258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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[ 受肉。神が人の姿を取って地上に現れることをそう言うけれど、 それじゃ、幽霊が人の形をしているのは何と呼ぶんだろう。
人間は名前のないものを恐れる。形のないものを恐れる。 それじゃ、形の無い幽霊が恐ろしいのは……なぜ? それは、"鬼"とされた人が変わってしまったように見えるから 少なくとも――あたしは、そういう理由でもって逃げている。 ]
…そう。そのはずだよ。 鬼が変わったならみょんこはもうここにはいない。
…でも、向こうに戻っても『元通り』なのかはわからない。 鬼に憑かれてしまった後、何事も無く日常に戻れるか…は、さ ……実際に"そう"なってみないことにはわからない、ねえ。
[ 元のみょんこはもう何処にもいないのかも知れない。 それはもしかしたら彼が言わないでいてくれたこと>>31かも。 …だけれど、その可能性はあるんだって。 だから軽々しく捕まろうなんて思っちゃいけないよ。 逃げなきゃ、って伝える為に最悪の可能性を敢えて口にした。 ]
(33) 2016/11/20(Sun) 17時半頃
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っ…ふふふ、こう見えてもねえ。 昔は同い年の男の子だって手玉に取ってやったもんさ。
なあに、簡単に負けやしないよ。…ああ、でも。
[ あまり人に言いたくない節々の痛みだとか、 荒れた肌だの、擦れた声だのは此処に来てから 随分と軽減されている気がする。 誰かが言っていた――『此処は夢の世界みたいだ』って。 その通りかもしれない。重ねた年を感じさせないくらい 体が軽い…なんて感覚を分かってもらえるかは怪しいけど。 ]
そいつはありがたく拝借しておきましょうかねえ ええ、ええ、帰れたら熨斗を付けてお返ししましょうね。
[ キャリーバッグの中から取り出されたカーディガン。>>32 それは有り難く受け取って、手早く腰に巻いてしまおうか。 ]
(34) 2016/11/20(Sun) 17時半頃
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[ 和服に洋服。突飛な取り合わせだけど、 非常事態に服を纏めるものがあるというのは何とも心強い。 帯の補強にもなるし。イザとなれば…本当に色々と。ね。 ]
……逃げ出そう、か ああ、そうだねえ。逃げ出して、帰ろうね。 あたしらも、巻き込まれた子どもたちも、みぃんなで。
[ 顔を突き合わせるたびに確認するみたいに 繰り返す約束。『絶対に帰ろうね』って。 指切りはしないけど、お互い心が擦り切れてしまわないように 口だけの約束にあたしも口だけで返したら踵を返す。
じゃあね、も、またね、も別れの挨拶はしないままで。 ]*
(35) 2016/11/20(Sun) 17時半頃
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/* ト書きがどんどん長くなる(ゲンドウポーズ) 追いかけっこ大丈夫かしらこれ…
(-37) 2016/11/20(Sun) 17時半頃
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/* また日本語おかしいね >>33形の「ある」幽霊が怖いのはなぜ?
(-38) 2016/11/20(Sun) 18時頃
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[裏切られても良い、なんて。自分は裏切ることはないのだろうか? それでもそんな風に考えられる彼はきっと優しい人なのだろう。 そして聞かされる「赤羽」という人の話。 夕顔がまさか火を使ってまで、なんて、恐ろしさに目の前が暗くなる気がした。
それでも叫びも泣きもしなかったのは、目の前に彼がいたからだろう。 自分と同い年くらいなのに、気丈に振る舞う彼が。
ただ、別れたその後に様子が変わり、「鬼になったのだ」>>17と思えたとの話を聞けば眉を顰めてしまう]
やっぱり………。 鬼になると、幽霊になっちゃうのかな? 幽霊になったら、仕方がない……?
