25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[そして、どのような答えが出たかはさておき。]
いや、疑うようなことを言ってすまない、霞さん。 今までの経験で、
そのようなことを伝えてくる者が実は狼だった事実もあるのだ。 人狼病同士は話が通づる。 彼らにしてみれば、誰が狼だったかなど、わかって当然だしな。
[そういって、また話は頼むと霞月夜を送り出す。]
(204) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 自室 ― [敷布を指が白くなるまで握り締めて。 何事かを呟き続ける。 耳を掻き毟る時覆いがずれて、覗く左の赤い赤い瞳]
…………っ ……心なぞなければ…
[最初から、壊れるぐらいなら、なければ] [けれど、痛い、苦しい…だからまだある] [荒い息を一つ吐いて、寝台に身体を沈める 瞳の奥、軽い音、丁度本郷の扇の音のようながするのを 青年はただ、ただ、なすすべもなく聞いていた。]
(205) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 仏間 ― >>198
[それから訪れたのは、高嶺。 華月が一緒でないことには眉を顰めたが…白鳥の遺言と鈴を託す。]
高嶺さん…
[できれば話をしようとしたが、彼は取り乱し、そして、気もそぞろに去っていく。
考えなくても、深刻なことだ。
話はまたと考え、その姿を見送った。*]
(206) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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何を魘されておる?
[あきらかに様子がおかしい。 仏間から立ち上がる。]
どこにおる。
[一応訊くが……。]
(=4) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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記者 イアンは、その身体が寝台で大きく震えた
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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…………っ!! やめ…やだ……いやだっ 聞こえない、聞こえないっ!!
狂わない、狂えない……いやだ、いやだ……
(=5) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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さすらい人 ヤニクは、庭の隅の木によりかかってぼーっと考え事をしている。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[―――声。
それから、 常世ではない鈴の音。
白い鳥は独り堕ちる。 混乱と混沌の中 独り]
――――… …朧さま
……―――華月 かげつ、 …っ
[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。 りん、と鈴が啼いて 俯いた顔を髪が隠す。]
(+60) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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否 ひとつ、身に 二つこころは いれられぬ
駒鳥は落ち、花が咲いた 其れが私
[花が謂う]
ボクを殺したのは、噂だよ。 多芸は多才じゃない それなのに あの時は、未だ花は選ばれていなかった それなのに
[臥せっていたあの日 微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]
(+61) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[ぽつり。 首を振って、傍らの主に身を寄せる]
……いまは、二人でひとり 寂しさは此処に 淋しさは此処に 埋めてくれるのは、主さま それから 新たな私が、現世に。
[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。 応接の間に、 手を伸ばせば鍵盤が触れる それでも、生者に音は届かない]
(+62) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[やはりおかしい、放っておくわけにはいかない。]
お前は狂わんよ。 お前は狂わない。
(=6) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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懐刀 朧は、始末屋 ズリエルからの話には、2、3言くらいならその時話せたのかもしれず。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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― 食堂 ―
ったく、揃いも揃ってなんだっつーんだよ。 俺みたいな花はセルフサービスでどうぞってか。
[虎鉄はぶすっとした顔で食堂に居た。 机に置かれた饅頭をつまみながら、此方を見もしない屋敷の者に向けてぼやいている。 兄弟子と食事をした時もそうだったなと思い返して、ふと手を止めた。]
………、華月。
[兄弟子の耳にも恐らくもう届いているだろう。 三人の死者の事…その中の一人が、双花である鵠だという事。 虎鉄は少しばかり渋い顔をして、食んだままの饅頭をもぐと齧って残りも口の中へと押し込んだ。]
(@19) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[奏でる音は、哀愁綴る物語**]
(+63) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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/* 哀愁物語。 ぐぐっちゃ厭よ。
(-73) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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説法師 法泉は、執事見習い ロビンを諫める様に頭を撫でる
2010/08/07(Sat) 18時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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[幻聴が語りかける][幻聴が騙りかける] [頷けば聞こえたと認めることになる] [頷かなければ狂ってしまうのか?]
………ぁ……っ……
[欠片の理性が選べず頭を抱え込む]
(=7) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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/* あれ? 「諌める」 1 主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、改めるように忠告する。諫言(かんげん)する。「主君の愚行を―・める」 2 いましめる。禁止する。
え、え、え? 何でだ?
(-74) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]
……主さま。
[困ったように見上げて**]
(+64) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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――大広間・舞台――
留まることを、願う……?
[彷徨う声を聞く、それは彼岸よりの声、 そして哀愁の音色、鍵盤の音。 黄泉花はふわり、その気配を引きずり。
見るべき者がおらずとも、 音もなく、壇上に立つ]
(@20) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[神楽鈴がしゃん――と、鳴る。
春の色を身に纏い。 黄泉花は壇上に在る。
穢れた舞台は、此度の舞に相応しく]
[神楽鈴が しゃん――と鳴る。 万華の艶う春の花、鳥が囀り、胡蝶の舞う。 萌葱の緒紐の掠めれば、青々と緑は茂れる
しゃん――と鳴る。 余韻の消えれば――、
その静寂は嵐の前の静けさ。]
(@21) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[山の風が吹き乱れる。
ひらり、指先がおちれば、鳥の翼は風に打たれ、 はらり、掌がかえれば、胡蝶の翅は風に破れる。 ゆれおちる、白き衣は万華の吹雪。
黄泉花は双眸が紅を濃くして微笑う。 宵の嵐に花も散れよ、と舞い狂う。
山風に 桜吹きまき 乱れなむ 花のまぎれに 君とまるべく
―――うたわぬうたは胸の裡]
(@22) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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…、……?
