176 【traveling〜どちらまで行かれます?】
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[発車のベルが鳴る。 外を見つめる二つの瞳に、一人の青年の姿と鮮やかな赤色が映る。]
キジ殿 ――
[生まれも知らない、赤い鳥。 留まる肩は、見つかったのだろうか。 或いは、見つかるのだろうか。
桃太郎は――否、犬はただその姿が砂に紛れ見えなくなるまで、見守っていた**]
(4) 2014/05/18(Sun) 00時頃
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―― 列車内にて ――
探し人か わかった また後でな ジャック殿
[ジャックが探すあーーーりーーーすーーーが誰なのかは男にはわからなかったが>>17、そちらを優先してほしいと頷いた。 まだ彼の種族についても沢山聞きたいことがあるし、自らのこともあまり話してもいない。 旅は長いのだから、と彼の姿を見送った。]
(68) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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―― 娯楽車両 ――
[丁度その車両に足を踏みいれたタイミングで曲が終わる>>@2。 軽く拍手をしながらも、車両の片隅に腰を下ろした。 ソファに座る彼に、そっと声をかける。]
―― 貴殿が ジュークボックス殿だったのだな
[黍炉が>>1:68言っていた、ジュークボックス。 知識の中にある箱形のそれを想像していたものの、蓋を開ければ先ほどホームから見かけた彼だった。]
リクエストはまだ 受け付けているか?
[手持ちのコインは足りるだろうか、蝋燭や卵を入れたのとは逆の太ももを探りつつ問うて]
(69) 2014/05/18(Sun) 21時半頃
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…… いつでもいい 貴殿が気が向いたらでいい
[立ち上がり、言を紡ぐ。 コインを一枚取り出し、彼へと差し出して]
誕生日の歌を 歌ってくれないか 名前の部分は 空白にして
[親愛なる誰かへ。 通り過ぎた駅も、次に止る駅も、その先の駅にも聞こえないけれど、生まれては死んで行く循環の中、巡る列車に相応しいと、思ったのだ。]
(87) 2014/05/18(Sun) 22時半頃
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―― ん? ああ 貴殿か 砂は落ちているようだな
[顔を上げれば、先ほどジュースを差し出した彼の姿>>71。 シャワーを浴びたのだろうか、砂っぽさはもう見られない。 口を押さえる様子>>83に薄らと笑って]
…… 静かでなくとも いいと思うぞ あと某は ジュースの人ではなく じぇーむすだ
よろしく
[口にして、ジュースとじぇーむすの響きがやや似ていることに気がついて二三度瞬いた。]
(88) 2014/05/18(Sun) 22時半頃
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やへ殿 か ありがとう
[ジュースじゃなくてジェームス、>>95繰り返す声に笑みは深くなった。視線は自然と、その両手に収まっているジュースへと向く。]
そうか よかった ぬるくはなかったかな
[心配だったのはその一点、だがそれも杞憂で終わりそうだ。やへの貌に浮かぶ笑みに一つ頷きを返す。]
(103) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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いや 礼など必要は ……
[ない、と言いきる前に黒いグローブの上には胡桃が乗っている。 彼と、そして胡桃とを交互に見て]
ありがとう 気を遣わせてしまったか やへ殿は 胡桃が好きなのか?
