162 絶望と後悔と懺悔と
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[回想 周と。 彼が入ってきて、そう時間がたたないうち。 多分、隙を狙われて、気付かぬうちにその目的が違う方向に達成された後だろう>>131頃
一度、練習と称して喧嘩まがいの殴り合いをしたことがある。 体格や力で勿論敵うわけもなかったけれど、スリでの実戦経験でそれなりに上手く立ち会えた。 時間がたつにつれて喧嘩と変わらない様子に周りがなんとか引き止めて引き剥がしたのだ]
っってぇ〜……何お前、凶悪すぎだっつーの…。 それでなんで安吾兄に勝てないんだよウソだろ手抜きだろそれとも頭使ってないだろ。
(315) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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― 周 ―
[周は来た時から、なにか威圧感があった。 周りはすべて敵といったような空気があったように自分は思う。
これを言ったら、周は怒るだろう。 しかし、例えるならば、あれだ。
猿山のサル…]
――……周、飯はちゃんどはやぐ来て、食え。 それど、後片付け、手伝いやがれ。
[そんな周の威圧感になんとなく圧倒されている連中の中で、 サミュエルがそれでも対等であろうとした理由はとくにない。 ただ、猿山のサルボスみたいだなぁ、と思ったけれど、コイツはサルじゃない。そう思っただけだ。
そんな自分や、リーに対して、周が襲撃をかけようとしていたことは知らない。 かけられてたら、まず敵わないだろうから、それなりにまた見方は変わっていたかもしれないが]
(316) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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― そして、5年後の養成所現在 ―
このタコ。 訓練すっぞ
[養成所同期で、やっぱり強いと感じるのは周だ。 だから、訓練相手にはきっと引っ張りだこだろう。
それは自分も同じくで、 モッテモテの周に、差し向けるのは、先に邪悪な切っ先がついた九節鞭。]
今日こそ縛ってやる。
[自身、背は高くなった。きっと周と変わらない。 ただ、痩せぎすなことは認める。 けれど、どれだけ訓練しても足りないことはない。
ホリー・ニルヴァーナに届くまで*]
(317) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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…なぁ。なんでそんな腕っ節つよいのさ。 何の必要があって?
[その後、部屋に遊びにいってもちかけた他愛のない話。 その時、話した自分の過去。 頼られることが多かったから、頼れるように見えた周に時々ぽつりと過去話をすることもあった。
変に気遣われるより彼と話しているほうが余程気楽だった。 ある意味サミィよりも過去の話は多く語っていたはずで。
死んだ双子の弟。形見の赤いピアス 自分が離してしまった小さな手、1人生きていること
スリをしていた時はそんな過去も忘れられたけど、 サミィを置き去りにして逃げた後 罪悪感に自殺すら考えかけたこと]
(318) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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― 養成所、幾年か前 ― >>308>>309>>310>>311
[キャロが発現していた時、 すぐに状況がわかったのは、己もそれは体験していたからだ。 だから、暴れだす身体、止めようがないのがわかっている]
――……キャロ、大丈夫だ。 耐えろっ
[同室者の、家族のもがき苦しむ顔。 それはやはりつらいものだったけれど]
(319) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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[トルドヴィンの言葉>>*179を聞くと。 一度待つ体勢になっていた。
自分達から道を選ばせようとする父のやり方に、改めて感服するようにしながら。 残った3人のうち、誰をこちら側に引き込めと言われてもいつでも動けるようにはしていたのだった。]
(*186) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 07時半頃
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[そして、苦しそうに伸ばした手をとって、キャロの寝台から彼を出すと、その身体が暴れることで傷つかないように抱きしめた]
――……少しの我慢だべ。 大丈夫。お前は大丈夫だ。
[キャロは自失寸前だっただろう。 よくわかるから、その手や口がもし、自身の身体をえぐっても、離すつもりはない。 やがて、長い夜が明ける頃、
きっと彼は成長したあとの安らかな眠りにつくだろう]
(320) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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[一連の有様を目の当たりにした時、 何もできなかった自分に眩暈がした。 何のために自分からここに来たんだ。 もうあんな思いをしたくないからだ]
選択肢…ありそうでないもんを聞くんだね、アンタ達は。卑怯者。 生きるか死ぬかなら、生きるほうを選ぶに決まってる。 そういうのが面白いなら、いつか同じ目にあえばいいんだ。 その時、俺が逆に笑ってやるから。生きていれば、だけどね
[ホリーのほうを睨んで静かな声で言う]
俺は生きるほうを選ぶよ。だけど、あんたたちが俺を殺したほうがいいって思うなら殺せばいいよ。 俺は裏切るかもしれないからね!
