194 花籠遊里
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[雁字搦めの錆びた楔。 幾度も打ちつけ。
花を *手折る*]
(*54) あんび 2014/09/27(Sat) 00時半頃
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/* 丁助ぺろぺろ。
私からはこの辺りで〆かな。 丁助はお付き合いありがとうねえ。
たのしかったよ(ニタァ)
(-390) あんび 2014/09/27(Sat) 00時半頃
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[今日も また 。 視線を伏せた先に有るのは汚泥にまみれた排水溝。立ち込める物は煙では無く、何処かから舞い込む汚い屑。ボンヤリとした蜃気楼の中に浮かぶは–––––––––
揺ら揺ら踊る、焔か。
いつまで経っても蒲公英は種を運ばない。お行儀良く鎮座している、意味も無いというものだ。そもそも、どうして男が待つ必要があった。脚の片方の腱が切れたから。鍵の掛かった手錠があるから。
ガン。 男は狂ったように、石で固められた壁に手錠を打ち付けた。何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も。 手首に風が通る。赤い線がつ、と腕を伝う。 それでも、何度も。 最初に翅を手に入れる前と同じ事を繰り返す。思う事は同じ。 「どうせ死ぬなら、やってみたいことがある」 以前、そうして男は逃げ出した。この薄汚い箱の中から。
煙草が燃えるのは一瞬で、すぐに灰にはなるものの、焔の種さえ欠かさなければ、シケても吹いても燃え続ける。 燃えて、燃え尽きたその灰は、冷たい夜風に乗って静かに籠へと降り注ぐ。 目の前には、花籠へと続く長い一本道。 途中で絶えるか、それとも。*]
(164) tyugakusei 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[斜陽が落ちれば浮かぶは満ちた月。 鈴虫が奏でる柔らかな音色と共に預けた背はあの日を思わせる闇色。
囁きは甘い蜜のように芳しい香りを漂わせては、足の爪先から脳の芯までを痺れさせていく。
肉の皮一枚を隔てたそこが溶けるように同じ温もりになれば、青年は唇を緩める。
揺れる空気の中穏やかな時間はゆっくりと陰を落とし、二人を包む茜色は紺色へと姿を移ろわせる。]
…月は満ち欠けを繰り返すのだとか。
[月が綺麗だと口にする彼にそっと青年は、捻くれた言葉を繰り出す。 悪戯めいた笑いは、咽喉を小さく震わせただろう。]
…でも不思議だ。 貴方といるといつまでも時が止まったように。 それこそ、月の光を浴びて若返ったような…、そんな錯覚を覚えてしまうくらい、一向に欠けることが無いのです。
[蔵書にも台本にも記載されていない台詞を、二枚目でも三枚目でもない役者は唄う。]
(165) minamiki 2014/09/27(Sat) 01時頃
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……おかしいなぁ。
満ち足りすぎて、少し…怖い、なんて、……、
…それでも、貴方との幸せを望むのだから、手に負えない。
[諦めたように呟いた言葉は陽が落ちた小部屋にて小さく響いていく。 やがて、月が姿を現し星々が煌めくまで視線を空へと向けて青年は笑う。]
……ええ、きっと。 明日も、明後日も。
*月は綺麗なまま夜に咲くのでしょうね*
(166) minamiki 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[やらしい顔で笑った彼に文句はつけない。 どうせ、彼に見透かされている。
取り繕い、隠すのは、今だけやめておく。 無粋だからじゃない、―――余裕が足りてないからだ。]
堪えた甲斐もあったってもんだな。 良い顔だ、寝所に鏡置こうぜ。 お前さんに見せてやるよ、―――…教えてやるよ。
[彼が己に抱かれてどんな顔をしているか。 揶揄ではなく、本音からふざけた言葉を吐き出して笑う。 逸れてしまった彼の気を惹くように。 罵声でも悪態でも、彼の声が聞きたかった。
余りに稚いと脳裏に巡ったが、無視をした。 もう、彼に何も隠さないと決めたのだ。]
(167) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[伸びてくる両腕に身を寄せる事を、花の頃は忌避していた。 彼を買う数多のように、慰められるだけの男になりたくなかった。 言えば、きっと笑気を誘うので言わないが、 彼の抱擁に応える今は、考える以上に特別な意味を持つ。
貫いた痩躯を抉るように腰を突き出して、愉悦を追う。 強引に腰を使い、圧倒的な質量で追い詰め、 奥底ばかりを亀頭懐かせ、柔く解いた。
重ね合わせた脈動は、お互いの心音として交じり合い、 触れた場所から境界線を見失って、融けていく。 確かに彼の寵愛するショコラよりも、甘い。]
(168) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* 寝落ち重ねてここまで来てしまいました、顔を出せずにすみません これでシーシャは締めさせていただきます。恐らく、花籠にたどり着くことは無いでしょう。
