>>450
―回想―
え…いや、可愛いのは先輩のほうでしょ
[もたらされた言葉は全くもっての想定外。ふわっと耳元までを紅く染めて少しばかり拗ねた表情で言い返した]
興味が深くなったのはヤニクに対して?それとも世界に対して?
[後者なのだろうとは思うのだけど口に乗せてみる。彼女の心に染みたのと同様彼女の言葉は己の心にもストンと落ちた…のは多分どこかで共犯めいた想いを抱いていたから]
ん…実験が終わって…また普通の日常に戻ったけど、やっぱり前とは違っててさ
あの実験のせいもあるんだろうけど、でもそれだけじゃない部分もあって……うん、だからこれって幸せってことなんだと思うな
[言葉にならない想いをかき集めて形作れば、結局はわかりやすいたった一言なのだ。伝わるのかな、多分伝わるしそうでなくても構わないのだと――それでも彼への想いはたしかにここに在るのだから]
ヤニクを大事にしてあげてね、先輩
僕の大事な狼仲間なんだ
[眼前の少女の浮かべる表情を見れば答えなど自ずと知れて。余計な言葉とは思いながらも、不器用気な後輩と共に過ごしたあの日々を思えば一言添えずにはいられなかった]
(452) nanono 2013/06/26(Wed) 11時半頃