149 【凍った】カオスバトル決戦【リス】
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お相手しましょう、レディ?
[合意を得たなら、強姦じゃない。]
[笑った顔が、自分でも分かるくらい邪悪になっていると家政婦は感じた。 それでも、目の前の女性と殺れるのだから、見てくれなど問題ではない。]
[右手のノクスカリバーとやらを真っ二つに折り、両手に木の棒を構える。 二刀流。芙蓉の腕の力で振りぬけば、枝の強度からすると一回当たるだけで砕けてしまうだろう。 それでも、視覚的に長柄を持っているという事実が、相手を恐怖させる。 そのための、アピールだ。]
(230) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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いざ………!
[―――参る。]
[芙蓉は滑るように地を駆け、蛇の如く鯖田へと近づいた。]
(231) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[嫌だ。認めたくない。 野村君が死ぬだなんて、そんなの何かの間違いだよ。
…ねぇ、そうでしょう? 少し横になったらきっと。また元気になって――]
[野村君が直に息を引き取るとわかっていても、それを認めたくなくて。 彼にも、そんなことを悟らせたくないから、無理にでも笑顔を作る。
――そうだよ。 君に向けるために、君だけの為に、 僕はこの8年、たくさん笑顔の練習をしてきたんだ。]
(232) 2013/10/26(Sat) 01時半頃
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[ぱったり沈んだ上から、追い討ちで降り注ぐ豚バラ肉になにか既視感。 顎から頬にかけて熱く痛むのは、多分さっきの缶の蓋で切ったのだろう。
致命傷ではないけれど、身体に力が入らない。 遠ざかる足音に、悔しげに舌打ちした。
結局、何もできてない。]
(233) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[木にもたれた姿ではすぐに敵に見つかってしまう。 それにさといユリちゃんには、僕に何が起こってるのかすぐに見抜かれてしまったようだ。>>2:228]
ふ、 ふ、
[このまま死ぬんだろうな、と思えば意味もなく笑えてくる。苦しくて呼吸もままならないけど、それでもなんとか声を出した。]
なんか ぼく だめみ たい
[勇者なのに。 でもやっぱりゲームや御伽噺のようにはいかないようだ。 次第に手足がしびれてきて、意識が遠のいてきた]
(234) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[最初に膝枕を>>2:226、と示されたけど視界がふさがる前に僕は──ユリちゃんの体に倒れ込むように抱きついていた。 もしかしたら、体重を支えられずに倒れてしまうかもしれないけど]
ごめ ね。
ぼく うしゃ れな った
[ひゅうひゅうと、喉が鳴る。 本当はこんな姿を見せたくないけど、最後だからと思えば、少しわがままになってしまうようだ。]
(235) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[本当は、こんな殺し合いの場ではなく、平凡な日常の中でこうしていたかったなどと。
なんて浅ましい気持ちを抱いているなんて、いえない。]
(*16) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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/* もうちょっと勇者様を煽っていくスタイルにすればよかった
(-109) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[自分よりリーチも武器も差がある。どう戦うか。
そんなものはもう体に聞くしかない。素早くリュックで内蔵をカバーする動きも流れるようにしてくれる。今は飛び道具を使わない方がいい。
リュックを手前に動かしたから、中のタオルに包んでいるものにも手を掛ける。衝撃に備えて全身を強張らせる。]
(……こい。)
(236) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[もし生き残ったら、本当は色々聞きたいことがあった。 どうして彼女が僕のことを知っていたのか。 それにどうして、世間ではつまはじきにされているような僕と一緒にいてくれたのか。
でも、いまはそんなことよりも、]
い しょに てくれ
あり と 。
[ユリちゃんに、それだけを伝えたくて、必死に告げた僕は──]*
(237) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[不思議と死への恐怖は、なぜか少しも感じない。 それに、生への執着も、なかった。
あんなに勇者になることを渇望していたのに、ただ、僕のそばにある温もりだけが、僕を満たしていた]
(*17) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[倒れ込んだ野村君を、しっかり支えて横に寝かせる。]
ねぇ、ノックス様? …少し。少しだけ、休憩にしましょう…? 子守唄を歌って差し上げますわ… だから、ゆっくり、息を吸って…吐いて…深呼吸…
[優しく野村君の頭を抱いて。 膝枕の上で、静かに彼を撫でながら、何処かで聴いたことがあるような、懐かしい響きのハミング。
――ねぇ。僕はちゃんと、笑えているかな? 大好きな君に、できるだけ苦しんで欲しくないんだ。
ポジティブな君には、ポジティブな最期が似合うと思うから…僕も最後まで、笑顔。]
貴方は最後まで勇者でしたよ。 少なくとも、ずっと私の勇者様でした。
8年前から、ずっと。 ずっとずっと、貴方の背中を追って、私は…
(238) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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ったく、こんなところ、で……。 [ごろん。天井を見上げる。]
…まけっない、なみだー♪ かれはーてる ほどないてっもの♪ あしったはーきっとはれるーよ♪ らぶらーぶの あいーのまーほぉでー♪
[おっさん、魔法少女アニメの主題歌ぽそぽそ歌う。]
(239) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[最期、告げられた言葉に。]
ありがとうを言うのは、私の方――
[たぶん、聞こえてなかっただろうけれども。 でも野村君の顔はとても穏やかだったから、僕はそれだけで満足だった。]
(240) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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―少し未来のこと―
[静かに息を引き取った野村君を、草葉の陰にそっと隠して。 僕は目尻に溜まった涙を拭って、決意を新たにする。]
――必ず、戻ってくるよ。 君を迎えに。君を、生き返らせるために。
…僕は、優勝する。 全員殺して、そして。 君を取り戻すんだ。
[君を護ろうとしていた時より、何故だかずっと身体が軽い。 どこかで、この状況を俯瞰している自分がいることに気付く。
…おかしいね。僕、君を失ってようやく本気になったみたいだ。]
(241) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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[チュプスでは話にならない。
当初の目的通り、まずは生ハム原木を手に入れる。
僕は、夏生と千秋を探して歩きだした]
(242) 2013/10/26(Sat) 02時頃
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