人狼議事


254 東京村U

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【人】 PPP イルマ

[不意に後ろのほうで音がした。
ドアが開いた音。
脱衣所や風呂場へと続くドアが開いたのだと位置でわかる。]


「おかえり、みおん」


[と男の声が言った。
足音がゆっくりと近づく。
足音は、キッチンの方へ向かおうとしているのがわかる。
そちらを見ようとすると、短く刈った髪の毛とそこへまじった白髪が、そして横顔が見えた。
髭を剃ってはいるようだが顎や口元は黒っぽく、そしてそこへ笑みをうかべていた。]

(180) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

 
[頭が真っ白になり体が動かない。]
 

(181) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ


[ だれ ]
 

(182) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

[二人の男女がこちらを見ている。
男は回り込むようにキッチンに向かいながら片時も入間から目を離さずにいる。その男には名前を呼ばれていた。馴れ馴れしく娘でも呼ぶような口ぶりだった。どうやら自分はその男に知られているらしいのだが、何故知られているのかが見当がつかない。

「早かったじゃないか」と更に続け「はは」と笑い声をあげているのだが笑い声の癖も声音も聞いたことはなく、細めた目は笑っているはずなのに、その表情が果たして本当に笑顔にあたるのかがわからなかった。

だってその男を知らないのだから。

強張った体の一部がやっと動いてくれたかと思ったが、舌が絡まっているばかりで「ぇあ」という意味不明な言葉を発することが出来ただけだった。早鐘を打っている心臓のせいで息が苦しく手足が動かない。]

(183) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

[女がこちらの声に小さく笑ったのが聞こえた。
僅か首を傾げた女の仕草はほんの一瞬だったのだろうがスローモーションのようで、黒くてつやのない癖毛の前髪がごわごわと揺れてみえた。
笑い声が自分を馬鹿にするせせら笑いで滑稽さゆえのことなのか、何かが面白かったのか、そもそも果たしてそれが笑うという動作だったのか、そこには感情が乗っているのかもわからない。

なぜならその女も知らない人だから。

入間が硬直しているのに対して男女は顔を見合わせるように首を横へ動かす。油を入れた瓶の蓋を捻るさまや、ひとりでに首を動かすマネキンを連想させた。
その目がこちらを見続けている。お互いの顔をみる仕草があったにも関わらず、横目でずっと視線が絡んで離れない。
女が言った「そうたいしたの?」という言葉が、遠くて遠くて聞き取りにくく、それの意味を頭が捉えることが、できなくて、]

(184) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

[逃げないと]

(185) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

[頭のなかがそれで一杯になったとき、ようやく体が動き、靴下がワックスのかかった床にとられて滑り転びそうになりながら、入間は一心不乱に走って逃げた。後ろから男女が追いかけてきている。最も近い位置にあった母親の部屋へ飛び込み、中から鍵を閉めた。]

(186) 2016/09/28(Wed) 15時半頃

【人】 PPP イルマ

[ だれ? ]

(187) 2016/09/28(Wed) 16時頃

【人】 PPP イルマ

[ 誰がアタシの家にいるんだ? ]

(188) 2016/09/28(Wed) 16時頃

【人】 PPP イルマ

[ドアの向こう側から「みおんちゃん、どうしたの?」「どうした、みおん、だいじょうぶか?」という声がする。

声は心配という形式を音にのせたようなそれ。
けれど心配をされているという実感は無論わかない。
不気味さだけが押し寄せてくる。]

(189) 2016/09/28(Wed) 16時頃

【人】 PPP イルマ

[ドアの向こう側で声が

「ねえ、ママたち何かしたかしら」

と言った。]

(190) 2016/09/28(Wed) 16時頃

【人】 PPP イルマ

― 昼:805号 入間家 ―

[見知らぬ男女の声は、しきりにこちらへ話しかけてきている。

「みおん、どうした?
ちょっとへんだぞ、いきなり逃げるなんて……」

「ねえ、出てきて話してみて、みおん。
なにかあった?ママたちで力になれるかもしれないから…」

あの両親面をした男と女は一体誰なんだ。泥棒なんだろうか?
入間は声を全部無視して、震える手でどうにかスマホを手から取り落とすことなく学生鞄から取り出した。
膝が、足が、がくがく震えている。スマホへ視線を落とすついでにそれが視界に入った。

電話をかける先は母親。
一度目のコール音。
それを聞く間も「早くでて!」と念じ続ける。
二度目のコール音が鳴り出すか、というタイミングで、ごく近くから携帯のバイブレーション音が聞こえ、入間は音に身を竦めた。]

