25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[もそり、と起き上がる様は獸の姿に似ていた。
色切子の色彩の下でゆっくり体を起こし 一つ二つと瞬き重ねて立ち上がる。 死んだという実感がない。 蓮の花の匂いはあれど、 それを塗り込めるように灰墨の匂いがしていた]
(+13) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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[タバコの紫煙に気配は揺らぐ。 咳き込みこそ無いけれど]
誰だって良い? 随分な言いようだね。
[少し心外そうに]
でも、「どうでもいい」じゃないよね。
[少し不安げに]
(-7) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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[こえを聞く、増えたこえ、 ――聞き慣れぬ幼子のこえ]
『…隠れて、…隠れて、』
[こえの聞こえたものが、 ふ、とその姿を探せば、一度だけ視えようか。
燃えるべべ着たかむろの童 両手に抱く花、あかとしろ]
(@4) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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勝手な憶測だけどさ ロビンは幸せだったと思うんだ。
法泉、だっけ? ずっと花になるの怖がってた。 でもあの坊さんの花になって 愛したり、愛されたり きっと、そーゆーの知ったんだ。
[己はあげられなかったけど、と…]
月の瀬に、幸せを 得られてたなら 相手が俺でなくても、いいんだ。
[ぽつり、ぽつり 桜の花は散るを望み けれど散らずに咲き誇る]
(23) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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/* 伝えられてる…(*ノノ)
あり、ありが… [なんか、芝。恥ずかしかった。]
(-8) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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[自分は此処だと伝える様に、囀り続けながら。 鳥は過去を想う。
人の手の入った試験管からではなく、 人の胎から生れ育った過去を]
(24) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[ふわり、か細い光が一瞬見えた気がした]
……夜光。
[ため息をつき、わかったよ、と笛を撫で呟く]
……ごめん。逃げてただけだ。 同じ目に合うのが嫌なら家に帰らなければいい。 薬が切れたらそれまでかもしれないけど。 世の中に「獣」がそんなに居ると思えないし。 だめだったらそのときはそのときだ。
[何も聞かされていなかったが、もしかしたら兄も同じ理由で家を出たのかもしれない。]
(25) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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ロビンの幸せ、かー 月瀬が、そう思うんだったら いいんじゃないかな……
[獣であるとわかってから、ロビンに あの童花に何か憐憫を持って振り返りはしなかった。 ……情を動かしかけて、疑惑が深くもあり 深く、深く沈めてしまったから。]
……月瀬自身の幸せは?
[零す言葉に、零れ方に、ふと尋ねた 散る花なれど、狂い咲いたか萎れたか その境界に立つ花は じっと、紅でその表情を見詰ながら]
(26) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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アンタの花主さま?
殺したいんだ、そっか。 いーんじゃね? 見つかるといいな?
[気でも狂って居るのだろうか けれど、そう念うは本心]
殺して、気が済んだら 教えてよ。
どんな気分だったか。
描きたいから。 俺ならきっと、殺さないから。
[閉鎖空間かなにかだろうか 此処は静かで血の臭いもせず 桜の花の香さえ仄か漂う、穏やかな]
(27) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[起き上がる姿 同じ、人に非ずとされるもの。 冬色で窺うように流し見る]
人が死して 行く先に 獣のゆきみちは、ありやなしや
[握った主の手に少し力込めて 背を靠れさせたまま、吐息ひとつ]
……この先が、赤く染まって見えぬ故 不安が胸を埋めたのです
(+14) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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――――…セシル ボクは確かに、情を知ったけど もっとずっと昔 三人一緒だったときだって、充分幸せだったんだ 月の背に、幸せを 最初に得たのは、キミ達から。
気付かず過ごしてしまったけど。
(-9) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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セシル、カルヴィン ボクはきっと……好きだったんだよ キミたちのことが。
(-10) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[花と成れと、 最下層の暮らしをしながら、父さまが謂う。
花に成り、花祭にて番った我らの様に。 子を宿し、命脈を繋ぐ番を見つけよと。 鳥の子の魂の理は、番と共に在り、血を繋ぐが定め]
嗚呼……でも。
[あの方が真に望むのは、己の子ではなく。 分かたれ、再び一つになった対の月]
(28) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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うん、俺の花主……
[肯定されれば、こちらもほつれた心で、 朗らかに笑って]
いいよ、まだ、まだ、見つからないんだけど 沢山沢山獣は殺したのに まだ、まだ、見つからないんだ……
[けれど、果たして殺せるのか。]
殺さないんだね、でもそっか、 誰が、殺してもいっか、だもんな
[ぽてん、と 座布団には使わなかった敷布に 青年は寝転んで、微か桜の匂い ああ、嗅げるなら蓮の方がいいなと思った]
(29) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[笛を撫でるその手には、やはり笑んで―― きっとあの控えめな友も微笑んだであろうから。
主は何か告げたであろうか。 彼の特異な能力は、もしかしたら 自由を許されないかもしれないと思う。
そう、身柄を管理されるという月瀬のように、けれど]
はい……、 私の友が、常にあなたの傍らにあること。 どうか、お忘れなきよう。
[次いで立ち上がれば、 わずかに揺らぐ、眩暈のように]
(@5) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[現世と常世が近くなる、 狭間のこえのつよくなる。 引き込まれ、薄れてゆく。
ゆらぐ存在が、 繋ぎとめられたは偶然であったから。
この世にいまだ生きてあり、 狂気の淵に捕らわれた主が妄執と、 散った花の亡骸の上の日陰の椿。
けれど今、繋ぎとめる偶然は、もう一つ]
(@6) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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俺の幸せ?