地上に居る時から、皆さんの綺麗な文章と内側に隠れた想いに胸打たれていました。感動するばかりで、零してしまったアレやソレを拾いたかった、です…。少しでも物語に色を添える事が出来ていれば幸いです。絡んでくださった方、あまり絡めない方もありがとうございました。 約束を破ってしまってごめんなさい、丁さん…
(-391) tyugakusei 2014/09/27(Sat) 01時頃
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―――…櫻子。いつか、俺が。 お前さんの寂しさとやらを、埋められたなら名を教えてくれや。
捨てたなんて言わせねぇ、失くしたとも。 ……お前さんの全部を、俺に寄越せや。
[彼が苦労の果てに多く捨ててきたもの。 一朝一夕では理解出来ない悲しみを、己は生涯掛けて知る。
彼が庭に埋めてしまった心の欠片を野蛮な男は掘り起こし、 一つずつ彼に持たせていく。土いじりなど趣味で無いのに。
背に立つ爪に唆され、彼の屹立を追い上げると共に、 二度、三度と深い場所を激しく突き上げた。 彼の薄い腹に波を立たせ、離さぬように強く擁した。]
(169) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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――――……ッ、
[どこにも行くな、と囁いた擦れ声は、呻き声に紛れた。 同時に、迸る熱が彼の奥で弾け、奔流が爛れるような熱を撒く。 飛沫は浸潤と犯し、息を乱して重ねる肌。
視界に納まる輝石の雫が、酷く尊いものに思えた。 黒髪を掻き抱いて、引き寄せ、キスで噛み付く。
誰にも渡さない、誰にも見せない、誰も知らない、 己のだけの雫は、己の腹ではなく、胸を満たしてくれた。]
(170) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[恋に落ち、涙が落ち。 彼と己は、想いで心と身体を埋めていく。
きっと、この生温い感覚の名を、 ―――――― しあわせ と、呼ぶのだ。*]
(171) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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ごめんなさい、佐吉。 でも止まらないんです、嬉しくて。
[涙拭う指腹、それを追えば視線が合って>>161 朱色に染まる彼の耳と同じ位に此方の頬にも紅は宿る 負担をかけてしまうかもしれないけれど、その腕に抱かれるのは心地良いと、首に腕まわし身体預けたままに娼館を出る 月明かりもない暗い夜でも、これから歩むであろう未知の先は星の明かりに彩られているのではないか そんな事を考えながら彼の胸元から聞こえる鼓動の子守歌に瞳は柔らかく細められる]
(172) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* 皆クライマックスだー!
トレイルさんも亀ちゃんもシーシャさんもおつかれ! シーシャさん無事で良かった! 切なくて胸が苦しいが、終わりまで行けて良かった。 また、何処かで逢ったら、一緒に遊びましょう!
(-392) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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私の故郷は雪山の麓ですから。 寒さは大丈夫です。それにほらこんなにも――温かい。
[貴方がいるから、と 僅かに身体が強張るのを感じれば、大丈夫だというかの様に首にまわした掌で髪を梳き
抱かれたままに彼の目線よりやや下の方、街明かりを眺めれば、それは壮大な誘蛾灯に見えた でも己が背にも彼の背にも翅はあらず、さりとてもう蜜湛えた蕾もあらず 1人の人間として共に、歩んでいくのだと実感して]
[やがて重なる唇は、今まで経験したどんなものより甘く、優しく愛しかった]
我慢なんてしないでください。私もしません。 ねぇ、佐吉さん。
[勿忘草の花言葉。真実の友情というオブラートに隠していた私を忘れないでという恋心、それらは今、誠の愛へと花開いて
だから笑み浮かべ告げるのだ]
(173) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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――愛しています、と
[これから重ねる年月、何度でも*]
(-393) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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―― 花蝶の幻 ――
[所詮は蝶と花、それ以上にも以下にもなれず 呼ばれ、覚悟していた通りに
───僕はあの晩、彼に抱かれました>>142
背には爪を立てられ、何度も腹を満たされて。 擦れる場所は熟れて切れ、白濁の中に朱を混ぜても。 厭だと叫んでも、首を振っても涙など流れませんでした。
枯れた可愛げのない『櫻』にございます。]
(174) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[射干玉の髪は精液に犯されました。 痛みに体を捩れば、涙の代わりに白が溢れます。
そうして容赦なく捨てられた身に降り注ぐのは 僕が捨てられたということと>>145]
……咲かせて、下さるの、ですか?