[その折、また何処かで微かに鈴の音が啼いた気がして。]
――――…鵠?
[鈴の音を纏っていた白鳥の名を呟いてみるも、その者は既に現世に居らず。 しかし辺りを見回せども、其処に啼くような鈴は見当たらず首を傾ぐばかり。]
やっぱ俺、どっか悪いのかな…。
[机に片手で頬杖をついて、唸るように琥珀を伏せた。]
(@23) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[夜の蛍が舞ったように、 神事を招くが神楽であれば、
今宵の舞は黄泉神楽、常世の嵐を呼び招き。
花を散りまく嵐に惑う、魂は道を失い、 現世と常世、夢かうつつか、混ざり合う――
そして、ひとつ口を開いた]
鵠殿……?
[黒紅が眸は、狭間を映す]
(@24) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[やはり混乱した様子しか窺えない。 どうしたものかと考える。]
――……
(=8) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[幻聴が収まる][小さく息を吐く] [震える身体をなだめる様に敷布の中 己の両肩を抱いて。ただ願う。狂わぬように]
[それとも、狂ってしまったほうが楽、なのだろうか?]
(=9) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[こえは聞こえる、音色も聴こえる。 狭間の者は何処に――]
……この、声は。
[噂も知らねど、気づいている。 響くは命亡き者の こえ。 冬色と、花愛でる法師――そして、贄の鳥もまた撃たれた]
……誰に?
[宙空に問うように、あるいはひとりごちるように]
(@25) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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―高嶺の部屋―
[手と手の間で、くぐもった鈴の音がする。 高嶺の手に力が込められれば、その音はくぐもりを強くして。]
主様やから、いえんのです。 わてが、華月(はな)である以上、胡蝶の望みは……。
[胡蝶――それは、両親がつけた青年の名。 苔色の眼の片親は、胡蝶の手妻が一等好きだった。 もう朧げな記憶の中。 それでも片親が1匹ずつ、蝶を操り番を演ずる様は鮮やかに。]
朧様も、この貌の意味、主様としていえへんのやろ?
[憂いと哀を見せる黒檀の下、頬に触れるは囚われていない片手。 相変わらず、青年の貌は、華月(はな)の笑みのまま。]
(207) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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/* 山風に 桜吹きまき 乱れなむ 花のまぎれに 君とまるべく >桜が嵐のように散り巻いて欲しい、帰る道がわからなくなってあなたがここに留まってくれるほど
これも道を失わせる歌。境界線を曖昧に、なイメージではあるのだけれど。明が口にすると意味深になる、引き止めたいから桜散れって。
(-75) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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落胤 明之進は、舞台を降りれば、その身はおぼろげに大広間を出る
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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−現在・居室→A棟へ移動中−
[浅い眠りから醒め、気だるげに寝台から体を起こす。 朝方、鵠の方が届く前に高嶺に尋ねられたことに、 恐らくではあるけれどと、天満月が己の毛髪を回収していったのではないかと告げた。 正確には間違いないと思っているがここで確定することはしない。 そのまま消えていった背中に問いかけたいことはあったけれど]
…そう簡単に、死んでやるわけにはいかない。
[男は寝台の上で低く呟いた。 だが、あの男は自分に不利益しか与えない気もする]
(どうにかしなくては)
[身支度を済ませ、部屋を出る。 行きたいと考える場所は三ヶ所あったが、 取り敢えずはまず一か所を尋ねてみることにする。 そうして、男の足は一番情報を持っているだろう花の床へ向かうことにした]
(208) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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イアン……
舞ってこい。
(=10) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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記者 イアンは、ピクリ、と身体が震えた
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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―本邸・廊下― [現世の声は、遠い。 しかし口さがない噂は聞こえてくる。
花の一人が人喰いの獣であったこと。 法師がそれを、命と引き換えに滅したと。
――そしてやはり聞こえるは、 秘め事なれば、密やかに人の興味を誘うか。 人喰い花と情を通じ交わった花がいる、ということ。
高嶺の花の散るは、――疑いを受けてのこと、も聞く。 留まらぬ噂に、一度それは振り向いた]
―――……、処するは。
(@26) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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[また聞こえて、身体が緩く震える]
[が、その声は今までと違って。 舞うようにつげる][自分に舞うように告げるのは……]
はい、チャールズ……仰せのままに
[そう言うと、青年は穏やかに笑って]
(=11) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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本屋 ベネットは、記者 イアンの部屋の場所を、侍従を捕まえて確認したあと尋ねてその扉を叩いた。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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−A棟・イアンの部屋前−
[扉を叩く。 いなければ、先に別の場所へと向かうことにする]
…いるか。私だ。
[一度声をかけてみて、反応がなければ念のためにもう一度叩く]
(209) 2010/08/07(Sat) 18時半頃
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