【独】 紐 ジェレミー

[真っ赤に染まったスプーンを舐め、男は哂う。
頬をシャツで拭うと薄く朱に染まった]

　もう片方はまた後でね。
　一気に見えなくなったら、何されるかわからなくて
　怖いだろう？

[男は傷付いた彼の上から漸く身を起こし、スプーンを脇へ投げると、自身のスラックスに手をかける。
するりと下着まで脱ぎ捨てると、其処には怒張した巨根が天を仰いでいた]

　まあ、俺は優しいからちゃんと教えてあげるけどね。

[褐色の瞳を細め、金目があったはずの空洞を見遣る]

　とりあえず、試させてよ。

(-1143) Ayame 2010/04/18(Sun) 00時半頃