[それはちょっと、違う気がした。 だけど上手く言葉にできなくて、口を開きかけては閉ざしてしまう。 でも、アキくんが嫌ではなかったなら。 傷つかなかったのなら、良かったと思えた。
自分ならだってまず置いていった罪悪感が先に出てきそうで]
(36) 2016/11/20(Sun) 20時頃
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ネリエルさん……、あの外人さん? えっ、でも、………………でも。
[相手が並べてくれる言葉は優しく甘い。>>18 確かにみんなが全員無事にここから帰れたならどんなに良いか! だけどこれは鬼ごっこ……"鬼渡し" だから祥子は戸惑いに言葉を濁す。 斜めに掛けた水筒の紐をギュッと握りしめて、問題を先送りにしようと。 しかし、分からない。 何が正解なのか、分からない]
(37) 2016/11/20(Sun) 20時頃
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でも、これは鬼ごっこだよ、アキくん。
[そう伝える声は少し震えている。 しかし思いの外大きめの声で空気を震わせた]
アキくんが疑わしいとか、そう言うのはないよ! でも、鬼ごっこは追いかけて、逃げる、遊びだから。
誰かを助けようとして捕まるの、ダメだよ。 それは、鬼が…………
[可哀想、と言い掛けて言葉を噤んだ。 ふる、と首を横に振る。 でも、助けたい、なんて言葉はとても魅力的で、だから、拳をギュッと握りしめて]
(38) 2016/11/20(Sun) 20時頃
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……じゃあ、ギューってしてくれる? それできっと、元気でるから。 でも、そうしたら、ちゃんと鬼から逃げて、私が捕まっても逃げないと、ダメだよ。 私も、アキくんが捕まっても、逃げるから。
……それが鬼ごっこ。 鬼渡しって言う、遊びだもん、……ね?
[遊ばなければ帰れない。 ちゃんと遊ばないと帰れないなら。 割り切って遊ぶための、勇気が、欲しかった]**
(39) 2016/11/20(Sun) 20時頃
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ショコラは、ネルに話の続きを促した。
2016/11/20(Sun) 20時頃
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/* 祥子ちゃんはかわいいねえ
古傷、大丈夫かしら?お大事になんだよ…
(-39) 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[見やる先、交わされる言葉は知らず。 ただ、いつまでも動きがないなら、とゆっくり足を踏みだして]
……お?
[進んだ先、異なるタイミングで異なる方へと向かう影二つ。 く、と小さく笑みが落ちる]
そーそ、そーじゃねぇとなぁ。
[止まっていたら、追えない。 『鬼ごっこ』は、『逃げる』を『追う』に意味があるのだから、と薄く笑み]
(40) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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さてさて、どっちを追っかけるかねぇ?
[全力で逃げてくれそうなのはどっちだ。 そんな事を考えながら、動き出す。 分岐点で少し考え、足が向いたのは先に動いた方が進んだ先。
そこに誰がいたのか、確かめたかったから、というのもあるけれど]
……お?
[進んだ先、見えたのは翻る──和洋絡んだ装いの裾]
あー……姉さんの方、か。
[先にいるのが御門と認識して。 く、と笑みがこぼれて落ちた]
(41) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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そこ行く姉さん、どちらまで?
[まだ距離がある内に、軽い口調で声を投げる。 さてさて、どんな反応が返るやら。
そんな思考を映すよに、手にした面が軋むような音を立てた。*]
(42) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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……。
[祥子さんに、心の内を見透かされた気がした。>>38 一緒に行動すれば、いずれ鬼に見つかるかもしれない。 わたしが返したい恩、それは祥子さんを逃がして代わりに捕まる事だった。 そして、それはダメだと否定される]
追いかけて、逃げる。 鬼ごっこは、そういう遊び…?
[さっきは逃げずに、あえて煙に巻かれてみたけれど。 本当は逃げればよかったのかな。これまでを振り返ってみても、よくわからない]
捕まらないように逃げないとダメ…。 捕まってみようとか思っちゃダメ…。
[御門さんにも言われたっけ。試すんじゃないよ、と]
(43) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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う、うん…わかった。 その、…捕まらないように、逃げるよ…。
[協力とか相談とか、みょんこさんとやった時のやり方とは違いそうだけど、目的だけは新たにハッキリさせることができたと思う。そして]
(44) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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…ギュー…?
[祥子さんの言ってる事>>39がわからなくて、わたしはきょとんとして瞬く。 祥子さんが元気出るなら、やってあげたいけど、わたしはあいにくその言葉が示す意味が分からなかった]
どうやるの?
[やり方を尋ねたら、教えてくれるだろうか。 鬼ごっこ、鬼渡しという遊びについては理解できたけれども。*]
(45) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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/* 年少組の方にも行きたかったが、時間と多角負担を考慮して真っ直ぐ行く。
しかし、ここまで年長組から削っているあたり、このラ神やりおるな。
(-40) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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/* ああああああこっちきたああああ ちょ、ちょちょ待っ
(-41) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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/* キルロイのロル、どれをとっても素敵だね
(-42) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/20(Sun) 21時頃
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/* うん、やっぱ行かんで正解w
この空気を壊すのはあかん……!