なんだろ、な。 ロビンの傍に居ることが、ずっと幸せだと念ってた。 だから、ロビンが生きろって謂うなら 生きることが、俺の幸せ。
[うっすらと笑う けれど]
でもな。 傍におかしな奴が居んの。 俺に構ったってなんの得もないのに。 優しくすんの。 やめろって謂っても。
[それは研師のことでもあり 消えゆく筈の椿でもあり]
(30) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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傍に居るよ、セシル ……ずっと此処に……
[桜の内に微かな微かな気配 傍に人ある今は、聞き取れもしないような声だけど]
(+15) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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よっぽど好きだったんだな?
でも、イアンがたくさん殺すなら イアンを恨む奴も多いんだろうな。 花主さまを殺した奴を憎む アンタとお揃い。
めぐりめぐって
殺したのは、アンタかもね?
[寂しそうなヘーゼルが 紅い眼の彼を見る]
(31) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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/* 独り言チェックわすれたー!!
(-11) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[敷布に寝転んだまま桜を仰ぎ見て。 薄く笑うのを見上げた。 ロビンに一途にそう思う姿は桜を綺麗に見せたから 青年は暫く見惚れて。] [ただ、続いた言葉には、くすくす、っとわらう]
やめろ、なんていうなよ。 折角、助けて、くれてるんだからさ。 素直に、手を取ればいいのに。
[少し眩しげに目を細めて。羨ましいなとも思った。 ……青年の根源的願いがそこにはあったから]
(32) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[己が血が絶えるは、理に背く道。 だけど――――…]
それでも僕はあの方と在り続けたい。
あの方の望みが月の都へと行く事なら……。 こんな命など、いらない――
(33) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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………ああ、いいな。それ
いっそ、俺が本当に殺したんだったら、いいのに。 それだったら、いいのに 俺が食べたんだったら……
[見詰返す瞳に、ぼんやりと、陶酔したように けれど、紅からは一滴、おちる]
どれだけ殺したら、そうなるかな……
(34) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[燃えている。焔は闇を塗りつぶすように 紅く、紅く、紅く。 白い鳥は蝶の傍に在りて 主の姿を探す。 絡めた指を、握り締めた。]
…―― 紅い ……
[「隠れて 隠れて」 幼い子供の声が、焔の中で揺らめく。]
(+16) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[本当はわかっている。 どれだけ、殺しても、そうならないことは ただ、ただ、沈んでいってしまうことは。
それでも、すこし、そんなことを夢に見た]
(35) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[透ける指は、縋る。 打ち捨てられた仔犬を、拾って撫でたその腕に]
――……主様、 私、思い出したことが一つ。
[見上げれば、一つ過ぎることがあった。]
一番、最初にお会いした時も、 震えていた私を撫でて下さいました。
[最初の、最初の記憶]
牟田殿は、よく優しく笑う方でしたから、 きっと主様は良き主なのだ、とそう思ったのです。
[言葉を寄せて一度微笑めば、 屋敷の喧騒に眉根を寄せる]
(@7) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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なぁ。
生きるのは 辛いな。 大切なものを亡くしてまで 生きていくのは辛いな、イアン。
でも、そんな時ほど 甘えていいんだってさ。
それがむつかしいって判ってるけど。 ま、うけうりだけどな。
[刷衛の言葉を借りて謂う 紅い眼から落ちる滴に 伸ばした指先は触れるに叶うか]
やめろ、なんていうなよ。 折角、助けて、くれてるんだからさ。 素直に、手を取ればいい。
(36) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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[きこえるはずのない声に、 ふいに辺りを見回す―――
――――白い桜花が あの人騒がせな猫が、ふと気になった。
その頃であろうか。 セシルの中の微かな気配が囁いたのは
『傍に居るよ、セシル ……ずっと此処に……』
と**]
(@8) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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呉服問屋 藤之助は、胡蝶の傍よりそいながら* 月を、 探している*
2010/08/09(Mon) 03時頃
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/* また寝落ちかー!!!!!! と、叫んでみたい。 レス20分待たせるひとでないはずなんだが。
寝落ちは一番やっちゃいかん事だと思うぜ、最近。
(-12) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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主さま ……どうか、この手 さいごまで繋げて置いてくださいね。 [淋しげな冬の色した瞳を揺らし 背の温もり感じながら、吐息をもう*ひとつ*]
(+17) 2010/08/09(Mon) 03時半頃
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