194 花籠遊里
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 12時半頃
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/* へくたーさまのよこに、ぼく。
っていう無意識。 気付いたらむっすーってする。むっすー。
(-25) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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[風に唸る玄関先を背に、厚底を響かせ廊を渡る。 薄明りは昨日と変わり無く、まるであの晩あの宴が真に夢であったかのような錯覚すら覚え、ただ胸に虚空が包み。]
…――まあ、別に、
[言い噤む口先は果たして何を伝えたかったのか。 冷えた壁に言葉は吸い込まれ、その先は口先に乗せられることはなく。 言い繕う事に苦渋し言い淀む様にも見えただろうか。
虫籠に戻った躰はいつかの中庭、硝子戸の内側に止まり。 隣に月が出で無いことには僅少寂びしさを覚えただろうか。 今や何処かで蝶>>2や花>>3やが御告げを受けているとは梅雨知らず。 ぼんやりと他に何を考えることも無く、庭に咲く花々を見詰め。]
(9) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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……あ、
[以前手折った朽ち花が新たな花へと変えられているのを見たならば>>5 その色彩には聊か目前さえ覚え、花に囲まれ、まるで上機嫌に揺れる髪飾りにはじとりと視線を押し遣った。]
…花、か?
[爪先にて少し身丈を伸ばしたならば、庭花に囲まれるその姿を、忙しく動くちいさな、…ちいさな体を漸く視界に捉え。その召し物が特有のものであることに気が付き、思わず聲を上げる。
――そうして脳裏に瞬くには、今宵も開かれる享楽の宴。 此処に来たからには、矢張り己は未だ未だ蜜を欲して居るのだろうと、こくりと咽を鳴らしては黒衣の手を握り、その蝶頭で今宵の餌の目星を付け始める。 それは花か、はたまた――
――其処まで思考を廻らしては、「蜜を吸えるなら誰でも」と。強欲に胸を*高鳴らせた*]
(10) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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[今宵はどんな蝶が、誘われてやってくるのでしょう。 ベルさまは来てくださるでしょうか。 昨夜の誠が、もうすでに形を変えていようとも。 僕はそのお顔を見ればきっと、ベルさまと名を呼んで手を振りお迎えするでしょう。
暫しの考え事は続きます。 その間も僕は黙々と、中庭の花壇を秋の色に移し変えていくのでありました。]
(11) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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[それでも。無意識だろうか。 僕の足はこの館に来て初めて花と 会話を交わした場所へと向かっていた。
中庭を囲む回廊。 足を踏み入れ庭を見やれば、 花に囲まれて微笑みを漏らす花の姿>>8があった。]
やあ、こんばんは櫻子さん。
[やはり櫻の花は輝きを失わず美しかった。]
(12) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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かめよしさんとからみたい絡んでええんかい前日の人と! よしからもう(ふるえ)
(-26) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 13時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 13時頃
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[紙吹雪が牢に舞うのも、ちょうど聞こえた櫻の花の行動も。 今や見慣れた光景だとゆるりと瞼を持ち上げる。 白を拭うもされるがまま。>>1:*55 本当ならば手を伸ばし、藤の花へと触れたかったのだが。 俺には側に居る権利もましてや手を伸ばすことさえも、許されぬ事のような気がして。
顔の穢れが友のおかげで粗方清められれば、後片付けと己の身を清めに行っただろうか。 藤の花には小さく礼を一つこぼして。]
(*18) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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[真昼の月がぼんやりと見えた頃。 朧は目を覚まし慣れた手つきで身支度を整える。 花の見習いが手伝いに来たかもしれないが、いらないと追い返すのも何時もの風景。
部屋の中央で煙を漂わせ、時間をもて余すのもまた変わらぬ日常。 ただ、一つ違うことといえば。
友が訪ねてきた事を知りながらも>>*5招き入れる事が出来なかった事だろうか。
顔を見たかったのは確か。 しかし、顔を合わせたくなかったのも嘘では無い。
藤の花に告げられた事実など露知らず。 花の思いもまた、知らぬまま。]
(*19) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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[どちらからか、声がしたように思います。 それはどちらが先でしたでしょうか>>10>>12 硝子の向こうに黒と金のニ蝶を見つけ 僕はそちらの方へと足を向けました。]
ベルさま、こんばんは。 あなたさまも…お目にかかるのは初めてではありませんね、こんばんは。
[微笑み絶やさず、僕はお二方に挨拶を告げます。 そして昨夜、朽ちた花から採っておいた花の種を数粒 そっとベルさまへとお渡ししました。]
次にお逢いしたとき、ベルさまにお渡ししようと思っていたのです。 こんなにすぐに逢えるなんて。
[花の種は『光輝』という意味を持つ夏の花。 日に向かう姿は夏にありふれた、けれどどれも美しく咲くもののひとつでありましょう。]
(13) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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僕は櫻子と申します。 昨夜も中庭でお姿を拝見したのですが…
[その時は月明かりの下、映える銀糸と共にでありました。 あの晩は亀吉さんをお買いになられたのでしょうか?]
