【独】 双子 夕顔

―if いつか、とあるホテルにて―
『こちらがお部屋の鍵になります。ごゆっくりどうぞ。』

[受付でルームキーを受け取ると、ロビーに戻り、ガラス越しに見える中庭を眺める]

･･････なんだか懐かしい。まるであの街みたい。

[ピカピカに磨かれたガラスに映るその姿は、あの時に比べていくらか背も伸び、おかっぱだった髪も背中の中ほどまで伸びていた]

･･･そういえば、結局約束は果たせませんでしたね。

[ふと思い出したのはあの日慶三郎と交わした約束>>4:208ガラス越し、ロビーに二人の男性が入って来るのが見えた]

そう、確かあの人もこんな声で･･･
･･････ぁ

[聞こえて来た声に驚いて振り返ると、ゆっくりと二人の傍へ]

･･････こんばんは。
･･･約束。ようやく叶いましたね。

(-574) sazi 2011/01/19(Wed) 22時半頃