人狼議事

99 あやかしものと夏の空


【人】 巫女 ゆり

―――神 社――

誰が…

[残された缶ジュースに手を伸ばす。

『こっちこっち。』

心地よい冷たさと同時に、あるひとつの声が過った。

あの頃、夜の脱走に比べると昼はなかなか大変だった。
ちょっと目を離すと居なくなる問題児だった為、大人達の警備の目は厳重で。
けれど、いつも誰かがあらゆる策を講じて、自分を連れ出してくれた。

いつも、様々な作戦を考案して笑っていた誰か。
そして、その誰かが大人達を翻弄している間に、もうひとりの誰かが手を引いてくれていたのだった。

『こっちこっち。』

密やかに小さく、そう言って。]

(315) 2012/08/10(Fri) 02時頃

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