[吸血鬼の掟とかは知らない。裏切れるのかもしらない。 だけど目的も合わせればそれしか選択肢はなかった*]
(*187) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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― リー ―
[一番親しいと思っているのが、リーだった。 だけれども、本当は、彼が深く思い悩んでいることに気がついてはいない。
置いていかれた過去、 あの時は、それが仕方ない行動であること。 そして、でも、それでも助けてほしかった気持ち。
両方が入り混じった。
でも、再開したとき、 出てきたのは、やはり喜びだったのだ]
(321) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[回想 サミィと
初めて彼を見たとき、その喋り方と細っこい体格とで こいつは囮かな、と直感的に思ったものだ。 他の連中が訝しげな顔をしているのを制して、 ようこそ、とにやにや顔で受け入れた。
他の連中は言っていた。 あんな使えなさそうなやつをなぜ入れるのかと。 だけと]
ここから追い出したらあいつ行き先ねぇだろ? 追い出すならあいつが次の行き先決めてからにしろ。 野垂れ死にたくない俺らが野垂れ死に出すってか?
タレ込むかもしれない?そしたら追い出した俺らが悪いんだよ。
[仲間の不平は耳に入れず、足が速いことを買って後は普通に接していた…つもりだ。 サミィがどう思っていたかは知らないが]
(322) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[孤児院でも、ふらふらと変わりない様子には、 なんだ、こいつは変わんないな、と安堵したりもする。
やっぱり野菜は食わないけれど、 それでも食うように顔をみればやかましくは言っていたから]
――……おまーとはもうあえね、どおもっでただがなぁ?
[ぽろり、何かしらのときにそう漏らした言葉。 彼はどう受け取ったか。 ともかく、 心許してたことは確かだ。
でも、本当はその心の深淵、気づくことはなかったこと、 まだ知ることはない*]
(323) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[その後のこと。軍隊だって殿は一番難しい役割だ。 けれどサミィはいつもそれを上手くこなしてくれていた。
ある時仲間の1人がヘマをして、サミィがとっつかまった時思い出した大きな後悔。 その後自分が捕まるまで、長くはなくて
孤児院で再開した時思わず浮かべたにやにや顔は 初めて会ったときと同じものだった*]
(324) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[回想>>323]
会えないと思ってた? …そうだな。俺も思ってた。
[置き去りをごめん、とはいわなかったしいう必要もなかった。 それが彼の役割なのだから、普通に考えればヘマしたやつが悪い]
会っちまって、わるかったな。
[その時苦笑しながら返した言葉。お互い、含むものがあったかどうか*]
(325) 2014/02/09(Sun) 08時半頃
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/* 深夜(むしろ明け方)にめっちゃ増えててびびる。
(-154) 2014/02/09(Sun) 09時半頃
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/*梨花琉雫
>>301 族かwww
(-155) 2014/02/09(Sun) 09時半頃
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/*
めっちゃ赤流れてんだろうなあ。 囁きにしたい気持ちもありーの、だけど、 軍服着たかった。
(-156) 2014/02/09(Sun) 09時半頃
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[与えられた聖水銀の最初の一杯に 少女は躊躇なく手を伸ばした。
細い、棒きれのような手には 大きすぎるくらいのコップを顔の前まで掲げ]
“ ”
[唇を微かに動かし いつかの──目指す『その日』を思い浮かべ 咲き初める桜のような、淡い笑みを浮かべた。
息を詰めて、満たされた液体を飲み干す。 雫の一滴さえ残さぬように。
これが──少女の見せた、最後の笑み。]
(326) 2014/02/09(Sun) 10時頃
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― 試練 ― [苦痛に悶えてそれでも打ち勝てたのは、負けたくないという思いと、何よりサミュエルの声が聞こえていたから>>319。 その時は意識になかったが、抱き締めてくれている間>>320の言葉は、確実に支えになっていた。 無意識に暴れてその爪がサミュエルの頬を傷つけてしまった。 呻き声が漏れ、堪えるために何処かしら噛んでしまったことも、その時は気付かなくて。
先に経験していたとはいえ、サミュエルがそうしてくれたことを知って感謝した。 彼が傍にいなければ、あの長い夜は終えられたかは分からない。**]
(327) 2014/02/09(Sun) 10時半頃
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/* これで、これでおそろいだねアヤああああああああああ >>297
キャロライナにーさんもさりげなく俺になってたし
(-157) 2014/02/09(Sun) 10時半頃
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/* まだ武器で悩む……。
長刀・弓矢・鉄爪(牙)
予定では鉄爪だったけ長刀と脇差しの二刀流も……。
(-158) 2014/02/09(Sun) 10時半頃
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/* あと、トレイルの本名が知りたい。 そろそろ思い出したい。
逸初とかつけていいか……? それより桜……か。
いやしかし……小刀にtrailって刻まれてるのよね。
(-159) 2014/02/09(Sun) 11時頃
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>>327
大丈夫だったが?
