182 【身内】白粉花の村
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[いつの間に眠っていたのだろう。 布団すらかけず、ベッドに仰向けに倒れたままの姿勢で、ぼんやりと天井を見上げていたら、看護師に揺り起こされた。]
なに……?
[不機嫌な声。寝乱れた身体を起こす。 窓の外を見やれば、空はとうの昔に群青色へと色を変え。
そういうことか、と苦笑が漏れる。]
わかって…ます。
[眠っている間に済ませてくれればいいものを。 そんな勝手なことを思うけれど、 1時間は動けないのだ。そうもいかないのだろう。
ため息交じり、促されるままに診察室へと足を運ぶ。]
(@0) 2014/06/27(Fri) 17時頃
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[診察室へと足を踏み入れれば、部屋の隅にある車椅子が目に付く。
戻る時にはどうせまた、あれをつかうんだろう。 諦め半分、医師に頭を下げる。]
………よろしくお願いします。
[いつも通りの診察、体調の確認の後 奥の診察台へと案内される。
いわれるがままそこに横になると、石のような硬い感触に身体中が硬化する。実際は、これから始まる苦痛への恐怖もあるのだろうが。]
……。
[左腕を差し出すと、そこに刺さる銀色の針を、瞬きもせずに見つめる。
チクリとした仄かな痛みの後。 その箇所を中心に緩やかに体温が上がり始め やがて、それは炎のような熱さと痛みをもって、全身を巡る。]
(@1) 2014/06/27(Fri) 17時頃
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………っ…う。
[ゼーゼー荒い息を吐く。 額の脂汗を拭いたかったが、傍らに立つ医師にそれを制止される。 何かを言う気力もなく、ぐったりとそのまま横になる。
身動きを取らないように。と再度医師は忠告し、今度は空の注射器を手に取り近寄る。 変化を確認するために、採血を行うのだ。
空の注射器、その針は先程とは逆の右腕に刺さる。 実験動物のようだ。と深い息をつく。]
「よさそうだね。」
[こちらの苦痛をしってか知らずか、穏やかな医師の声。
唾を吐きかけたくなるほどの、嫌悪感を覚えるも。 身動きを取ればこの不調は、更に苛烈なものへと変わる。とわかっているから。
今はただ身を任せるしかなく。]
(@2) 2014/06/27(Fri) 17時半頃
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[ チクリ。
新たな痛みを手の甲に感じる。
効きすぎた薬剤の効果を抑えるため。 反応を確認してから投与されるそれは やがて緩々と、意識を水底に沈めて行く。]
ー………。
[奇病に罹ってからの時間が長い自分だから これほどの苦痛が伴っているのだ。と 土台なのだと思えば、まだ耐えられる。
あるかなしかの笑みを浮かべ、夢の底に沈む。
治療が終われば看護師が、病室に戻してくれるだろう]
(@3) 2014/06/27(Fri) 17時半頃
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[全てが終わり解放される。
目を覚ました病室には、すっかり冷めてしまった夕食と、珈琲が置いてあった。]
苦い……。
[実年齢に合うように。との配慮だったのかもしれないが、子供の舌にはそれは苦く、深みも味わいも全くわからない。
窓から捨ててやろうかと思ったが、前の病院とここは違う。 歩行者にかかる可能性もあると気づき、やめた。 息を止めて飲み干す。]
(@4) 2014/06/27(Fri) 19時半頃
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[食べる気の起きない食事、それをテーブルの隅に押しやれば、視線は自ずとベッド横の電話機に注がれる。]
僕から…か。
[何か逼迫した事情でもあったのか、懇願するようだった幼馴染、その昨日の、言葉を思い出し、そっと受話器に手を伸ばす。
余裕があれば出てくれるだろうけれど]
(@5) 2014/06/27(Fri) 19時半頃
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[受話器の向こうで、呼び出し音が鳴るのが聞こえる。 電話をかけるという行為自体が数年ぶりで、若干緊張する。]
…………。
[なかなか出ない。 それはそうだ、忙しいのだろう。 切ってしまおうかとも迷ったが、そのタイミングがわからず、深く息を吐く。
その時、呼び出し音が途絶え、幼馴染の声が聞こえた。 緊張が解け、口元に緩く笑みが浮かぶ。]
キリシマ?僕。
[研究一筋の幼馴染がはしゃぐなんてよっぽどのこと。 なにかいいことがあったのだろうかと、不思議に思うもそれを聞くことはしない。 距離が離れている今、喜びを分かち合うことは、きっと不可能だから。]
(@6) 2014/06/28(Sat) 17時頃
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調子……ああ。相変わらずだよ。 良くも悪くもない。 あの注射は……気分いいものではないけどね。
[実際のところ、そんな言葉で済むようなものではないのだが、どうしても強がってしまう。
彼の奇病の研究に対する熱意も、他の患者を治そうという意気込みもわかるから。]
まぁ、しかたないさ。 それで、何かデータはとれた?
[『モルモット』そんな自虐じみた単語を押し殺し、軽く答えた]
(@7) 2014/06/28(Sat) 17時頃
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[投薬がもたらすあの苦痛と、幼馴染の『慣れる』という言葉。 心の中で天秤に掛け、唇の端を釣り上げる。
どのみち自分にはそれ以外、生きる道はないのだ。と案に指摘されたようで。]
いいよ。僕は…… 僕からはデーター取りやすいだろうから。
[奇病に罹って尚、ここまでの歳月を生きている。 外見と精神の差異は酷いが、幸いなことに暴力的な形での発狂はしていない。そしてなにより
いくら苦痛を感じたとしても、案ずるものはどこにもいない。 治ったとしても行く場所はないのだから。
それならば、実験材料として生きるより他の道は無いのでは。と思ってしまう]
(@8) 2014/06/28(Sat) 22時半頃
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[治癒するのだという二人の名前を聞き その姿を思い浮かべようとするが、心当たりはなく。]
朝顔とディーンか……。 いや。会話したことは、ないね。
[幼い頃はそれなりに他者と関わっていた。 けれども、親元を離れたあの頃から、他者と関わることを躊躇するようになった。 自分は他者とはあまりにも違いすぎて、その溝を埋めることは到底できないのだ。と知ったから。]
ありがとう。か…… [己を踏み台にして二人が助かるのだ。そう言い聞かすように心に言葉を刻む。
刻んだ言葉が心臓に引っ掻き傷を作り、血が流れ出すのを感じる。 苦い。苦い。けれどもどこか甘美な痛み。]
その二人は治療で、苦しむことはないんだよね?
[それならいいのだ。と寂しく笑った。]
(@9) 2014/06/28(Sat) 22時半頃
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