151 雪に沈む村
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[手早く作業を進める神父を横目に、バーナバスはポケットを叩く。
―――チャリ。チャリ。
どうやら、手持ちの硬貨で足りそうか。]
あー…コックさん。ご馳走さまでした。 お代金を置いとくよ。
[代金として出した銅貨や銀貨に、今は亡き数代前の人物の肖像が彫られていたことに、店内の人物は気づけただろうか。]
(49) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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-滝の裏の洞窟-
[ねぐらにしていいる洞窟へと戻ってきたパーナバスは、身体を老人のものから老龍へと戻す。 鱗は不揃いになり、瞼は重たそうに閉じたまま、蒼穹を駆け抜けた大翼も骨と皮だけの見かけ倒し。 息をするたびに、ぷしゅー…と鼻息が空気を震わす。 龍の姿に矜持を抱く同胞から見れば、醜く老いさらばえたと言われても仕方のない生き物だった。]
(………キッカケは。)
[ゆるゆるとまどろむ中で、思い出すのはこの途方もない寿命を手に入れたキッカケだ。 龍族は生まれついて長寿の種族である。 それは、神の寵愛とも受け取れる強い生命力からであったり、魔力の強さ、或いはその生命をどのように長引かせるかの方法にも依る。 バーナバスは…かつては漆黒龍のバルナと名乗っていた龍は、己が実に二万七千三百四十九年も生きることになるとは思っても見なかっただろう。その正確な年月さえ本人は記憶していないだろうけれど。]
(50) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
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[遥か昔。 バルナという若い龍が、『静嵐』と呼ばれた時代があった。 その男の激情の性格を言い表すかの如く、その渾名は龍族の間で瞬く間に広まった。 普段は陽気に話すバルナだったが、友のこと、己が正しいと信じることを貶されるとき、彼は激しく怒った。 それが、古くに存在した粗暴なミノタウロスの群れであろうと、ちょっとした悪戯好きのバンシーの悪ふざけであろうと、半神半人の存在だろうと、決して怒りの矛先を収めたりはしなかった。 『静の凪の中に渦巻く嵐』……今のバーナバスからは想像もつかない人物像である。]
[そんなバルナも、恋をした。 相手は人間の女性。魔術の魅力にとりつかれた、魔女であった。 龍の血には、人には余る魔力が備わっている。 魔女―――キャロライナは、初めはバルナの血が目当てで近づいてきた。 しかし、二人は惹かれあう。愛し合う。 そして―――当然の如く、別れが訪れる。]
(51) 2013/11/23(Sat) 05時頃
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[龍の寿命は1000年を優に超す。 人間の寿命は100年も満たない。 文字通り桁の違う時の過ごし方に、魔女の身体はあっさりと老いた。 老婆は死ぬ間際に、若々しいバルナの手を握りながら呪いをかける。
―――ずっと、ずっと…生きなさい。 死ぬのなんて、許さない。
たったそれだけで。魔女の呪いは完成した。 『不死の呪い』。 ちっぽけな魔女の術が、龍の魂に刻印されてしまったのだった。]
[老龍に眠りが訪れる。 思い出すのは、永遠を過ごす生命を生きるキッカケだ。 愛の為せた技なのか、老龍は寿命で死ぬこともできずに、いつまでも漫然と日々を生きることしか出来ないでいた。**]
(52) 2013/11/23(Sat) 05時頃
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-村のどこか-
あふぁ…………
[大きな欠伸をひとつして、雪の道を歩く。 雪の量は増し、お嬢様の膝下まで降り積もっていた。 時々埋もれるので少々歩きにくいけれども、歩くのを辞めない。 こんな時、もこもこの羊毛は便利である。 雪を薙ぎ払いながら進める。]
む…………?!
[ウォーレンの工房へ入る小道に差し掛かる手前、歩幅の大きな蹄の足跡を見つけた。顔を少し近づけて確認する。 なんとなく牛蹄に見えるのは気のせいか。冒険の終わりが近い事を示していた。]
…………。
[牛蹄から逃げるように、迂回して歩く。 比較的雪が積もっていない側溝の上を歩くようにして、慎重に歩を進めた。]
(53) 2013/11/23(Sat) 11時半頃
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-ウォーレンの工房-
………え、っと。
[此処に来るのは何時以来か。やはり爺のお使いに付いて行った時以来だろうか。身体を震わせて、雪化粧を払い落す。 冷えた身体は、カンニャムで温める。 秋摘みの薫りが喉元を過ぎれば、少しだけでも身体に熱が戻る。]
ウォーレン。いらっしゃる………?
