256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[あの夢の中の歌い鳥は>>1:9 身体には小さすぎる籠に押し込められた、真っ黒なカラスだった。
外の世界へ逃げ出そうと、必死にばたつき 助けを呼ぶように、醜い声で何度も鳴いて。
だけど解放なんてされやしない。 欲した相手は、決して現れない。]
(+0) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[獣風情が親に会いたいなどと、 人喰いのケダモノが人間に歌を聞いてほしいなどと。
なんて図々しい身の程を知らない夢だったのだろう!]
(+1) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[最期にカラスは籠ごと焼き捨てられた 崩れ落ち風に舞い上がる灰は汚れなき雪とは似ても似つかない。
あの時、カラスを冷ややかな目で見下ろし、火を放ったのは 誰だったっけ……?*]
(+2) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[───うちに帰りたかったの。
収穫のお手伝い、ひとりで立派に遂げたなら 母さんはきっと褒めてくれたから。 その温かい腕で、胸の中に、強く抱きしめてくれたら 寂しさも不安もきっと全て消してしまえた。
ナナと、ニキと 降り積もった雪で遊べたに違いない。 一日くらい、休んでいたっていいでしょう?
ああ、でも──… 家に帰らない悪い子じゃあ、きっと褒めては貰えない。**]
(+3) 2016/11/16(Wed) 01時頃
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[ われわれの心の喜びはやみ、 踊りは悲しみに変り、 われわれの冠はこうべから落ちた。 わざわいなるかな、 われわれは罪を犯したからである。
『哀歌』 5章 15〜16節 ]
(+4) 2016/11/16(Wed) 07時半頃
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[ 犯人捜しが始まるのを耳に、 生きたい、と思った。 初めての恐怖の中、 死にたくない、と思った。 初恋の君の亡骸を前に、 もう戻れないのだと、人としての感情を切り捨てようとした。 その為に友と呼んだ女を騙した。
……この三年間の孤独は辛いものだった。 初めて同じ存在と出会い、 多分己は、生きてみたかったのだ。 あの男と、もしかしたら、彼女とも。 ]
(+5) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[それもやはり、相応でない夢だったのでしょうね。]
(+6) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[一人と一匹が命を奪われ、吹雪は未だ檻となり。 それでも尚、陽は昇り、一日は再び始まる。 血錆の臭いを纏って。]
……
[それは、食堂にいた。]
(+7) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[それは、生前の姿のまま。 傷や、跡は見当たらず。 けれどそれは、酷く虚ろな目をしている。]
ーー……
[そしてそれは、紡ぐ。 生者には聴こえぬ音を。]
(+8) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[肉体を喪ったそれが紡ぐのは不規則で、不安定な歌だった。 少年のように、青年のように、獣の唸り声のように。歌声は纏まりを持たない。 時折、すすり泣くような音すら混じる。]
ーー……
[ああ、これは讃美歌。 葬儀の、為の。*]
(+9) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[ふわりと身体が軽く感じられる。 わたしはそこに在るはずで、けれど何かが無いようで。]
ああ、眠ってしまっていたのかしら──…。
[運んでくれたのはきっと、やさしい誰か。 眠るわたしを見つめる“わたし”の意識は 不思議なくらいに覚醒していた。
今日も自分で起きられたんだわ。 ねえ、母さん褒めてくれる?
鮮明に映る現実に怖がりも悲しみもしなかった これが、わたし。──… 目を覚ますことは いつまで待ったって、もう、ない。
ただ心が空っぽになる、ひどく虚しい心地。
───…ああ、早く、 早く家に、帰りたい。 ]**
(+10) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[歌い烏は思い出す、最期の時を。 愚かなこと、彼の狩りを見たいと言ったのに。眠りこけてしまっていた。 たったひとりの犯人として此処に在ることは、家族だった女を騙すのは。 自覚は薄けれど確かに精神を疲れさせるものだった。]
(+11) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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[ 最後にカラスに火を放ったのは、最期に俺が見たものは。
愛らしい、華のようなお姫様。**]
(+12) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2016/11/16(Wed) 16時半頃
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[ 今も己の遺骸の傍らで。 まるでもう何もかもに興味を亡くしたみたいに、生者の姿にも反応をせず 歪む歌声を息継ぎ一つ無く響かせるばかり。
その虚ろな目が不意にひとりを捉え ふ、と表情が緩んだ。 生前はその男に向けたことは無かった、穏やかな。
赤く伝わる感情に、 うれしいな、って。確かにそう感じて。]
(+13) 2016/11/16(Wed) 19時頃
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[未熟で、迷惑をかけて、出会ってすぐに死んでしまっても。 同族として、仲間だと思ってくれているのだろうか。 もしそうならば、獣としての己は孤独ではなく生きられたのだろう。 その怒りは、亡者への細やかな救いだった。]
(+14) 2016/11/16(Wed) 19時半頃
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[ぼんやりと横たわるわたしを見ていた。 落ち着いた心で、冷静な瞳に 眠るそれはとても安らかな表情に見える。 不似合いに散らばるからだの欠片を拾い集める姿があった。 撫ぜる手>>11に、見ているだけのわたしが何かを感じることもなく。]
わたしの子ども?
