95 File.2:Do you Love me?
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素直じゃないなぁ。
[不満げなラルフの声と反応に やはりくすくすと笑み声が漏れた。 彼がオスカーへと話しかける様には ふ、と目を細めてその光景を眺め]
――…どうして、二、で、三じゃダメなんだろ。
[テストと先生の意図を知りかねて微かな声で独り言ちる]
(108) 2012/07/02(Mon) 14時半頃
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[血に濡れたワンピースを拾い上げ、軽く絞る。 渇くまで時間は掛かるかもしれないが 血が其れから滴らなければ問題ないと思っていた。 着替えを望むほどの余裕は既にない。
晒していた白い肌を、斑に染まるワンピースで覆う。
再び奥の薬品棚の扉を開き物色するのは ワンダが武器と言った為。 暫く瓶のラベルを眺めるうちめぼしいものを見つけたか 薬瓶を棚から取り出してワンダの前、台へとコツと置いた。 薬瓶のラベルには『HCI』の科学式]
塩化水素酸――… 飲ませれば致命傷を与えられるけど流石に難しいから 相手に投げてかけるのが有効、かな。 火傷、負わせられる、はず。 使う時は気をつけて。 多く吸い込んだら自分にもダメージがくるから。
(112) 2012/07/02(Mon) 15時頃
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アイリスは、ワンダから「うざい」と聞こえれば、やはりくすくすと笑う。
2012/07/02(Mon) 15時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/02(Mon) 15時半頃
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――…うん、結構危険な薬品だったと思う。 そうそう、投げた後も気をつけて。 私、球技とか苦手で多分命中させられないから。
[娘はワンダたちに薬品託す訳を言う。 それも真実ではあるが真意は別の所にあり それを使わずとも隣人を殺す手段は心得ていたから]
オスカーも何か武器、探す?
[オスカーは自分よりも知識がありそうだと思いながらも 声を掛けるは気にしているからに他ならない]
(122) 2012/07/02(Mon) 15時半頃
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おなかに本、は…… うーん、これ以上重くなると動きが鈍くなる、かも。
[鞄の中身だけでも今は身体にそれなりの負担が掛かる。 ラルフの防御法は有効だと思うけれど 体力の消耗を考えれば自分には向かないだろう、とも]
(123) 2012/07/02(Mon) 15時半頃
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[ラルフから聞いたテスト。
『──あすせかいがおわるならなにをしたいですか?』
あの時、答えは紡がなかった。 叶わないと思っていたし今でもそう思っている。
“好きな人と世界が終わるその瞬間まで傍に居て語らいたい”
欲しいものも手に入らない。 何故なら、娘が欲するのは自分だけをみてくれるひと。 情を交わし寂しさを埋めてくれるひと。
隣人への問いへの反応に、可能性はないものと知り 既に諦めてしまっていたから、自ら手を伸ばすはもうしない]
(130) 2012/07/02(Mon) 16時頃
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/*
じわりじわり、死亡フラグを立てる。楽しい。
(-64) 2012/07/02(Mon) 16時頃
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[外れたメス。 ラルフをチラと見て、ワンダを見る。 ワンダに託して正解だった事が知れた。 彼女ならば有効に使ってくれるだろう、とも思った]
(134) 2012/07/02(Mon) 16時頃
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[ラルフの言に、はた、と瞬き]
じゃあ、ラルフにはその武器がぴったりね。
[投げるでなく切るための道具がラルフの手許に戻るを見る。 ワンダの一言があったから、くすっと笑みを漏らし それ以上の追い討ちはかけずに置いた]
(139) 2012/07/02(Mon) 16時頃
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[点滴用の液体の正体は確かめぬままだった。 使う事がないと思っていたからではあるが――。 娘が自らに与える武器は、きっと鋏か鈴蘭のどちらか]
――…移動、する? 悲鳴であんまり人が沢山集まってくると面倒、かな。 沢山人がいると動きが把握しきれない。
[オスカーの悲鳴でポーチュラカを誘き出す。 隣人なのだから多少なりとも思う所があるだろうと オスカーを気遣うように眼差し向けてそれらしい理由を口にした]
(140) 2012/07/02(Mon) 16時半頃
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私は、もう動けるよ。
[ワンダにぽつと返事をし頷く。 そういえば選択肢の後者、書庫には料理の本もあったと聞いた。 けれど、読む間はなさそうだ。 少しだけ残念な気がするが、仕方ないとも思う。 彼女の視線の先にある本をちらと見遣り]
本が好きな誰かが、居るかもしれないね。
[医務室の扉に手を掛け、少しだけ開けて その隙間から外の様子を窺い人の気配がない事を確かめようとした**]
