270 食人村忌譚
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[ミナカタの言葉>>110に一瞬だけ、喉を詰まらせる。 しかしそれも一瞬のこと。 すぐに巫女としての仮面を被ると、 ミナカタに向き直るだろう]
お告げなど、あるわけもありません。 私の行為そのものが、神の代行なのですから。
[口には薄らと笑みを浮かべて。 褥で身体を重ねるときのしおらしい「ゆり」は、 ここにはいない。 私は巫女であらねばならないのだから。
そうして立ち去るミナカタの背中を見つめ、 小さく私はため息をつくのだった]
(150) 2017/11/28(Tue) 17時半頃
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母さん、私はまだ巫女として未熟なのでしょうか。
[自分の胸に手を当て、私とひとつになった母に訊ねた。 先程耳元で囁かれた、進の鋭い言葉>>86が脳裏に蘇る。
――――真に巫女様であるのかを証明して欲しい。
巫女への求心力が揺らぐのを感じた。 私にできるのは、ただ生前の母のように 巫女としての立ち居振る舞いを貫くことのみ]
(151) 2017/11/28(Tue) 17時半頃
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……母さん。
[大丈夫。そっと自分の肩を抱きしめる。 母の血肉を食らった時点で、母の魂は私に宿ったのだ。
巫女に疑念を持つものは、 すなわち村のしきたりに疑問を持つことと同意。
恐れることなど何もないのだ、と*]
(152) 2017/11/28(Tue) 17時半頃
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/* ちょっとみんな私に話しかけすぎじゃないですか……!!!拾いきれない!!!!!(嬉しい悲鳴) 反応の前に落としたいロルを落とさせてもらおう。
(-72) 2017/11/28(Tue) 18時頃
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―― 炊事場 ――
[四肢を捥いで胴体と頭だけになった櫻子は、 ひと回りもふた回りも小さくなったように感じられた。
江津子によって髪や体の毛をそられたその姿は 作りかけの蝋人形のようななまめかしさ。>>148
そっとその頬を撫でて、物言わぬ櫻子に話しかけた]
……綺麗よ、櫻子。
[野菜を詰め込まれ、金具で留められたその胎は まるで臨月の妊婦のように膨れていた。 心から美しい、と私は思った。 こうして料理してもらえる櫻子は、幸せな子なのだ]
(153) 2017/11/28(Tue) 18時頃
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[焼かれる前に、と。 その白磁器のような柔肌を最後に触れた。 ひどく名残惜しく思った。
そうして、竈の火が点されたのだ。
竈の火にあぶられる櫻子の肌が、小麦色へと変化してゆく。 滴り流れる脂が、乳房を伝って火に落ちる。 じゅわ、と音を立てて、香ばしい匂いが弾ける。
ヒトから料理へと変貌してゆく櫻子の肉体。 焼かれるその姿すら、得も言われぬ美しさを湛えている。
そうして私はずっと見ていた。 櫻子が料理として完成するさまを。 切り分けられるその姿を。
これが可愛い私の櫻子の、晴れ舞台なのだから*]
(154) 2017/11/28(Tue) 18時頃
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―― 水場 ――
[櫻子の姿を見てひどく興奮していた。 私も“ああなりたい”と強く願った。 心を落ち着かせるために、水場へと向かう。 少し、頭を冷やさねばなるまい。 そこにいたのは、手を洗う姉の姿>>135だった]
……姉さん。
[ゆり“様”>>136と確かに姉は言った。 すっと、胸が冷えるのを感じる。 私の表情が“妹”としての顔ではなく、 “巫女”のそれへと変化をする]
(155) 2017/11/28(Tue) 18時半頃
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儀式を、あなたに?
[>>137じっと容を見据える。 姉の瞳に宿る光は、確かな強い意思を持っていた。 しばしの沈黙。そして、私はおもむろに口を開いた]
いいでしょう。 その大役、確かにあなたに任せます。
もしも間違いがあったとして、 あなたが罰を受ける必要がどうしてありましょう。
「儀式」で死したものは、等しく神に迎えられるのです。 それは喜ばしいことなのですから。
ですが――……
(156) 2017/11/28(Tue) 18時半頃
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[小さな、逡巡。 きっとそれを言うことは巫女として許されない。 けれど、このまま巫女の仮面を被り続けることは どうしてもできなくて。
ふにゃり、と顔を歪ませる。 勢いのままに、そっと姉を抱きしめた。 ひどく懐かしい香りがした。姉の匂いだ。 今の顔を見られるわけにはいかないから、 そのまま震える声で告げるのだ]
返り討ちに遭ったりしたら許さないから。 姉さんは昔からそそっかしいから心配なの。 絶対に、絶対に、失敗しないでね。 巫女からの命令です。
[そんな命令などあるわけもない。これは、私の我儘だ]
(157) 2017/11/28(Tue) 18時半頃
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[そっと姉から離れる。 私の表情は、冷たい“巫女”のものに戻っていた]
……頼みましたよ。
[薄らと浮かべた笑みには、 何の感情も浮かんでいなかった*]
(158) 2017/11/28(Tue) 18時半頃
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―― 集会所 / 江津子と ――
次の「儀式」の執り行いは今夜です。 私の代行として、容にその任を任せてあります。
[江津子の問い>>145に、巫女として淡々と答える]
必ずや容は「儀式」を成し遂げてくれるでしょう。 しかし、“もしも”があります。 江津子さん、「儀式」の見届け人を頼めますか。 あなたの武勇伝は常々耳にしておりますから。
[巫女からの頼みは、すなわち命令である。 それが分からぬ江津子ではないだろう。 姉を心配する心をひた隠し、 それでも私は巫女として逸した行動を取る**]
(159) 2017/11/28(Tue) 19時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/28(Tue) 19時頃
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[姉が下手人に殺されることが怖い。 万が一、下手人が姉の死体を持ち去りでもしたら。 考えただけで気が狂いそうになる。
私が死して姉に食され、 あるいは死した姉を食すことで 私たちはひとつになるのだ。 姉妹に、なれるのだ。
姉に触れるものが許せない。 姉に害なすものが赦せない。
禁忌を破った下手人などに姉を殺されるくらいなら 私自身の手で、愛しい姉さんをあやめてあげたい。 そんな馬鹿げたことすら、考えてしまう**]
(160) 2017/11/28(Tue) 19時半頃
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―― 集会所 ――
私は脳髄をいただこうかしら。 きっと櫻子のものですもの。 極上の味がするわ。
[手に槌を持ち、櫻子の頭に二度三度振り下ろす。 香ばしく焼かれた櫻子の頭部は、 しかして苦悶の表情に歪むことはなく。 ぱっくりと割れた頭蓋骨からその脳髄が覗く]
いただくわね、櫻子。
[もうひとつ残っていた眼球は、 誰かによってすでに食されていた。 落ちくぼんだ眼窩をさらす櫻子に薄らと微笑んだ]
(208) 2017/11/28(Tue) 23時半頃
