25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[貫いたその身体から刀を引き抜き、 血に濡れる叢雲の懐剣を逆手に構えて]
――――……ッ
[愛する人の血を吸った刀を己が胸へと突き立てる。
口端を伝う朱を指で拭い、紅の代わりに主の唇へなぞって]
やっぱり……あなたには紅が良く似合う。
[うっとりと呟き、折り重なる様に崩れる身体]
愛してる……。
[紅引く唇に口接けを捧げて。
漸く手に入れた愛しき人を腕に抱き、 少年はゆっくりと、瞼を*閉じた*]
(99) 2010/08/09(Mon) 16時頃
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…、おぼろ、――
[在りたい、と
願いを口にし消える黒檀のこども。 空いた方の手を伸ばす。
――りん
と、鈴が鳴って。 白鷺の花は揺れ。 指先は空を切る。
されど、確かにつながる絡めた指先の糸。]
(+53) 2010/08/09(Mon) 16時頃
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――――…迦陵
[折り重なる身を、ただ見ていた 唇から音が毀れた]
(+54) 2010/08/09(Mon) 16時頃
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小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインに寄り添うように。旅立つ魂は、とこしえに共に……。**
2010/08/09(Mon) 16時頃
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初めから、鵠の為の花やった……ってことやろか?
[瞬く紫苑色に苔色は微笑み、相手の視線の動きをなどるよう。 意地の悪い貌を浮かべる狼を見遣る。]
わて、頭ようない、いうとりますやん。
[聊か拗ねたように、唇を尖らせて文句を謂うも、 苔色は穏やかなままだ。 紫苑色を追って鉄色を見た苔色は、 次はその苔色を追って黒檀を見詰めた。]
(+55) 2010/08/09(Mon) 16時頃
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[朧に霞む黒檀から露。開いた唇から零れた願い。 嗚呼――と、花の一つは息を吐いた。
絆、断ち切れたわけでなく、消える姿を見送る。
―――りん。
鈴がなれば、胡蝶の唇が開く。]
共に在りたいんは……―――
[霞む月だろうと、呑みこむ言の葉。 「生きろ」――謂った言葉に嘘はなかったろう。 でも、真実でもなかったのだろうと。
――……人は、矛盾を孕みあるものであるから。
願いの一つの形は、朧の双花に垣間見れた。]
(+56) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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…――…共に、か…
[手につながる糸を 眼を伏せるようにして見ながら]
…霞の月は、 迦陵頻伽と旅立って、しまった。
……
(+57) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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迦陵と?
[二つの花が交わす言葉 ふ、と笑み零し]
……あの方は随分と欲張りで 欲しいものは総て浚って行きましたよ 月はひとつに。 其処におさまっているでしょう
[崩れ重なる身体を指す]
(+58) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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…――、
[ぱちり
と、瞬くひとつ]
…嗚呼、 …そう、なのか?
[燃え盛る、焔。 それは、壮絶なまでにうつくしい]
……欲深い、ことだ。
(+59) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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呉服問屋 藤之助は、言いながら それはせめる風でもなく。静かに、静かに。
2010/08/09(Mon) 16時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 16時半頃
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[――――ふわり、と、 燃え盛る焔の中に白拍子。 紅蓮を映す、瞳は静か――血に塗れた獣を見つめる。 紅に染まる霞月、それはまさしく己を喰らうたその姿]
喰らうて、 喰らうて、
――小鳥が翼も 血に染めて、連れて逝くのですか。
どこまでも、業の深い。
[これは友を喰らい、己を喰らったもの。 たとえ、獣の憐れを知ったとて、 虚ろの消えることはなく]
(@12) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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なぁ……―――
[華月――朧の双花の片割れより、胡蝶強くなる存在が、 繋いだ手の先に願いを紡ぐ。]
花やのうて、共に空をかける存在であるときは 『白鷺』って呼んでもええやろか?
