73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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ベネットは平気か。 俺にはなにか、こう。酔ったような感じがする。 匂いが濃すぎる……?
[それでも、背筋を伸ばす。いつも通りの表情を作れるだろうか。 服の下で、ずきりと、戯れに付けられた紅い痕が疼いた。どうしてこれが今、そんなことを考える余裕も無く。]
風邪を引かなければ良いが。 戻らないようなら、後で毛布を、持ってゆこう。
[あの後輩を一人にしないほうが良い、何故かそんなことを思った。]
(145) 2011/12/23(Fri) 22時半頃
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[香に、少し身体が慣れてきただろうか。 スン、と鼻を鳴らした。]
乾燥には弱いから、敏感なのかもしれない。 私も、ヴェスも。
[何故だろう、構ってしまうのは。 良く解らないし、深く考えた事も無かったけれど。 見上げてくる瞳を見て、しかし同年のベネットには同じような情は湧かない、と思う。]
ノックスと、オスカー? さあ、私は見ていないな。
廊下でも見て居ないし、私は先に食堂を出た、から。
(163) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[似合っているとは言い難いコートのロバートが歩いてくる。 嫌なら近づかなければ良いのに、態々向かってくるところがまた、この後輩の良いところだ。 普段ならそう思えただろう。]
そうか。ロバートにはこれは良い匂いか。 それなら良い。
酒では、私はこんな風にはならないよ。
[先ほどまで見せていた顔は作れなかった。 弱った表情、とまでは行かないが。]
(173) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[ベネットは二人を探しに向かう。人のこと言えないだろう、立派に心配性だと思うぞ。 背中にはそう声はかけず心に仕舞った。]
体調は、悪くない。 で、ロバートは外へ出て何をしようとしていたのかな。 この時間に外出する理由は無いだろう。
[これで、口調だけはすっかり元通りに聞こえるだろうか。]
(192) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[ロバートのお陰で、調子が戻ってきた。 大丈夫だ、もうあの香もそう濃くない。]
私が可愛くても仕方ないだろう。おかしなことを言うな。 散歩?こんな夜に、コートを着込んでか。 出歩くなら見つからないようにもう少し努力したほうがいい。
[ふ、と鼻で笑った。]
(207) 2011/12/24(Sat) 00時頃
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ほう、ロバートも面白い事を言う。 しかしまだ口調が定まってないな。 努力の跡は窺えるが簡単に揚げ足を取られたくないのならもう少しだ。
[肩を叩かれる、手を掴んで顔をぐいと寄せた。 少し屈む格好、目の前にはくすんだ金の髪。]
そうだな、“中庭以外”には出歩かない方が賢明だろう。ロバートも、な?
[何か隠しているのだろうか。 こういう勘は悪くない。]
(219) 2011/12/24(Sat) 01時頃
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うんもう認めよう。
ジェフは金髪にしか勃起しない。
(-49) 2011/12/24(Sat) 01時頃
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というか、サイラスが好きすぎて頭おかしいらしい。
先ほどそういう天啓が降りてきた。
(-50) 2011/12/24(Sat) 01時頃
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[私の弟はこの色ではなかった。だから、大丈夫だ。
手が逃れようと引かれて、余計に力を込めてしまった。 抑え込んでいた凶暴な熱が、薔薇の香で加速する。]
いいや、でも。悪戯前の顔は見覚えがあるからな。 ロバートがしそうなら、私が見張って居ないとならないだろう? もし、無実ならそれこそ。一緒に居ても問題ないはずだが。
[尊大だった態度が急にしおらしくなる。 淡い色の瞳を見つめる。距離が近すぎて、ヴェスの気配には気づかない。
獲物を食らうように、口付けようとそのまま顔を寄せてゆく。]
(230) 2011/12/24(Sat) 01時半頃
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ヴェスすまないいいいいい
[毛布でぎゅう]
(-60) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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あーかわいい。たまらない。
(-62) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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[生徒会執行部の中でもごく一部の役員のみの秘密倶楽部。会長のレオナルドは知っているのか居ないのか、少なくとも自分とは鉢合わせた事は無いが。
これまでずっと、金髪の後輩だけを抱いてきた。
まるで誰かの身代わりのように、しかし無意識に選んで。 そのうちの一人に、冬休みですから、なんて言われて残されたそれ。 薔薇の香を吸い込んでからじくじくと疼くのは何故だろう。]
(242) 2011/12/24(Sat) 02時半頃
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ならば、見張っていよう。
[涙が溢れそうなのが見える。いつもの王様のような態度は何処へ消えたのか。
そのまま、瞳を閉じずに唇をあわせる寸前。 強く押されて窓の方へ背を打ち付ける。]
ッ、……。
お前が、そんな色をしているから!