(206) 2016/09/28(Wed) 17時頃

【人】 PPP イルマ

[母親の携帯電話はこの部屋のなかにあるようだった。
電話を持っていっていないという事から、さまざまな考えがいっぺんに頭の中をぐちゃぐちゃに掻き回していった。

入間は力の入らない役立たずの手足で、音のしたほうへ這って近づき、ベッドの下で光っているスマホを見つけて、それを引き寄せ、拾い上げる。
混乱していると同時、恐怖心と嫌さで泣きそうだった。

ベッドの下に、もうひとつ、スマホの光を反射しているうすべったいものが落ちていることにも気づいた。
手を伸ばして拾いあげると、それはプラチナ色のカードだった。
電話番号がかかれている。
入間はそれを見るも何の店のカードかはよく分からないまま、カードをポケットにとりあえず仕舞いこんだ。]

(207) 2016/09/28(Wed) 17時頃

【人】 PPP イルマ

[父親にも電話をかけてみたが通じない。]

 なんで出ないの……ばか!

[涙声でそういうも、その声へ声をかけてくるのは、今はドアの向こうの見知らぬ男女だけだ。]

 そうだ、けいさつ

[こういう時は110番?
いや。最寄りの交番の電話番号もアドレス帳に入っていたはずだ。入間はとりあえず交番に電話をかけた。]

(208) 2016/09/28(Wed) 17時半頃

【人】 PPP イルマ

 もしもしっ、あぁっ、ああ、あの、し、しらない人が!
 しらないひとが、家のなかにはいってて!
 親のふり、す、するんです
 か、かぎ、しまってなくて、あの
 はやくきてください!
 あの人達おかしいの! たすけて!

[電話先で男のひとが「落ち着いて」「住所は」と言った。
入間は混乱しながら、つっかえつっかえ自宅の住所をこたえる。
混乱して古い住所を言ってしまいそうだった。]

(209) 2016/09/28(Wed) 17時半頃

【人】 PPP イルマ

[祈るようなきもちで警察の到着を待った。
警察の到着は思ったよりもずっと遅くて、入間は警察のやくたたずと心のうちで何度も罵った。

暫しして、玄関の戸が開いた音。待ちわびた。
扉の前にいた二人は、母親の部屋の前を離れていった。
人の声が微かにするが、何をいっているのかまでは分からない。
とにかくこれでどうにか追い返してくれるはずだ。
もう射殺でもなんでもしてくれ。
身分をたしかめて、おかしなやつだって連れて行って一生牢屋から出さないでくれ。
スマホを握りしめている手は、力をいれすぎていて、真っ白になっていた。]

(210) 2016/09/28(Wed) 17時半頃

【人】 PPP イルマ

[暫くして――ドアのむこうから聞こえたのは

「もう出てきていいよ、大丈夫」

という優しい警察の声ではなかった。

「どうしちゃったの、みおん……。
警察にまでいたずら電話するなんて。
パパもママも怒ってない。
ただみおんが心配なだけ。」

目の前が暗くなる、とはこういう感覚か。
眩暈がした。]

(211) 2016/09/28(Wed) 17時半頃

【人】 PPP イルマ

 
🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分
けいさつはやく だれかたすけてください!

🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分
こわい

🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 4分
あたまおかしい人が家に
 

(216) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

[Twitterに思わず書いてしまったツイートにも、まだリプライはついていない。
なんで、どういう理屈で警察が追い返せてしまうんだ?
今までここに父も母も住んでいて、父の名前は祐輔、母の名前は祥子。新築だし近所と付き合いがあるわけではなかったけれど。
確かにここで生活していたのに。

父母と名乗る二人は、いまだにぶつぶつ外でいっているが、ついに「じゃあ、話す気になったら出てきてね」「夜、みおんの好きなものを食べよう?一緒に何か食べにいこっか」と言って、ドアの前を離れていくようだった。

今しかない。]

(217) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

[入間はドアに耳をくっ付けて息を殺した。
足音に耳をすます。遠くでリビングのドアが開いた音がきこえる。

心臓がまたばぐばくと音をたてていてうるさい。
怖すぎて酸素も血のめぐりもなにもかも足りていない。]

(218) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

(こわ……1、2の、3ででる、きめた、よし)

[いざ飛び出すとなると勇気がでなくて、自分にルールをつけた。
一度、目を思い切り瞑る。]

(219) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

(いちにのさん!)

[閉じ籠っていた母の部屋のドアのカギを開け、ドアを開いた。
思い切り駆け出したが廊下が滑るのを忘れていた。
また転びかけるも、どうにか堪えて廊下を走る。
後ろでリビングのドアが開く音がするが振り返らない。
玄関に靴下のまま飛び出すと、体を縮めて靴に指を引っ掛けた。
ドアを開け放ち、廊下まで靴下まま飛び出して、全力で走ってエレベーターに飛び込み、「1」のボタンを押して、扉の開閉ボタンの閉の字を歯を食いしばって何度も叩いた。
二人の知らない人間が追いかけてくる前にエレベーターの扉が閉まる。
持っていた靴を床に落とし、足の裏も払わずに足を突っ込む。
7階。6階。5階……階数がかわるたび、「とまるな」と祈った。
祈りが通じたのか、エレベーターは1階までおりる。
1階の扉が開く際に、生唾を飲み込んだが、人影はなかった。

入間はエレベーターから飛び出して、エントランスを出て、真っ白なタイルのそのマンションから思い切り逃げ出した。]

(220) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

― 午後:東中野駅 ―

(肺が痛い〜!!)