(142) 2012/07/02(Mon) 16時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/02(Mon) 16時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/02(Mon) 19時半頃
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― →書庫 ―
[先頭のラルフについていく様はまさにといった風。 ロールプレイングゲームとやらに馴染みがあれば勇者様御一行とか そんな言葉が浮かぶのだろうが娘はそういうものには疎かった。 傍らに居るオスカーに道中何度か視線を向けて、 眼差しが交われば、その都度、緩む表情。
ラルフとピエールの会話の最中。 ワンダの目配せに頷き、辺りを意識して見るが人影も見えない。 他に誰かいるような気配も感じられなかった。
摘んできた鈴蘭の花を左耳後ろ、涅色の髪へと飾るは いざという時の為の備え。
怪我の無い利き手で血に汚れた鋏を握る。 オスカーへと視線を向けて、ふ、と笑みを浮かべてから 書庫に居るピエールを見据えた]
(166) 2012/07/02(Mon) 20時頃
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――…殺されたくない。
[ピエールの言葉を肯定するように繰り返す。 自分が殺されたくないというより 傍にいて味方になってくれたオスカーが 殺されてほしくはないというのが正確な所。 オスカーへと視線を向けて]
このテストでは二人しか残れない。 三人は、近いうち破綻すると思うの。 だから、オスカー。もし、私が居なくなったら――… お隣さんのポーチュラカと交渉してみて。
きっと、あなたなら……
[オスカーにのみ聞こえるか如何かのささやかな声を 彼女に向けて紡げば、ふわり、綻ぶような笑みを向けた]
(169) 2012/07/02(Mon) 20時半頃
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[オスカーの問いにゆると頷く]
私の隣人はピエールしか残ってないね。 レティーシャは居なくなってしまったから。
[隣人と声を交わした時間が一瞬過ぎり 微か胸が痛む感覚を覚えるが きっとそれはモリスに切られたせいだと思う]
――…大丈夫、心配しないで。
[密やかに交わす言の葉は凪ぐような穏やかさ]
(171) 2012/07/02(Mon) 20時半頃
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[オスカーの相貌を彩る冷たさに 驚いたように涅色の眸がまるく大きくなる]
ありがとう、オスカー。 でも――…、私も あなたがいなくなるなんて、考えたくないの。
[先の言葉のみ残して動くオスカーを見詰めぽつと紡ぐ。 左手を、左の胸へと一度そわせ目を伏せた。 あたたかさを感じるのはオスカーの言葉が嬉しかったから。 けれどこの傷では長くはないとも何処かで感じていたから あたたかくも痛む胸に、柳眉を寄せ浅く息を吐き出す]
(175) 2012/07/02(Mon) 21時頃
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[一度、顔をあげ仰ぐ姿勢]
――… 先生、みえていますか ?
[声は届かなかったはずだけれど それでも見えていると願うように言葉を紡ぐ]
(176) 2012/07/02(Mon) 21時頃
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[ピエールの興味はワンダへと向いたよう。 書庫の中、ゆると歩み 扉から少し離れた位置まで来れば、歩みを止める]
――…ごめんね、オスカー。 ごめんね、レティーシャ。
[小さく小さく謝罪の言葉を口にして 鞄の中から、ワンダに貰ったクッキーの半分を取り出した。 ぱく、と口に含み、それから鈴蘭の花を手に取る。 チョコチップクッキーの味で鈴蘭の味を誤魔化す為であったが 鈴蘭を口に含み咀嚼すれば草特有の苦味が甘さに混じりゆく]
(178) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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[ 毒性の強い鈴蘭を一株、嚥下し胃へと流し込む ]
(179) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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[ワンピースの襟首から鋏もつ手を中に入れて きつく巻いた包帯をちょきちょきと切れば はらりと赤と白の二色になった其れが足元に落ちた。
テープで止めたガーゼを引き剥がせば 皮膚が引き攣りまた傷口は開いて
命の源である赤が、とめどなく其処から流れ出す]
(180) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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[青のガラス玉、一つを左手に握り締めるは 自ら死を選ぶというその行為が怖かったから。 限りなく体力の落ちた娘はオスカーの為に出来る事が たったこれだけしかなくて――]
嫌、って言ってくれたのに。 私、オスカーが嫌がる事をしてる。
[嫌がる事をしたのだから嫌われるだろうか。 嫌いになって、彼女が哀しまなければいい、と思う]
(182) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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[オスカーの事を考えていたら いつの間にか傍らに彼女の姿があり泣きそうに歪む相貌]
