270 食人村忌譚
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―翌朝/豚小屋―
[朝日が差し込み、辺りが明るくなってから、 どれほど経った頃だろう 昨夜からまだなお続く豚の貪食っぷりに、 さすがに恐怖すらを感じはじめてきた頃、 人の気配を感じ、すくりと立ち上がった]
おはようございます 進さん>>13 どうなんでしょうか…… 私も、まだその段階まで行っていないようなので……
[返ってくる……というよりも、 一方的に告げられたような言葉に、苦笑する]
(+23) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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いえ、お応えはしているんですが、 届いてはいないようなんです
[言葉は失った様子だったけれど、 話す内容から、彼が常ならぬ存在なのだろう、 ということは感じ取れた 昨夜、容はミナカタの方へ向かおうとしたとは思えない もしかしたら、下手人として儀式の対象となったのは、 彼だったのかもしれない]
進さん 御髪(おぐし)が少し、乱れておりますよ 昨夜、寝方が悪かった>>6のではありませんか
[そう告げてみたけれど、結局応えは返ってこなくて、 自分を運ぶために人を呼びに行く後姿>>14を、 苦笑のままで、見送ったのだった*]
(+24) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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― 回想・腕の中、命の散る時 ―
[毒で苦しむ娘の頬に一筋の涙が流れた。 苦しいのだろうか、後悔からか。 それを読み取れる程に付き合いが深いわけではない。 なのに。]
……愚かな娘だ。
[か細い声がまるで吐息のように唇から漏れて。 それは確かに娘から父におくる最後の言葉だった。
愛してやれなかった娘。 可哀相な娘だった。 いっそ違う腹から生まれていれば。]
(120) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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愛してやれたかもしれない、などと。 言えればよかったのだろうが。
今はゆっくりとおやすみ。 もし、転生が本当にあるのならば、優しい父の元へ生まれるよう祈っているよ。
[ちりちりと胸を焦がす感情が在った。 きっとこれは悲しいという事なのだろう。 毒を盛られても助かったかもしれない道を寸断したのは己であるのに。 実に自分勝手な感情にそっと目を閉じて。 神への祈りを唱えて慰めにもならぬ供養を捧げる*]
(121) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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[>>85名前を呼ばれる。 敬称のない、いつも通りの名に、 酷く、懐かしい気持ちになった。
今更ながらに気付く。 彼女も、ゆりも、こんな気持ちだったのだろうか。]
わぁ、ありがと! そんな、気を遣わなくてもよかったのに。
[洗われた割烹着と弁当箱。 食うた後そのままに返してくるものも多い中、 丁寧に畳まれた服たちは、彼自身の性格を表しているよう。]
(122) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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[信じても、いいのだろうか。]
(123) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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[頭に過った希望を、振り払う。へらりと頬を緩めて見せた。]
……ホント、敵わないなぁ。
[――“餌付け”と称される>>86のは、 普段なら頬を膨らませるところだろうけれど、 今この時は、言い返すこともしなかった。
所詮、全て、自分の為だったのだ。 巫女になる努力もしなかったくせに、 好かれよう、愛されよう、などと。
それでも、確かに、誰かの助けになったのであれば こんなに喜ばしいことはない。そう思った。
息を吐く。煮えたぎるような怒りを、 泣きだしたい気持ちを吐き出すように。]
(124) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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……大丈夫だよ。 志乃は、確かに許されないことをした、けど、 けれど、だからって、同じことをしたら 誰も幸せになんかなれないもん。
[そんなことをしたなら、 きっと、ゆりに怒られてしまうだろう。]
だから、大丈夫だよ。 私一人の恨みで、妙な真似はしない、から。
[ありがとう、と、頭を下げた後、 じっと彼の眼鏡の向こうの眼を伺う。]
(125) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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[ややあって、私は口を開くだろう。]
……源蔵さん。 進には、気を付けてね。
[それは、愛理を殺した痕跡を残した者の名前。 それから――。]
信じたい相手は、いつだって裏切るんだよ。 ……だから、気を付けてね。
[謎かけのような、不明瞭な言葉。 けれど、問われたところで答えることはなく、 私は踵を返しただろう。*]
(126) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/11/30(Thu) 22時頃
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/* 信じたい相手は、いつだって裏切るんだよ。>>126
正解(/・ω・)/
(-77) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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/* >信じたい相手は、いつだって裏切るんだよ>>126
いやぁぁぁぁぁぁ!!! 江津子さん裏切ってないよぉぉぉ!!! ……って、信じたい、だから、信じたは除外か。 よし。勝った。
(-78) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/30(Thu) 22時頃
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/* ……そうか。豚を食べれば、ゆりさんが好きな豚の角煮もお供え出来て、黒ゆりは鎮まるということか。
(-79) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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[>>71向けられた疑いの視線には、鼻で笑ってみせた。]
聡明な石動先生にしては、 随分と視野を狭くされているんですね?
