」だぁ?
[冷静さを失っているように見えた。 だが、それは敢えて「直円」ではなく、「御器被」として、 努めて「御器被」としてあろうとしているようで。]
………。
[背中に回された手。もう「御器被」は抗えなかった。]
(422) 2014/02/11(Tue) 21時頃
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………か……はぁ?!
[硬直したように口を大きく開く。 白眼を剥いて、がくがくと。その身体は痙攣している。]
……首級………持ってけよぉ。「御器被」の首級なんてぇ…… 何のぉ………価値があるかぁ…………だけどぉ。 軍功…………だぞぉ………………?
[血を吐いた。凄まじく血を吐いた。 あくまで、「御器被」として逝くつもりか。]
(424) 2014/02/11(Tue) 21時頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 21時半頃
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やれやれ……強く、綺麗になったな。絢矢くん。
嫁入る……までは、顔に気をつけ―……
[ザンッ―…… 世界が 逆さまに 見えた**]
(428) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
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ホリィィィィ様ァァァァァァ…… おぉぉ慕いぃぃぃぃ申してぇぇおりまぁしたぁぁ……。
人形のようにぃぃぃ可憐でぇ…… 人形のようにぃぃぃ 「つまらない」
お人ぉぉ でし……たぁ……
[それは誰も気にとめない路傍を這う御器被の羽音。 弱々しい虫けらの それでいて「煩わしい」羽音に過ぎない**]
(*102) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 22時頃
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―回想―
僕にぃ?拒否権はないのでぇすねぇ?
[やはりこの頃も、敢えて「狂って」見せていた。 それでもなお、嫌な顔せずに付き合うのは。]
僕の言葉ぁ?さぁて、何ぞ言いましたかねぇ。
[恍けているのか、どうなのか。ただ、これだけ言った**。]
一夜にしては成らず。よく―……時勢を見たまえよ。
(*111) 2014/02/11(Tue) 23時頃
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