204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[鳥の鳴き声では、足を止めない。>>287 何が『うそ』なのか、瞬き。タイミングが悪かったかと苦く笑う。>>286]
ディーン。君は小説家なんだね。 つい読んでしまって……途中なのに、ごめん。 読みやすい文章だし、物語の世界観は興味深い。続きが読みたくなるよ。
[彼の胸元に紙を押し付けた。鳴る音を嫌がるのか、ルーツは一啼きする。]
(294) 2014/11/16(Sun) 20時半頃
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だって、この『赤い果実』は――…
僕達の秘密に、良く似てるものだから。
[低い声は、フランシスにも届くだろう。]
(=19) 2014/11/16(Sun) 20時半頃
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……ところで、此処に出てくる少女のモチーフは、君かい?
[ニコラが狼と言ったから。そんな単純な理由でディーンを同族だと考えていた。 彼等も同席して貰うことを考えたが、保護者が別場所に集まり過ぎてもいけないから。
要点だけを、伝えることにした。]
(298) 2014/11/16(Sun) 20時半頃
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業は棄てられない。背負い続けなくてはいけない。
だから、誘惑を振り払い、口にしない努力をすべきだ。 そして、僕たちはそれが叶っている。
[違うかい?]
(=22) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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うちのニコラが、君を指差した。何度か……ね。
[知っての通り。]
それだけと言ったらそれだけ、だけど――…ニコラはダメだ。
君も‘保護者’の一人なんだから、必要以上に用心して欲しい。
(=23) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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[フランシスの方をちらりと向き、唇に指を立てる。それだけで、伝わるだろう。
トレイルの事を思い出させるから。]
(=24) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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[開いた口が、言葉を飲み込み閉じていく。>>303 バーナバスの言うことは最もだ。]
……はぁい。
[紙から、ディーンから指を離して肩を竦める。 短くと思ったのにならなかった。
3階に行ってくると行き先を残して、足の向かう先を変えた。指先に何か残った気がして。鼻に寄せると僅かにインクの匂いがした。*]
(309) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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―ライラック/3階へ―
[階段を上がるとき、階下を気にした。 声はするが、内容までは届かない。派手な音のないことにだけ頷き、ラルフの淹れてくれた茶の器を手に板を踏んでいく。]
バーニィが作ったって、本当?
[黙って上がると神妙になってしまうからと、話は先の細工物へ。 それも、扉が閉まれば終わる話。]
(313) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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………ハっ、
[呆れて物が言えないとは、この事か。]
決めるも何も、あれは意思とは関係なくやってくる。 災厄だ。
……あぁ、そうかい。 シメオンにも同じことを言うんだね、君は。
[何故、そんな目で見られなければならない。>>308 藍鉄を射貫くようなフロスティブルーは、止まぬ吹雪の様に冷えていく。>>=28
正しいと言いながら。まるでニコラが堕ちても良いとすら聴こえる返答。保護者失格だなと視るのを止めた。**]
(=31) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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[じりと胸を焦がすのは自己嫌悪。 己の方こそ失格なのではないか。
5年以上を共にしている‘弟達’に、邪な想いを抱き続けている。‘保護者’のフランシスに、打ち明けられない秘密がある。
重い、溜息。>>322]
………あぁ、バーニィがあんな風に繊細な物を作れるだなんて、正直驚いてた。
[自分と同じ理由で作品に向かって居るのなら良いのに、と思う。 フランシスが何を想って琥珀を選んだのか。 同じ理由なら――…どうなるのだろう。
ディーンの名を呼ぶ声を思い出し、結論は宙に浮かんだまま。]
(334) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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/* ディーンの喰われたい幸福の事を知ったら、僕が食べてあげるよって、なりそうだけど、 きっと文章からは分からない、んじゃない、かな。
どうだろう。再読しなくちゃ。
でも、PLはニコルやトレイルがもぐもぐするところを見たいと言う、あれやそれ。
(-74) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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―ライラック/3階―
[バーナバスを招いた部屋の壁には、3人分の外套が掛けられたまま。 本当に小物を見せるわけではないからと、扉に寄り掛かって腕を組む。]
……本題に入ろうか。
[粋がっては居られない理由が、あるのだから。>>343]
(349) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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バーニィは、衝動を知らないプリシラを守りたい。
―――でしょう?