[マスクが邪魔にならぬ程度に軽く頭を下げて、手の中で胡桃をころころと転がす。殻付きの胡桃を手にするのは、初めてだった。]
(104) 2014/05/18(Sun) 23時半頃
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[何事も摂り過ぎはよくない>>110と記憶にインプットしながら、あまり難しいことを考えなくてもいい己の身体とは随分違うと改めて認識していた。 手の中で転がる胡桃を、今度は感覚を確かめるように軽く握りしめる。]
後で頂く 良い栄養になりそうだ
[一般的にヒューマノイドが口にするときには周りの殻は向くのだろうが、固形物を燃料とする男の構造的にはそのまま食べてしまうのが一番いい。あまり驚かせてはいけないと、今はまだその感触を楽しむに留めて]
(120) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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そろそろ次の駅か ……
[緩やかになる列車のスピードからそう予想して、窓の外へと視線を向ける。 視線は外へ、感触は胡桃を、だからこそ やへの視線>>111にすっかり気がつかぬままでいた。]
(122) 2014/05/19(Mon) 00時頃
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それは楽しみだ
[もふもふ>>126の意味には首を傾ぐものの、美味しいことには違いないのだろう。蝋燭、卵、そして三つ目の胡桃がボディスーツの太ももに収まって、また不格好に膨れる。]
そうだな どうせ立ち寄るのなら何か買いたい
[やへは楽しそうに土産と言葉にした。大きく深く頷いて、同じく楽しみだと笑みを浮かべる。 かわりに取り出したチケットはやはり、白いまま。 まだ降りる駅ではないようだ。
もう一度窓の外に視線を向ける。 「六曜ゴーストスター 大安」の文字がちらちらとガラスに映り込む。]
(141) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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暦の大安 …… なのかな 共に降りようか やへ殿 この星もなかなか興味深い
[緩やかに停車すれば席から立ち上がる。 ジュークボックスの彼に一つ会釈を残すと、やへを振り返りつつ列車を降りようと]
(142) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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―― 六曜ゴーストスター・ホーム ――
[派手な色だ、抱いた感想はそれだった。 ホームから改札口、そしてメインストリートであろう道へ繋がる道には朱色の柱が何度も立ち、所々星マークを象った呪文符のようなものが貼付けてある。]
大安は …… めでたい日、だったか
[煌びやかな色に目を細めながら、回路の隅に引っかかっていた知識を引っ張りだす。]
土産物 たくさんありそうだ
[やへはまだ隣に居ただろうか、期待を込めて声をかけ、また唇は笑みを形作った**]
(143) 2014/05/19(Mon) 00時半頃
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―― 少し前・娯楽車両にて ――
暴れん坊 …… ジェネラル ……?
[赤くなった様子はコイン探しに集中していた男は見ることがなかった>>@4が、如何せん先ほどから口調や出てくるキィワードが気になって仕方がない。 それが自らのせいであることを男は自覚しておらず、暴れん坊ジェネラルに関して知識収集しようと回路にストックしておいた。]
―― ああ 名無しでいいんだ 誰に向けるわけでもない でも“誰か”に向けて
[コインをシルクハットで受け止める様子に器用だと関心しながら、男は薄ら笑みを浮かべて頷く。 だから、「でぃあじぇーむす」>>@5には少し驚いたように両目を見開いたけれど]
(162) 2014/05/19(Mon) 21時頃
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ありがとう もし歌い難いならそうしてもらえると 嬉しい
[角を撫でながら、小さく頭を下げた。 「おめでとう」―― あの白い星で聴いた声が、脳内回路を駆け巡っては消えて行く。
送り出してくる彼>>@6に小さく手を振って――しかしその深い意味はわからぬまま――、その誕生日を祝う優しくも温かいメロディを背に、列車を降りる。]
(163) 2014/05/19(Mon) 21時頃
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はっぴ ばーす でー とぅ ……
[列車を降りる寸前、まだ聞こえるジュークボックスの音色に名を乗せようとして、]
ああ 彼の名は ……
[“ジュークボックス殿”の本当の名前を聞きそびれていたことに気がついた*]
(164) 2014/05/19(Mon) 21時頃
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―― 六曜ゴーストスター・ホーム ――
もふもふ? ライジ殿が持っていたのか
[ボディスーツを掴まれる感触>>146を確認しながら降り立ったホーム。 可愛いもふもふ>>145にはいくつか当てがあるものの、果たしてどれが正解なのだろうと首を傾げた。]
ああ コードは確かに赤と似ているが 少しだけ配合が違うな
[赤色>>147の感想に分析の結果を呟きつつ、手を引かれれば素直にやへについて歩く。 しかしその格好が妙に軽装であることにようやく気がつけば]
(167) 2014/05/19(Mon) 21時頃
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ん !?
…… や やへ殿 その軽装では 風邪をひかないか
[まだホームを出る前だ、 今なら着替えも間に合うと引き止めるように立ち止まる。]
………… ?