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ん、おいしい。
[匙で救い、脳髄を口にひとくち含む。 頬が落ちそうになる美味しさとは、まさにこのこと。 手が止まらなくなる。次々と口へと運ぶ。 そうして、匙を運ぶ手が、ピタリと止まった]
……志乃。 頭は冷えたのかしら。
[す、と私の表情が引き締まる。 目の前にいたのは、志乃であった>>190*]
(209) 2017/11/28(Tue) 23時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2017/11/28(Tue) 23時半頃
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/* ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜(頭抱える) 赤陣営そう動くのか〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
(-106) 2017/11/28(Tue) 23時半頃
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/* 志乃ちゃんはどうやってそのトリカブトを私に食わすのだ……???どどどどどどうすればいい??あわわわわわ
(-112) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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[幼子のように泣く志乃>>216を見遣り、 私は慈悲深い笑みを浮かべよう]
ああ、可哀そうな志乃。 突然の事態に混乱してしまったのね。 気持ちはわかります。
けれど、今は「儀式」の最中です。 どうか村の一員として気を強く持って。
大丈夫です。 私が隣におりますから。
[その背中をさすろう。 紡ぐ言葉は、旧友としてのものではなく 巫女として発する凛としたもの]
(221) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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[一瞬、頬を緩め。 志乃の耳元で囁くのは若干砕けた声音]
……「儀式」が終われば、 また元の通りの平穏が訪れるわ。 それまで、どうか耐えてちょうだい。
[旧友を気遣う言葉に、噓偽りなく*]
(222) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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―― 回想 / 江津子と>>166>>167>>168 ――
……江津子さんは、お優しいですね。
[くしゃり、と歪んだ笑顔はきっと巫女らしくないもの]
私は、村人たちが望むように 巫女として振る舞わなければなりません。
私が自分を繕わず、ただあるがまま普通の小娘のように 心配や狼狽を顔に出せば きっと皆は不安に取り込まれてしまうでしょう。
それだけはあってはなりません。
[しばしの、沈黙。逡巡ののち]
(226) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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でも、もしも、もしも。 姉さんやあなたのように、私を、巫女としての責務を 一緒に分かち合ってくださる方が いるというのなら――……
[巫女の仮面が、外れる。声が、震える]
大丈夫。 私はまだ、ここに巫女として立っていられます。
[上目遣いに、江津子に見つめ。 次の瞬間には、薄らとした巫女らしい笑みを 江津子に向けることだろう。 しかしその唇は、未だ微かに震えていて*]
(228) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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/* うお、2秒差で源蔵に割り込まれてしまった! 悔しいwww超速で複数タブ開いてボタン押したのにww
(-116) 2017/11/29(Wed) 00時頃
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/* ちょ、ま、えええええええええええええええ。 姉さんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん。
(-117) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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/* はあ…………………すき。ねえさんだいすき。
(-118) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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(ゆりは、立派な巫女様で) (私の、自慢の妹だよ)
[頭の中で姉の言葉を反芻する。>>176 それを聞いたときは嬉しくて嬉しくて、 泣き崩れてしまいそうになってしまった。
私は、姉の自慢の妹であらねばならない。
大好きな大好きな私の姉さん。 姉から、巫女としての立場を奪った。 居場所を奪った。
――だからこれは、きっとその罰なのだ*]
(237) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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/* 毒殺されたら肉を食べてもらえないから、できればやめてほしかった……ぐぬぬ。致し方なし。
(-124) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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/* 食人村だから食べられたかった……いや、わんちゃんまだ食べてもらえるかな……!?
(-125) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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/* ←食べられるだけが目的で入った人
(-127) 2017/11/29(Wed) 00時半頃
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……ええ、心の臓ね。 まだ残っているわよ。
[志乃の言葉に頷く。 肉の削ぎ落されたあばら骨の向こうに、 櫻子の心臓が見えた。 包丁でざくりと腱を断ち切り、心臓を取り出す]
お野菜でこんなに飾られて。 櫻子、とても可愛いでしょう?
[志乃の真意を、私が見抜くことはない]
(247) 2017/11/29(Wed) 01時頃
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この村に生まれたからには、 誰しもがこんな最期を迎えたいものね。 ……幸せな子だわ。
[皿に取り出した櫻子の心臓を、志乃に差し出した]
さあ、共に弔いましょう。*
(248) 2017/11/29(Wed) 01時頃
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/* もしかして、▲容▼ゆりかな……? できれば襲撃は違ってほしいなあ。
(-128) 2017/11/29(Wed) 01時頃
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