[目を合わせなかった先程の様子を思い返す。>>338>>355]
ねぇ。プリシラは、バーニィの中でどんな存在になった?
(=35) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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……そっちと、こっち。仔狼は3人だけじゃない。
全員なんだ。
[掌に違和感を感じ、握っていた掌を広げた。 血でべっとりと濡れていた。]
………全員、‘狼’なんだよ。
(364) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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[ゆっくり、頷く。>>368]
……せめて、新月ならよかったのに。
どうしたらいい? 今まで以上に気を遣るしか、思い浮かばない。彼等を抱き締めて、誰にも逢わせないように、すればよい?
でも――…
[バーナバスの居なかった間の事を掻い摘んで話す。 あれもだめ、これもダメは、通じそうにない。]
(373) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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[耳の痛い話だ。>>371 引き寄せられる手を、引くことはなかった。
近くなる程に囁きがよく聴こえる。]
………同じ、だよ。 僕もそう思う。首輪を知らないうちは、本当に。
[それは、衝動を抑える術さえ身に付けばと思う。 飼い慣らされた獣は、既に獣ではないから。]
(379) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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[溜息が重なる。>>381]
……あぁ、そこまでは教えてなかったな。
[同族だらけだと。知るのと知らないとでは、変わるはずだと――思いたい。]
先回り? それは――…間に入れば、よいかな。
[知らないなら、その衝動がどんなものか。 身を以て教えれば良いのではないか――…。
そんな、事を考えてしまい、ゆると首を振った。]
(385) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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……バーニィの首輪は、大丈夫だと思うけど、1人心配なのが居て、さ。
[それは、居間での事を見て、聞いていたバーナバスなら知っていることだろうが。 言わずには居られなかった。]
……取り敢えず、フランシスとホレーショーにも伝えておく。全員だって。
一応、仔狼のこと、守りたいって人達だとは思うけど。
[傷の手当は最もだ。頷いた顔がぱっと彼を見上げる。]
(396) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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[いつもの、そう、昔のような笑みを見て。 遠い昔を思い出した。衝動を、災厄だと知らなかった頃を。何も気にせず生きてきた頃を。
バーナバスが居なくなった後の、獣になった自分を。 飼い慣らして受け入れた今を。]
………バーニィ!
[いつから、バーナバスの事を考えるのを止めてしまったのだろう。いつから、彼の為にと書いた日常を綴る手紙を止めてしまったのだろう。
プリシラとはどんな風に出会ったのか。どんな旅を続けてきたのか。知りたい気持ちをぐっと抑え。
両腕を伸ばす。首にしがみつき、昔を懐かしんで。 バーニィバーニィと甘えた声で名を呼んだ。]
嬉しいよ!