[反射的に言い返していた。 でも、恋人でも弟でもないのは事実。
ぼろぼろと涙を零す姿に、重なる姿。]
じゃあ、どう扱えばいいんだ。お前は王様か。 違うだろう、今は只の、子供だ。
(243) 2011/12/24(Sat) 02時半頃
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[あの時サイラスには、どうしたか。 覚えていない。兄弟の思い出を全て白く塗りつぶしてしまいそうで、思い出したくない。
今の自分はとても汚い。だから、帰省しなかったというのに。 それが寮の中に、残っているなんて。]
馬鹿にして私がこんな事出来るか。 嫌がらせなら身体は張らないものだろう。
[じくじくと痛む痕が。薔薇の香が。怒りと興奮が。 入り混じった感情で、反応をしていたかもしれない。
だからこそ、この金髪の後輩を、無理にでも抱いてしまいたいと思った。]
箱入りの王様はこれを見たこと無いなんて言わないよな。 いけないのか。私だって男で、欲ぐらいある。
(249) 2011/12/24(Sat) 03時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 03時頃
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ヴェス……抱きしめてポニテから見える項をペロペロしたい。 冷えたよな、すまない。毛布で回収しに行く、ぜったいにだ。
(-74) 2011/12/24(Sat) 03時頃
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えっなにそれ蹴られる?こいよ!!!(ほれる
(-77) 2011/12/24(Sat) 03時半頃
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[私より沢山見たことがある? 人が外面を信じるよりもずっと悪いことをしている自覚があるこの、私よりも。 それは、大きな見栄を張ったのか、見るような何かがあるのか、とても引っかかって。]
……ロバートのことが、好き? そんなことは……
[無いと、即答出来なかった。 自分でもわからない、しかし好きと言うほどのプラスな感情なのだろうか?これが。
とても情けない顔になったのかもしれない。 自分の気持ちや考え、行動に自信が持てない。 こんな事ははじめてで、動揺した。]
(265) 2011/12/24(Sat) 09時頃
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[ロバートが立ち去るの今度は阻止出来ず廊下に佇んだまま、見送る。
暫くして、呪縛から溶けたように歩き出すと自室へ急ぐ。 なんだこの気持ちは。]
……そんな筈は、無い。 誰かに好意なんて。私が。
[ぐるぐると脳内ではロバートの言葉が。見つめた瞳が、近づいた時の熱が、忘れられそうにない。
誰もいない部屋に戻ると、漸くそこでヴェスを思い出し自分の毛布を抱えて部屋を出た。 まだ中庭に居るのなら、引っ張ってでも部屋に連れ戻ろうと姿を探して**]
(266) 2011/12/24(Sat) 09時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 09時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 09時頃
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[毛布を抱き締めて廊下を歩く。 頭の中はまだ金髪がどこかに残っていて、しかし姿の見えない後輩の事も心配なのも本当で。
誰かにすれ違ったかもしれないが、話したく無いから毛布で見えなかった所為にして中庭が見える所まで歩いた。]
……ヴェス、と。レオ。 雪の中で、何をしている。
[低い声で、名前を呼ぶ。 秘密の共有者、元生徒会長、何かと接点はあったレオナルド。二人が並んで居るなら、眉はしかめられて。 サイラスはどこに居ただろうか。姿が見えたらますます表情は堅くなるが、こちらは少し意味が違うもの。]
(300) 2011/12/24(Sat) 12時半頃
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レオ。外に……いや、お前まで風邪引かれたら困るから気をつけて行動するように。 最後の冬休みを寝込んで過ごしたくないだろう?