愛理を殺した人間と、 江津子おばさんを殺した人間。 ……同じとは限らないでしょうに。
[昨日の彼の言葉をもじって笑う。 私も、彼へ疑いの眼差しを向けただろう。
昨夜の石動の行動は、裏を返せば、 進を守っているかのよう。そう見えたから。]
(127) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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少なくとも、江津子おばさんを殺した犯人が 進だとは思ってないよ。私も。
[――だって、ねぇ?
この目で、見たんだもの。 信じていた人が、命を失う様を。 家畜に食らわれる様を。
――その命を、奪った人を。]
(128) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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−容家付近− [土を掘る道具は農家ならあるだろう 思いついた家は二つ。 ススムは迷わず容の家へ向かう]
鍬か……これで良いかな。
[収穫の為に目立つ所に置いているだろうと かって知ったる何とやら 拝借して、来た道を引き返す*]
(129) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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先生も、いい加減、本気で下手人を探してよ。
閉じこもってばっかりで、 疑わしい、怪しいばかりじゃなく、 行動を起こしてからモノを言ってよ。
……大切な人がいなくなってからじゃ、遅いんだよ。 何もかも。
[大袈裟なまでのため息と言葉を吐いて、 彼の返事に耳を貸すことなく、踵を返す。 彼に、構っている暇はない。
ひとり、向かった先は神社の方向。*]
(130) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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/* 見られていた(*ノωノ) って、ごめん! 容さんの姿が消えてから……ロール落としちゃった! うん。振り返ったんだよね、あの時、うん。 そのあとずっと、進さんを見張ってたんだよネ!
(-80) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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/* ミナカタさんのセリフも、聞かれてたってことなんかな…… それはそれで、なんだか(*ノωノ)
(-81) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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/* あー!私の鍬!返せ!
なお鍬にはアキちゃんという名前がついております (役に立たない無駄知識)
(-82) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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どうしてって、そりゃ…… ゆり様は巫女様だろ。巫女様が間違いなんて起こすわけがないじゃないか
[村の人間としての当然の認識、それ以外など知らず 食い違っている等とは夢にも思わない]
そうだな。シノは間違えたのかもしない 江津子さんは豚小屋で見つかったよ。愛理みたいに腹を裂かれて、豚の餌みたいに……
……シノ? [江津子の詳しい様子を伝えながらも、シノの様子がおかしい事に気付くとシノの顔をのぞき込もうとして]
(131) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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――…!? シノ!どうしたんだ!シノ!!
