25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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― 奥座敷 ―
[そこにあったのは血染めの遺体。 人であった容にただ、黙祷し、
わが子同様の刀「織姫」を掴み、元道を帰る。
火の手はすぐにその部屋も包む。]
――…これは、いかん
[狼を探すにも、火の回りが早い。 仕方なく、火のない方面に駆けるが、気になるのは、他の者たちの安否…。]
(100) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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[長い睫毛が震えるを見る。 心振るわすように胡蝶は肩を揺らした。 浮かぶ表情は微笑。] 礼を謂うんは、わての方やよ。
[悲しみも愛しみも、入り乱れて。 哀しくも、美しい、物語の行く末を、二羽は並んで見詰める。
と、糸が新たに結ぶを感じるか。 白鷺も共に感じるなら、貌見合わせて。 視線向ける先に、憂い帯びた主はあるやなしや。
――主が求めるのなら、花にもなろう。
糸を手繰り寄せるように、重なる二つを見守る人の元へ。]
朧様……―――
[声をかけたは、鵠か華月か、両方か。]
(+75) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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霞の事は気にかけてやれば良い。 あれには花もいる。 あれ等も…良きほうへ向かえるよう、必要なら手を引いてやるがいい。
[男は告げる。 それから焼けてゆく館を見る]
お前達は花主が殺したも同じ。 だから、死後ぐらいは好きに望み――――自由に。
(+76) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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落胤 明之進は、ふと、そこにある存在に気づく
2010/08/09(Mon) 20時頃
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[憂うまま、重なる二つを見守るその姿、 ――何を想うのだろう、言葉も無く見つめる。]
(@15) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[走ることができずに歩いて逃げる。ゆっくりとだがどうしようもない。先ほどのことを思い出してぎり、と唇をかむ 助けられた。夜光を殺した、獣に。]
……今は忘れよう。逃げるのが先……
(101) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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とりあえず、みんな逃げてくれればよいが…。
[狼の子であるためなのか、元々の体質なのか、強靭な身体を持つ男は、そのまま、煙や火の中も多少のものであれば掻い潜っていく。
火に囲まれたものがいないか、確認しながら屋外を目指す。]
(102) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 20時半頃
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― 炎上する屋敷 ― [後ろに邦夜の足音を聞きながら駆けた。 火に包まれ崩れる柱、落ちる天井、懸命に避けて。 息を吸うたびに、喉が熱い。何も纏わぬ肩が熱い]
虎鉄!アケノシン!!刷衛!
[最後の名はアケノシンの主でセシルも上げていた名だが、 青年にはそれが誰かわらず。 屋敷の者とすれ違うたび、セシルに確認をとる]
(103) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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…――霞さま かりょう
鳥もけものなら 彼らは同じところへ ゆくでしょうか [呟き、視線は二人へ]
自由に……なら、花主辞めた貴方さまは?
死した後の魂は何処へ逝くか 追いかけてみたいと思えども――
(+77) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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記者 イアンは、時折邦夜を振り返りはぐれていないかを確認する。
2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[現世に気を留めることはこの二つだけなのか、 燃える屋敷で逃げる他の者達の行く末までを すべて見ようとも思わずに。
何か、繋がるものを感じる。 それが花達と繋ぐ糸だとは知らず、結ばれる先を見て。 名を呼ぶ二つの姿に浮かぶのは憂い混じる微笑み。]
―――…鵠、 ―――…華月、
[呼ぶのは、花の名前。]
(+78) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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/* あと、PC的な理由で あそこで立ちはだかるぐらいだと まだ、獣→たおす思考が強いから セシルについて言及ナッシング状態と矛盾でる とか、色々しちめんどくさいPCの縛りがひっそりとあった
と、いうか 小鳥さんが一人でまってるのを 立ちはだかる意地悪もできんぜ……![笑]
(-35) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[重なる二つを見守る姿に、 双花のその人を呼ぶ声に憂いに微笑みが混ざるを見れば、 ひとつ頭をさげて――]
……花のうてなにて、 お会い致しましょう。
[恨み言の一つでも 言うべき相手は既に彼岸の身 燃える鳥籠を――花と月を一度振り返れば、
業火の中に歩み去る]
(@16) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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くそー!!幻聴!! 虎鉄とアケノシンと刷衛を 探してこい!!
[無茶苦茶だった。 けれど、火の手は強く、他の花よりは 武舞で鍛えた身体があるとはいえ 所詮ただの人、息も切れ切れで]
(=2) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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……朧様
[――かける声は重なる。
名を呼ばれ、 並ぶ双翼は共に憂う朧月を見た。 高嶺の、朧の、花として。]
(+79) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[逃げいく人々の影が見える、 軋む家屋、燃え爆ぜる音――いずこかでまた梁の落ちる。
焔の中で、煤にも穢れず、 白き衣をたなびかせ、
逃げる人々を見送るように、佇む。 その薄れゆく姿を目に留める者はあろうか]
(@17) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[主を呼ぶ声は重なった。 憂う微笑みの主を前にして、躊躇うように華月は言葉を紡ぐ。]
ロビンは、霞月夜様は 欲しいもの全部手にいれよった謂いました。 朧様は、朧様の願いは、叶うとりますか?