[恐る恐る声を掛けてみる。 本日の仕事は終えたのか、或いはひと時手を休めているだけなのか、先程まで聞こえてきた金属を打ち鳴らす高い音は聞こえていない。 工房の主は居るのだろうか。 居なければ踵を返すだろうし、他にも客人が居るのならば挨拶を交わすだろう。]
(54) 2013/11/23(Sat) 11時半頃
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/*これ無理ぽ!もう時間ないしw無理w
(-19) 2013/11/23(Sat) 12時頃
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-22年前-
[後にエリサ・ブランフォートと呼ばれる――……けれど当時はただの羊の村娘が、野山を駆けていた。 お気に入りのサンザシの花を摘もうとしていたから。 ジリヤに見つかれば、たちまち懲らしめの魔法でも掛けられてしまうかもしれないけれども。そんなのは慣れっこになってしまった。 ふわふわの羊毛が汚れるのも厭わずに、ガッサガッサと枯葉を蹄で蹴り上げ、小枝をバキリと踏み鳴らした。 羊毛が落ち葉塗れになった頃、羊の娘は大きな洞窟を発見した。]
………なぁに?ここ。
[ぽっかりと開いた空洞は何処までも何処までも闇を映しており。 耳を傾ければ、風の音がまるで慟哭にも聞こえてくる。ぶるぶる、と羊毛を震わせるけれど。 同時に、湧き上がるは秘密の場所を見つけたという昂揚感。 小さな探検隊は、洞窟の中へ足を踏み入れた。]
(*6) 2013/11/23(Sat) 12時半頃
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―回想・教会>>2:83 アリス―
[見慣れない姿はこんな所にいるはずの無いお嬢様であるが、何か事情があるのだろうかなんて思ってしまう。]
ん? なんだ、お嬢様じゃねぇか。 どうしたよ、脱走か?
[半ば冗談のつもりで言った言葉であるが、正解であったことを知れば少し苦く笑う事だろう。]
おいおい、良いのかよ。 爺やさん、心配するんじゃねぇの。
[男自身は、少なくとも日常生活と言う面においては不自由を感じたことは無かったから、閉ざされた生活というものは中々想像しがたい。 しかし息の詰まることもあるだろう…とは思う、思うのだが。 ちらりと見やる窓の外は、雪だ。 常ならばともかく、さぞやお屋敷では大騒ぎになっていることだろう…と思ってしまう。]
ほどほどの所で、帰れよ。
(55) 2013/11/23(Sat) 12時半頃
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ふふ。だいはっけーん♪
[謳うようにご機嫌な口調で、跳ねるように中を歩き始める。 中は存外冷えており、歩を進めればふるりと細かく羊毛を震わせた。陽光もここまでは差し込んでおらず、次第に暗くなっていく視界に、不安げに蒼い目は細められた。
やがて。羊は己の蹄で何かを蹴り上げた。]
なに…………?―――きゃああああああッ!!!
[指でその正体を確かめようとしたが、暗くてよく解らない。 ザラザラとした蛇の鱗のような感触、じっと手を添えれば細かくそれが上下している事が解った。――……生きている?! 羊がその事に気付いたのと、龍が目覚めたのはほぼ同時だったか。 唸るような低い声が洞窟内に響けば、羊は悲鳴をあげて尻もちをついた。
やがて翼竜と言葉を交わし、向こうに敵意が無い事が分かれば羊は打って変わって強気に、そして無邪気に次々と疑問を投げかけていった。 何処から来たのか、なんで此処にいるのか、普段は何をしているのか、魔法は使えるのか、炎は吐けるのか………好奇心旺盛な羊は喉が渇くのも厭わずに話し続けた。そして、]
(*7) 2013/11/23(Sat) 12時半頃
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-現在-
――――……寂しくないのですね、良かった。
[>>*5 その返事を聞けば、安心したようにお嬢様はひとつ微笑んだ。 最初こそは恐ろしかった龍の声も、今ではもう平気だ。 優しげな声に、お嬢様の蒼い目は弧を描いた。]
ッ……お母様を知っているの?!