[泣き言はいくらでも言いたいが、そんな場合じゃない。
とにかく電車に乗って、この駅を離れるところから。
今日ほど入間はこの家が「駅チカ物件」だったことを感謝したことはない。

駅まで走り続け、改札にスイカを押し付けた。
電車の音がしている。

入間は中央総武線各駅停車の電車の扉が閉まるぎりぎり手前、どうにか体を滑り込ませ、短いスカートからパンツが見えてしまうかどうかなどお構いなしにへたりこんだ。]

(221) 2016/09/28(Wed) 18時半頃

【人】 PPP イルマ

[息を整え、立ち上がる。]

 ………、……

[電車内にいる見知らぬ人がこんなにも何を考えているか分からず怖いことなど、今まで一度だって経験したことがない。
ちらちらと電車内のひとに視線をくばるも、何もわからない。
素性の知らない誰かしら。
それ以上になるには、この途方もない数の人の生活人生立場その他諸々を知る他ないのかもしれないし、知ったところで更に嘘か本当かなど、どう分かったらいいのだろう。
なにせあのぽっと沸いて出た謎の偽親が、交番の警察官に「入間澪音の父と母だ」と一時的にも認められるような事があるくらいなのだ。
本当の父と母は大丈夫なんだろうか。
入間は、不意に今朝書いたアンケートを思い起こした。]

(222) 2016/09/28(Wed) 19時頃

【人】 PPP イルマ

[そうだ。
そういえば書いた。>>0:55

項目1 どんな未来をご希望になりますか。
『ケンカしないマトモでやさしい親のいる未来!』

ぞっとして、また体が小刻みに震えだす。]

(223) 2016/09/28(Wed) 19時頃

【人】 PPP イルマ

 ま、まって

[コトダマとかいう迷信だろうか。
勿論、こんな事が起きてほしくて書いたことじゃない。
アンケートを書いたからってこんな変なことが起こるわけもない。
要は自分が記入したのは、ただの愚痴だ。]

(224) 2016/09/28(Wed) 19時頃

【人】 PPP イルマ

[冷や汗で背中がつめたい。
青ざめながら入間は、家から持ち出した母親の携帯の通話履歴を見始めた。せめて会社に行っているとか、どこかで仕事をしているとか、無事を確かめたい。
通話履歴の最後にかけた相手は――**]

 キルロイ先生…?

 ……が
 外人?

(225) 2016/09/28(Wed) 19時頃

PPP イルマは、メモを貼った。

2016/09/28(Wed) 19時頃


【人】 PPP イルマ

[母は出版関係の仕事をしている。
どんな本を作ってるとか、そんな事はよくしらない。
入間はホラーもミステリもその他学術書だろうとエッセイだろうと興味がなかったし、それ以前に読書をしない。
電話をかけるまえ、ばくばくと心臓が大きな音をたてる。
この人だって、家にいた変人たちの知り合いかもしれない。
そう思い始めたら、電話をかける手が止まってしまった。

かわりに自分のスマホを半べそで見た。]

(226) 2016/09/28(Wed) 19時半頃

【人】 PPP イルマ

[入間が次に連絡をとろうと選んだのは、年上の従兄だ。
ラインに「大変なことがあって」と一言送った。
続けて「家に変な人が入ってきて逃げてきた」と送信。

自分はどうなってしまうんだろう。
友達関係にも怖いことがあったとラインしてみたが、彼女たちに助けて貰えそうな気もしなければ、家に自分の親だと名乗る謎の他人が現れたと言ったところで、みんなが自分の親の顔など知るわけもない。

だからまずは親類に。
それも、東京に居るはずの彼ならば、と考えた。]

(227) 2016/09/28(Wed) 19時半頃

【人】 PPP イルマ

[従兄からの返事を待つ間、また母の携帯をみる。
そうこうしている間に電車は大久保駅を通り過ぎていた。
次は、新宿……電車内のアナウンスを聞き、新宿で降りたら、このキルロイ先生という人に電話をかけようと決める。
静かに、長く息を吐きだす。
やっぱり無事かどうかが心配だ。
会社や仕事関係のひとにあたってみて、一緒に居るなら直に会って、大丈夫だと安心したい。]

(228) 2016/09/28(Wed) 20時頃

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