[聴いてどうすると云うのか。 もしかすれば、傷を抉るような言葉なのかもしれない。
それでも、尋ねた訳は……―――。]
(+80) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[不意に名が出ればそちらへ意識を向けるけれど]
……
[主の手を握ったまま、口を開かない。 視線は紅く染まる屋敷へ]
(+81) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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ん?呼んだか?
俺はいるが、明と虎鉄がいないのか? セシルや小鳥や霞はどうした。
(=3) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[現世に在った頃見た儚き姿が此方に頭を下げる。 現世の者と気に留めていなかった姿が不思議と、 近い場所に在るように感じられれば察するのは早く]
……熱いぞ…?
[引き止めるでもなく、それを感じぬことも判っている。 冗談の類のひとつのつもりなのだろう。 黒檀は、現世よりもはっきりと見える花の姿を見つめ]
――…想う場所で…逝けるよう、
[彼岸へと。業火へと入る花を見送り]
……悔いなく…、な…
(+82) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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俺って誰だよ!! セシルはいる、鳥は霞が迎えに行った!
アケノシンと虎鉄と刷衛ってやつ、何処だよ……
[相変わらず会話になる幻聴に けれど幻聴はやはり幻聴か 己の知りたい人物の行方を知らない]
(=4) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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明はどこだ?虎鉄という少年は? 明!
[ふと入った通信で明がいないことを知り、明を探しはじめる。
いや、でも、探しながら、どこか、 明はもう、この世のものではないこと、感じていることも確か。]
(104) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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― 炎上する屋敷 ―
くそー!!幻聴!! 虎鉄とアケノシンと刷衛を 探してこい!!
[邦夜が走れないことに気付くが 二人は抱えられなくて。 まさか、アケノシンと虎鉄が 既にこの世のモノではないことを知らない青年は もう一人、増えたらせめて邦夜の手が引けるのにと]
(105) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[あいかわらず、ヘンテコな会話である。 イアンは、わが存在を完全に消し去っているらしい。
まぁ、それはそれでもいいかとため息をつきつつ…。]
明と虎鉄は探そう。
(=5) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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始末屋 ズリエルは、焼け落ちる柱を刃でなぎ払う。
2010/08/09(Mon) 21時頃
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お前はそれ以外を連れて外に出ろ。 このままでは全滅するぞ?
(=6) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[―――想う場所、 ああ、その場所で彼の人は逝けたのであろう、と。 うつつに聞いた、悲鳴の出来事、 片割れを語るその姿を思い出す。 ――想う場所、描けども、 描けども]
それもまた、未練にしかなりませぬゆえ…… そうですね、せめて散るなら、
花らしく。
[振り仰ぐは本邸、燃え盛る大広間]
(@18) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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……幻聴が…探す……?
[どうやって?けれど、己も邦夜も 体力の限界は近い]
……さ、探せよ。絶対だからな……
(=7) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[焔はその紅を深くし、大きく咲く業火の花弁。 鵠と華月、二つのこたえが返ると小さく頷き、 結わず下りた黒檀の髪が動きに合わせて揺れた。]
―――…華月…?
[常とは少し違う躊躇うような様子。 訊かれる言葉に黒檀が華月を見とめて、一度瞬く。]
……未だ、わからぬ。
[瞳を伏し添う月と鳥を見下ろすこともなく、 朧の月は選んだ二つの花の姿を映し]
…何故、そのようなことを…?
(+83) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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― 炎上する屋敷 ―
邦夜…セシル、一回外に行こう…… もう、もたない……
[二人は…特にセシルはそれを飲んだだろうか。 ただ、崩れる壁に、時折崩壊する音 屋敷自体が限界に近いから 暴れても引きずるつもりで]
(106) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[何処なりや、知らねども。 おそらく声は届くであろう]
―――こてつ、 共にひとさし、如何です?
[彷徨う花に呼びかける]
(@19) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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ああわかった。 そいつらのことは頼むぞ。
[以後、何かが崩れる音]
(=8) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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― 酷い捏造バージョン。ママを探して花祭 ―
[薄れゆく意識の中、 遠い記憶に在る父さまと二人月を見上げた夜の事を思い出す。
お前は月から産まれたのだと、 雛鳥と同じ、鳥のように美しい声で囀る父]
つき……?
[幼い声が中天を指差せば、雲に霞む満月が二人を照らしている]
(-36) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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