[子どもの作り方などわたしは知らない。 ばらばらな身体を集めるんだろうか。 何をしようとしているんだろう。 ひとり、首を傾げた。*]
(+15) 2016/11/16(Wed) 20時半頃
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[けれどすぐにその変化も 男達の話し合うような、争うような会話を前に消え失せる。
ケヴィンが去った後、苦しむような表情>>96を、仲間が見せた。
己がそんな顔をした時、家族だった人間はどうしてくれたか。
思い起こせば考えずとも自然身体が動いていて その金色に向けて伸ばした手は、……触れることなくすり抜ける。
その目には映ることなく、仲間は去っていった。*]
(+16) 2016/11/16(Wed) 21時頃
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[アイリスのお姉さんが去ったあとで、 今度はヴェスパのお兄さんがわたしの元を訪れた。>>9 けれど目にした現実を、彼は受け止めきれずにいたのか 狂ってしまったかのような笑い声をあげる。 そうして崩れ落ちた身体を、咄嗟に支えようとするけれど 軽いわたしの身体では、腕では それが叶うことはなく。 無力なわたしはその先を ただ見守るだけだった。
“人狼”と口にした言葉には少し驚き、>>82 けれどそれ以上の感情はない。 誰がわたしをこうしたのかを、眠ったわたしは見ていない。 囁くアイリスの声を気付かれず確りと耳にすれば ぱちり、目を丸くしたか。
こわい“人狼”が やさしいヴェスパお兄さんなら、少し悲しいかもしれない。*]
(+17) 2016/11/16(Wed) 21時半頃
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[いや、正確には去ろうとした。 それが叶わなかったのは、仲間とかち合った女と狂乱に呑まれた男がやって来たから。]
…………。
[歌は、遂に途切れる。 その目は確かに、彼等へと向けられて。]
(+18) 2016/11/16(Wed) 23時半頃
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[今や面影の無い程に心を乱されている顔馴染みの職人>>130の声 誰を殺しても生きたかった己、 少女を殺めた可能性を自らに見つけ、そう口にする男。 果たしてそれは、男が狂ってしまったから、その一言で済む差なのだろうか。]
(+19) 2016/11/16(Wed) 23時半頃
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…………。
[そして、俺は君の言葉>>131に首を横に振る。 君がどうして此処へ来たのか、分かっているんだ。 だっておれは、君の家族だからね。
へなりと腰を降ろす姿>>133を俺は見ていた。 もし、触れられたとしても。手を伸ばすことはしなかっただろう。]
(+20) 2016/11/17(Thu) 00時頃
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[お姉さんとお兄さんの会話、 部屋を後にしたお兄さんはどこか様子がおかしかった。 大丈夫かしら、と、わたしもそこを出る。
ひたり、ひたり 階下へ降りる足取りは 確かなはずなのに、そこに音はない。 食堂へ向かう背中を追ってゆけば>>120 人の姿と やがて口を開いた ヴェスパタインの言葉を聞いただろう。]
──……
[自らを殺す、決意。 それが普通のものでないことは 子どものわたしにでもわかる。 許せない、とそこに居ないわたしを思い憤る言葉が嬉しい。
けれど優しいお兄さんが、どうしてわたしを? ほんとう?と、思いはするものの 居ないわたしは、黙って見守る他にないのだ。*]
(+21) 2016/11/17(Thu) 00時頃
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[君は未だに知らないね、君の相棒のおれはもう三年も前に死んでいたようなものなんだ。 君は未だに、俺に騙されたままだね。君の家族を二人も奪った俺に。
家族と呼んだ君を裏切り、『信じている』と囁いて。 そうまでして浅ましく繋ぎたかった命は、あっさりと絶たれた。
…これでは君は、意味もなく騙されたようなものだ。]
(+22) 2016/11/17(Thu) 00時頃
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