[お母様の事を口に出されれば、驚きの声をあげた。 あの綺麗なお母様にそっくりと言われると、少し照れた。 むふふ、と小さな笑いを零した。…………けれども、]
…………ピーター? ……大丈夫?お元気?
[なんとなく、声が弱まってきているのは気のせいだろうか。]
(*8) 2013/11/23(Sat) 12時半頃
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-回想 教会 ドナルド>>55-
…そうね、爺は今頃大慌てで村中を駆け回っているでしょうね。
[何となしに言ってダージリンを一口。小言は多いけれど優しい爺を困らせているのは、チクリと心が痛む。]
はぁい。そうしまーす。
[片目を瞑ってドナルドに返事をする。少しだけ居心地悪そうに、両足をパタパタと動かした。
そうこうしているうちにチャールズに、墓参りの事を告げられれば、ぽんっと椅子から飛び降りて。教会の裏口へと向かう。]
……ドナルド!貴方も良い冬を。 風邪引かないて下さいねっ。
[別れ際には彼の方を振り向いて、そんな事をひとつ。ツンとした細い声が教会に響いた。**]
(56) 2013/11/23(Sat) 15時頃
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―― 工房 ―― [睨まれたところで、対して怖くはない。>>37]
してにゃいしてにゃい。 子ども扱いなんて。
[おどけたようにソフィアから自分のセリフを繰り返されれば>>38、カップに残ったミルクティーに口をつけた。そうだよ、違うから、と言いながらもその動きはロボットのような、ぎこちないものだっただろうけれど。 ソフィアを見送って>>35、ドナルドが炉に火をいれるなら、その様子を見たりして。 もう少しそこで話していれば再びの来客。>>54ひょっこりと、白いもこもこした毛が見えた。]
(57) 2013/11/23(Sat) 15時頃
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―― 翌朝 教会 ―― [村に来たのは青年の方が後だけれど、年が上だからか、にいちゃん、と呼んでくれるトニーのことを、青年は勝手に弟分のように思っていた。 からかったり、カルヴィンとトニーの間に混じって一緒に遊んだり。]
服?あるある、こっちー!
[この寒さだ、暖かい服がたくさんいるだろう。 教会の奥にある、小さな自室の方へと案内しながら、トニーの言葉を聞けば不意に歩みを止めた。]
そっか……、トニーも村出るんだ。
[大半の人は、そうなのだ。 足元を見詰め、頷いて。 部屋の中へと入れば、もう着なくなった服の中で、擦り切れたりしていない、なるべく綺麗なものを選んでいく。]
(58) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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[青年自身の服も、人から譲ってもらったりだとか、そういうものも多い。 ズボンは大半、尻尾を通すための穴があいてしまっているのであげることはできないけれど、上の服をどっさりと手近にあった袋にいれて、トニーの腕に持たせた。]
結構雪、積もってきてるし。 こんぐらいあったら寒くにゃいかな!
[暖かいお気に入りのマフラーを一つ。 その一番上に乗せた。]
重いかにゃ。 こけたりしないかちょっと心配ー。
[勝手に年長ぶって、そんなことを言いつつ。]
すぐ、発つの?
(59) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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…………あらっ!
[>>54 見慣れた黒猫を見かけたので。入口に積もってある雪玉を軽く掬い、挨拶代わりに投げつけた。]
…………こんなところにいたのねっ。
[ふるっ、と羊毛を揺らして。ほんのりと頬は赤くなる。]
(60) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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[白い羊毛は、普段よりも一層とふかふかして見える。]
あれ?ア……
[少女の名前を呼ぼうとした途端。襲い来る白い塊を顔面で受ける。]
にゃ!? つめたっ!何すんのさアリス!!