(-43) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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どうやるの、って……。
[きょと、と目を瞬かせる。 もしかして、アキくんはギューってされた事がないんだろうか。 祥子はされた事がある。 もう随分と随分と前のことに感じていた。 ちよこが生まれるよりもずっと前。 ちよこがお腹に宿るよりももっと前。
もう、ずっとずっと、抱きしめてもらってない。 いつだって自分を見て、抱きしめたり笑ったりしていて欲しいのに。 困っているときは手を差し出して欲しいのに。
でももし一度もされてなかったら?
それの方が、嫌な気がした。 だって、温もりを知らないのは悲しすぎる。 それとも。 温もりを知らないままでいる方が、喪うよりは辛くないのかな?]
(46) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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[そんな考えが過ったものの、このままでは終われなくて。 相手を見つめた後、にょきりと両腕を伸ばして軽く広げる。 そして相手に近づいてギュッと抱きしめたなら、そっと頭を撫でた。 二度、三度。 そして改めて、ギューっと抱きしめ直す]
よし、よし。 ………アキくんも頑張ってね。 私も頑張る。 最後までちゃんと遊びきって、 ………帰ろうね、元の場所に。
[それは自分自身に言い聞かせるようでもあった。 早く帰りたい。 だけど遊ばなくては帰れないなら。 遊んで、早く帰ろう。
恐ろしさは消えないけれど やっぱり自分からもギュッと抱きしめたなら 温もりを感じて、少しだけ元気がでた]
(47) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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でも、そう言えばゆうちゃんどこかな……? その、赤羽さん?が鬼になったなら、ゆうちゃんは逃げる側だよね?
[どこか良いところに隠れているのだろうか? 少し探してみようかと、あたりをぐるりと見渡した]
(48) 2016/11/20(Sun) 21時頃
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/* ちゃうで、嬢ちゃん… この坊ちゃんは、ギューって言い回しを知らないだけなんやで…
(-44) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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[ さあ、ネリエルと別れてどれくらいだっただろう。 叫び声に文字通り喚ばれて来たのかそれとも近くに居たのか。 分かれ道にそれぞれ歩いて、別れた足音が聞こえなくなって ……暫くして。少し先に、その姿>>41を見つける。 向こうから見える距離ならば此方からも当然。 …その手の中にある面はなあに?って。 態々口にして聞かなくたって分かるさ。 ]
なあに?あたしの方じゃあご不満だって言うのかい。
[ 姉さんの方かって言うならば 誰かを追いかけてでもいたのだろう…どこかの外人さんとか。 軽口めいた言葉に同じく軽口めいた言葉を放り返して 踵を返して、駆け出す足取りになったら――言うよ。 ]
(49) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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もちろん鬼さん、アンタが追い付けないところまで!
[ 手を一つ鳴らすのは此方へおいでの合図。 鬼に見つかったなら逃げるまで。 言葉遊びなんか終わったあとでやれば良い。そうだろう? …って、けらけらと笑って、あたしは思い切り駆け出す。 ]
ふふっ、着物だからって舐めてると痛い目見るよ。 ……本気でおいで、坊ちゃん。
[ 丁度そこは石段の近く。 一足飛びに飛び下りて、上へ声を投げたら 後ろも見ずに、すててててと着物の裾を踏まないように!* ]
(50) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/20(Sun) 21時半頃
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/* >>50 このおもんってやつは煽るなあ
(-45) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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明之進は、おもんさんに飴ちゃんを投げた。
2016/11/20(Sun) 21時半頃
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いやいや? 不満なんてありゃしませんとも。
[返す言の葉、その物言いだけは軽いもの。>>49 手のなる方へ、と言わんばかりに打ち鳴らされる音と、声と。>>50 零れ落ちた嗤い声は、さて、『鬼』のものか、『彼』のものか]
……いーい反応してくれんねぇ。
[『逃げる』なら、『追いかける』。 その先は、『鬼』は考えていても、さて、『彼』は如何様か。 そんな内側は誰一人知る術もないもので]
(51) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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はっ……言われるまでもねぇよ!
[本気でおいでと言うならば。 こちらも本気で追いかけよう。
手にした面を、くるりと回す。 それはごく自然に、後ろ頭に引っ付いた。
だっと駆けだし石段降りて。 半分過ぎたあたりで思いっきり、跳ぶ。 着地したらそこからダッシュ、翻るいろを追いかける。
走るに合わせ、揺れるゆれる、周囲の緋。 見送るそれは、嗤うが如し。*]
(52) 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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