[しかめられた眉がひょいと上がる。 組み合わせが、何故か気になるもので、よからぬ事まで考えてしまいそうだ。
持っていた毛布を、ヴェスへくるむようにかけて抱きしめようと広げ**]
何故って、私の優先すべきはヴェスだからだ。 サイラスが風邪を引いたら自宅へ強制送還しておこう。
(304) 2011/12/24(Sat) 13時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 13時頃
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[捕まえた筈の後輩に押しやられ逃げれられた。今日はこれで二度目だ。 身体は冷えて居るはずなのに何故拒否をするのかと問おうとして。 手を出せない。何のことだ。まさかさっきのを聞かれて……いた………?いや、私は直線何も言っていない。その上ヴェスは、金髪ではない。この上なく都合良い同室者。]
っ〜〜〜くそ。 レオ、ヴェスを捕まえたら必ず部屋に戻るよう念を押してくれたまえ。
[意味ありげな笑みを浮かべる元相棒、だからこいつは好かないのだ。 恐らく好みから秘めた想いまで筒抜けになっているだろう。
今ヴェスを追うのは得策ではないと判断し、物凄く渋い顔でサイラスを変わりに回収すべく中庭へ**]
(356) 2011/12/24(Sat) 17時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 17時半頃
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[釈然としないものを抱えて歩いている。今ばかりはこの毛布が邪魔で仕方ない。
中庭に出るとちらつく雪の寒さで震えた。さっさと弟を回収して室内に戻りたい。 それになんだか、廊下より薔薇の香が強い気がする。また挙動不審になってはいけない。]
サイラス?
[まだ弟はそこに居ただろうか。濃密な薔薇と、散った花びら。 そして金髪。
くらり、雪で滑るのとは違うものが足を動かした。]
(371) 2011/12/24(Sat) 20時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 20時半頃
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――中庭――
[弟は雪と遊んでいた。
幼い頃も、一人でこうして何かと遊んでいる事が多かった。それを連れ戻すのはいつも自分。 何かは自分には見えることは無かったけれど、とても楽しそうな様子を見るのが好きだった。混ざれないのが、一緒に楽しめないのが悔しく思うほど。]
……サイラ、ス……
[ある程度年を重ねてからは、個として。兄弟として当たり前の距離を開けた。そうでもしないと、何かしてはいけないものが溢れそうで。 いつからこんなものを身のうちに抱えるようになったのだろう。覚えていない。 逃げるように寮に入ったのに、結局同じところに来る弟。愛しくてでも、近づき過ぎないように厳しくして。 そんな兄をどう思っただろう。知りたくない。知りたい。]
………………。
[白と混じる金髪に魅入られて、雪の中をふらふらと歩み寄る。 鍵をかけて仕舞いこんでいたものが、むき出しにされたみたいで冷たい雪が心に沁みこんできた。]
サイラス。
(391) 2011/12/24(Sat) 22時頃
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ジェフは、サイラスの金色に、誘われるように手を伸ばす。
2011/12/24(Sat) 22時頃
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[向けられた笑みは、昔見たそれ。
強張っていた顔をくしゃりと崩して、弟の隣へ雪の中。 髪にかかる雪をはらうと、その肩へ毛布をかける。]
寒くないか?まだ此処に居るなら、羽織ってろ。 風邪引いたらカルヴィンも困るだろう。
[兄の顔を作る。でも、もう、どうしようもなくなって。
毛布ごと抱きしめた。]
(412) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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[腕で押されても、抱きしめる力は緩められなくて。]
すまない、少しだけ。こうさせて欲しい。
直ぐ戻すから。すまない。今だけ、は。
[いつの間にか大きくなった、それでもまだ小さい弟。 毛布に顔を埋めて、震える声と肩を隠すように腕に力を込める。
離したくない、ずっと自分だけのものにしてしまいたい。]
(422) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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わあ、エリアスくいてえ。 ヴェスもくいたい。
だめだこのジェフくさっとる。
(-117) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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[この腕で弟を抱きしめるのはいつぶりだろうか。 その熱が、香りが、薔薇の香が混じって。 肺に浸透する。]
…………好き、だよ。 お前が好きだ。
[ぼそぼそと、聞こえても聞こえなくても良い音量で溢れた物を言葉にする。]
(430) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[受け取り方によっては、兄弟として。肉親としての言葉にもなるけれど。 込める意味は……それ以上のもの。
動く気配に顔を上げて抱き直そうと腕を緩める。 見下ろした金の合間に見上げる瞳。]
……、――!
[青と、灰が交わって。 吸い寄せられるように、そのまま顔を寄せる。]
(445) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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[青が見えなくなっても、動作はとまらない。 すっかり冷えていた唇へ触れる。 熱を移すように、思いを伝えるように。
もう雪の寒さも感じなくなってきた。 それぐらい体が熱くて、甘美な熱が回りきっていた。
何度も啄ばむ、まるで初々しい恋人同士のように。]
(452) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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[他の誰ともこんなにした事は無かったのに、それは不思議と飽きることなく何度でもしたくて。 そっと深く繋がりたくて、舌で唇を舐めた。
愛しくて、壊したくなくて、壊したくて。 涙が溢れた。]
(466) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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