[ふるふると顔を振って雪を落とす。 工房が濡れてはウォーレンに怒られるかもしれない。]
(61) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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/* ちょっと残念系おっさんぽいにいちゃんをやりたかったんだが 残念さはセルフですねわかります
それは良いとして… ピエールに絡む余裕が全くなさそうだぞ。と
(-20) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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/* 俺も雪合戦したい
(-21) 2013/11/23(Sat) 15時半頃
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。 。 ゚ 。 。 。 。 ∧_∧ 超電磁 。 煤@∧_∧ ( ´∀) ヨーヨーだモナー ゚ (・∀・; )アアン . ( つ )つ -=三○ 。 (つ つ ゚ .ノ ノ. | 。 人 Y ゚ (_ノ(__) し (_) ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
(-22) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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. Å ♪ ヒュッ ♪ / \ .○== ヽ(´Д`;)ノ ランタ ランタ .( ヘ) ランタ タン .く ランタ タンタ タン
(-23) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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Å ♪ / \ ヒュッ ヽ(;´Д`)/ ==○ ♪ (へ ) ランタ ランタ > ランタ タン ランタ タンタ タン
(-24) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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:::::::::::::::Å ::::::::::::::::: / \ ::::::::::::::::::::::(::: ) ハァ… ::::::::::::::::::::::::::(:: l) ::::::::::::::::::::::::::::::::| |
(-25) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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わっ、 ご、ごめんウォーレン床ちょっと濡れちゃった!
[落としてしまったのは自分だけれど。 雪を手で掬いあげて外にはらった。]
アリス、久しぶりの挨拶がひどいにゃ。 ……少し見ないあいだにもこもこになってる。
[目を細めて笑い。 そして、お嬢様の周りにいつもいるはずの付き人がいないことに気付くと、首をかしげた。]
あれ?アリス一人?爺さんは?
(62) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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/* こんなことやってる暇があったらロル返せと怒られそうである。
(-26) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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ふんっ!
[ピンク色の鼻を小さく鳴らす。カツカツと工房の床を鳴らしながら、お嬢様は中に入って黒猫を見上げた。]
……お元気そうで何よりですわ。 む……そうね、ブラッシングが大変になっていますわ…
[羊毛を指に絡ませる。枝毛を見つければ、気付かれないようにピッと千切る。 爺の話をされれば、もう何度目かわからない脱走劇を、慣れた口調で答える。]
……という訳ですの! なので別に……、たまたまですわ、ここに来たのは。
(63) 2013/11/23(Sat) 16時頃
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/* >>2:120
(-27) 2013/11/23(Sat) 16時半頃
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あの塀乗り越えた!? アリスが?ほぁー!すごいにゃ!
[ひとしきり感心する。 屋敷の人に黙ってでてきたのであれば、今頃きっと心配しているのではないだろうか。 そんなことを思う、けれど。]
そっかー。 俺もちょうど 会いに行こうと思ってたとこだったんだー。 アリスに用事があったから、
[ソフィアもいないし、ちょうどいいとばかりに見上げてくる少女に微笑みかける。]
(64) 2013/11/23(Sat) 16時半頃
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……ふっふっふ! クシャミに出来て、メーに出来ない事なんて有りませんのよ!
[どや。と言わんばかりの顔である。羊毛に包まれた腕を組む。]
………用事、ですか??
[蒼い目は不思議そうに首を傾げる。なんだろうか。]
雪合戦でもするのかしら。 メーが“特別”にお付き合いしても良くってよ。
[じっ、と蒼い双眸は見据える。ニヤリと口角を上げて、黒猫を挑発する。]
(65) 2013/11/23(Sat) 16時半頃
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[一旦ソフィアが家に戻ると席をたった。 それを見送ると冬の間の仕事の依頼品を片付けながら、ドナルドと何か言葉を交わしただろう。 不意にドアをノックする音。 今日はよく人が来る。]
――あいとるよ…ああ、あんたか。
[ブランフォート家の爺やさんだった。 ドアの前でおろおろとした様子で何事かをウォーレンに伝え。]
もう冬前に頼まれてるもんは昨日渡したが――え? ――いや、こっちにゃいないが。
[冬眠前に屋敷から脱走したお嬢様を必死に探しているのだろうか、心当たりがないことを伝えればややがっくりとした様子で足早に去っていく。 あの様子では相当に探し回っているのだろう。 爺やさんには少し同情しつつも、おてんば娘の脱走については心の内でクスリと笑う。 彼女にとっては2度目の冬だが、確か前はまだほんの赤ん坊だったはず。恐らく物珍しくてたまらないのだろうということは想像できた。]
(66) 2013/11/23(Sat) 17時頃
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