お花が、お好きなのですか?
[『花』ではなく、花のつもりでの言葉です。 中庭で二度もお見受けしましたので、お花が好きなのでしょうかと 小首を傾げて訪ねてみたのでございます。]
(14) 2014/09/17(Wed) 14時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 14時半頃
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――…櫻子、サン。
[硝子戸の内にて。付近に歩みを寄せて来た>>14の黒髪と、揺れる髪飾りに視線を向け。 告げられた花の名を鸚鵡返し。 次には彼女から何かを手向けられた細身の>>12へと視線を移せば、仲睦まじく身得る其れに申し分程度に眉を下げては肩から力を抜いた。
そうしてまた問われた言葉には、自分の名を返す事も忘れ、薄口を開き、空気を食す。]
(15) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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――花よりは、月が好きかな。
[含む意味は二つを兼ね。ただ目前の花が庭花のことを問うていることなど、知ってはいるけれど。
何処か居心地悪そうに視線を逸らしたその脳内、泡沫に思い浮かぶ記憶は銀月。夜空に揺蕩うその姿を如何にして捕まえようかと思案を巡らした後の――宴。 ただ窮屈さに心を滲ませれば、無意識に掌を握り込んだだろうか。
そうして再三視線を向けた先は>>12。 格好からして自分と同じ、花を求めて翔ぶ蝶だろうか。 自分よりも幾ばくか色素の薄い金色は、夕闇の中にも薄く煌いているようにも、見えた。――其れはまるで、夜空に瞬く星の様に。]
キミ達は……んん、野暮なことを聞くのは止そうかな。
俺はトレイル。…トレイル・ペティンガー。 よろしく、ね。
[ゆらり首元に掛かる髪を揺らし、寄り添う蝶と花に首を傾げては微笑んで魅せた。 そうして細身の蝶が何か素振りを見せたならば――翅同士の握手を求める様に、黒衣のそれを差し出したことだろう。]
(16) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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[櫻子に声をかけると、同じように声をかけていた人物>>10がいたようだ。 昨晩見かけた美しい蝶だ。年の頃は同じ位であろうか。名を名乗ってもらったので>>16僕はまずその蝶に向き直って挨拶をした。]
ああ、昨晩は自己紹介をしていませんでしたよね。 ニコラス・ベルと言います。
[そして柔和な笑みを浮かべると共に握手を求める右手を差し出す。]
お美しい人ですね。 よろしくお願いします。
[黒衣を纏った手が快く差し出され、僕はそれを力強く握り囁いた。
大きな瞳と意思のはっきりしてそうな整った顔立ちがまるで役者か何かのようで、僕にはとても器量好しに感じられた。]
(17) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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[その後、櫻子の声に振り返り花の種を手のひらに受け取った。>>13]
これは、花の種?嬉しいなあ。 何の花の種か聞いても良い?
[庭いじりなどしたことのない僕には、種だけを見て何の花のものなのか判別をつけることはできなかった。
そんなことよりも、僕は櫻子と昨日と同じように和やかな雰囲気の中で会話を交わすことができるのが嬉しくてにこやかに微笑んだ。]
(18) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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─書斎─
[今夜も月が宵闇を薄ぼんやりと彩っているのだろうか。
昨日のように月見を楽しむのも趣きがあるような星空ではあれど、花が向かったのは年代も種類も疎らな書誌が並んだ部屋。 歩を進める度に埃がふわりと花のように舞う。] ‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
[唇綴るは、広間にて耳にした花の囁き。 鸚鵡のように囀りながら分厚い表紙を捲れば、一枚、一枚と頁を繰り出す。
やがて親しんだ言語で綴られた言葉の葉の意味を知れば]
……嘘吐き。
[小さく小さく囁いては紙面に綴られた文字を辿り、嘆息して。 やがて鉛のように重みを持った身体は意思とは裏腹に花を眠りへと誘い──…]**
(19) 2014/09/17(Wed) 15時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 15時頃
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/* 言の葉だ…! 言葉の葉ってなに…!
(-27) 2014/09/17(Wed) 15時半頃
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/* ぎゃー!!!! ペッティンガーさまと、思っていた!! ごめんなさいあいうわぁぁあ!!!
ペッティングだなーっておもってt(さいてい)
ご、ごめんなさいいいいい!!!!!
(-28) 2014/09/17(Wed) 16時半頃
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Mieux vaut souffrir d'avoir aimé que souffrir de n'avoir jamais aimé.