――…うん。 苦しいから、はずすの。
[じわり、毒が効いてきたのか吐き気と眩暈を感じる。 微か俯き、手の甲で口を押さえるは 鈴蘭を吐き出してしまわぬため]
(183) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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オスカー
私、ね、……あなたに、声、かけて貰えて、嬉しかった。 味方に、なって、くれる、って。 一人に、しない、 て、……とても、嬉しかった、の。
[いつか途切れる命ならオスカーの為に有効に使いたい。 エゴ以外のなにものでもないけれど それでも、娘は他の道を選べなかった]
ありがとう、オスカー。 もっと、早くに、あなた、と、出会いたかっ、た。
[薄く儚い笑みをむければ、ふらり、よろめく身体]
(184) 2012/07/02(Mon) 21時半頃
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アイリスは、足元に広がる血溜に引き込まれるように体勢を崩した。
2012/07/02(Mon) 21時半頃
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[薄れゆく意識の中、冷たい感触を予感していたのに 伝うのはあたたかく優しい腕の感触]
――… ん。
[くぐもる声を漏らし薄っすらと目を開けば オスカーの顔が近くあるを感じるから]
オスカー
[淡く弧を描く双眸が彼女だけを映し名を呼んだ]
(189) 2012/07/02(Mon) 22時頃
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――…もう少しだけ、傍に居てくれる ?
[頼りない声音でオスカーに願う。 大丈夫、とは紡げずに曖昧な笑みを薄く刷き]
食料、と、水、残ってるから それ、オスカーに、使って欲しい。
[傍らに落ちた鞄へと目を向けようとするけれど顔を動かす力も残らぬか 徐々に弱く聞こえづらくなる声音]
(195) 2012/07/02(Mon) 22時頃
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[一緒に過ごした時間は長くはなかったけれど 交わしたものは少なくは無かったように思う]
一人にしない、って、言ったのに ごめんね、オスカー
[途切れそうになる、呼吸。 脈は次第に弱くなり、乱れて、途切れて]
傍に居てくれて、ありが、と ……
[オスカーが事態を察すれば涙浮かべた涅色が 困ったように揺れて、頷くように一度瞬いた。 ごめんね、と紡ごうとしたくちびるは音を奏でず]
(199) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[仮令、この一時限りとしても。 オスカーが傍にいてくれた。 自分に意識を傾けてくれた。
“──あすせかいがおわるなら”
願ったそれを叶えてくれたのは、オスカーそのひと]
(204) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[オスカーの声が聞こえる。 けれど、涅色の眸にその姿はもう映らない。 視覚異常も鈴蘭のなせるものか]
――… …
[くちびるももう思うように動いては呉れず 呼びかける術も失われてしまう]
(206) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[握っていた手が緩み その指の間から零れ落ちるのは青いガラス玉。 空を思わせる其れが血の海に浸る。
オスカーと共に在りたかった。 彼女が望んでくれる限り、そうしたいと思っていた。 抱いてしまった好意はいつしか大きくなり 自分の命よりも、彼女の命を選び取るまでに育っていた]
(209) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[頬に降る雨。 あたたかな雫が何を意味するかは直ぐに知れない。 靄が掛かったような思考の中――、
オスカーが泣いているのかもしれない、と ぼんやり思う。
泣いているなら、涙を拭いたいのに 手はぴくりとも動いては呉れなかった。
呼びかける声が聞こえる。 彼女の声は傍にあるはずなのに何処か遠く聞こえた]
(210) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[光を失った涅色がゆっくりと伏せられる。 目許にたまる涙がオスカーの零したそれと混じり溶け合う。
オスカーに抱きとめられていた娘の身体からは 全ての力が抜けて、先よりも重みを増した。
薄っすらと刷いたままの笑みは崩れぬまま――]
(217) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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[被験者NO,Iri_s_02022 ID:アイリス
生命活動、停止――――**]
(218) 2012/07/02(Mon) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/02(Mon) 22時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/03(Tue) 00時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/07/03(Tue) 01時頃
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