[突然叫びだしたシノに驚きながらも、肩に手を置くと何度もシノの名を呼び続ける]
(132) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/30(Thu) 22時半頃
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―翌朝/集会所への道中―
丞さん、お手数かけます せめて、食べられる部分だけでも召し上がって、 精をつけてくださいね
リツさんも、昨夜は危なくなかったですか ご無事で安心しました ありがとうございます
[丞>>56やリツ>>40に掲げられ、 集会所へと向かう自分を、とぼとぼと追いかける リツについては、自宅に帰っていたこと>>35を知らないため、 やや、見当はずれな言葉をかけてしまっていたかもしれない 歩き、進んでいく最中、 ふと、自分を追いかける視線に気がついた]
(+25) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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……こういうことだったんですね
[視線の主は、道端にお座りしていた猫 あの時、ちょっとした交流>>1:49>>1:263のあった小さな命だ]
おかしいとは思っていたんです たまぁに、宙を見ていたり 何もないのに、ぼんやり視線を巡らしていたり
[小さく手を振って微笑むと、 猫が立ち上がり、追いかけてくるのが見えた]
追ってこられても、なにもございませんよ 今日は、卵もありません 体だって、ないんですから
[ごきげんよう、と一礼をすれば、 そのまま前を向いて、先行く躯をおいかけた*]
(+26) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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[鼻で笑われたとて動揺する事も憤る事もせず。 相も変わらぬ真顔で容を見る。]
私は元より不器用な性質でね。 残念ながら物事を幾つもの視点から見られる程優秀な頭脳も持っていない。
愛理を殺した人間と、江津子さんを殺した人間が同じとは限らない。 それはそうですね。 複数犯の可能性は多分にある。 しかしそのような恐ろしい人間がこの場に複数いるなどと考える事すら恐ろしい。 私は臆病なのです。
[疑いの視線を向けられてすう、と目を細める。 こうやって疑いが広がり、皆が皆を疑っていけば。 それだけで大事な仲間の生き延びる道が作られていく。]
(133) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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行動を起こせという事は貴女を殺せという事ですが。 いいでしょう、私は今夜貴女を殺しに行きますよ。
死に様は選ばせてあげましょう。 勿論弔わねばなりませんから毒殺はしませんし豚の餌にもしませんよ。 絞殺がいいですか、それとも刺殺がお好みですか。
(134) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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どの方法にせよ私は今夜容さんを殺します。 楽しみにお待ちください。
[溜息をつき、去って行く彼女の背中に言葉を投げる。 動けというのならば動くまで。 誰が死んでもいいのだ、どうせ皆死ぬ。
これは仲間にすら言っていないが。 恐らくどうあっても皆殺されるのだと、どこかで分かっている。 例え本当に下手人を告発し殺したとしても、残されれた者も殺されるに違いない。 故に今考えるべきはいかにここから逃げ出すか。 そう考えるのはきっと己がどっちつかずの裏切者だからに違いない*]
(135) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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いやに大人しい
[かちあった視線で牙を立てるように >>115>>116男は、薬師の返答へ、かえした。 血肉あばくほどの苛烈さはなく、児戯じみた声音で。
日頃と正反対の視線差、 見下げる景色を、懐かしいと、そう眼は告げる。 いつの時分とも限らない、己よりもなお目線の低かった、その時と、―― 求めたものが手に入らなかったをおもい、眼鏡の奥、]
俺ぁな、
(136) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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――― 俺は、俺とも、あれとも同じ時間を、 ガキの時分をすごした>>1:132お前に会いに来た “ミナカタ殿”のままのお前に、頼みがあって、じゃない
[ミナカタの名を受けて>>1:150>>1:165 伺えることの少なくなった“貌”>>1:176
覆う仮面のはぎ取れるかと―― ――はぎとらずとも、覗けば、と。 常の“不意”の強襲めいて口にしたそれは、 けれど、能わずに、指の薪を離れて終わる。]
(137) 2017/11/30(Thu) 22時半頃
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/* おぉぉ……石動さん、こうゆうとき、ほんとキレイに組み入れるよね……。 なんか、機を逃さないというか。 そこんとこ、すごい。狂COも完璧にしてるし。
(-83) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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―― ――……
[置いた薪を見て、 一度口を開き 閉じた。 結んだそれは、同じ形ではもう一度は開かない。 かすか浮かんだものを、飲み込むようにして]
(138) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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