[鵠という名が花の名であるのなら 共に飛ぶ時は別の名を欲するのは、嫉妬であろうか。
けれど……―――
胡蝶であっても、華月であることは忘れていない。 白鷺という名、鷺草に添えられた伝承もまた、主を忘れない為にある。
―――『夢でもあなたを想う』]
(+60) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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[鷺草に添えられた花言葉。 胡蝶の夢――胡蝶である時が夢であるとしても 紫苑色と黒檀を夢でも想うための呼び名。] [ロビンと花の片割れの会話に唯、微笑む。 欲深いのは、花でありたく蝶でもありたい自分も同じことと。]
朧様の望みが叶っとるんやったらええ。
[ロビンの謂うが真実か否か。 今はわからねど、 せめる風でなく静かに聴こえる声の後に、そう重ねた。]
(+61) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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[主の傍に咲く人食いの花がうたう]
願いをひとつ 望みをひとつ ……私は花故に
願いは叶うか 望みは絶たれ 貴方さまは花主を辞めたから
願いは総て 望みも総て 彼は……どちらでもあったから
[秋の心を胸に懐いて]
(+62) 2010/08/09(Mon) 16時半頃
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…――何だ…?
[呼びかけられ、紫苑色を向ける。 ひとつ瞬き、苔色を見つめた。]
…「白鷺」?
[名を繰り返し、 鵠は、柔く笑んだ。]
……良いよ。 嗚呼、…おまえと居るときだけの名、だな。
[思うのは、双つ花と、主。 「夢でも想う」と、 常世から現世を見ているとき、 花に込められた思いを聞いた。]
(+63) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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[歌の途切れた小鳥を見やれば、 紅染まる唇を、月に寄せて微笑むよう。
地獄が池に咲く蓮は、 血飛沫染まる赤芙蓉
獣に憐れは抱かずとても、 うたわぬ小鳥の、あわれなる。]
―――……、
[業火のかいなに抱かれて、 鳥籠はただ燃え上がる]
(@13) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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───。
[頬に映る炎の色は少しだけ血の光にも似て。 蝶と鳥と。空をゆく者たちを余所に、ただそこにある。 炎は空を舐めるように燃え上がる。
きらきらと、空に舞い上がる光はとても美しかった]
───時か。
[ごく微かな呟きは爆ぜる木材の音に消えて 男は静かに目を瞑った。 願いが叶わない事は知っている。逝かなくては]
(+64) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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本屋 ベネットは、執事見習い ロビンの言葉にただ小さく笑うのみ
2010/08/09(Mon) 17時頃
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もう少し あと少し
紅い、あかい
ひが消えたなら
[囁くように言葉を紡ぐ]
ひとはひと けものはけもの 彼岸のむこうへ、ゆかなくては
(+65) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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執事見習い ロビンは、本屋 ベネットを流し見遣り瞳を細めた。
2010/08/09(Mon) 17時頃
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/* みんなしぬの、早い…!
(-31) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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───。 何だ、お前来るのか?
[目を細める冬の花の言葉。 首を傾げた。ちらりと横の姿を見て]
あちらへ行けばよいだろう。
[人の一人も食えていない花が何を言うのかと 意地悪く獣は笑う]
(+66) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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……いけませんか
[首を傾ぐ]
いけるでしょうか
[見上げ]
喰らう事こそ出来なかったけれど 私は、人に非ず 貴方さまは、どちらへ?