(-29) 2014/09/17(Wed) 16時半頃
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―昨夜の地下―
[彼の中へと白濁を満たし、それでは終わらぬと蝶を下敷く。>>1:280
彼の指の中に漏れた蜜は、腕を捕まえ舐めとろう。 舌先にもし火傷跡を感じることがあれば、其処をつつく感触に少しの執拗さを残しながら。]
……申し訳御座いません。 僕がすべき事で、貴方の手を汚してしまった。
[瞳を細くし、未だ萎えてはいない男根で、出したばかりの白を塗り込めるように腰を動かした。 濡れた音色を響かせて、一度目で学んだ彼のナカを、次は反応の好かった所ばかりを狙って。
悦ばせたい、と。 伝えた言葉の通りに。]
(20) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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嗚呼、ッ…… 気持ちがいい、です。 ……とても。
[彼を抱き、囁いたのは本心。
花に二度目の波が来る前に、彼は果てるか否か。 白い布地に沈むまで、彼を味わっていることだろう。*]
(21) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[我らが主の、散らす"モノ"。>>1:*59 拾わずして、花である価値は、己には見出せない。
命令であれば恭しく傅き、従うまで。
其れが己の、花である理由。>>1:*57]
(*20) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[周囲の評価は如何であれ、己は艶も無い花だと思う。
貼り付けただけの愛想。 曝け出さぬ、媚びぬ性格。 どちらも、花であるに相応しいとは思わない。
花らしく振舞わねばと思うだけの、花。
此の花籠に来たのは、10年も前ではなく、それ故に己には外の世界の常識があった。
"ふつうのしあわせ"を、知っていた。
どうせならば、あの櫻のように。 何も知らずに花籠で育って、此の場所をしあわせだと思い込めれば良かったのに。]
(*21) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[男でありながら愛抱く訳でもない男を相手に。 其れは己の在り方を酷く、酷く揺らす生き方だった。
身に架せられた膨大な金額に囚われて、 花の役割に徹するしか無いのだと脳に無理矢理理解させ。
自分が選んだのは、 辛くない事だと自らに言い聞かせ笑顔で居る事だった。 選ばれる筈もないこの身を、蝶に選ばせる手段でもあった。
嫌悪感を露にする生き物では、選ばれないだろうから。
とうのすけ、おぼろ、かめよし、おうじ。
同じ役割を持つ花たちは、この毎日を、どのような気持ちで過ごしているのだろう。]
(*22) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[己のように、花籠から逃げ出したいと願う花は、居るのだろうか。]
(-30) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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[気味が悪いと男色を嫌っていた筈なのに。 同性との快楽に溺れる事を知ってしまった己は、気持ちの悪い存在だろうか。
――聞けるはずもない。*]
(*23) 2014/09/17(Wed) 17時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 18時頃
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/* 1.この場を去って他の花の元へ行くろるを回す 2.もうちょっと様子見をする
2
(-31) 2014/09/17(Wed) 18時頃
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/* 大分なんか、あの、おいら、スピードが出ない感あるね? ごめんね?
ごめんなさいほんとごめんなさい。
(-32) 2014/09/17(Wed) 18時頃
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―翌日―
[自室へと戻り、休んで、次の陽が高くなる頃に目を覚ます。 身なりを整え、昨日に似た緋色の衣に袖を通した。
箪笥の中、白の衣が目に入り、ふと、昨晩を思いだす。 無理な行為をするでもなく、無理な要求を呑まされたでもない夜だった。
あの蝶が、もし再び訪れ、己を再び指名する事があったならば。 たった一夜識った性質が、偽者で無かったならば。 次にはまた、あのような時間を過ごせるだろうか。
其れは、問うには相手は居らず、そもそも声に出す心算も無い思考の一部分。]
(22) 2014/09/17(Wed) 18時半頃
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…じゃあ、僕はもう行くよ。
[いくらか話をした後だったか。 トレイルは櫻子と話をするためにここにいるのかもしれない。だとしたら余り邪魔をするのも悪いと思い、この場を離れることを告げる。 櫻子とは軽く挨拶をしたい程度だったのでもう充分だ。櫻子の微笑みを見れただけで。
櫻子とトレイルに手を振って中庭から館の中へ。 さて何処へ行こうか。 他の花たちはまだ部屋に籠っているのだろうか。]
(23) 2014/09/17(Wed) 19時頃
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はい、櫻の子と書いて「おうじ」と読みます。
[傍によると、片方の『蝶』は僕の名前を口にしました>>15 そのあと直ぐにベルさまへと種を渡していたのですが 眉尻がお下がりになられたことには、気付くことが出来ませんでした。
向き直り、問う声に返るのは 小さく動くだけの唇が放つ声でありました>>16]
(24) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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