>>345
―回想―
[怖い事、と言われればひとまずその話題には口を噤み]
……そういう事、言われると…本当に食べたくなっちゃうんだけど…いや、今は無理、だけどさ
[揺り戻されるのは思考というよりも感情――欲望、衝動。柔らかな皮膚に歯を立てたいと、その思いを振り払うように努めて優しく抱きしめる。実験という名の日々で呼び起こされた本能にも似た何か。後悔の念よりも不思議と切なさが甦った。食い殺すのは快楽と渇望、そこに愉悦しか存在しなかったのかと問われれば答えはNOだったから]
…僕も…僕のロビンは君だけで、その君のためなら例えどこへだろうと必ず助けに駆けつけるよ
……うん、ずっと傍にいる
離れないし、離さない…ロビン
[伝えられた言葉にうっかりと緩みかける涙腺を隠すように僅かに俯いた。触れた手に誘われるように閉じた目蓋に密やかに息を呑み恐る恐る唇を重ねる。早鐘のように鳴り響く心臓の鼓動は今にも焼き切れそうで、その柔らかさを堪能し切る前に再び離れてはしまったのだけれど]
(346) nanono 2013/06/25(Tue) 07時頃