(+67) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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其処で即答できないということは、 迷っているに他ならんだろうが。 お前のような根性の座っとらん奴を連れていくのはお断わりだ。
[軽く肩を竦め、手は行ってしまえとばかりひらひらと揺れる。 乾のほうへと追い立てるように]
それに、私の行く先はお前の気にする事ではない。
[いつかと同じような言葉を一つ]
(+68) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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咲き逝く道が見えぬ故 迷いもするでしょう
この手繋いだ方が連れて行ってくださると謂うけれど
[揺れる手見遣り、唇を尖らせた。 子供の仕草 主と繋いだ片手は、そのまま]
……どこまでゆけるでしょう どこまでゆくのでしょう
気にせずとも 気にかかったので
(+69) 2010/08/09(Mon) 18時頃
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己の望むように選べばよい。
[それは間違っていることだろうかと、 問いかけるように首を傾げる。 口を尖らせた様を見て、ただ男は笑った]
ゆきつくとこまでゆけばいい。 どこまでもゆきたいと願えばどこまでもゆける。
気にかかるとは随分大きく出るようになったな。 ではこう答えよう。気になどかけるな。 人の心配をする前にまず己の心配をしろ。 それに、お前がまず気に欠けるべきは主だろうに。
(+70) 2010/08/09(Mon) 18時頃
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望みはひとつ 願いはひとつ 死んで……新たに望むのも可笑しな話ですね、本郷さま?
[己を皮肉るような口調 笑う相手に、眉を下げる]
矢張り、意地の悪いひと ひとときでも脳裏交わったお二人のこと 気にすらかけるなと謂うならば 心に留めて置きましょう 私が消えてなくなるまで。 それに 主さまを心配する必要は無いんですよ。 だって今はボクが主さまを満たしてるんだから。
(+71) 2010/08/09(Mon) 18時半頃
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/* 匿名:セシル anbito :迦陵 gakuhara :邦夜 chiz :華月 waterfall :法泉 nostal-GB :刷衛 Mey :夜光 Ayame :ロビン azumi :本郷 mitsurou:朧 ふらぅ :霞 azuma :鵠
こーかな?双子と鵠は自信なし
(-32) 2010/08/09(Mon) 18時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 18時半頃
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白鷺……―――
[柔く笑む人の名を呼ぶ。]
胡蝶の名も白鷺に捧げるで。
[舐めるような焔の中で、その身を抱き寄せた。 暫し触れ合う唇と唇。それは契約のように。]
さて、もう暫し 現世の行く末を見よやないか。
[獣と謂われた2人の会話を後で聴きながら、現世を見る。 迷うロビンとは真反対に、 片翼と片翼、結んで双翼となった者 ――苔色の眸は、先を惑うことはない。
どこまでも、蒼穹を飛ぼう。
呼ばれるなら、花ともなろう。 ]
(+72) 2010/08/09(Mon) 18時半頃
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[狭間のこえのする、 現世のこえもまた――己呼ぶ声、主呼ぶ声]
[この燃え盛る業の火の消えれば、 夢とうつつのまじわりも 夏の宵の幻 ゆくべき道の別たれる。
ひとはひと けものはけもの
現世にあらざる者もまた常世へ、と]
天の火とても、 私の逝く道は焼けませぬゆえ
―――未練が増えるのは、困ります。
[呼ぶ声を見やれば、 熱風に煽られて、黒髪は乱れ、爆ぜる火の粉は瞳に映る]
(@14) 2010/08/09(Mon) 19時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 19時頃
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…、――
[新しい名を呼ばれ、 何処かくすぐったそうにした。]
…――ありがとう…胡蝶 …
[捧げられた名を、 抱きしめるように繰り返す。 焔を背にし、触れ合う唇に結ばれる契約。 長い睫を震わせる。]
ああ。 そう、だな。 …彼らは、生きて――
[子を宿した子も、 目隠しの花も、誰も彼も。 口を挟まぬが、狼の会話は歌うようで、哀しく、うつくしい。]
(+73) 2010/08/09(Mon) 19時頃
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/*
この村の感想
ふたまた野郎、おおすg
(-33) 2010/08/09(Mon) 19時頃
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[やがて、糸はまた違う場所へと結ばれる。
月の名が朧に浮かんだのは二つの魂が添う場所で。 共に逝くことを選んだ重なる二つを見守る貌は 染み付いた憂いの色が消えることのない朧のもの。]
(+74) 2010/08/09(Mon) 19時半頃
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/* 戻ったらもうしんでいた だと…!!!
(-34) 2010/08/09(Mon) 19時半頃
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