(402) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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どんなものが良いか、今すぐ探すから。 少しだけ待っていて。
[するり、腕を解いて荷物に向かう。 商品だけを纏めた包みと、薬品箱を外に出し。
赤色の強い樹木で作った匙を2本。そして、ケースとなるような小箱をバーナバスに手渡した。 お代はいらないけれど、その分、彼の作った細工品が欲しいとねだった。**]
(405) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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ノックスは、ニコラスに潰されかけた両目が疼いた。アイタタ……
2014/11/17(Mon) 00時頃
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/* 整理しよう。ノックスにとっての衝動とは。
災厄と幸福の2面を持つもの。 どんなに逃れようとしたって、人狼として生まれてしまったんだから仕方ない。
ただ、自分が幸福に浸ってること、寧ろ、その衝動を毎月のように呼び起こしては発散させてることは、言わない。一応、変態だという自覚はある。偉いぞ。
で、衝動のままに食べちゃうと災厄だと思ってるし、そういうものだと思ってて。食べた後に幸福があるとは考えてないから、やっぱり首輪がないうちは災厄って言う。
二人が食べられるのは、嫌。 二人が誰かを食べるのも、嫌。 でも、食べてしまったら仕方ないから、ノックスも食べて、同じだねって笑う? 首輪の付け方を一緒に探す。
……ノックスは、自分が食べられることを全く考えてない。うん。
(-87) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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―緋/3階廊下―
[掌の血は、乾いて鱗のように張り付いていた。 洗い流すには足りない水筒の水。
階段の上に座り込み、視線を落とした。]
――曇天の下、少女は木を見上げる。
[インクの匂いのする指先を、擦り合わせる。]
(414) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[階段を降りていく足音は遠くなっていく。 二つの影は、段々と短くなる。 居間に消えるものと思って、また視線を落とし。瞬く。
時折、視界が霞む。眼底が痛みを訴える。 ニコラが悪いのではない。ノックスも逃げようとしなかった。 包帯が取れたとき、心底安堵したものだ。 愛しい姿が見れなくなるのは、ツラい。]
(433) 2014/11/17(Mon) 00時半頃
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/* 階段ふたつあったね!良かった!
(-91) 2014/11/17(Mon) 00時半頃
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ノックスは、ラルフの声に、はっと顔を上げた。
2014/11/17(Mon) 00時半頃
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[明かりの少ない階段の途中、ラルフの髪色が周囲にとけているように見えた。
彼を見下ろし、苦く笑う。]
あー、傷薬と包帯はあったんだけど、ね。 実は、………まだ。
大丈夫、水で洗い流せばすぐだから。
[血の匂いが届いてはいけないと、その手を後ろに。]
(434) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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/* ……3階の階段、ひとつだけだった。 塞いでるじゃないか、逃げないと。
(-92) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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やぁ、シメオン。君に――…いや、また後で。
[個室に戻ろうとする姿に、今は見送るに止め。>>436]
バイ菌が入ったらいけないものねぇ。 じゃあラルフ。ひとつ頼まれてくれるかい?
水を器に入れて、持ってきてくれないかな。
[手当する様を遠くからでも見せれば安心するだろうと、笑んだ。]
(441) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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―スチールグレイ/椅子を背負っていた頃の話―
『いい加減にして、ニコラ!!!』
[きいきぃと木板が鳴るような金切り声が、部屋の奥から聞こえた。 ノックスは肩を竦ませ、テーブルの正面に座る姉を見る。 久し振りに会ったが、ひどく疲れているようで。自分が呼ばれた理由を察し、溜息。]
俺、ガキの子守りはごめんだよ。
[あんたもついこの間までガキだったでしょうと、姉は笑い飛ばし。次には重く息を吐く。 記憶の中よりも目元の皺が深くなっている。醜いと、ノックスは思った。]
(446) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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『もう嫌なの。 魔女とか、南瓜の馬車とか、宙に浮かぶ猫とか、妖精とか……もう、訳が分からない。気味が悪い。勘弁して欲しいの。』
[6ヵ月前に、子供を預かったと聞いていたけれど。1年ともたなかったようだ。‘神童’だと喜んで居たのは彼女達ではなかったか。
『片付けもろくに出来ないなんて!』 『なんて悪い子なの!ダメな子なの!』 部屋の奥。まだヒステリックな声は続いて。姉の目尻に皺が増えた。醜い皺が。]
(448) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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『いつもは良いの。うちに居る子供の中でも一番小さくて、私達も愛しているの。ちゃんと可愛がってるのよ? ――でもね。姑が。』
[子供の声が、した。 我慢が出来ず、ノックスは椅子を倒す勢いで立ち上がった。]
(449) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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