[立ち止まれば男の視線も自然と、足元へ。 強化ボディスーツにぶら下がっている>>@7存在に、二三度ゆっくりと瞬いた。]
(170) 2014/05/19(Mon) 21時頃
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大丈夫だ 大きくなれ …… あ いや こんなところで
[両手を広げるアクション>>178が微笑ましいと思わず笑ってしまう。 大きくなれる、そう励まそうと口を開いたのだが、衣服を身に着けはじめる彼にあたふたとその周りを隠そうと両腕を意味なく大きく振った。]
ああ なるほど 確かにもふもふだ しかし いつからくっついていたのか ……
[ネズミをどうしたものかとやへと交互に見遣りながら そのまま歩き出しても問題ないか一歩踏み出す。 まさかポケットの胡桃がターゲットだということに気がついては居ない。]
(184) 2014/05/19(Mon) 21時半頃
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―― → ホーム外へ ―― 落ちてくれるな ネズミ殿
[やへ>>187へ小さく頷いて、もう一歩慎重に踏み出した。 駅周辺は今まで停車してきた駅の中でも最も賑やかなのではないだろうか、煌びやかな露天や売り子の姿も見える。]
…… 随分賑やかだな 確かおみくじがあるらしいが
[ジュークボックスの彼>>@6の言葉を思い出し、並ぶ店をゆっくりと覗く。 時折やへと男とを見て「お幸せに」と言葉をかけられるが、意味がわからず首を傾ぐまま]
(197) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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…… これは?
[そんな中で見つけたのは、朱色の長細い棒に同じく朱色の房のついた用途不明のもの。棒部分は上から見れば、星形の柱になっていることがわかる。 ディスプレイには「携帯おみくじ」と書いてある。]
やへ殿 おみくじだそうだ 土産にはいいのではないか?
[一本手に取りながらへやにも勧める。 暫し考えて、もう一本手に取った。ジュークボックスの彼はおみくじを「引きたい」と言っていたと記憶している。]
(198) 2014/05/19(Mon) 22時半頃
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[購入するやへ>>202に続いて男も数枚コインを出し、手に取った分の料金を店員に受け取ってもらう。]
…… やってみるか? おみくじ
[辺りを見渡すと、ちらちらと街中に見える観光客や、男と同じ乗客たちもおみくじを引いているようだ。 振れば棒部分に結果が表示されるタイプらしい、購入した朱色のそれを振れば鮮やかに房が舞う。 表示されたのは小吉[[omikuji]]]
(213) 2014/05/19(Mon) 23時頃
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…… 小吉
[吉とつくのだから悪くはない、そんなざっくりした分析をしつつ やへのおみくじを覗き込めば>>219、最高ランクの表示が出ている。]
おお 一番いいものだ
こういうものを 縁起がいい というそうだ この先の旅もきっと 楽しくなるだろう
[小吉の文字が浮かぶおみくじを差し出し、 やへのそれと比べて微笑む。]
(224) 2014/05/19(Mon) 23時頃
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よかったな やへど …… !
[嬉しそうにはしゃぐ彼>>231を穏やかな顔で見守っていれば、勢いはそのままに抱きつかれ言葉を失う。 反射的に護衛型として何かトラブルがあって助けを求めているのかと信号が奔るも、状況からして歓喜の表現なのだろうことはわかる。 それでも驚きで数秒固まってしまったが]
いい旅になるだろう この先も
[グローブを嵌めた手でやへの頭を撫でた。 それは降りた客たちや自らに向けてもの願いでもある。 そうして感慨に浸っていれば]
(238) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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―― …… ? 待て 何を ?
[待ち行くヒューマノイドも、見知らぬ種族も、やたらと声をかけてくる。「おめでとう」やら「お幸せに」やらやはり何かがおかしい。 その中で背の高い男は、立ち並ぶ店の軒先に掲げられた、観光客向けの言葉に瞬く。
―― 『新婚さん 歓迎します』]
(240) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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や やへ殿! そろそろ帰るか 遅れても 良くない
[かけられる言葉と掲げられた文字からはじき出した答えに、アンドロイドとしては珍しく焦りの表情を浮かべて 急いで帰ろうとやへを促した**]
(241) 2014/05/19(Mon) 23時半頃
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