[傷付いた『櫻』を拾う>>146 そんな言葉にございます。]
(175) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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あゝ。 煩わしさなんて、滅相もありません。
『花』でいられると謂うのなら。
僕はなんでもいたしましょう。
[その時の僕はどんな顔をしていたのでしょう。]
(*55) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[抗いもせず、『櫻』は海の向こうへと連れ去られ 地下にて、その『せい』を許される存在となりました。 頭の上には荒れ果てた庭があることも知らず。 まるで、僕自身が埋められた亡骸のようでした。
体を火照らせるものがあるのに 嵌められたそれは、熱を放つことを許しません。 帰りを待てと躾けられているかのごとく。 ただただ、薄汚い欲ばかりが募るのです。
地下へと響く足音は、待ちわびた唯一つだけのもの。
光の消えた眸を向けて、僕はこう返すのです。]
(176) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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おかえりなさいませ、───…僕の『蝶』。
(177) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[声はもう掠れて、潰れています。 それでも僕は返すのです。
耳に飾る徽章(そくばく)を光らせて。 僕は久しぶりに、ふっと微笑みました。
これが施されたときに、震えていた指先なんて知りません。 判りません、判らないのです。
判っては、ならないのです。]
(178) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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ずっと、お慕い申しております。
(-394) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[一粒、涙が零れました───**]
(*56) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* みんなくらいまっくすだー!!!
えくとぅーるさまがひどかったので もっとひどくしてやろうって。 僕を泣かせたら、泣かされかえすんだぞう!
僕はまだ、おとせてないものが、ある!!! がんばる、がんばるんだ!!! (せっせこ)(せっせこ)
(-395) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* 佐吉さんにちゅーされて 私は もだもだもだもだ照れてごろごろごろごろ
皆お疲れ様です…幸せに、なぁれ…! 櫻子さんはラストスパートがんばれ!!
(-396) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* お、お返事だと…!? 櫻は何度惚れさせる気なのですか…!
そして、あ、言葉足りなかったや。 と思っていたところまで全部読み込まれてて感動した。 本当に櫻子ちゃん神すぎる。恐ろしい子…!
(-397) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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/* おうじがんばる!
(えへへ)(何度だって惚れて欲しいです) (だって僕は何度もえくとぅーるさまに惚れているんだもの)
読み込めてたのかな、よかったよかった! 愛、です、ね?(てれつつ)
(-398) anbito 2014/09/27(Sat) 01時半頃
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/*藤之助可愛い……可愛すぎてつらい…
(ごろごろごろ……どてっ)(落ちた。)
(-399) オレット 2014/09/27(Sat) 01時半頃
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/*櫻子まじかわいい。
奇跡の申し子にしか見えない。 なんでこんなに天使なの。 最後の最後で本当にメリバになったじゃないか。 なんで、こんな駄目男の前で泣いてくれるんだ。うぉおおん。
>>-399 本当にな、その気持ち痛いほど良く分かるぜ。 (そしてお前さんもかわいいな)
(-400) momoten 2014/09/27(Sat) 01時半頃
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/* はっ!あと30分だ。 先にご挨拶!
このたびはあんびさんの素敵な世界観に惹かれ、 ふらふら紛れ込ませていただきました。 「momoten」こと「ももてん」と申します。 悪い男がやりたいぜーと言うことで、 引っ掻き回しまくりでご迷惑をおかけしましたが、 皆さん魅力的で凄く楽しかったです!
また、どこかで顔を見かけたら構って構わせて、遊んで遊ばせてくださいませ。 あと、櫻子ちゃんにはプロからエピまで世話になりつくし、たくさんの萌と感動をありがとう! すっごくすっごく大好きだ!!
(-401) momoten 2014/09/27(Sat) 01時半頃
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