18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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[ 窓の外には立ち込める霧。 人を迷いへと誘う朧火の精の住む森は、招かれざる者を通しはしない。
此処を訪れることの出来る唯一の少年は旅立ち、老婆は望んだ筈の孤独を手にした。]
あの子はもう、着いた頃かしらねェ。
[ 安楽椅子はギィと背中を受け止める。
着いた、という表現は間違っている。 正しくは、とうの昔に着いているのだ。]
(@0) 2010/06/26(Sat) 23時頃
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さて……。
[ 手を二度叩く。 枯れ木のような腕に相応しい乾いた音が部屋中に響いた。
異変は、音の数だけ。
まず一つ目。机上の老眼鏡が震え、そして宙に浮いた。 それはそのまま老婆の左手に。
そして二つ目。老婆の膝上、陰が差して揺らめいた。 それは徐々に容を成し一冊の本に。
当たり前のように老眼鏡を掛け、本を手に取る。 古ぼけた装丁だった。
ただひとりの弟子の目に触れないよう、この世ではない処に隠し続けた一冊。 もはや禁忌ではない。 だからこそ、こちら側に喚び戻した。]
(@1) 2010/06/26(Sat) 23時頃
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情だけは移すまいと思ったんだがねェ……。
[ 呟く。全ては折込済みの話だった、筈だ。 少年を拾ったことも、育てたことも、全てはこの時の為。
役目を終えた老婆が手に入れたものは、空虚さと僅かばかりの罪悪感。 頁を捲る音。眼鏡越しに、乱雑に書かれた文を読み解くように。]
(@2) 2010/06/26(Sat) 23時半頃
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端々から滲み出る狂気は、正気の者の筆とは思えない。 乱雑な綴りに顔をしかめて頁を繰る。
後に続くのは、これを書き記した者の凄惨な末路。 そして、人狼騒動に巻き込まれた者の名。 当時まだ生まれている筈の無い、ひとりの少年の名前は確かに記されている。]
導きの獣よ……願わくば、あの子に加護を……。
[ 少年は無事に辿り着いた。 時の螺旋階段を下り、確かに彼が過去の地を踏んだ事を証明する記述。
天井を仰ぐ。頁の擦れる音は、祈りの声に似ていた。]
(@3) 2010/06/26(Sat) 23時半頃
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[ 役者は揃った。 紙の擦れる音は静かに響く。]
ふん、どうやら上手くやったようだねェ。
[ 議事録を読み進める。 誰も、彼の存在に疑問をもつものは居ない。 ――今の処は、の話だが。]
アンタが望んだ事……しっかり、おやりよ?
(@4) 2010/06/29(Tue) 00時半頃
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[ 老眼鏡を外し、目頭を揉む。 一字一句逃すまいと目を走らせていたせいか、酷く疲れた。]
……さて。いつまでも休んでいる訳にゃいかないねェ。
[ 再び老眼鏡をかけ、視線は頁の中へ――。]
(@5) 2010/06/29(Tue) 00時半頃
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