[朝、目が覚めたなら、ほっぺたに絆創膏をつけた姿で、キャロにオレンジ色のジュースを差し出した。 それが、オレンジジュースでなく、人参ジュースなことは、きっと誰もがもう知っていること]
おまーも、つよがっだんだな。
[聖水銀を少しずつ飲む。 それを決心したとしても、その試練は必ずしも超えられるものではない。 実際、乗り越えられず、冷たくなった者、 試練中に暴走し、飛び降りて命を落としたケースもあると、きいた。
自身もひどかった。 だが、その時、浮かんだのは、あの時の場面。
ホリー・ニルヴァーナとマユミが業火の中で…]
(328) 2014/02/09(Sun) 11時頃
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――……あとは、身体をつくっでいぐだ。 おでも細いけど、おまーもでっがいほうじゃねぇべ。
[実際、キャロの力は想像以上に強かった。 服越しにでも噛み付かれた肩口は、肉が抉りとられそうになっていたけれど、それは見せずに]
がんばっただな。
[試練を乗り越えたものは、決して多くはない**]
(329) 2014/02/09(Sun) 11時頃
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─ 現在・帝都守護部隊隊員養成所 ─
[夜明けを待つ訓練場。 地平線は藍から東雲へと色を変えつつある。
他に人のいない、ガランとした空間に 響く──規則的な風切り音。
空気はまだ蒼い。 吐く息の白さごと空間を真横に切り裂くのは 刃のない訓練用の模擬刀。
それを握る腕は、五年前と較べ、 細くとも靭に伸びた少女の右腕だった。]
(330) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[左の腕には模擬刀を収めていた白鞘を握り、 規則正しく、淡々と、澄んだ樋鳴りを重ねてゆく。
纏う装束は膝上まで裾を断った小袖。 色は烏羽。
死者を悼む黒に近く──しかし決定的なそれを否定した色合い。
小袖の袖を翻し、少女は只管に空を刻む。]
(331) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[『聖水銀の試練』の日より、 少女は着物を好んで身に付けるようになった。
あの日──全身を千々に裂かれるような痛みの中で、 少女は幾つかの消し去りたい記憶を取り戻した。
家を出た父の末路。 母の乱心。
────己の犯した、その罪を。
紅に嘗め尽くされ崩れ落ちた孤児院とは違い あの桜と菖蒲の咲き乱れる不可侵の庭園は 今も何処かで穏やかに朽ちているのだろうか。
幼さ故に、断片的な記憶には謎も多いけれど。
少女は──父と母の名と貌と、 兄になる筈だった人の名前を思い出した。]
(332) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[試練に耐える夜、痛みを感じたのは躰のみならず。 真に引き裂かれそうだったのは心。
四と十一の歳、 己の頬を叩いた血飛沫の温かさが 忘れようにも忘れ得ぬ血汐の腥さが 何度も、繰り返し少女を責め立てた。
同室の少女は、側にいただろうか。 深夜、縋る相手を求めて彷徨い出す手を 少女は己の肩に爪を立てて留め、 枕に顔を埋めて声を殺した。
くぐもった呻き声は時折数名の名を成し 夜明けを前に、遂に震える腕が虚空へ伸びた。
その手は最後、誰かに掴まれたように一度震え、 不意に脱力し、寝台に落ちた。]
(333) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[この日、枕に吸わせた雫を最後に、
少女の眼から──涙は涸れた。**]
(334) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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優しく弱い雛だな。確かに家族は大切だ。
[巣の雛達に強い意識を持つ言葉>>*188を聞くと 大袈裟なほど感動した声を上げて雛の前に立ち、 髪を掴み上げる]
祝福を受ければ全てがお前達の家族となる。
[絶対的な壁は崩れないが]
私の寵愛を受けている間は、多少の我儘は許してやろう。 例えば外で見掛けた家畜を家族にしたいと言うのなら。 お前達の頼み方次第では叶えてやるかもな。
[行方の絶えた巣の雛達と再会したなら。 生きていれば憎悪に燃えているだろう雛達を 更に屈辱の世界に引き込む事も叶えてやろうと]
(*188) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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家族を求めて血に塗れると良い。
[ホリーの傍ならば積極的に狩りに向かい、全身を、 心を紅く染め続けるだろう。 どこまで耐え、どう変わるか楽しみだと控えている ホリーと視線を交わす]
お前もしっかり学ぶと良い。
[眷属となった少女に庇われていた少女は何と答えたか。
死にたくない>>*161
それははっきりと届いていて。 後から何を言おうとも、それを盾にするだろう]
(*189) 2014/02/09(Sun) 13時頃
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